2021/11/17

11.28 KNOCK OUT 2021 vol.6|角田泰盛 インタビュー公開!

 

 

 

「下剋上と大番狂わせを起こすという気持ちで試合を受けました」

 

11・28『KNOCK OUT 2021 vol.6』の「スーパーファイト/KNOCK OUT-BLACK -58.0kg契約/3分3R・延長1R」で、安本晴翔と対戦する角田泰盛。『KNOCK OUT』初参戦でいきなり“絶対王者”安本と対戦する角田は、これまで関西圏を中心に立ち技だけでなくMMAの試合でも力を磨いてきた。「自分のスタイルでできれば勝てる」という自信の源はどこにあるのか?

 

 

 

-- 最初に安本戦のオファーが来た時には、どう思いましたか?

 

角田 やっぱり『KNOCK OUT』っていう、昔から知ってるビッグネームの団体の大会に出られるということがすごくうれしいなと思ったのと、相手がその『KNOCK OUT』のチャンピオンということで、もちろん強い相手なのは間違いないんですけど、逆にチャンスが自分に回ってきたなと思いました。「ぜひやりたいです!」と、即答しました。

 

-- その安本選手については、どれぐらいの認識がありましたか?

 

角田 名前は聞いてましたが、試合とかは見たことがなかったんです。対戦が決まってから、試合の動画をいくつもYouTubeで見させてもらって、やっぱりチャンピオンだけあって強い選手だなと思いました。

 

-- 具体的に、どのあたりに強さを感じましたか?

 

角田 蹴り技がすごく上手いのと、オーソドックスとサウスポー、どちらも変えながら戦えるという、誰もができるような戦い方じゃないので、すごくテクニックがある、うまい選手だなあというのは思います。

 

-- 対戦が決まってから試合動画を見たということですが、そこで自分との比較で感じたことは?

 

角田 うまいし強い選手だなというのはもちろん思ったんですけど、ただ自分のスタイルでいけば突破口を見出して勝つことができるんじゃないかなというのは頭でイメージできたので、やばいオファーを受けてしまったな」とかは全然思わなかったです。

 

-- その「自分のスタイル」について、今回初参戦なので、ご自分の口から説明していただけますか?

 

角田 僕は基本的には蹴りよりパンチの方が得意なタイプなんですけど、もともとバックボーンが士道館の空手でして、その初段なんです。小学校一年生から空手をやってまして、中学生からキックボクシングをやり始めたので、歴は空手の方が長いんですけど、バックボーンである空手のよさを生かして戦ってます。それから総合の試合にも出たことがあるんですけど、そういう練習も、僕の所属するジムの横山剛師範に教えてもらいながら、空手や総合のテクニックや練習なども混ぜていきながらすることによって、キックボクシングだけじゃなくていろんな要素の強さを自分の中でミックスして、強くなっていってるなと思っているので、そこが僕の強みかなと思います。

 

-- これまでは「角☆チョンボン」というリングネームだったそうですが、今回から本名なんですね。その理由は?

 

角田 今回、『KNOCK OUT』という、こんな大きい大舞台に初めて出させてもらうので、ちょうどいい機会かなと思って。有名になってからは、あんまり名前をコロコロ変えることもできないと思うので、ここで心機一転、名前を本名に変えて、頑張っていこうと思って変えました。

 

-- その決意の表れでもあるわけですね。安本選手はチャンピオンでもありますし、ここまで11連勝中で様々な強豪に勝っています。ここで安本選手に勝つと、かなりなニュースになりますが。

 

角田 その自信はあります。このオファーをくださった時に、下克上と大番狂わせを起こすという気持ちで試合を受けて、今もそのために練習していますので。試合を見てる全員が僕を初めて見るだろうし、「誰やコイツ」って思われるような選手だと思うんですけど、試合後には「メチャメチャ強くてヤバいやつが出てきたな」と見た人全員が思うような試合をしようと思っています。今回はノンタイトルですが、勝てば次はタイトルマッチもできる可能性が高いと思うので、『KNOCK OUT』のチャンピオンベルトも狙っていきたいです。

 

 

 

 

-- 東京での試合は、これまで何回ありますか?

 

角田 新日本キックボクシング協会の大会に2回出させてもらったのと、自分がもともとベルトを持ってたKAISERという団体の東京大会でも2回ほど試合したことがあります。なので、関東での試合は全部で5回ぐらいですね。

 

-- 東京で試合をするというのは、気持ちとして違うものがありますか。

 

角田 そうですね。やっぱり関西で試合をするのとは規模も、お客さんの熱量とかも全然違うと思うので、東京で試合に出て勝っていったら、その分名前が売れたり、次につながったりというチャンスが巡ってくると思うので、もちろん関西で試合する時も勝つつもりではあるんですけど、東京での試合はそれ以上に気合が入りますね。

 

-- そこでどんな試合をしたいですか?

 

角田 僕の戦ってる姿を見て、気持ちの部分で何か感じてもらえるところがあればいいなと思います。団体に提出するプロフィールシートの「自己アピール」のところにも、「魂込めて戦います」と書かせてもらってるんですが、全身全霊で、その試合だけに懸けた気持ちを試合中にぶつけて、魂込めて戦いたいと思います。

 

-- ここまでずっと魂を込めて戦ってきたと。

 

角田 何試合か負けた試合だったり、引き分けになった試合もあるんですけど、そういう、あまり結果がよくなかった試合の時は、全力を出しきれてなかったりだとか、気持ちの面で試合に向けて魂を込められてなかった時なんですよね。だから今までしてきた試合全部がそうというわけではないんですけど、やっぱり全力で、魂込めて戦った時は、いい結果が出たなと思うので、今回はもうまさに、今までで一番と言うぐらい、全力を込めて戦いたいと思います。

 

-- 『KNOCK OUT』では、関西の選手はトップどころにはまだ少ない印象です。

 

角田 ですよね。今空いてる枠というか、その1人目になりたいですね。今回、結果がついてくれば、その後にいろいろつながってくると思うので。

 

-- そのために今、試合に向けての練習で一番力を入れてるところは?

 

角田 試合に向けてというよりも、昔からずっとやってるんですけど、やっぱりスタミナ練習ですね。サンドバックだったり走り込みだったりというようなスタミナ練習と、あとは足腰のフィジカルの強化は徹底してやるようにしてます。僕は蹴りよりパンチが得意なので、やはりフィジカル、特に足腰の強さで相手に負けているようでは、パンチを打ちながら前に行ったりとかができないので、スタミナと足腰の強さを特に重点的に鍛えるようにしてます。そういうところも生かして戦いたいです。

 

-- そういったところも全部踏まえて、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこですか?

 

角田 相手に向かっていく気持ちの強さですね。例えば、クリティカルヒットをもらったり、ダウンを取られたりして、もし倒されるギリギリまで持っていかれたとしても、最後まで諦めずに相手を倒してやるという気持ちの強さを見てほしいです。

 

-- でも、できればギリギリまでは行きたくないですよね?

 

角田 そうですね、それは行きたくないです(笑)。できればそこまで行かずに、自分が倒す方で行きたいですけど、もしそういう状況に追い込まれたとしても、そこから巻き返して勝つという、最後まで諦めない気持ちの強さというのを見てほしいです。

 

 

 

 

プロフィール
角田 泰盛(かくだ・たいせい)
所属:CRAZY WOLF
生年月日:2000年2月28日
出身:兵庫県神戸市
身長:168cm
戦績:19戦9勝(6KO)9敗1分

タイトル:元KAISERスーパーフェザー級王者