2022/11/08
11.19 KNOCK OUT 2022 vol.7|千羽裕樹 インタビュー公開!
「KNOCK OUT GYM調布の会員さんたちのためにも、恥ずかしい試合はできない!」
11・19『MAROOMS presents KNOCK OUT 2022 vol.7』の「KNOCK OUT-REDフェザー級/3分3R・延長1R」で、角田泰盛と対戦する千羽裕樹。千羽はKNOCK OUT GYM調布の会長を務めており、今回は『KNOCK OUT』が現体制になってからは初めてのリング。出場に至った心境と、そこで見せたいものとは?
──試合出場は昨年3月の井上竜太戦(3RTKO負け)以来ですよね。試合間隔が空いたのは、会長を務めるKNOCK OUT GYM調布での仕事が忙しかったからでしょうか?
千羽 そうですね。正直に言うと、井上戦で負けたというのもあって選手としてのモチベーションがちょっと落ちていた時期にKNOCK OUT GYMのお話をいただいて、「いい機会かな」というのがあって。気分を変えるというのもあったし、選手としてはいったん考えて、次に向かうというのもアリなのかなと考えて受けたというのがありました。
──やっぱりジムを任されるとなると大変ですよね。
千羽 大変でしたね(笑)。会員数とかはおかげさまで順調なんですけど、その中でも退会する方がいたりもするので。
──そこから今回出場されるのは、選手としてのモチベーションが上がったわけですか?
千羽 理由はいろいろあるんですけど、調布のジムをやってる中で、そこの会員さんたちは自分の試合を見たことがないじゃないですか。「試合しないんですか?」ってちょくちょく言われたりもして、「試合がしたいな」「会員さんたちに試合を見せたいな」と思うようになったというのが、けっこう大きいですね。
──でも、ジムの仕事がある中で自分の練習時間を確保するのは大変なのでは?
千羽 はい(笑)。正直、最初は今年のはじめぐらいに復帰を考え始めて、ジムがお休みになる月曜にスクランブル渋谷に行って練習して、あと合間の時間に調布のジムで練習したりもしてたんですよ。でも当時はジムのメインスタッフが自分と栗秋和輝(栗秋祥梧の兄)の2人だったので、なかなか時間が空かなくて。練習時間も確保できないし、年明けでジムの方もまだ力を入れないとマズいなというのがあって、試合への思いはいったん封印したんです。ただ今年の9月からはスタッフが1人増えて、元MAキックのチャンピオンだった遠藤駿平がインストラクターに加わってくれたので、少し負担が減って試合への思いも強くなってきて、っていうタイミングですね。
──久しぶりの試合ですが、練習の中で試合前の感覚は戻ってきていますか?
千羽 戻ってますね。正直しんどいですけど、このしんどさが懐かしいなっていう感じで(笑)。
──というところで、今回対戦する角田泰盛選手の印象は?
千羽 若くてスピードがあって、気持ちが強いなと思いました。安本晴翔戦の時に初めて知って、「どんな選手なのかな?」と思って見てたら「あれ、メチャメチャ強くね?」みたいな(笑)。メッチャいい試合するなという印象がすごく残ってます。
──そんな相手に、どういう試合をしてどう勝ちたいですか?
千羽 試合のプランはいろいろ考えてますけど、やっぱり気持ちが強いので、そこでこっちも気持ちで負けないというのが一番かなと思ってます。
──でも、もともと気持ちの強さはかなり自信があるところなのでは?
千羽 ありがとうございます(笑)。正直、噛み合う相手なのかなという感じはしてます。お互い前に出るタイプなので、面白い試合になると思います。
──これからはまたコンスタントに出場するつもりですか?
千羽 もちろんこの試合でやめるとかは全く考えてないですけど、とにかくまずはこの一戦に集中している感じです。来年以降のことは、まだ考えられていないです。
──ジムの会員さんも千羽選手の試合を見るのは初めてだと思いますが、今の『KNOCK OUT』のお客さんも、もしかしたら千羽選手の試合は初めてという人が多いかもしれません。そういう中で見せたいものとは?
千羽 話がちょっとズレるんですけど、まず、相手が角田選手でよかったなというのがあって。復帰戦だからってそんなに強くない無名の選手と戦うのは、もし勝ててもイヤだなと思ってて。せっかくリングに戻るなら強いヤツと戦いたい、その中でいい試合を見せたいと思ってたんです。それで角田選手と、という話をもらった時、強敵なので大変な戦いになりますけど、でもすごくいい相手だなと思いました。その中で、もちろん勝ちたいという思いが強いというのもありますし、今、自分は『KNOCK OUT』のスタッフの1人として働いているというのもあって、「『KNOCK OUT』は面白いな」と思ってもらいたいですね。
──現体制の『KNOCK OUT』については、どう見ていますか?
千羽 若い選手が出てきて、面白くなってきてるというのはすごく思いますね。ただ、自分がもっと盛り上げたいという気持ちもあって、それも今回試合に出る理由の一つではあるんですよ。正直、試合の面白さに関しては他のイベントにも負けてないとは思ってるんですけどね。でもまだまだやれることはあるのかなと。
──今回、調布ジムの看板も背負って試合をすることになりますよね。その面でのプレッシャーは?
千羽 プレッシャーはいい意味で感じてます。やっぱり恥ずかしい試合はできないですから。もし自分が恥ずかしい試合をしたら、会員さんもイヤな思いをするし、悲しい思いもすることになるじゃないですか。周りから見て「KNOCK OUT GYMって、大したことないんじゃね?」って思われるのもイヤですし。そういう意味でいいプレッシャーになってると思います。
──せっかくの機会なので、KNOCK OUT GYM調布のアピールもどうぞ。
千羽 ありがとうございます(笑)。KNOCK OUT GYM調布は、ひと言で言うと雰囲気がとてもいいですね。会員さん同士の仲もすごくいいんですよ。地元の方が多いというのもあるんですけど、変な話、キックボクシング関係なく楽しんでるというところがあります。もちろん、その中で試合を目指して真面目にやってる子もいるし、フィットネス目的で来ている女性もいるし。そういう人たちがみんな一緒になって、すごくいい雰囲気で楽しんでいるというジムだと思います。
──それ以上のアピールは試合で勝ってリング上でということで(笑)。では最後に、今回の試合で特にここに注目してほしいというポイントはどこでしょう?
千羽 繰り返しになりますが、気持ちの部分ですね。久しぶりの試合で相手も強敵で、簡単な試合にはならないと思いますけど、そこで最後まで諦めない気持ちを見てほしいと思います。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
千羽裕樹
所属:スクランブル渋谷
生年月日:1985年10月25日
出身:埼玉県春日部市出身
身長:170cm
戦績:26戦12勝(5KO)11敗3分
獲得タイトル:元KAISERスーパーフェザー級王者