2022/11/01

11.19 KNOCK OUT 2022 vol.7|壱・センチャイジム インタビュー公開!

 

 

 

「勝つのは当たり前、いかに魅せるか。ベルトを巻いてからがスタートなんで」

 

 

 11・19『MAROOMS presents KNOCK OUT 2022 vol.7』の「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント・決勝/3分5R・延長1R」で、森岡悠樹と対戦する壱・センチャイジム。準決勝で大野貴志を下した壱は、その試合がこのトーナメント全体で一番の山場だったと語る。「勝って当たり前」という森岡戦で見せようとしているものとは?

 

 

 

 

 

──『KNOCK OUT STYLE』ではバラエティー対決お疲れ様でした!

 

壱 前半の大食いと瓦割りはダメだったんですけど、後半は足ツボでエグい差をつけて圧勝、イケメン対決も当然の勝利だったので、巻き返すことができてよかったです。

 

──ところで試合前の時期にあんなにわんこそばを食べて、大丈夫だったんですか?

 

壱 まあ収録は少し前だったし、僕と龍聖君は減量がほとんどないので、大丈夫でした。

 

──そして放送された番組を見て、森岡選手は相当ムカついてるようなんですが……。

 

壱 本当に強いヤツは、遊んでるフリをしててもメチャクチャ練習してるんで、森岡君も表面上だけ見てムカついていればいいんじゃないですかね。そもそも僕は努力を表に出すタイプでもないですしね。

 

──なるほど。今回は「自分のためのトーナメント」と言い放って準決勝を無事突破して、次も勝てばその言葉通りになります。その自信はバッチリですか?

 

壱 僕からすると、自分以外の3人で一番要注意人物だったのは、大野貴志選手だったんですよ。

 

──準決勝で勝った大野選手ですか。

 

壱 僕が今まで戦った中でも一番の突進ファイターだと思っていたので、僕のミドルキックをかいくぐって、江幡塁選手を追い込んだような突進力を見せていたら、自分に止められるかなというのがこのトーナメントで一番のネックだったんです。それを止められたということで、僕はあの一戦で自信がさらに増しました。僕のミドルキックは、どんなにフィジカルが強い選手にも通用するなと。次は森岡選手ですけど、彼は前回の試合がパパッと終わっちゃって、まあ炎出丸選手はケガしてたとか言ってましたけど、あの試合で森岡選手が掴んだものは何もないと思うんですよ。

 

──ほう。

 

壱 ケガしてた相手に早い時間で勝ったわけですよね。僕は大野さんとの試合に勝ってまた新しい自信を得たので、決勝戦ではそこでもまた経験の差が出ちゃうなと思ってます。

 

──では、壱選手としてはすでにトーナメントの山場は越えたということですか?

 

壱 越えましたね。あれでさらに自信もつけて、森岡選手は学ぶことのできなかった準決勝を通過して、2人が戦うことになるから、あの日にまた実力差がついてると思います。

 

──ただ、森岡選手は壱選手に負けてからの1年間、リベンジのために戦ってきました。「追う者」の気持ちからくる強さは侮れないのでは?

 

壱 それがあっても、今回は負けないと思いますね。実力差があるので。死に物狂いでくるとは思うし、それは周りからも言われるんですけど、僕のスタイル的には死に物狂いでこられた方が対処しやすいので。

 

──いなしやすいと。

 

壱 そうです。前回の大野選手も「絶対ぶっ倒す」って言ってたし、その前の海老原竜二選手も「ぶっ倒す」って言ってましたよね。僕はああいうタイプはすごくやりやすいんですよ。森岡選手も前回より気合いが入ってるんだったら、僕としては前回よりやりやすくなるはずです。僕からすると、そういう相手の穴って突きやすいんですよ。

 

──なるほど。

 

壱 僕は今回の試合は、勝つのは当たり前で、大事なのは魅せることだと思っているので、最終的にはKOで終わらせたいんですけど、「KOシーン以外でもこんなに魅せることができるんだ」と思わせるのを試合のテーマにしています。

 

──では、短期決戦は狙わない。

 

壱 そうですね。痛めて痛めて痛めつけてあげようかなと。前回も2Rに森岡選手は腹が効いて、3Rにヒジでダウンを取って勝ったので、今回も2Rからスタートして、効き始めたら5Rもかけずに、どこかのラウンドで決めようかなと思ってます。

 

──青写真はできていて、あとは実行するだけと。

 

壱 今回は自信もあるし、けっこう追い込んでますからね。森岡選手はバランスのいい選手だと思いますけど、唯一の欠点は、めちゃくちゃスタミナがないことだと思うんですよ。だから今回、僕はそこで勝負しようと思っているので、スタミナには力を入れてます。

 

──森岡選手によれば、スタミナは問題ないというぐらい練習したとのことでしたが。

 

壱 僕は、森岡選手が今までやってきたどんな相手よりも重いミドルと、彼がムカつくようなテクニックをいっぱい持っているので、それで彼がムカついてワーッと向かってきた時点で、気づいたらスタミナは減っているということになると思います。僕は頭は悪いですけど、「ファイターIQ」だけは高いと思うので、今回はそこで勝負します。

 

 

 

 

──勝てばいよいよ『KNOCK OUT』のチャンピオンですが。

 

壱 けっこう念願ですよ。何だかんだ4年ぐらい前に初参戦して、タイトルマッチもトーナメント含めて瑛ちゃん(小笠原瑛作)に2回負けて、3度目の正直なので。そして僕は『KNOCK OUT』の舞台では瑛ちゃん以外に負けたことはなくて。なので、ここを逃したら「持ってない男」だと思うので、今回は普通に勝ちます。

 

──その意味では、ものすごく入れ込んでいるというわけではない?

 

壱 ああ、そうですね。会見でも言いましたけど、瑛ちゃんに勝ってベルトを獲るというのは目標でしたけど、瑛ちゃん以外に勝って獲るベルトというのは、その後に僕が『KNOCK OUT』を引っ張っていくためのスタートでしかないので、ここをゴールにしちゃダメなんですよ。自分に覚悟をつけるためのベルトであって、ここで「この試合だけは!」と入れ込んでいたら『KNOCK OUT』を引っ張っていくには小っちゃいんじゃないのかなと思うので、ここは普通の1試合として勝ちます。

 

──では最後に、今回特に注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

壱 今回見てほしいのは、イケメンとベルトのコンビネーションですね。

 

──上はイケメン、下はベルトだと。

 

壱 勝って巻くのは前提として、そのコンビネーションを楽しんでほしいですね。

 

──分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

プロフィール

壱・センチャイジム
所属:センチャイムエタイジム
生年月日:1997年8月15日
出身:沖縄県那覇市出身
身長:172cm
戦績:29戦21勝(8KO)7敗1分
タイトル:ルンピニージャパン・バンタム級王者