2022/09/12

9.23 KNOCK OUT 2022 vol.5|小笠原瑛作 インタビュー公開!

 

 

 

「『KNOCK OUT』をもっと押し上げるためにも、ベルトはあって当たり前。3ラウンドで倒します!」

 

9・23『KNOCK OUT 2022 vol.5』の「第2代KNOCK OUT-REDフェザー級王座決定戦/3分5R・延長1R」でTAKERUと対戦する小笠原瑛作。所持していたスーパーバンタム級のベルトを返上してフェザー級に階級アップし、比較的早い段階で王座のチャンスが巡ってきた。いち早くビッグマッチ開催を提唱するなど「『KNOCK OUT』の生徒会長」的立場でもある彼にとっては、ベルトは持っていて当たり前、だという。その自信が王座決定戦でも現実のものとなるのか?

 

 

 

-- フェザー級に上げて、思ったよりも早くタイトルのチャンスが来たという感じなのでは?

 

小笠原 そうですね。確かに、もう何戦か挟んでからかと思っていたので、早かったかもしれないですね。スーパーバンタム級のベルトを会見の席で返上して、他の選手たちに譲ってあげてくださいという感じになった時に、「あ、ベルトなくなっちゃったな」と思ったんですよね。いつも手元にあったベルトがなくなって寂しかったタイミングでこのチャンスが巡ってきて、よかったなと思います。

 

-- タイトルへの心構えみたいなところはどうですか?

 

小笠原 タイトルはあって当たり前のものだと思ってたし、言ってもそんなに長いこと時間をかけてたどり着くものとも思ってなかったんですよね。スーパーバンタム級にいた頃から「上の階級のヤツらを倒せるな」と思って上げたわけなので、そういう意味では心構えはできてました。

 

-- 王座決定戦の相手はTAKERU選手になりました。改めて印象は?

 

小笠原 すごく打たれ強くて、気合いの入った選手だなと思います。ただ、正直なところを言うと、自分とはレベルが違うと思いますね。

 

-- 自分が上回っていると思うところは?

 

小笠原 うーん……全部かなあ。そうですね、あらゆる面で上回っていると思います。

 

-- では、警戒すべき点は?

 

小笠原 粘り強さと……テクニックもあると思います。器用な選手だと思うので、そういう一発には気をつけたいです。あとは気持ちですよね。龍聖選手との試合で、肩をケガしても最後まで立っていたところとか、そういうメンタル的な部分は気をつけないといけないなと思います。

 

-- 前回、TAKERU選手が勝った栗秋祥梧戦はどう見ましたか?

 

小笠原 僕は祥梧のセコンドについていたんですけど、祥梧がプレッシャーをかけるところをTAKERU選手がうまくいなして、テクニックを使ってコツコツ当ててきましたよね。祥梧がそれを最後まで打破できなかったという感じだったと思います。

 

-- 目の前で同門の仲間がやられたわけですよね。その相手と今回対戦するという。

 

小笠原 そうなんですよね。チームなので、祥梧が負けた借りを返すというか、クロスポイント吉祥寺がナメられてちゃしょうがないので、僕がしっかり決着をつけたいと思ってます。

 

-- 記者会見でも決めるラウンド数の話が出ていましたが、短期決戦もある?

 

小笠原 はい。僕も当たれば倒せる武器はありますし、1ラウンドから攻めていくつもりなので、まず5ラウンドまではかからないと思うし、早い段階で終わる可能性も大いにあるんじゃないかと思いますね。

 

-- 逆に、5ラウンドあるということについては?

 

小笠原 タイトルマッチなので5ラウンドありますけど、正直、今回はそこまでいく前に仕留めます。

 

-- そこにはやはり、『KNOCK OUT』の中心選手の1人として、チャンピオンでなければならないという思いが強いですか?

 

小笠原 それは強いですね。TOKYO MXでレギュラー番組も始まるところで、実力もスター性も両方あるのは自分しかいないと思ってるので。この『KNOCK OUT』を引っ張っていくのは俺しかいないんで、そういった意味でも魅せる試合をするというのが今回の僕の仕事かなと思います。

 

 

 

 

-- レギュラー番組については、先日の会見でもいろんな選手がアピールをしていました。小笠原選手が、自身の「一番」というポイントをアピールするとしたら?

 

小笠原 先ほども言った通り、スター性と実力、両方あるというところがデカいんじゃないかと思ってます。自分には今まで積み上げてきたものがあると思ってますし、技術やメンタル、フィジカル……それがこのキャリアで合致してきている部分もありますから。スター性があっても、負けてたらしょうがないし、絶対に勝つっていう実力は他の選手に負けてないと思うし。その両方が揃ってるという点で、みんなに負けないと思ってます。

 

-- 来年3月の代々木第二体育館大会を見据えても、ここでタイトルを獲らないといけないですよね。

 

小笠原 そうですね。本来なら今年6月にやるはずだった代々木大会は延びてしまいましたけど、でも全ていい方向にしか流れてないし、来るべき時は来ると思っているので、今回MXの番組も始まって、盛り上がってきた中で来年の3月に代々木大会があるということは、『KNOCK OUT』も自分自身もいい流れの中にあると思いますね。

 

-- もう一つ、この大会ではお兄さんの小笠原裕典選手と一緒に出場されます。久しぶりですよね。

 

小笠原 お兄ちゃんも家族がいたり、いろいろあって試合できない期間が続いていたので、兄弟での出場は本当に久々ですね。

 

-- 兄弟で出る時は、気持ちが違いますか?

 

小笠原 実は僕は、あんまり好きじゃないんですよ。

 

-- そうなんですか?

 

小笠原 血のつながった兄弟が出ていると、そっちの心配要素もあって、自分だけに集中できない感じがあって。でも今回に関しては、お兄ちゃんと一緒に練習していて仕上がりも見ているし、ここ1年ぐらいで積み重ねてきたものを考えると、弟の僕から見ても『今回、お兄ちゃんは変わるんじゃないかな』という期待があるんですよ。だから今回は、兄弟で出て一緒に勝つというのが楽しみです。

 

-- それから、主演映画『阿彦哲郎物語・第二の太陽』もそろそろ日本公開されるという話も……。

 

小笠原 そうですね。やっと今、カザフスタンで上映が始まったところなんですよ。その後に日本でもという感じなので、もう少しで日本の皆さんにも見ていただけるんじゃないかと思います。やっぱり公開される時にはベルトを持っていないと、小笠原瑛作じゃない感じがするんで、どうしてもここで獲っておかないといけないですね。

 

-- やっぱりベルトはあって当たり前、という感覚ですか?

 

小笠原 ですね。やっていかなくちゃいけないのは、この『KNOCK OUT』をもっと大きい舞台に押し上げるということなので。そのためにはベルトが腰に巻かれてるのは当たり前で、それを背負ってどこにケンカを売っていくのか、というところだと思ってますから。

 

-- では本当に、今回はベルトを獲るのが前提という感じですね。

 

小笠原 そう思ってます。ただ、相手選手も気持ちが強いですし、油断はできないので、試合までの期間でしっかり仕上げたいと思っています。

 

-- 最後に、今回一番注目してほしいポイントは?

 

小笠原 今回は……3ラウンドまでに倒します。それを見に来てください!

 

-- 力強い宣言ですね。ありがとうございました!

 

 

 

プロフィール

小笠原 瑛作(おがさわら・えいさく)
所属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1995年9月11日
出身:東京都武蔵野市
身長:171cm
戦績:47戦40勝(20KO)6敗1分
獲得タイトル:初代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者、ISKA世界バンタム級王者(K-1ルール)、WPMF世界スーパーバンタム級王者