2021/10/19

10.29 SACRED FORCE presents KNOCK OUT 2021 vol.5|駒形賢太 インタビュー公開!

 

 

 

「覚悟を持って、3年ぶりの復帰戦。以前とは覚悟が違います」

 

10・29『SACRED FORCE presents KNOCK OUT 2021 vol.5』の「KNOCK OUT-RED スーパーウェルター級/3分3R・延長1R」で、津崎善郎と対戦する駒形賢太。『KNOCK OUT』にはこれが初参戦だが、自身としては2018年にタイトルマッチに出場した後、一度はキックから離れてからの復帰戦になるという。新たな決意を持って戻ってきたという駒形の覚悟とは?

 

 

 

── 今回『KNOCK OUT』初参戦ですが、まず最初に話を聞いた時はどう思いましたか?

 

駒形 今回復帰戦なので、どの団体でも喜んでオファーを受けるつもりでしたし、僕はやることをやるだけかなと思ってます。

 

── 復帰戦というのは……。

 

駒形 3年前のタイトルマッチ以来の試合になります。そこからちょっと入院とかが重なったり、地元に戻っちゃったりもしてたので、ちょっとボクシングが離れてしまっていて。

 

── いろいろあったんですね。キックをやめようとは思わなかったんですか?

 

駒形 はい。もしそんなに遅くならなければ、もう1回やらせてもらいたいと会長の方にはずっと言っていました。

 

── なるほど。今回は仕切り直しの一戦というわけですね。その試合の相手が津崎善郎選手ですが、まず相手の印象は?

 

駒形 実績というか戦歴もありますし、場慣れはしていると思うし、間違いなく自分よりも格上だと思うので、あとは自分がやることをやってというだけですね。

 

── 特に警戒するところは?

 

駒形 映像を見た範囲なので、正直何とも言えないんですけど、右ストレートはちょっと警戒した方がいいのかなと思ってます。

 

── 逆に自分はどういう戦いをしようと?

 

駒形 落ち着いて、今教えてもらってることをやるだけなので、どう攻めるというのはハッキリとは決めてないんですけど、今回は蹴りを主体にしてみたいなと思ってます。

 

 

 

 

── 『KNOCK OUT』初参戦なので、どんな選手だろうと思ってるお客さんもいると思います。自分で説明するとしたら、どういう選手ですか?

 

駒形 自分のことは、見て評価してくださいとしか言えないです。でも僕は楽しませる試合をする自信はあるので、チェックしておいてほしいですね。

 

── 今回は復帰戦ということですが、結果と内容によっては、一気に上位に食い込める相手だと思います。そこは?

 

駒形 上を狙えるのであれば、ガンガン上を狙っていきたいです。1年前に戻ってきたんですけど、1年間そのためにトレーニングを積んでますし、そのためのスパーリングとかもいろいろしているので、あとはもう難しくても難しくなくても、上に行くだけですね。

 

── この1年間というのは、あえて試合はしないでトレーニングに励んだということなんですか?

 

駒形 それもありますが、地元から東京に戻ってきて、生活を整えるということもあって。

 

── 戻るには、けっこうな覚悟が必要だったのでは?

 

駒形 そうですね。生半可な気持ちでやってるつもりはないですし、やっぱり地元からも今回、コロナの関係で会場には来れないにしても、「中継はあるのか」とかいろいろ応援してくれるヤツもいますし、そいつらにカッコ悪い姿は見せられないので。つまらない試合で勝つぐらいだったら、豪快に負けた方が絶対面白いので。

 

── では今回の復帰にあたって、気持ち的な変化も大きいですか?

 

駒形 一つ一つの動きに関しても、今まではどっちかというとパワーでいくというイメージだったんですけど、今は一つ一つの動きの丁寧さも増したし、時間が空いた分、そのへんは考えが変わりました。

 

── では、この1年かけて、じっくり作り直したと。

 

駒形 それに伴った動きができるかどうかというのをこの1年間頑張ったので、その間にイメージできた動きが出るかどうかというところですね。自分では手応えを感じてます。

 

── 復帰にあたって、目標だったり、逆に区切りをつけて考えたりはしていますか?

 

駒形 正直言うともう年齢も年齢なので、賞味期限はもう切れかかってると思うんですよ。短く見てあと1年、長く見ても2年。もう一度復帰する以上は、それをメドにベルトを目指してやりたいと思ってます。

 

── では、以前とは覚悟が違うということですね。

 

駒形 以前はどちらかというと、取れる取れると言われたから、ああ、取れるのかなという感じでやってたんですけど、1回離れてみて、「もう1回試合が見たい」って言ってくれてる人もそうですし、「もう1回応援する」って言ってくれる人もいるので、その人たちにちゃんといい結果を持っていけるようにと思う気持ちが強くなりましたね。

 

── 戻る時には、やっぱり元いたレンジャージムしかないという感じだったんですか。例えば地元でやるとかは考えなかった?

 

駒形 はい。会長にはお世話になっていたので、他のジムに移ってという考えは全くなかったです。地元も、結局家の近くにジムがなかったり練習したい時にできないという状況になるので。冬は雪が降ったらできないし、ミットを持てる人がいないとか、スパーリングでも同じ体格の人がいなかったりとか、けっこうそういうところがあるので。

 

── なるほど。

 

駒形 また、今のレンジャージムにはタイ人のいいトレーナーがいますし、あとは総合、キックボクシング、ムエタイといろんな競技で選手層が厚いので、例えばムエタイと総合だと、スタイルも戦い方も違うじゃないですか。なので、例えば立ち技メインで総合の選手と練習したとしても、セオリーに沿った攻撃をしてこないんですよ。そういうのに対応できる技術がついたりだとか、みんなからいろんな意見をいっぱいもらえたりだとか、そういうところもかなり勉強になるのがいいですね。

 

── では会長だったりお世話になってる人たちのためにも、そこに応えたいという気持ちがより強くなったっていう感じですね。では当日の試合で、一番注目してほしいというポイントは?

 

駒形 正直、どこというのは分からないので、全体を見て判断してほしいですね。キャラクターから戦い方から全て見ていただいて、判断していただければと思います。

 

 

 

 

プロフィール
駒形賢太(こまがた・けんた)
所属:レンジャージム
生年月日:1986年9月7日
出身:新潟県南魚沼市
身長:177cm
戦績:5戦2勝(2KO)2敗1分