「そろそろアピールしたほうがいいですか？　じゃあ今回倒して実力を見せます！」

 

10・29『SACRED FORCE presents KNOCK OUT 2021 vol.5』の「KNOCK OUT-RED スーパーフェザー級/3分3R・延長1R」で、力也と対戦する新田宗一朗。デビュー以来10戦7勝3分と、いまだ負け知らずの新田は、9月にも他団体で勝利して、2ヵ月連戦となる。その好調の理由とは？　そしてこの先をどう考えているのか？

 

 

 

－－　8月の『KNOCK OUT-EX』での試合予定が流れて、9月に他団体で判定勝ち。その試合はいかがでしたか？

 

新田　相手がちっちゃくてパンチで来るというのは分かっていて、作戦通りじゃないですけど、距離を取って、自分の戦いやすいように戦えたので、特に問題なかったです。予定されていた試合ができなかったりとか、いろいろあったんですけど、意外といろんな人に動きがよかったと言われましたし、自分もちょっと逆に吹っ切れて、緊張とかもそこまでなかったので、ちょうどよかったかもしれないです。

 

－－　なので今回は、2ヵ月連続での試合となります。まず相手の力也選手の印象は？

 

新田　特に分かんないんですよね。試合動画も古いものしかないので、あまり見てないんですよ。

 

－－　戦績は6戦5勝（2KO）1敗で、今5連勝中ということです。新田選手は10戦7勝（3KO）3分と、デビューから負け知らずですよね。なので、勝率がいい選手同士の対戦になります。新田選手自身は、負けなしで来ている理由はどこにあると思っていますか？

 

新田　いやあ、ただ負けず嫌いなだけなんで（笑）。

 

－－　負けず嫌いなのは、たぶん選手はみんな同じじゃないですか。その中でも負けてないというのは？

 

新田　自分的には、戦績は足跡みたいなもんなので、全然気にしてないんですよ。本当に、試合が終わっても次しか見てないんで。相手がいるなら相手の対策しかしてないですし。でも別に情報がないんでしたら、自分のやることは練習しかないんで。そしたらたまたま、10戦まで負けてはないという感じですね。

 

－－　ただ、例えば今回王座決定戦に出る龍聖選手は8戦8勝です。まあ7KOというのはあるんですが、10戦7勝負けなしというのは、数字を見るとわりと近いものがあると思うんですが。

 

新田　どうなんですかね、自分の中ではドローは負けだと思ってるので。そんなに威張れるものだとは思ってないです。

 

 

 

 

－－　では、今の課題は何ですか？

 

新田　もともとはスタミナ面が課題だったんですけど、前回の試合も意外といい感じに行けたし、慣れればもっと全然楽にいけると思うんですよ。なので、12月も他団体で挑戦者決定トーナメントの決勝戦が決まっているので、自分の気持ちを上げていこうかなという形です。

 

－－　大事な試合が控えているわけですね。その中で、今回の試合のモチベーションはいかがですか？

 

新田　前回試合してからまだ1ヵ月しか経ってなくて、練習内容も気持ちをそのまま持ってこれてるので、調子はいいと思います。それにどんどんキャリアを積みたいと思っていたので、ちょうどよかったです。倒して勝ちたいと思ってます。

 

－－　倒すという点に関しては、どういう強化をしていますか？

 

新田　スタミナがついてきたので、ちょっと自信も出てきたんですよ。なのでたぶん、打ち合っても普通にいけるかなと思ってるので。自分の戦い方が変わってくるのはちょっと不安ですけど、倒すことができれば別にいいかなと思ってます。

 

－－　スタミナがついてきたというのは、特に何かフィジカルの強化をした成果ということですか？

 

新田　いや、スタミナ面の練習とかフィジカルとかはずっとやってきたんですけど、だんだん試合に慣れてきたというのが大きいかもしれないです。前よりはちょっとずつ落ち着いていて、ムダな力が入らなくなったので。

 

－－　それでも勝ってるわけじゃないですか。

 

新田　たぶん、会長的には全部倒せただろっていうことだと思うんですよね。そこで倒せなかったのは自分の甘さですね。

 

－－　それが試合に慣れてきて、スタミナもついてきたとなると、いよいよ試合内容も充実してきそうですね。

 

新田　そうですね、練習環境も全部、充実してきてはいるので、もっと上に行けるかなというところもあります。12月の試合に勝てばタイトルマッチですし。もちろん『KNOCK OUT』のタイトルマッチとかベルトも狙いたいんですけど、スーパーフェザー級は人がいないんですよね（笑）。

 

－－　それこそ、次も勝ったら「俺は負けてねえんだぞ」ということで、「誰か連れてこい」というアピールをしてもいいんじゃないですか？

 

新田　そうですね。今、自分は他の団体に出ることが多いんですけど、勝っていけば、誰かしら連れてくるだろうというのもあるので、とりあえず誰が相手でも負けなければ、いつかは用意してくれるのを待ってます。

 

－－　待つだけじゃなくて、アピールはしといた方がいいんじゃないですか？

 

新田　じゃあ今回勝って、一応言ってみます（笑）。

 

－－　そのためにも、次の試合は負けられないですね。

 

新田　『KNOCK OUT』のベルトも目指してるので、勝って実力を見せていきます。

 

－－　では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントは？

 

新田　入場から注目してもらって、1Rは特に気合い入れていこうかなと思ってます。

 

－－　1Rから倒しにいくということですか？

 

新田　そうですね。1Rから、倒せればいつでも倒しにいきたいと思うので、最初から目を離さないでほしいです。

 

 

 

 

プロフィール
新田宗一朗（あらた・そういちろう）
所属：クロスポイント吉祥寺
生年月日：1996年4月2日
出身：沖縄県西原町
身長：179cm
戦績：10戦7勝(3KO)3分