「今はとにかく結果を出したい。勝ってフェザー級を盛り上げる！」

 

 

　11・19『MAROOMS presents KNOCK OUT 2022 vol.7』の「KNOCK OUT-REDフェザー級/3分3R・延長1R」で、千羽裕樹と対戦する角田泰盛。これまで安本晴翔、栗秋祥梧に連敗ながらも、いずれも試合内容では評価されてきた角田の3戦目。本人としては崖っぷちという認識で、ここでの勝利に燃えている。そんな彼の胸の内にあるものとは……。

 

 

 

 

 

──直近の試合は7月、大阪での「PRO-KARATEDO達人Neo」ですよね。オープンフィンガーグローブ着用で顔面あり、立ったままか片ヒザを突いた状態ならパウンドもありという変わったルールでの試合でしたが、タイ人に3RTKO勝ちという、いい内容でしたね。

 

角田　今までMMAルールの試合には出たことあったんですけど、そのグローブともちょっと違ってナックルの部分がちょっと厚くなってて、ルールも初めての特殊なルールだったんですけど、僕の師匠の横山剛師範が教えている士道館の空手は掴みや投げ、寝技もありっていう、何でもありに近いルールなので、どんなルールでも対応できないといけないということを、普段から教わっているんですよ。そういうところで、教えてもらった技術が役に立って、いい勝ち方ができたかなという感じですね。

 

──『KNOCK OUT』では昨年の安本晴翔戦、今年の栗秋祥梧戦と連敗中でした。大会とルールは違いますが、この勝利で少しは払拭できたところはありますか？

 

角田　そうですね。勝ったこと自体がけっこう久しぶりだったので、だいぶうれしかったです（笑）。栗秋戦でのKO負けから勝つことができたので、勢いをつけるというか、波に乗るという意味では、いい試合ができたかなと思います。

 

──そのタイミングで、『KNOCK OUT』での3戦目が決まりました。

 

角田　僕的には本当にいいタイミングでした。「そろそろ出たいな」と思ってたところで呼んでもらえたので、よかったです。

 

──対戦相手は千羽裕樹選手ですが、印象は？

 

角田　決まってから名前とか調べて、試合動画とか見させてもらったんですけど、気持ちで前に前に行って、絶対に下がらないというタイプの選手だなと思いました。猪突猛進で、気持ちで戦う選手だなと。

 

──そういうタイプはやりやすいですか？

 

角田　もともとは苦手だったんです。昔はガンガンくるタイプの選手に負けることがけっこう多くて。でも今はそういうタイプに対して苦手だったところも直していく練習をして、対応できるような技術が身についたので、今は特に苦手意識はないです。

 

──そういうところも含めて、どういう試合にしたいですか？

 

角田　今回の試合は、相手がどういうタイプの選手かっていうとこはもう関係なく、自分は『KNOCK OUT』で2連敗してからの3戦目なので、とにかく勝つということを目標に頑張ります。

 

──「とにかく勝つ」ために一番必要なものとは？

 

角田　クレバーに作戦通り戦うということですかね。セコンドにもついてくださっている海部コーチの教えや作戦を遂行するような、クレバーな戦い方ができたらなと思います。

 

──海部コーチというのは、Crazy Wolf Gymのトレーナーなんですか？

 

角田　もともとは横山剛師範のK-1ルールのコーチをしに来てくださっていた方なんです。僕は中学生の頃からプロクラスに参加させてもらって一緒に教えてもらっていて、今は横山師範がそんなに試合に出ていないので、僕たちをメインに教えてくれています。今の自分のスタイルを作ってきたのも、コーチの教えが大きいです。

 

──なるほど。今、そのコーチから一番言われていることは？

 

角田　詳しいことは作戦に関わってきてしまうんですけど、相手がやりにくく自分がやりやすい状況を作るような戦い方を教えてもらっています。

 

 

 

 

──連敗の話がありましたが、安本戦、栗秋戦と、試合内容については評価されていると思います。そこについては？

 

角田　周りの応援してくれている方たちからは「いい試合だったよ」という声もたくさんいただきましたし、そういう評価をしていただけているから、今回の3度目も呼ばれたのかなとは思います。それはありがたいしうれしいんですけど、やっぱり結果を残したいなというのが、今の自分が一番果たすべきてところなので、今回は本当にそこだけですね。

 

──あとは結果だけだと。

 

角田　負けて口なしですから。勝って、「僕はこういうファイターです」ということを言いたいです。

 

──タイミング的に、おそらく今年最後の試合になるのではと思います。来年につなげるためにも、勝たないとですね。

 

角田　はい。ここで勝って、来年さらに勢いをつけていけるように、必ず勝ちます。今回はREDルールですが、今、個人的にはKNOCK OUT-BLACKフェザー級のベルトを目指して頑張っているので、そこを目指していけるように。

 

──その階級には強いチャンピオンがいて、同じ大会にも出場しますが……。

 

角田　彼のことはずっと意識してます。僕の中で、とりあえず今の目標のラスボスなので。

 

──狙い甲斐のあるラスボスですよね。

 

角田　そうですね。そこを倒してゲームクリアできたら、気持ちいいでしょうね（笑）。そこに向けてもまずは勝つことが第一目標なので、今回はどういう形でも勝ちたいと思います。もちろん、倒して勝った方が盛り上がるしカッコいいとは思うんですけど、そんな欲を出したことをいわず、今回はまず勝つということを第一目標に頑張ろうと思ってます。

 

──角田選手が勝ち上がってくれば、フェザー級はもっと面白くなりそうです。

 

角田　そうしたいですね。僕が勝ち上がっていって盛り上げたいし、周りから見ても「フェザー級が一番面白い」と言われたいです。今回は僕も大事な一戦だと思っているので、気合い入ってます。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう？

 

角田　まずは、勝つ姿を皆さんにお見せするということですね。勝った上で、思い返したら大会全体の中で僕の試合の印象が皆さんの頭の中に一番強く残ってたっていうような、面白い試合をしたいと思います。

 

──分かりました。ありがとうございました！

 

 

 

プロフィール

角田泰盛
所属：CRAZY WOLF
生年月日：2000年2月28日
出身：兵庫県神戸市出身
身長：168cm
戦績：21戦9勝(6KO)11敗1分
獲得タイトル：元KAISERスーパーフェザー級王者