2021/11/19

11.28 KNOCK OUT 2021 vol.6|松山翔 インタビュー公開!

 

 

 

「渡部選手が得意な“激闘”に、自分から持ち込みたい。感謝を持って倒します」

 

11・28『KNOCK OUT 2021 vol.6』の「KNOCK OUT-BLACK ウェルター級/3分3R・延長1R」で、渡部太基と対戦する松山翔。33歳でプロデビュー、現在は36歳で9戦目の松山は、ビッグネームとの対戦という大きなチャンスに燃えている。むしろ渡部のフィールドで戦いたいという彼の自信のほどは?

 

 

 

-- 今回、対戦する渡部選手とは、カード発表会見で顔を合わせましたよね。あの時の印象は?

 

松山 やっぱりオーラがある選手だと思いましたね。元からトップ選手だと思っていたので、対戦が決まって「どんな感じだろう?」と思って対面して、想像通りに殺気とオーラをすごく感じました。

 

-- ただ、そんな渡部選手に対して会見では強気の発言が並びました。

 

松山 いや、自分は最初から打ち勝つつもりだったし、負ける気はさらさらないんで。本当にありがたい相手だと思ってますね。それこそ日頃、“狂拳”竹内裕二さん、島野浩太朗君、バズーカ巧樹君なんかと練習でやり慣れていて、全然、自分の手が届かない相手ではないと思ってるので、普通に食ってやろうという気持ち全開でした。

 

-- 渡部選手といえば、ものすごい激闘で知られています。今回そうなっても大丈夫だと。

 

松山 逆にそっちの方がいいですね、自分は。結局、そっちの方が得意分野なので。

 

-- 乱打戦になった方がいい?

 

松山 そうですね。うまく逃げるような選手より、自分もそういう戦いの方が大得意なので。逆にそういう展開に持ち込みたいですね。倒す自信もありますし。

 

-- 自信があるのはパンチですか?

 

松山 いや、蹴りも全然いけますよ。殴り合いたいというのもありますけど、“殴り蹴り合いたい”って感じですね。全部合わせて激闘がやりたいです。

 

-- これまでの対戦相手の中で、一番のビッグネームですよね?

 

松山 それはもう、圧倒的に一番ですね。本当にありがたいです。自分なんか正直、もう年も年だし、この先も10年20年やれるわけじゃないので、どんどんビッグネームとやっていきたいと思ってたんですよ。だから決まった時はうれしかったです。

 

-- 現在36歳で、次が9戦目ですよね。デビューが遅かったんでしょうか?

 

松山 デビューは3年前なので、33歳の時ですね。それまでは空手をやっていたんですが、菅原会長と選手に魅力を感じて、キックボクシングに転向したんです。

 

-- では空手歴が長かった?

 

松山 いや、空手を始めたのもちょっと遅くて、26歳とかで。

 

-- それ以前に別の運動をやっていたとか?

 

松山 いやもう、堕落生活をずっと送ってました(笑)。26歳の頃に息抜きというか、体を鍛えたいなあと思って。ちょうどフィットネスブームに入りかかった頃だったので、それに乗っかってダイエットがてらみたいな感じで地元の空手道場に行き始めたら、格闘技にハマってしまって。

 

-- やり始めたらメキメキ上達したみたいな?

 

松山 そうですね。すぐにのめり込んで、その年から空手の新人戦に出始めて、大会には出続けるようになりました。白蓮会館の全関東で優勝したのと、真樹道場の全日本大会で3位、などの戦績があります。

 

-- 堕落生活から始めたにしては、かなりの成績ですよね。それは努力の結果ですか?

 

松山 努力してたつもりなんですけど、その後に行った菅原道場の練習内容に比べたら、全然甘かったですね。その時はその時でやってたと思ってたんですけど、思ってただけで、今は当時の3倍ぐらいやってる感じです。

 

 

 

 

-- キックに転向しようと思ったきっかけは?

 

松山 やっぱり地元で“狂拳”竹内裕二さん、島野浩太朗君が有名で、気にはなってたんですよ。それでやっぱりキックをやりたいなと思って。

 

-- じゃあ、キックをやるなら菅原道場しかなかった?

 

松山 近くにもジムはあったんですけど、やっぱり菅原道場だなと思いました。菅原会長は有名だし、行くならあそこしかないと思ってました。まあ、入って見たら想像以上に楽しくて、でも想像以上にキツかったですけど(笑)。普段はすごく面白いんですけど、練習内容はすごくハードなので。

 

-- 菅原道場と言えば、自然の中での練習の様子もよくお見かけしますが。

 

松山 そうですね。今日も会長と、神社で朝練してきました。階段ダッシュとか坂道ダッシュを。

 

-- 神社の階段でダッシュしている風景もよく公開練習などで見かけますが、かなりハードですよね。失礼ですけど年齢的な部分で、キツくはないんですか?

 

松山 いや、全然。体力はまだまだ上がってるので、年齢的な体力の衰えとかを感じたことはないんですよね。それこそ、スピードとか衰えたら潮時だろうとは思ってるんですけど、スピードもまだ全然上がってきてるので。

 

-- じゃあもう、本当にこのチャンスは願ってもないと。

 

松山 いや本当にもう、みんなに感謝ですね。宮田プロデューサー、菅原会長、渡部選手、皆さんに。渡部選手のことは、感謝の気持ちでぶっ倒したいと思います。いつも応援もたくさん来てくれるので、その人たちへの感謝も込めて。

 

-- 渡部選手は今回『KNOCK OUT』初参戦ですが、「最短距離でタイトルマッチ、チャンピオンベルトまで行く」と言っています。

 

松山 逆に渡部選手のおかげで、自分の方が最短で行けちゃうんですよ。今回、渡部選手に勝って、次がタイトルマッチで、2戦でベルトを獲るって決めちゃったんで。

 

-- もう決めちゃったんですね(笑)。

 

松山 今回の相手が渡部選手でなければ、この先、何勝したらタイトルマッチに行けるのか分からないので、本当にありがたいですね。会見でもタイトルマッチっていう言葉が出てきてたので、これだったら言えるだろうと。

 

-- では「目標」じゃなくて、もう「予定」なんですね。

 

松山 はい。自信も十分あります。会長も「いけるだろう」と言ってくれてますし、作戦もバッチリ立ててるので。もちろん、殴り合い蹴り合いする中なので、流れというのもあるでしょうけど、今から本当に楽しみです。

 

-- では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントは?

 

松山 渡部選手って、気持ちが強い選手として有名じゃないですか。でも僕は渡部選手以上の気持ちで勝ちますんで、そこを見てほしいですね。

 

 

 

 

プロフィール
松山 翔(まつやま・しょう)
所属:菅原道場
生年月日:1985年9月25日
出身:千葉県木更津市
身長:175cm
戦績:8戦4勝(1KO)3敗1分