2024/07/19
8.4 MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.3|山本太一インタビュー公開!
8・4MAROOMS presents 『KNOCK OUT 2024 Vol.3』の「KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級/3分3R・延長1R」で新田宗一朗と対戦する山本太一。選手の負傷により代打で出場が決まった山本は、憧れていたという夢舞台への初参戦が実現し、強い決意を持っているという。それを新田にも提案しているが、果たして……?
──今回、負傷した優翔選手の代わりで参戦が決まりましたが、その話が来た時はどう思われましたか?
山本 もう即決と言いますか、確定まではいかない仮の段階で打診が来た瞬間に、ケガとかも関係なく、試合終わりだったので、すぐ試合できるならという感じでした。6月に、新田選手と同門のNIIZUMAX選手が引退試合ということで戦ったんですが、ちょっと不完全燃焼といいますか、何か変な空気といいますか……そんな感じになったので、もうすぐにでもやりたいなっていうのがあったので。
──山本選手が浴びせ倒した時にNIIZUMAX選手が後頭部を強打してしまい、負傷判定でドローとなったんでしたね。そこから今回、同門の新田選手との対戦となったわけですが。
山本 正直自分は、新田選手と比べて実力とか戦績とかは間違いなく劣ってるし、そういうのを考えると、世間的に見たら制裁マッチみたいな……。
──いやいや、そんなことはないと思いますけど(笑)。
山本 でも僕からしたら、格上と立ち向かうにあたってそれぐらいの気持ちの方が楽かなと。向こうもそれぐらいの気持ちを持っていてくれた方がありがたいなと思いますし。もちろん、このオファーにそういうところは関係ないとは聞いてますけども。
──でも、それこそ制裁されても困るわけですよね(笑)。
山本 そうですね(笑)。そこはもう逆にぶっ倒して、また恨みを買おうかなと(笑)。
──まあここまではいろいろあったにしても、『KNOCK OUT』初参戦ということには変わりないわけで。『KNOCK OUT』に対してはどういう印象でしたか?
山本 僕は旗揚げの一番最初の大会からYouTubeで見てましたし、自分がプロデビューしたての頃に後楽園ホール大会があって、小笠原瑛作選手が江幡塁選手と戦った試合も会場で見ていて、「『KNOCK OUT』すげえな!」と思ったりしていて、本当にファンだったんですよ。それこそ6月の代々木大二大会も、チケットを買って見に行っていたぐらいで。
──そうでしたか!
山本 はい。だからその舞台に立ちたいなとは思ってたんですけど、NKBのチャンピオンになって、立てるか立てないかというレベルだと思っていたので、こうやって話が回ってきたのは「持ってるな」の一言に尽きますね。あと、周りの方に感謝しかないです。
──新田選手についてはどういう印象ですか?
山本 僕が過去に対戦した選手に勝っているし、映像も見ていますが、「強いな」の一言と言いますか。自分のジムの会長も、基本的に試合前に対戦相手のことは褒めないんですけど、新田選手のことは「強いよ」って言ってましたし。僕はプロで17戦やってるんですけど、初めてちょっと怖さも感じていて、でもその分楽しみもあるので、本当に「ザ・格上」が来たなという感じですね。
──新田選手のどういうところに強さを感じますか?
山本 60kg近辺の階級の中で身長はあると思いますし、あとは右ミドルですね。迷いなく蹴ってくるので、たぶん自分のスネとか多少カットされて痛めても関係ないって思ってるんじゃないかぐらいの勢いで蹴ってくるので、そこが一番強いのかなと思いますね。あと、組みもある程度できるだろうと思っているので、そこは警戒ですね。
──そういう相手に、どう戦ってどう勝ちたいですか?
山本 自分の方が小さくて、なおかつ前日計量が初めてなので、そこらへんのやり方も分からない中で、おそらくフィジカル負けはすると思うんですよね。でも自分の中で、当たらなかったら意味ないなと思ってるので、体重は無理に増やさず、リカバリーもせずにいつも通りやろうかなと。それと、スピードは自分の方が自信があるので、それを生かして中に入っていけたら、今回は中に入っての打ち合いをやりたいなと思ってます。僕もそういうタイプじゃないんですけど、今回はそういう気持ちです。
──NKBの大会は当日計量ですからね。普段はどれぐらいリカバーしていたんですか?
山本 僕の格闘技への向き合い方が、去年の10月ぐらいから変わったんですよ。正直、自分でも適当にやってたなって頃は、当日軽量なのにリカバリーで4~5kg戻しちゃって、試合前にちょっと吐いたりとかしちゃってたんです。でも今は真面目に取り組んでいるので、前回の6月の試合なんかはたぶん1kg戻ってないぐらいでした。
──でも今回は前日計量だから、全然勝手が違うってことですよね。
山本 そうですね。何も分かんない状態です(笑)。これからどうしようかなというぐらいです。
──ともあれ夢の舞台だった『KNOCK OUT』に参戦するわけで、どういうところを見せたいですか?
山本 まずは勝つのが一番だとは思うんですけど、僕自身、最近は思い切りのいい戦いができてないというのがあって。NKBという団体が「倒すか倒されるか」を掲げてる中で、そのNKBを引っ張りたいんですけど、そういう戦いがちょっとできていないみたいな感じがあるので、勝ちたいは勝ちたいんですけど、まずは「NKBの山本太一」として出てる限りは、「倒すか倒されるか」を見せたいですね。
──ここ最近では、CAZ JANJIRA選手や海老原竜二選手などが、まさにそういう試合を見せてくれていましたしね。
山本 はい。本当に“漢”(おとこ)の試合がしたいですね。それをすることで、僕も前NKBを引っ張っていけるという存在になれると思うんですよ。それに格闘技ファン目線といいますか、新田選手を見たときも、「こんなにビジュアルも良くて強いのに、どうしてこの立ち位置なのかな」っていうのがあって。ここでお互いに「倒すか倒されるか」の面白い試合、心に残るインパクトのある試合をやった方が、団体とか格闘技を引っ張っていく立場として、ひと皮むけるんじゃないかなって思いますね。
──お互いのためにと。
山本 新田選手から見たら僕は格下だと思うんですけど、守りに入らずに来てほしいです。これは新田選手にぜひ伝えてほしいです(笑)。
──承知しました(笑)。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
山本 いやもう本当に、ぶっ倒すか、ぶっ倒されるかという試合をしたいと思います。気持ちいい試合になると思うので。延長に行ったら自動的に僕の負けで大丈夫です。
──そういうわけにもいかないと思いますけど(笑)、分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
山本 太一
所属:ケーアクティブ
生年月日:1995年12月2日生
出身:千葉県浦安市出身
身長:179cm
キック戦績:17戦6勝(4KO)7敗4分