メインイベントのKNOCK OUT-BLACK ライト級タイトルマッチで対戦する王者・バズーカ巧樹（菅原道場）、挑戦者・大谷翔司（スクランブル渋谷）は共に62.4kgで計量をパス。計量を終えた後のツーショット撮影ではバズーカは正面を向かずに大谷を睨みつけると、大谷も視線を外さなかったことで会見場には緊迫した空気が流れた。

　昨年12月にノンタイトルマッチで対戦している両者。この時は大谷が3Rに右フックでダウンを取って判定勝ちした。

　再戦に向けて大谷は「前回の自分を更新して過去最高の状態を作ることができました。直前で大会が延期になり（緊急事態宣言のために4月25日から大会が延期となったため）、脱力感がありましたが、考えれば考えるほどポジティブに捉えられました。その翌日から普通に練習していたし、すっと継続して今までやってきたことをそのままやりました。このタイトルマッチに向けての準備期間が大きく自分を成長させてくれたので、その成果を明日見てもらえれば」と自信満々のコメント。

　一方、リベンジを狙うバズーカは「明日はぶっ倒します」と多くは語らず。

　先ほど睨み合った心境を聞かれた大谷は「約3カ月間、このベルトを獲るために一生懸命やってきましたが、相手を目の前にしたらベルトはどうでもよくなり、ぶっ飛ばしたいですね」と挑発コメントを飛ばせば、バズーカは「何も感じてない」と一蹴。

　前回の対戦から成長した点を聞かれると、大谷は「前回から5カ月間、モチベーション高く練習に取り組むことができました。キャリアの中でも一番の成長を感じたので、その成長を見てほしい。前回勝ったつもりはないので、誰が相手でもぶっ倒すだけ」といえば、バズーカは「今回圧倒して勝つので、そこは違う。火薬は満タンなので明日はぶっ殺してやります」と圧勝予告した。

 

 

 

 

　

　セミファイナルのKNOCK OUT-BLACK女子46.5kg契約で対戦するぱんちゃん璃奈（STRUGGLE）は46.4、MIREY（HIDE GYM）は46.2kgで計量をクリアーした。

　計量後の記者会見でぱんちゃんは「コンスタントに試合をしてきて、6カ月半ぶりの試合は初めてす。かなり成長して、凄く自信があるので最後の1秒まで諦めずに倒しにいきます」と気合い十分のコメント。対するMIREYは1年半ぶりの試合を前に「明日は思いっきり暴れようと思います」とニヤリ。

　5月8日にはテレビ朝日の番組『ノブナカなんなん』にて、密着取材の様子が放映されたことの反響を聞かれたぱんちゃんは「私のことを知らない人に知ってくれる機会になったのでありがたい。次も密着して下さるので、今回の試合も地上波で広めてぱんちゃん璃奈、『KNOCK OUT』、女子のキックボクシングを知ってもらえたら」という。

　ぱんちゃんがテレビ露出で注目を集めていることについて聞かれたMIREYは「特に何とも思いません。いいんじゃないですか？」と特に気にしていない様子を見せた。

　2020年10月の初対戦時にはぱんちゃんが判定勝利しており、再戦についてMIREYは「あの時、初めて格闘技の聖地、後楽園ホールに上がったことで凄く緊張しました。自分の思うような動きがなかなかできなかったのですが、そういうところも全て克服してきました。久々の試合なので羽ばたこうと思います」とリラックスモードで挑む構え。

　一方、返り討ちを狙うぱんちゃんは「その時の映像を見たのですが、正直恥ずかしいです。今の10％ぐらいしかなく、今は蹴りもパンチもパワーもスピード、テクニックも、全てが上がっています。勝って当たり前の試合を勝っても嬉しくないので、必ず倒さないといけないと思います」とKOを予告した。

　それを受けてMIREYは「お互いに成長していると思いますが、やれるならやってみなさいという感じ。コロナの影響でジムを使えない時期もありましたが、私の大嫌いなランニングトレーニングをたくさんやってきたので今まではとは違うMIREYを見せます。私にはハードパンチャーのイメージがあると思いますが、そこを覆すような試合をして倒してやりたい」とこちらも自信を見せた。

　なお、この一戦の勝者には「創世のタイガ賞」として20万円のボーナスが出ることが決定し、「何とも思いません」と特に意識していないMIREYに対し、ぱんちゃんは「前回の賞金ではカーテン、ソファーを買ったりと家をリフォームしました。今回はミラコスタに泊まろうと思ったんですが、緊急事態宣言中なので焼肉とフカヒレを食べます」とした。

 

 

 

 

 

 

 

第7試合　KNOCK OUT-BLACK　フェザー級　3分3R延長1R

 

・栗秋祥梧（クロスポイント吉祥寺）57.5kg

「カードが変更になって明日出していただけることに感謝しています。明日はしっかり盛り上げて勝ちに行きます。（連敗中について）4連勝してそこから4連敗して、もう次がない時にこういう話をいただいてありがたいと思いました。選手である以上は、明日でも明後日でも会長が出てくれと言われたらいつでも出ます。（ご自身の一番の売りは？）特にないんですが、同じ階級には裕典さんがいるので、二人でフェザー級のやつらを蹴散らしていきたいと思います。（ファンにメッセージ）明日は試合が決まったのが、自分の中で早いと思いましたが、気持ちはしっかり作ってきたので華のある試合をして会場を盛り上げます」

 

・No-Ri-（ワイルドシーサーコザ）56.8kg

「夢の舞台なので、全力を出して頑張りたいと思います。カードが変更になって感謝しています。（対戦相手が龍聖から変わったことについて）龍聖選手ともやりたかったのですが、それよりも栗秋選手の方が知名度があるのでありがたいと思います。（ご自身の一番の売りは？）勝ち負けにこだわらないで全力を出して、僕の得意技は回転技なので、そこをアピールしたいと思います。（体重が軽かったがいつも通り？）普段は55kgでやっていますが、57.5kgでの試合を経験したいと思いました。（『KNOCK OUT』での目標）夢の舞台なので光栄に思うので、また上がりたいと思います。（ファンにメッセージ）明日は勝ち負けこだわりません。僕が生まれつきの難聴で、5～6年前に両目の難病も発覚しました。同じ病気を持っている人がいるので、夢を与えられるように頑張ります」

 

 

 

 

 

 

 

第6試合　KNOCK OUT-BLACK　フェザー級　3分3R延長1R

 

・小笠原裕典（クロスポイント吉祥寺）57.4kg

「こういう状況の中で試合をさせてもらえて凄くありがたいと思います。やっと明日試合ができるので、楽しみたいと思います。（ご自身の一番の売りは？）ここ最近ずっと本来の自分の動きを取り戻すことをテーマにずっとやってきています。一番の売りリングの上で見つけていきたい。やるからにはトップにいきたいので、裕典がトップにいるというのを見せられるような、そんな試合内容を見せたいと思います。（ファンにメッセージ）観てくれる人がいるから僕たちは試合ができます。銀次選手は盛り上げる試合をしたいと言っていましたが、盛り上げるためには2人でいいパフォーマンスをしないといけません。銀次選手にはガンガン前に来てもらって、それに応えていく試合をしたいと思います」

 

・銀次（Next零）57.3kg

「福岡から来ました。『KNOCK OUT』初参戦ですが、インパクトある試合をして名を残したいと思います。（ご自身の一番の売りは？）『KNOCK OUT』のフェザー級が一番熱いと思うので、自分がフェザー級でも一番の試合をして倒しにいきます。何でも倒せる技があるので、そこを見てほしいです。（『KNOCK OUT』での目標）『KNOCK OUT』という大きな舞台で試合ができること自体が光栄。試合をするだけでは何も残りません、何か結果を残さないとダメなので僕は『KNOCK OUT』のフェザー級のベルトを獲りにいきます。（ファンにメッセージ）明日は熱くて盛り上がる試合をしたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

 

 

 

 

 

 

 

第5試合　KNOCK OUT-RED　スーパーフライ級　3分3R延長1R

 

・松﨑公則（STRUGGLE）51.9kg

「二人で並ぶと親子みたいで父兄参観みたいになりますが、45歳と17歳で戦います。私はもう引退間近なので、思いっきり全力を出して面白い試合を二人でしたいと思います。（計量と会見で対戦と向かい合って感じたことは？）凄く良い人そう。普段は戦うことはないのですが、そういうものを見せられるのがキックボクシング。同じリングで戦うのがキックの良さだと思います。（明日はどう勝ちたい？）橋本道場の選手とはたくさんやっていて、手の内がばれているので今まで出していない技で勝ちたいと思います。（45歳ならではの強さはどこにある？）これまでの試合経験、気持ちの強さだと思います。（ファンにメッセージ）もうすぐ引退なのでこの試合に全ての力を出して勝ちたいと思います」

 

・花岡竜（橋本道場）51.9kg

「今回は緊急事態宣言で試合が1カ月ほど延びてしまい、二カ月間しっかり追い込んできたのでベテランの松﨑選手をしっかり倒して勝てたらいいなと思います。（計量と会見で対戦と向かい合って感じたことは？）身体は自分の方がでかいと思いましたが。並んだ時にベテラン選手らしい余裕を感じたので、負けないように頑張ります。（明日はどう勝ちたい？）コンビネーションとか自分がやりたい技を出し切って、しっかりKOで勝ちたいと思います。（17歳ならではの強さはどこにある？）まだ身体のケガは全然してないですし、しなやかさ、蹴りの伸び、パンチとか色んな技を出せるのが若い人ならではの強みだと思います。（ファンにメッセージ）まだコロナの状況ですが、明日は応援に来てくれる方がたくさんいます。応援してくれる方、初めて観る人にも試合を楽しんでもらって、そこでしっかりKOして勝ちたいと思います」

 

 

 

 

 

 

 

第4試合　KNOCK OUT-BLACK　ライト級　3分3R延長1R

 

・麻火佑太郎（PHOENIX）62.5kg

「今回かなりいい仕上がりで、明日は自信を持って試合に臨めます。圧倒的に勝って自分の価値を高める試合内容にしたいと思うので、4試合目に注目をお願いします。（計量と会見で対戦と向かい合って感じたことは？）いつも対戦相手と向き合う時と変わらなかったのですが、確かに筋肉は相手の方がありますが、毎回相手の方に筋肉があります。筋肉がある方が勝つわけではないので、明日試合を見てもらえればと思います。（明日はどう勝ちたい？）判定でもKO決着でも自分が常に圧倒した内容で勝ちたいと思います。（ファンにメッセージ）明日はこれから『KNOCK OUT』はどんどん大きくなりますが、自分や古村選手といった若い世代がこれからどんどん引っ張っていかないといけないと思っています。今現在『KNOCK OUT』を盛り上げているのは、自分よりも年下の世代が多いのですが、自分もしっかり『KNOCK OUT』の中心選手になっていきたいので、明日はふさわしい試合内容を皆さんに見ていただきたいと思います」

 

・古村匡平（FURUMURA-GYM）62.2kg

「先ほどリカバリー中に梅お粥を食べていたら種が詰まりそうになって死にかけました古村匡平です。今日は種を詰まらせましたが、明日はしっかり麻火選手をしっかりKOで倒してタイトルマッチに近づけるように頑張りますので応援よろしくお願いします。（計量と会見で対戦と向かい合って感じたことは？）俺の方が筋肉があるかなと。あまり印象は感じませんでしたが、めちゃくちゃ良い人そうだなと。『明日はよろしくお願いします』と言われたので、こちらもそう言いました。（明日はどう勝ちたい？）思いつきでその場でこれで倒せると思った技で倒したいと思います。ガチャガチャと同じ感覚で観てくれればいいかなと。（ファンにメッセージ）明日は梅干しを喉に詰まらせないようにご飯を食べて状態を良くします。相手から圧倒的に勝つと言われましたが、逆に圧倒して麻火選手を倒したいと思います」

 

 

 

 

 

 

 

第3試合　KNOCK OUT-BLACK　スーパーバンタム級　3分3R延長1R

 

・炎出丸（クロスポイント吉祥寺）55.0kg　

「明日は自ら望んだBLACKルール。そしてキャリアの最後の目標としてBLACKルールの55kgのベルトを獲ることを決めました。明日はしっかり倒してアピールしていきたいと思います。（明日のアピールポイント）この中で僕が一番キャリアがあり、続ける力が一番あると思います。その中でもいい経験をしたというレベルの違いを見せます。今日本が元気ないのですが、会場に来る人、ツイキャスで観てくれる方々に元気を与えられるような試合をしますので期待して下さい」

 

・加藤和也（ドージョー☆シャカリキ）54.9kg

「明日の試合でどんなに大きなケガをしようが、もうこれから格闘技ができなくなろうが構わないので倒しにいきます。（会見で一番肌が黒かったことについて）試合に向けて黒い方が筋肉が映えると思ったのでしっかり焼いてきました。気合いの現れです（笑）。（明日のアピールポイント）今日しっかりリカバリーに専念して、明日は自分のパワー、アグレッシブさを見てほしいです。『KNOCK OUT』初参戦で、自分のことを知らない人がほとんどだと思いますが、明日僕の試合を観た人がもっと見たくなるような、これから期待したくなるような、そういう試合を見せるので3試合目の加藤和也に注目して下さい」

 

 

 

 

 

 

 

第2試合　KNOCK OUT-BLACK　スーパーフライ級　3分3R延長1R

 

・濱田巧（team AKATSUKI）51.9kg

「明日は長かった準備期間を無駄にしないようにしっかり結果を残して勝ちたいと思います。（明日のアピールポイント）『KNOCK OUT』と言う舞台なのでKOが大事だと思います。KOを狙いに行く姿を見てほしいと思うので盛り上げる試合をします。こういう時期ですが、明日はたくさんの方が応援に来て下さいます。必ず面白い試合をしますので注目してください」

 

・酒井柚樹（TEPPEN GYM）51.9kg

「この日までにやってきたことを全て明日出すので応援よろしくお願いします。（明日のアピールポイント）自分はスピード、気持ちも自信あるのでそこを注目してもらいたいと思います。一番盛り上がる試合をして自分が勝ちます」

 

 

 

 

 

 

 

第1試合　KNOCK OUT-BLACK　女子45kg契約　2分3R延長1R

 

・川島えりさ（クロスポイント吉祥寺）44.8kg　

「斎藤選手、4週間前の急な試合オファーを受けて下さってありがとうございます。第1試合から盛り上げたいと思いますので、注目と応援よろしくお願いします。（明日のアピールポイント）斎藤選手から評価をいただいたように、テクニックで負けるつもりは全くないのですが、明日は熱い試合をしたいと思っているので気持ちでぶつかりたいと思います。第1試合からぜひ会場に足を運んで見ていただけたらと思います。ツイキャスで観る方も第1試合から注目して下さい」

 

・斎藤千種（白山道場）44.6kg

「大きな大会でデビュー戦をさせていただき、本当に嬉しく思います。明日は一生懸命頑張ります。（デビュー戦を迎えるにあたっての今の心境は？）凄く大きな舞台なので緊張していますが、一生懸命頑張ろうという気持ちです。（明日のアピールポイント）川島選手には技術、経験とそういったところでは敵いませんが、道場で培った精神力、負けん気で頑張りたいと思います」

 

 

 

 

　

　前日会見前には、6月に正規オープンする「CROSSPOINT金沢」の代表に、元REBELS65kg・67kg二階級王者のUMAの就任したことが発表された。

　会見に同席したCROSSPOINT吉祥寺・山口元気会長は「以前から『KNOCK OUT』『REBELS』を熱く応援していただいている清水工業株式会社の清水（覚男）社長から地元・石川にCROSSPOINTのジムを作りたいというお話をいただき、CROSSPOINT金沢の代表には『REBELS』で2階級を制覇しているUMAを推薦させていただきました。清水社長は、これから『KNOCK OUT』を盛り上げていく選手を作っていきたいという僕たちの夢を応援してくれる気持ちが凄くある方です。ジムオープンは6月頭になると思いますが、金沢の皆さんにはフィットネスとしてのキックボクシングの良さを伝え、選手を目指す方にはチャンピオンを目指す育成を一緒にやっていき、清水工業さんにはしっかり恩返ししたいと思います」とあいさつ。

　続いてUMA代表は「色々と心配なこともありますが、それ以上にワクワクしていて金沢にキックボクシングを広められることに凄くやりがいを感じています。必ずいいジムを作ってキックボクシングに恩返したいと思います。クロスポイント金沢に遊びに来て下さい」とした。

　ジムでの目標を聞かれると、UMA代表は「プロ選手を作りたいという想いは今はなく、石川県にキックボクシングを普及してきたいですし、女性、子供、中年の方など、いくつになっても上達できる楽しさ、物事を続ける大事さをを教えていけたら。そして生活の一部なってもらえればと」と想いを語る。

　いずれは石川でのKNOCK OUTの興行開催も目標にあるかと聞かれると、山口会長は「清水社長から早い段階で興行をやりたいという話もありましたが、コロナの影響でそこは難しくなったので、落ち着いたらやりたいと思います。清水社長は『そこでCROSSPOINT金沢で育ったアマチュアの選手やプロ候補の選手が出てくれたら非常に嬉しい』と述べられていました」とした。

 

CROSSPOINT 金沢
住所：石川県金沢市畝田町 3-18-2 キャトルセゾン301