2021/09/15

10.29KNOCK OUT 2021 vol.5|対戦カード発表記者会見レポート

 

 

 

10月29日(金)東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT 2021 vol.5』の記者会見が9月14日(火)都内にて行われ、第一弾対戦カードが発表された。

 

 

■KNOCK OUT-BLACK フェザー級王座決定戦 3分3R・延長1R
龍聖(TRY HARD GYM)vs銀次(Next 零)

 

 

 

 

 

8月の新宿FACE大会で井上竜太を1RKOで下し、8戦8勝(7KO)と無敗記録を更新した龍聖は、現在空位のKNOCK OUT-BLACK フェザー級王座を懸けて、銀次(Next 零)と対戦することが決定。

 

 

 銀次は九州プロキック、TENKAICHI、大和といった九州の団体で3つのタイトルを獲得している26歳。前戦となった9月4日の『九州プロキックボクシング』のメインイベントでは、栗秋祥梧を2RKOし強烈なインパクトを残した。現在の戦績は22戦16勝(7KO)3敗3分。

 

 会見に先に登場した龍聖は壇上にあったベルトを掴むと、肩にかけてもうベルトは手にしたといわんばかりにポーズを決めて写真撮影に応じる。続いて登場した銀次も負けじとベルトを肩にかけて記念撮影に応じ、会見場には異様なムードが漂った。

 

 

 

 

 

 先にマイクを握った銀次は「今回、初代王座を決める戦いに選んでくれてありがとうございます。相手は今話題のいい選手で、バチバチの試合になるので期待して下さい」と自信に満ちたコメント。龍聖は「通過点にしか思っていません。圧倒的にボコボコにして年末に向けてしっかりアピールしたい」とベルトを獲得して大晦日に開催予定のRIZIN参戦をアピールした。

 また、お互いの印象を聞かれると、銀次は「負けていない選手なので強いと思いますが、自分とやるとどうかな?」といえば、龍聖は「誰? という感じ」と眼中にない様子。続けて銀次は「福岡から出てきた僕のことを知らない人はいっぱいいると思うので、この大会で僕の名前をみんなは知ることになるでしょう。『KNOCK OUT』の大会なのでKNOCK OUTする戦いを見てほしい」とニヤリ。

 今回はベルトが懸かった一戦となり、試合のモチベーションを聞かれた龍聖は「いつもと変わりません。試合を見てほしいというわけではなく、僕の存在を見てほしい」とコメント。実際にベルトを持った感想を聞かれると、龍聖は「(同じジムの)松倉さんのベルトを何度も持たせてもらっているので特に何も思いませんでした。でもこれは俺の物なので触んじゃねぇよ」と言うと、銀次は「松倉選手が持っているならそれをジムで見させてもらえばいい。今回は僕が獲って九州に持って帰ります」と挑発した。

 

 

 

 

 これまで龍聖は対戦相手の容姿を見てあだ名を付けており、銀次について聞かれると「魚みたいな顔をしているので、魚君」と言えば、銀次は「何を言われてもああそうなんだ? としか思わないので試合で見せつけようと思う」とした。

 最後にファンへのコメントを求められた両者。銀次は「自分が10月にKNOCK OUT-BLACK初代フェザー級チャンピオンになるので期待して下さい」と王座奪取宣言。対する龍聖は「僕は日本キックボクシング界の歴史に残る選手になりたいと思っていて、やっとパスポートが手に入るので嬉しく思います。その後のストーリーを楽しみにして下さい」とアピールした。

 

 

 

 

■KNOCK OUT-BLACK スーパーミドル級 3分3R・延長1R
松倉信太郎(TRY HARD GYM)vsTBA

 

 

 

 

 

7月の後楽園大会で田村聖に勝利し、初代KNOCK OUT-BLACKスーパーミドル級王座を獲得した松倉が王者としての初戦を迎える。対戦相手は後日発表。

 

 

 松倉は「僕は最初から相手を倒そうと思ってリングに上がっています。チャンピオンがたくさんいる中、チャンピオンの中でも本当のチャンピオンになることが大事だと思うので、他のチャンピオンとはしっかり差別化されるよう、試合、生き方など全てで見せていきたい」とコメント。

 

 そして、「知名度含め、今は塩くさい選手が多い。同じジムの龍聖は発言がしっかりしていて、自分の生き方を貫いています。チャンピオンである以上、団体を広めていく責任があると思うので、格好良く生きて行かないといけない、僕は他のチャンピオンは別物だと自覚して生きています」という。

 

 今回の試合のテーマについて聞かれると「この階級は『KNOCK OUT』で一番重量級なので迫力が大事。技術も大事ですが、一発の重さ、気持ちなど重量級にしか出せないものがあります。攻撃力のある選手が増えているので、やるかやられるかの試合をやっていけたらと」と答えた。

 

 対戦相手がまだ発表されていない中、「他の団体では階級どうしようと迷っている選手もいると思います。75kgの選手にはどんどん出てきてもらえれば僕が一人ずつ倒していきます。そしてスーパーミドル級をどんどん活性化していければ」とスーパーミドル級の独自の構想を語る。

 

 対戦相手について宮田プロデューサーからは「チャンピオン初戦にふさわしい相手を用意できれば」とのコメントが出ており、それを受けて松倉は「僕は今年で30歳になります。肉体的にも残り少なくなってきているのを感じています。10キロ減量して身を削っていますし、試合でも死ぬ気でやっていて、これから試合はたくさんできるものではありません。それに見合った相手が上がってきてくれれば」とした。

 

 

 

 

■KNOCK OUT-BLACK スーパーウェルター級 3分3R・延長1R
中島弘貴(LARA TOKYO)vs平塚洋二郎(チーム・タイガーホーク)

 

 

 

 

 

7月後楽園大会に続いて『KNOCK OUT』で復帰2戦目が決定した中島の相手は、北斗旗全日本で超重量級と重量級の二階級制覇、J-NETWORKスーパーウェルター級王座の実績を持つ平塚に決定した。

 

 

 会見に出席した中島は「前回の試合からそんなに時間が経っていないのでコンディションはいいです。勝ち方にしっかりこだわっていきたい」とコメント。

 平塚については「肩書き、実績は色々とあるようですが、知りません。僕は相手のことは関係なく、自分のやるべきことをやった方が今までの経験上、いい結果が出ています。一応相手の試合を見ましたが、穴は見つけたのでそこを突いていきます」と特に問題はない相手だという。

 今後は海人が保持する王座挑戦を見据えており、「やるべき時が来たらやります。とにかく決められた相手を倒していけば、やる時が来るのかなと思います」と語った。

 なお、会見を欠席した平塚からはコメントが届いており、「闘いの場を与えてもらえたことに感謝しています。勝ち続けて必ず『KNOCK OUT』のベルトを巻きます。(中島の印象は)心も体も強く、やるべきことを冷静に遂行するイメージ。テレビで見ていた選手と闘えて嬉しいです。残り少ない選手人生、自分の全てを『KNOCK OUT』のリングに捧げます。必ずチャンピオンになるので応援よろしくお願いします。押忍」と読み上げられた。

 

 

 

 また、2021年9月25日(土)東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT 2021 vol.4』の追加対戦カードが発表された。

 

■KNOCK OUT-RED -54.0kg契約 3分3R・延長1R
石川直樹(team Lit)vsユット・ZERO(タイ)

 

 

 

 

 

元ジャパンキック協会フライ級王者・石川の相手は、124戦のキャリアを持つ元S-1フライ級王者ユットに決定。今年8月に大分で開催されたムエタイイベント『KODO』でユットの試合を見たという宮田プロデューサーは「非常に不気味な雰囲気を持っていて、いい選手だと感じました。動きも非常にキレキレでヒジも使っていて、その試合で負けはしましたが強い選手だと思いました」と高評価する。

 

 新生KNOCK OUT初参戦となる石川は「今回、急遽参戦させていただくことになり、気合いがかなり入っています。ユット選手の試合を2試合見ましたが、トリッキーでバネのある選手だと思いました。僕がやることは一緒。ヒジ・ヒザで他の選手とは違う勝ち方をして、僕がバンコクで見たムエタイをやりたいと思います」と意気込みを語る。

 

 今年8月にこれまで所属していた治政館を退会し、今回がフリー転向初戦となり、「フリーになるにあたり、色んな方に協力していただいて、とてもいい感じで練習できています。色んな団体からお声をいただいたのですが、直接、宮田さんとお話して、この団体でベルトを獲りたいと思って参戦を決めました」という。

 

、現在の練習環境については「スパーや首相撲は、前のジムにいた時から出稽古させてもらっているところで毎日対人練習をやっています」と充実した練習ができている様子。

 

 

 石川の階級であるKNOCK OUT-REDバンタム級の王座決定戦が安達浩平と響波の間で行われることが同大会で決定しており、石川は「安達選手はガンガン前にくる選手で、やりやすい。響波選手は凄く背が高くてやりにくいのかなと思ったのですが、中に入ってしまえば問題ありません」とどちらが王者になっても問題ない相手だという。

 

 最後に石川は「3年前に獲れなかったKNOCK OUTのベルトを獲りにきました。必ずチャンピオンになります」とKNOCK OUT王座に向けてアピールした。

 

 なお、会見を欠席したユットからはコメントが届いており、「初めて『KNOCK OUT』に参戦できることを嬉しく思っています。ですが、試合になったらどんな試合でもやることは同じ。いい勝ち方をして、また呼んでいただけるように頑張ります。(石川の印象)ヒザが上手い選手だと思います。あとは何も怖くはありません。ヒザも僕には通用しないでしょう。(どんな勝ち方をしたいか)しっかりムエタイのテクニックを見せたいと思います。最後はKOで終わらせます。石川選手は日本では凄いチャンピオンだと思いますが、僕には通用しないでしょう。皆さんには、ムエタイのテクニックで楽しんでもらいたいと思います」と読み上げられた。

 

 

 

 

■鈴木宙樹 キック引退&ボクシング転向会見

 

 

 

会見最後には、元REBELS-BLACK 60kg級王者で13戦13勝(8KO)の鈴木宙樹が登場、キックを引退しボクシングに転向することを発表した。

 鈴木は「なぜキックを引退し、ボクシング転向を決めたかというのは新たな挑戦をしたいからです。僕自身、気持ちの弱いところが多々あり、目の前のことから逃げ、たくさんの方にご迷惑をおかけしてきました。キック引退の発表を皆様にせず、ボクシングに転向したことは今までにお世話になった山口会長、皆様にもとても失礼なことです。この場をお借りしてお詫びすると共に、深く感謝いたします。ボクシングに転向することが決まりましたが、REBELSチャンピオンとして、キック界からの反逆者としてボクシング界に上がってきます。今まで本当にありがとうございました」とあいさつした。

 なお、鈴木は現在、FLARE山上ボクシングスポーツに所属。ボクシングのプロデビュー戦は12月4日後楽園ホールで山口拓也と4回戦で対戦することが決定しているという。