2022/11/08

11.19 KNOCK OUT 2022 vol.7|NIIZUMAX! インタビュー公開!

 

 

 

「そうです、私がクロスポイントのレアキャラです(笑)」

 

 

 11・19『MAROOMS presents KNOCK OUT 2022 vol.7』の「KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級/3分3R・延長1R」で、仲川広汰と対戦するNIIZUMAX!。現在42歳のNIIZUMAX!はこれが11ヵ月ぶりの試合。試合間隔も試合スタイルも独特の彼が、この試合に出場を決めた経緯とは? また半分ほどの年齢の仲川とはどう戦おうとしているのか? レアキャラのレアインタビュー!

 

 

 

 

 

──今回、久しぶりのリングですよね。

 

NIIZUMAX! そうですね。去年の12月、NKB後楽園ホール大会でドローになって以来の試合です。去年は2戦してて、今回も11ヵ月空いちゃってるんですけど、いつもそんな試合ペースなので。

 

──そのペースなのはなぜなんですか?

 

NIIZUMAX! もう42歳なので、体を作るのがちょっとしんどくなってきたのと、今年の4月に転職しまして、慣れてない状況でバタバタしてたというのがありまして。今回は宮田プロデューサー、山口代表に声をかけていただきまして、「そんな、俺なんかでよければ……」というところで(笑)。そんな大舞台に立てるような選手ではないと思ってるんですけど。

 

──『REBELS』には何度も出場していますが、『KNOCK OUT』には初めてですよね。しかしそのペースだと、モチベーションを保つのが大変なのでは?

 

NIIZUMAX! いやでも、今からチャンピオンを目指してどうこうという年齢でもスタンスでもないので、こんな42歳のオッサンによくオファーしてくれたなと思って、やれることはやります、頑張りますというところで。オファーがいただけるだけありがたいですからね。すみません、あんまり面白いことが言えなくて。

 

──いえいえ、もうこの時点で十分面白いです(笑)。しかし、出るからには勝ちたいわけですよね。

 

NIIZUMAX! それはそうです。去年12月の試合が噛み合わなくて、「つまんない試合しちゃったな」というのがあったんですよ。今回の相手は普通に若くてイキのいい選手ですけど、キャリアとか経験値という点では私の方があるかなと思うので、どうにかできるかなと。もちろん負けるつもりで試合に出ることはないので、やれるだけはやって当日に臨みたいと思っています。

 

──相手の仲川選手はどんな印象ですか?

 

NIIZUMAX! RIZINの試合の映像を見たんですけど、リーチが長くて若い選手だなというぐらいで。あんまり研究しちゃうとそのイメージに傾いちゃうので、そこまで見てはいないんですけど。たぶん、背は自分より高いんだろうなという感じで。

 

──ご自身としてはどういう試合にしたいですか?

 

NIIZUMAX! 相手の若さに呑まれないように、自分も小技とか経験を使ったテクニックで、もらわないようにして自分の攻撃だけ当てられたらなとは思います。でも、試合はやっぱり最低限の体力がないとしのげないし、僕もセンスがいい方ではないのでいくつか被弾はすると思いますけど、やるだけのことはやりたいなと思ってます。

 

──『KNOCK OUT』のお客さんは、NIIZUMAX!選手の試合を初めて見るという人も多いかもしれません。

 

NIIZUMAX! そうですよね、私なんかレアキャラですから。

 

──そう、レアキャラですよね、まさに! 「クロスポイントのレアキャラ」というか。

 

NIIZUMAX! ですね(笑)。去年4月のNKBでの試合は、ボコボコにはされましたけど、「ああ、何か仕事はできたな」という感じはあったんですよ。でも12月は「お互いに持ち味が出なかったなあ」という試合をやっちゃったなという感じだったので、今回はお互いの持ち味が出て、噛み合ったいい勝負になればいいなと思ってます。でも、勝負は水物なので何とも言えないですけど。

 

──では、そのNIIZUMAX!選手の持ち味というのは?

 

NIIZUMAX! 何ですかねえ? 小技とかそのへんかなと思うし……変則的だとは言われますね。変則の動きで困惑させて、緩急をつけて一発いいのを当てられればなと思いますが。まあ、試合でいい動きってなかなか出せないですけど。何年やっても何試合やっても、奥が深いスポーツだなと思ってますけど。

 

──その変則スタイルはどうやって編み出されたんですか?

 

NIIZUMAX! いやあ、私なんかパンチが強いわけでも、蹴りが強いわけでもなくて、何か秀でたものがあるというわけではないので、誤魔化し誤魔化し、いろいろやっている内に長年のキャリアからできてきたスタイルが、あんな感じになっちゃってるというところですかね。

 

 

 

 

──所属のクロスポイント吉祥寺って、若くて活躍してる選手もたくさんいるじゃないですか。その中でそういうスタンスだと、ジム内ではどんな存在になってるんですか?

 

NIIZUMAX! いや普通に、「あのオジサン、昔はプロでやってたらしいよ」って感じじゃないですかね。

 

──いやいや、ちゃんと現役じゃないですか(笑)。

 

NIIZUMAX! それも「あれ、まだやってたの?」「そういえばポスターに載ってるよ!」みたいな感じですよ。私は昼間は仕事があるので、プロ練に参加できなくて、夜の一般会員さんと同じ時間にしかジムに行けないんですよ。そうすると、最近は会員さんがいっぱいいてジムが賑わっているので、「あれ? これはちょっと練習できないぞ」みたいな(笑)。それぐらい隅に追いやられているので、ランニングマシンとか使って1畳でもできるようなことをやって。ただ会員さんでもアマチュアの試合に出てるような人とはいい練習相手になるような感じでやらせてもらってますけど。

 

──そんな中で出場するとなると、今回の試合のテーマはどういうことになるんですか?

 

NIIZUMAX! 相手の若さに、今までの42年間で培ってきたものを全てぶつけて、オジサンでもある程度できるんだぞというところ見せられたらという感じですかね。

 

──「ここから勝って上に行くぞ!」みたいなことは……。

 

NIIZUMAX! いや、試合するたびに体もしんどくなってますし、コンスタントに試合をするとは……。ま、オファーが来たら、やるだけのことはやりますけどね。いつの間にか出なくなっちゃってるんじゃないかなあという感じで(笑)。

 

──ではお客さんも「レアキャラ見れた!」ということで(笑)。

 

NIIZUMAX! そうですね(笑)。私は2004年ぐらいから試合をやってて、たぶんクロスポイントでは一番古くから……いやでも、選手ではないかな? 二軍三軍扱いみたいなもんなんで。

 

──いやいや(笑)。

 

NIIZUMAX! まあでも、一緒に練習してる会員さんとかは見に来てくれるので、自分の持ってるものは全て出しきって、どうにかこうにかでも勝ちたいなというのはありますね。

 

──なるほど。

 

NIIZUMAX! いやホント、面白いこと言えなくてすみませんね。

 

──いえいえ、さっきも言った通り、十分面白いですから。

 

NIIZUMAX! ホントですか? まさか試合前のインタビューまであるとは思ってなかったもので。

 

──本戦出場ですから、ありますよ! では最後なんですが、今回の試合で特にここに注目してくれ!というポイントはどこでしょう?

 

NIIZUMAX! まあ、そうですねえ。42歳が全力で戦うところを見て、何かを感じていただければなとは思います。わざわざお金を出して、時間も割いて後楽園ホールまで来ていただいてるし、自分も中途半端な気持ちではやってないので、いいものが生まれたらなとは思ってます。

 

──分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

プロフィール

NIIZUMAX!
所属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1980年9月20日
出身:東京都府中市出身
身長:171cm
戦績:30戦15勝(6KO)14敗1分