2022/01/17

1.22 KNOCK OUT 2022 vol.1|森岡悠樹 インタビュー公開!

 

 

 

「『倒すヒジ』を駆使してREDルールらしい試合をしたい!」

 

1・22『KNOCK OUT 2022 vol.1』の「KNOCK OUT-RED -54.5kg契約/3分3R・延長1R」で、石川直樹と対戦する森岡悠樹。昨年は新宿FACEでの出場が3試合続き、「後楽園ホールで試合したい!」と熱望していた森岡だが、前回壱・センチャイジムに敗れたにもかかわらず、今回は後楽園での試合が決まった。複雑な心境の(?)森岡は、この試合で何を見せようとしているのか?

 

 

 

-- 念願の後楽園ホールでの試合となりましたが……。

 

森岡 そうですね(笑)。まあちょっと不本意ながらという感じなんですけど。前回勝って、後楽園ホールで試合できていれば一番だったんですが、壱・センチャイジム選手に負けてからなので、場所が移っただけ、みたいになっちゃって。

 

-- その壱・センチャイジム戦を含め、昨年の戦いを今振り返ると?

 

森岡 去年は横野洋戦、鈴木貫太戦、壱・センチャイジム戦と3試合して2勝1敗なんですが、1戦目、2戦目でしっかり勝てて自信がついてきたところでトップクラスの選手とやって。自信もあったんですけど、やっぱり3R通して見ると壱・センチャイジム選手の方が地力が全然上でした。攻める場面もあったんですけど、トータルで見ると相手のペースだったなと思うような試合で、結局まだまだトップに足りないなと思いましたね。

 

-- 具体的に足りないところは?

 

森岡 前回の試合で、相手のペースの作り方がうまいなと思いました。あとはトータルのバランス。最後、スタミナがなくなって動けなくなったところでヒジをもらっちゃったので、そういうのはなくしていきたいなと思いました。

 

-- スタミナに関しては、特に弱点というわけではなかったですよね?

 

森岡 そうですね。横野戦、鈴木戦では3Rに一気に攻めて勝つことができて、自分の中でもスタミナがついてきたなという自信があったんですけど、壱・センチャイジム選手とやって、やっぱりスタミナもまだ足りなかったんだなと思い知らされました。1Rは自分から攻めていて、自分のペースかなと思ってたんですけど、結局ペースに呑まれてたのかなと。

 

-- というところで、今回は石川直樹選手との対戦です。

 

森岡 石川選手は階級も下でしたし、対戦するとは想像もしてなかったので、これまでは意識していませんでした。昨年9月のユット・ZERO戦も後から見たんですが、その試合はユット選手のペースだったので、あまり参考にはならなくて。他の試合もいくつか見たんですが、やっぱり首相撲、ヒジ、ヒザというイメージですね。首相撲で自分のペースを掴むという。

 

-- その意味では特徴がハッキリしている相手ですが、自分が戦うとなると?

 

森岡 首相撲も別に苦手というわけでもないですけど、好きではないんですよね。それよりは魅せるという意味でもパンチなどの攻撃にこだわってきたので。石川選手はもともとやっていた階級では背が高い方だと思うんですけど、今回54.5kgで自分とやるとなるとリーチが全然違うので、ヒジ・ヒザもそんなに届かないだろうし、怖い部分はあんまりないかなという感じですね。

 

-- 自分としてはどう戦ってどう勝ちたいですか?

 

森岡 これからもREDルールでやっていきたくて、他団体やBLACKルールにないものといったらヒジだと思うので、そこをしっかり出していきたいですね。石川選手もヒジ・ヒザが得意で、いかにもREDルール、という選手ですけど、相手の得意な部分で上回って勝ちたいです。

 

-- ヒジを狙っていくと。

 

森岡 はい。ただ、鈴木戦の時にヒジでカットしてTKO勝ちしたんですけど、それだとやっぱり「あ、終わっちゃったな」という感じになるので、今回はヒジでぶっ倒したいです。最後はそれでフィニッシュできれば理想的ですね。

 

-- ただ、ヒジの距離になるとリスクもありますよね。

 

森岡 もちろんリスクも承知の上で、あえてそこで勝ちたいなと思っています。REDルールらしい試合にしたいですね。

 

-- 「切るヒジ」と「倒すヒジ」は違うと聞きますが、簡単に説明していただけますか?

 

森岡 距離の問題もあると思います。倒すのを狙う場合はいつもよりもっと踏み込んで、アゴに当てて倒す感じですね。眉とかテンプル(こめかみ)のあたりだと切れちゃうことが多いので。ヒジのリーチは短いので、踏み込んで当てるのはより難しいですけどね。他の試合ではなかなかないと思うので、そこを狙っていきたいです。他団体にも負けないように、そういうREDルールらしさを出せればいいなと思っています。

 

 

 

 

-- 石川選手は過去に複数のタイトルを獲得している選手でもあります。

 

森岡 地力がある、強い選手ですよね。あのペースに呑まれてしまったらヤバいなとは思います。

 

-- この試合を皮切りに、今年はどうしていきたいですか?

 

森岡 昨年、壱・センチャイジム選手に負けてしまったので、すぐにトップに行けるとは思っていなくて、一つずつ勝っていくしかないですね。もちろん今年中に、負けた壱・センチャイジム選手にもリベンジできるチャンスも掴みたいと思っています。

 

-- その壱・センチャイジム選手はその後タイトルマッチに臨んで、敗れました。

 

森岡 チャンピオンの小笠原瑛作選手がやっぱり強いなという試合でしたね。あれを見せられちゃって、「本当にトップまではまだまだだな」と思わされました。チャンピオンはやっぱり強いです。

 

-- ここからそのトップに食い込んでいくために、当面必要なものとは?

 

森岡 自分のペースで攻めることができて、ラウンドごとに山場が作れて、最後まで戦いきれるようになることですね。今はそれを目標にしています。まだまだ全体的な底上げが必要ですね。全然足りないです。

 

-- 話が戻りますが、経緯はどうあれ、ここで勝てば「後楽園ホールで勝利」となりますが……。

 

森岡 そうしたいですね(笑)。やりたい選手もまだたくさんいますし、『KNOCK OUT』で負けていてリベンジしたい選手もいるので、いい勝ち方ができたら、対戦アピールをしていきたいですね。

 

-- では最後に、今回の試合で注目してほしいポイントは?

 

森岡 他団体にもBLACKルールにもないヒジ・ヒザで攻めたいと思っているので、REDルールらしい戦いに注目してほしいと思います。

 

-- 実は石川選手も同じ点を挙げていました。

 

森岡 そうですか!(笑) いいですねえ。向こうもそれが得意なので、ヒジ・ヒザでガンガンやり合う試合をしたいですね。楽しみです。

 

-- ありがとうございました!

 

 

 

 

プロフィール

森岡悠樹(もりおか・ゆうき)
所属:北流会君津ジム
生年月日:1994年3月9日
出身:千葉県木更津市
身長:175cm
戦績:16戦9勝(4KO)6敗1分