2022/11/21

11.19 KNOCK OUT 2022 vol.7|一夜明け会見レポート

 

 

 2022年11月19日(土)東京・後楽園ホールで開催されたMAROOMS presents『KNOCK OUT 2022 vol.7』の一夜明け会見が20日(日)都内にて行われ、勝利した5選手が出席した。

 

 

■龍聖(NOPPADET GYM)※グ・テウォンに2RKO勝ち

 

 

 今年4月のメディ・ジライフィ戦以来となる国際戦に臨んだ龍聖。直近では7月のRIZIN、9月の小笠原裕典戦で見せた連続KOの勢いそのままに、韓国のグ・テウォンを左ハイキックで2RKOに切って落とした。

 

 快勝から一夜明け、龍聖は「練習に近い動きができた。理想としている形にできたんじゃないかと思います」と試合運びには満足している模様。一方で「(左ハイキックで)蹴り倒そうとか狙っていたわけではないです。強いて言えばパンチで倒したかったですね」と納得のフィニッシュにはあと一歩だったという。「なかなか理想と現実は難しいですけど、それを目指して頑張ります」と、次戦に向け新たな課題を掲げた。

 

 今回の勝利で龍聖は通算レコードを13戦13勝(10KO)に更新。連続KO勝利は3を数えている。デビュー直後は6連続KO勝利を飾り『KNOCK OUT』を体現するファイターとして名を上げた龍聖だが、今は「昔みたいに一か八かのKOを狙うケンカじゃなく、試合をちゃんとできるようになってきた」と自らの成長を高く評価する。「これからも判定になることも延長になることもギリギリの試合になることももちろんあると思います」と、レベルが上がる対戦相手との戦いを意識する。その上で「その中でも僕は倒せるものを持っていると思うので、絶対にKOを狙いにいくし、全力で倒しにいきます」と、決意を新たにした。

 

 今回の11月大会の出場をもって、龍聖のKNOCK OUT年内大会への出場は終了。3月のビッグマッチに向け「自分が顔になる大会になると思う」と、万全の体制での出場を目指す。その一方で「今年もう一試合できるのが理想ですね」と、年末大晦日への出場を示唆。来年に向けさらに弾みをつけたいところだ。11月にはトレーナーのノッパデッソーン氏がオープンした「NOPPADET GYM」のジム選手会長、代表代行を務め始めた龍聖は「大変な11月したが、みなさんのおかげで乗り切ることができて最高の気分です」とファンへ感謝のメッセージを送る。そして「来年ももっともっと強くなりますし、『KNOCK OUT』をしっかり引っ張っていくのでこれからもよろしくお願いします」とさらなる応援を呼び掛けた。

 

 

 

 

 

■壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)※森岡悠樹に5R判定勝ち

 

 

「結果から言うと思っていた以上に森岡君が俺のことを研究していて、1R目からやりづらいなと思いながらラウンドを進めていって、ラウンドの途中から会長の指示があって、練習していたことを変えて試合を進める予想外の展開になったんですけど、結果的には勝ててよかったです。

 

(前半の森岡選手の戦い方は想定していなかった?)僕の想像していたとおりの展開ではなかったのが一番。ミドルで試合を組んでいくのは変わらなかったんですけど、その後首相撲の距離感がつかめなくて、それで会長が『首相撲はいいから打撃だけで攻めろ』に変わって、そこでちょっと練習していたのと違うことだったので、迷いはあったんですけどやるしかなく、個人的には点数つけられない内容だったんですけど、森岡君が僕を目指してがんばってくれたので、いい試合になったなと思います。

 

(もっと前にくるから首相撲で捕まえるプランだった?)そうですね。首相撲でもっと楽に削れると思ってました。

 

(中盤はミドル一本で)会長から『打撃でいけ』と言われて、自分でもそうだよなあと。もちろんあの後は怒られました。

 

(試合終了時のポイントの手応えは?)終了した時点では個人的には勝ったかなと思ってました。勝った実感はあったんですけど、同点のジャッジをつける方もいる内容だったので、そういう意味では全員を納得させられる内容ではなかったので、チャンピオンとしてはふさわしくない結果になっちゃったかなと思うんですけど、森岡君が強かったということで。

 

(自慢の顔に傷がついていますが)顔に傷がつけばつくほど強くなるんで。3R目に『顔にアザがついているぞ』って言われて、それで4、5Rを取ったので、結果オーライです。どんどんスタミナが湧いてきました。

 

(ベストバウト賞を受賞した感想は)森岡君があっての賞なので、森岡君にもありがとうを伝えたいですし、宮田さんも5Rのドラマが見られたと言っていて、3Rでは見られないREDルールらしい試合を見せられたかなと思います。

 

(念願のチャンピオン。どういうチャンピオンになりたい?)昨日のメインの龍聖君みたいな華がある倒し方はできていないので、チャンピオンなんで、倒し方に華のある決定力を身につけようと思います。

 

(セコンドからミドルを蹴れという指示があったが、食い違いがあった?)細かい作戦でいうと、2R目からスタートして、3R目は削って4、5Rは首相撲の展開に持っていって、最後はヒジで仕留めようという作戦だったんですけど、森岡君が腰を掴んで距離を詰める作戦で、会長から『首できないから打撃でいけ』というので、2Rと同じ作戦で4、5Rも進めようという作戦になったので。個人的には首相撲の練習ばかりやっていたので、まあしょうがないです。

 

(ボディを打たれていたがダメージは)いい音が鳴っていたのでポイント取られているなという焦りはありました。

 

(ヒジ打ち合戦もあったが、そこのダメージは)昨日は結構相手の攻撃が見えていたので。クリーンヒットは無いので、ダメージは無いです。

 

(センチャイ会長に肩車をされたときの心境は)人生ではじめてあんなことされたので、ジムに入って5年経つんですけど、あのあと控え室で会ったときにはもちろん怒られたので、あの瞬間だけですね。幸せでした。

 

(ファンへメッセージ)スポンサーの力もあって地上波も始まっているし、華があるチャンピオンが絶対大事なので、華のあるチャンピオンに、スーパーバンタム級REDの顔になるんで、これからの活躍に期待して下さい。決定力つけます」

 

 

 

 

 

■老沼隆斗(STRUGGLE)※阿部晴翔に3R延長判定勝ち

 

 

「『KNOCK OUT』は1年振りくらい。最後に出たのが元チャンピオンとの試合だったんですけど、そこでは負けてしまって。その後RIZINに出たときも負けてしまって連敗だったんですけど、本当に後がないと思っていたんですけど、今回しっかり勝てたのでほっとしています。

 

(試合に対する満足度は)勝てたのでいいんですけど、練習でいろいろ試そうと思っていたことはできなかったですね。

 

(阿部のパンチをもらうシーンもあったが)見えていたので全然ダメージもなく、問題ない感じでしたね。

 

(谷川貞治さんが実況中に絶賛していたが、評価を聞いて)素直にうれしいですね。僕は蹴りにこだわってやってきているので、そういうところを見てもらって認めてもらう、褒めてもらうのはうれしいことです。

 

(久々の参戦をクリアしてこの先目指すものは)基本はフライ級くらい、話によってはスーパーフライでもやるくらいでいいと思いますが、とりあえずフライ級で。一番の目標はベルトを獲りたいですね。来年は。チャンピオンとして返り咲いて。『KNOCK OUT』のベルトになるか、他に獲りにいってもいいし、そこで『KNOCK OUT』でもしできたら僕が獲りにいくし、他団体でもそこで獲ってまた『KNOCK OUT』に戻ってきて存在感を出したいと思います。

 

(前日会見では控えめだったがどんな心境だった?)負け続けているくせに言っても誰にも響かないので、試合で見せるしかないなと思っていた感じです。

 

(完勝したイメージがあるが、何%くらい出せた?)100%は全然出ていないですし、50……40%くらいですね。まだまだ全然できる感じです。

 

(60%出せればもっととんでもないことになる?)5Rあれば出せます。

 

(ファンへメッセージ)とりあえず勝てて今はほっとしているので、年内はゆっくり休みつつ、いっぱい食べて練習もちゃんとやって、来年はまた勝てるようにがんばっていきます」

 

 

 

 

 

 

■古木誠也(G1 TEAM TAKAGI)※響波に1RKO勝ち

 

 

「昨日は響波選手がチャンピオンなのでスピードもパワーもすごく感じて、本当に強かったです。でも昨日は響波選手と戦えて本当に楽しかったです。

 

(フィニッシュは狙っていたパンチ?)狙ってはいなかったですけど、いつも通りの練習で出たパンチでした。

 

(響波選手が身長を活かして捕まえに来ていたが、どう感じていた?)掴んでヒザが来るなとは思っていたので、ガードを固めてじっくり戦うことができたと思います。

 

(どういう展開を想定していた?)熱くなって打ち合わないで、ガードを固めてじっくり戦っていこうと思っていました。

 

(短時間で決まったときにはどう思った?)自分自身ああいう形になるとは思っていなかったので、勝てたことにほっとしています。

 

(12月の王座決定戦に駒を進めた。短期決着だったのでダメージは問題ない?)ダメージはないです。

 

(12月に対戦する工藤“red”選玲央手の印象)工藤選手は強いと思うので、一筋縄ではいかないですけど、ジムのみんなとトレーナーを信じてきっちり仕上げて挑みたいと思います。

 

(次に勝てばプロ6戦目でチャンピオンになるが)チャンピオンを目指してやってきたので、ベルトを獲れるように一生懸命練習します。

 

(フルコン空手出身は顔面への攻撃に課題が残ると言われるが、どういった練習をしていた?)スパーリングを多めにやって顔面に慣れることからはじめて、ブロックの練習を多めにやりました。

 

(最後のパンチは練習してきた形?)そうですね。いつも通りの練習です。

 

(パワーアップを図ってきたものはある?)今回に限ったというわけではなく、いつも通りに練習しているので、その結果が出たと思います。

 

(ファンへメッセージ)12月しっかり仕上げて挑みたいと思いますので応援よろしくお願いします」

 

 

 

 

 

■角田泰盛(CRAZY WOLF)※千羽裕樹に3RKO勝ち

 

 

「まず素直にうれしいです。やっとKNOCK OUTで初勝利ができてうれしいです。ここからがスタートだと思っているので、やっと勝ち星を挙げて、ここからどんどん連勝で勝ち上がっていければと思います。

 

(千羽と戦った印象)試合前から気持ちが強い選手というのはわかっていたんですけど、いざ戦ってみて、思った以上に気持ちと前に出てくる力が強くて、自分の中ではダウンを取ったときに結構いい感触で『あ、いったな』という感じだったんですけど、ダウンを取られた後でもどんどん前に出てきたので、すごく強い選手だったと思います。

 

(その中でどのような作戦を考えていた?)試合の動きを見てもらったらわかると思うんですけど、あの動きが作戦通りに動けたかなという感じでした。

 

(ステップを使って距離をつくって翻弄する?)そうですね。一言で言うとスピードで相手を上回って戦うのが一番の作戦でした。

 

(作戦通りに結果を出した気持ちは)(試合後のリング上で)自然に涙が出るくらいうれしかったのと、やっと勝てたという安心感、ほっとした気持ちでした。

 

(当面戦いたい相手と最終的な目標は)戦いたい相手は宮田プロデューサーがマッチメイクして当ててくれる相手なら誰でもいいんで。最終的には試合後のマイクでも喋らせてもらった龍聖選手、KNOCK OUT-BLACKのフェザー級のベルトを目指しているので、そこを目指してステップアップして勝っていって、成長できるような試合をできればと思います。

 

(龍聖は快勝でメインを締めたが、刺激になった?)そうですね。やっぱり強いなと思いました。でも試合前のインタビューでも言わせてもらいましたけど、今の目標であるベルトのラスボスなので、強いボスのほうが燃えるので、そこを倒してゲームクリアできるようにがんばります。

 

(ファンにメッセージ)僕は『KNOCK OUT』のベルトしか今は狙っていないので、『KNOCK OUT』の舞台に命かけて戦っているので、これから僕がベルトを獲るまでの成長していく姿と毎試合ベストバウトを見せられるように熱い試合をしていくので、これからも応援お願いします」