2023/03/24
4.22 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.1|対戦カード発表記者会見レポート
2023年4月22日(土)東京・後楽園ホールで開催されるMAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 vol.1』の記者会見が3月23日(木)都内にて行われ、主要対戦カードが発表された。
▼KNOCK OUT-BLACK女子 -49.5kg契約/3分3R・延長1R
ぱんちゃん璃奈(フリー)vsワン・チンロン(台湾/TKBA)
2022年3月のKNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座決定戦で喜多村美紀に勝利して以来、公式戦から遠ざかっていたぱんちゃんの13カ月ぶりの復帰戦が決定。ぱんちゃんは3月5日の代々木第二大会でエキシビションマッチを行い、本来は5月か6月に復帰戦を予定していたが、「4月でスタンバイ出来るということで対戦相手を調整しました」と宮田充プロデューサー。今回の相手、ワン・チンロンはワン・ジンロンのリングネームで2018年10月のKrushで初来日し、壽美に判定負け。2019年にはONE Championshipにも参戦し、2022年11月にプロボクシングの試合をして勝利を収めている。コロナ禍の影響もあり、キックボクシングの試合は2021年秋以来という。プロ戦績は13勝(1KO)6敗。
会見に出席したぱんちゃんは「約1年ぶりのキックボクシングの試合が決まり、今回は色んな意味での復帰戦になります。しっかり強い姿を見せられるように頑張ります」とあいさつ。
復帰戦が早まったことに関しては「いろいろな女子選手と練習させてもらって、試合で勝てるなと思ったので試合に出させてもらえることになりました。(故障していた)膝の状態は100%ではないのですが、4月にリングに立つ時には8割くらいに持っていけると思います。他が伸びているので、最後の試合よりは120~130%の仕上がりにはなっているかと思います」と自信満々。
3月5日のエキシビションマッチではパンチのみのルールだったが、「1年ぶりのリングで力んだなと。あの経験を経て、もっとリングに立って経験を積みたいと思いました。自分の動きが出なかったなと思います」と本来の動きはできておらず、「元々自分は蹴りの選手だと思っているので、やっと蹴りで試合が出来るのが本当に楽しみです。自分がどれくらい出来るのかを試合で楽しみに、試合を迎えたいと思います」と試合が待ち遠しい様子を見せた。
チンロンについては「最新のプロフィールで身長が169cmに伸びていて、高身長の選手とやったことがないので楽しみです」と身長差も問題ないようだ。
今回の-49.5kg契約については「女子選手に40kg代では強い選手がいるわけではないので、自分は48.0kgまで落とせます。48~49.5kgの間で強い選手と戦えるように幅を持たせようと思います」といい、階級を上げることでフィジカル面については「フィジカル強化は今月から着手して、1つ階級をさらに上げようと思っています。しばらく1年間ぐらいは49kgでやって、その後にもう一階級上げようと思っています。世界は52kgの階級の層が厚いので、そこを目指します。(階級を上げることでフィジカルをどう考えるか)パワー負けは一切ないですね。私は日本人と戦ってるのが少ないくらいで、半分の戦績は外国人選手です。フィジカルで強いと感じた選手はいないので大丈夫です」と世界の強豪との対戦を視野に階級を上げていきたいとする。
今の練習環境に関しては「言えない練習もあるんですが、今週から秘密トレーニングを週2回、スペシャルな方に見てもらうことになりました。フィジカルは1回4~5時間ぐらいやるもので、『海外で誰にも負けないぐらいのフィジカルに持っていく』とトレーナーさんに言われています。あとは、今お世話になっているウィラサクレックジムと、ちょこちょこ声を掛けてくださるトレーナーやジムの方に見てもらっています」とのこと。
どういう勝ち方をしたいかと問われると「蹴りを効かせたいと思います。対人練習で蹴りをメインに使うことを再認識できたので、蹴りで圧倒する姿を見せたい」という。壽美は判定で勝っている相手だが、「格闘技って4~5年前とは別人だと思っているので同じ選手とは考えてないですが、今の自分なら必ず圧倒できると考えています」と圧勝を宣言した。
最後に「たくさん長い時間お待たせして、たくさん心配もかけましたが、もう一度リングに復帰すると決めて、前以上に強くなった姿を見せられるように努力しています。また応援して、試合を見ていただけると嬉しいです」とファンにメッセージを送った。
ワン・チンロン ※会見欠席
「今回、3年ぶりに日本で試合ができることを嬉しく思っています。以前から進化したワン・チンロンを見せるために日々トレーニングを積んでいます。ぱんちゃん璃奈選手は、外見はきれいだが、試合のときはとても強く、打撃スタイルもきれいで立派な選手です。しっかり準備して、勝利を奪いたいと思います」
▼KNOCK OUT-BLACK -63.0kg契約/3分3R・延長1R
鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)vsREITO BRAVELY(BRAVELY GYM)
鈴木はボクシングからキックに復帰し昨年12月にタイのモンダム.ウィラサクレックに2RKO勝ち。今年2月にはONEルンピニーに参戦し、惜しくも判定負けを喫した。宮田充プロデューサーは「山口元気代表と『せっかくキックボクシングに戻ってきたから宙樹選手には休ませる必要はない。どんどん試合を組んでいこう』と話し合って、今年はどんどん試合を組んでいきます」と鈴木に期待を寄せるコメント。
対するREITOは大分在住で所属ジム主催興行「KODO」でタイ人や国内のトップ選手と鎬を削ってきた。昨年4月に『KNOCK OUT』初参戦し、スアレック・ルークカムイに延長KO勝ちを収め、同年10月の22年10月の『RIZIN.39』では関幸一郎に左ハイキックでKO勝ちした。
・鈴木宙樹
「前回、ONEルンピニーで負けてしまい、そこで課題が見つかって練習しているのでキックに適応した僕を見せるので、応援よろしくお願いします。
(対戦相手の印象)何試合か見たのですが、高身長でリーチもあって、しかもサウスポーで、やりにく印象。勢いもあってバンバン来ると思うので、それに負けないように対応していきたいと思います。
(キックに戻ってきて今の手応えは)半分以上はキックスタイルに戻ってこれたと思うので、試合が決まって山口会長と組み立ててキックに戻った僕をお見せしたいと思います。
(ONEルンピニーの試合を経て得たもの)自分の努力不足を痛感させられて、試合後に山口会長と話をして『キックボクシングに向き合わないと今後ないぞ』と言われ、覚悟を決め、頑張ろうという気持ちになっています。
(3月のビッグマッチをどう見ていたか)出たかったと思いました。改めて今の選手にないカラーを出せたらと思いました。
(今回はどういうものを見せたいか)弟の千裕みたいにガンガン行くタイプではないので、自分の持っているテクニックを見せていきたいと思います。
(キックにアジャストできていないところは)キックボクシングとボクシングの距離感は全然違います。ボクシングのスタンスは広いのですが、キックは狭いのでそういうのをしっかり合わせたり、ボクシングでは使わないスタミナをキックでは使うので先輩たちに引っ張ってもらってミットの蹴り込みやラントレで磨いてます。
(宮田Pから『どんどん組む』という話があったが)サボり癖があり、試合が決まると練習するのでどんどん組んでいただいて頑張ります。
(ファンにメッセージ)4月22日の『KNOCK OUT』で会場を一番盛り上げるのでぜひ期待して試合を楽しみにして下さい」
・REITO BRAVELY ※会見欠席
「KNOCK OUTファンの皆さんお久しぶりです!ライト級戦線を荒らしに来ましたREITO BRAVELYです。約1年ぶりのKNOCK OUT参戦になりました。前回大会でスアレック選手を倒したのになんで呼ばれないんだとモジモジしてました!僕がライト級を引っ張って行くので、今回はそれを証明する試合だと思っています。相手の鈴木選手は名前もあるので、喰ってやろうと思ってます!みなさま、REITOを目に焼き付けてください!」
▼KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級/3分3R・延長1R
中島弘貴(LARA TOKYO)vs西川康平(8ball fitness)
KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級の常連選手の中島の今回の相手、西川はK-1甲子園出身者でKrushのリングでは2017年3月に木村“フィリップ”ミノルに1RKO勝ちしている。今回『KNOCK OUT』初参戦。
・西川康平
「KOで倒すというスタンスは変わらないし、3分3Rやる体力はないので、しっかり1Rで仕留められたらいいなと思うので楽しみにして下さい。
(試合はどれぐらいやっていないか)モチベーションが下がって3、4年ぐらいやっていないです。今までも試合がなければ練習してないし、そのスタンスは変わらないので今回は問題なく行きます。
(3分3Rやる体力がないというのはそこまでの練習ができてない?)元々体力ないので、1R終わったら疲れます。頑張って2R1分半。そこを過ぎたら中島君の勝ちだと思ってもらえれば。
(そこを強化する考えは?)ないです(笑)。
(対戦相手の警戒するところは)これから中島君の試合を見ようかなと思いますが、右のパンチが凄く伸びると思います。普通にやれば大丈夫かなと。
(打ち合いは望むか)僕が打ち合いに持って行きます。
(『KNOCK OUT』での目標)インパクトを残して次にお話をもらえれば。しばらくはしっかりやろうかなとと思います。モチベーションはボチボチ上がってます。
(練習、試合をやっていない期間は何をしていたか)酒、女、たばこです。普通に色々と忙しくて、そっちに集中できませんでした。
(もう試合を一度やろうと思ったきっかけは)僕の周りの人からもう一回やってほしいと言われたことがデカかったです。もう一回やっていいところを見せようと思います。
(木村と再戦したいか)もう一回やってもいいです。
(興味ある選手はいるか)いないです。試合をやっているときも、他の試合を見たことがなかったので特に誰とやりたいというわけでもありません。
(ベルトについては?)挑戦できるなら。次の試合で勝たないと仕方ないです。
(どういう選手と練習)キャピタレイズFG池袋に選手が集まっているのでたまに参加しています。あとは自分のジムでタイ人にミットを持ってもらっています。『8ball fitness』は自分のジムで日野にあります。
(ファンにメッセージ)全試合の中で一番インパクトを残して豪快に倒すので楽しみにして下さい」
・中島弘貴 ※会見欠席
「KOで終わらせるのはマストで、お客さんを裏切らない試合ができればと思ってます」
▼KNOCK OUT-BLACKライト級/3分3R・延長1R
大谷翔司(スクランブル渋谷)vs力斗(TEAM PREPARED)
KNOCK OUT-BLACKライト級の実力者として定着している大谷は前戦となった昨年12月の後楽園大会で庄司啓馬からKO勝ちを収めた。今回の相手、力斗は大分在住の21歳で戦績は7戦6勝(4KO)1敗1分。宮田充プロデューサーはKPKB(九州プロキック)のリングアナウンサーで呼ばれ、その時に力斗の試合を見たところ「非常に強い選手という評判を聞いていて、試合では派手なKO勝利を飾っていました」という。以前はKrushにも参戦経験があり、『KNOCK OUT』で勝負したいとのジム、本人の意向を受け、今回の『KNOCK OUT』参戦が決まった。
・大谷翔司
「(力斗のコメントを受けて)そういう感じで来るというのは予想外でしたが、僕がやることはKOでぶっ倒すだけなので、そこに注目してほしいです。12月以来の試合ですが、凄く成長できている自信があるので、それを試合で披露するのが楽しみです。応援よろしくお願いします。
(対戦相手の印象)試合映像を見たら真っすぐで紳士的で好青年なイメージだったのですが、そういう感じなんだと思いました。それはそれで面白くなるなという感じです。
(大谷のことを知らないということに関して)逆にそういう感じで来てくれて嬉しいです。スイッチも入るし、試合が自分自身も楽しみですし、面白くなること間違いないです。
(試合の印象)真っすぐというか、シンプルに分かりやすく倒せる選手で、いいパンチを持っているなと。気持ちの良さそうな選手という印象があります。
(12月から3カ月間で進化した部分とは)全体的にパワーも上がってますし、仕事を辞めたりとかして格闘技と向き合う時間が増えて考えることも多くなって、いろんなことを試したり、研究する時間が増えました。テクニック面や幅の広さも変わりました。
(どういう試合を見せたいか)喧嘩に近いというか、そういう試合を求められているので、そういう試合をしたいと思います。相手の発言関係なく、行こうかなと思います。
(バズーカ巧樹が12月大会で不可思に敗れたことについて)不可思選手は同じ系列のジムの選手なので応援してましたが、チャンピオンとしては勝ってほしかったし、強さを証明してほしかったりと複雑な気持ちですが、最終的に僕がベルトを獲るので勝敗関係なく、その想いは変わりません。
(名前の一文字違いの大谷翔平選手を意識するか)もちろん4月大会のMVPを狙いにいきます。
(WBCムエタイのベルトは狙いにいくか)一応、ランキングに入ってるのでそれもありですね(笑)。
(BLACKルールについて)僕のスタイル的にはワンキャッチ・ワンアタックの方がマッチしてますし、そっちの方が盛り上げられる試合ができると思います。
(京都でWBCのセールで大谷姓はお肉が半額になるが)交通費がかかるのでネットで買えるなら買ってみようかと思います(笑)。
(ファンにメッセージ)成長できている自信があるので、スクランブル渋谷所属、元陸上自衛隊出身者としてのその2つの強さを証明していきたいと思います」
・力斗
「はじめまして。TEAM PREPARED(チームプリペアード)の力斗です。せっかくKNOCK OUTに参戦できることになったのに、相手が聞いたことのない弱そうな選手で残念です。どうせならバズーカとやりたかったです。大谷はどう考えても俺の踏み台になる選手。早くKNOCK OUTのベルトを獲るために今回はもちろんKOして勝ちます。大谷、すぐに壊れるサンドバッグは要らないので簡単に倒れるなよ」
▼KNOCK OUT-REDスーパーフライ級/3分3R・延長1R
乙津陸(クロスポイント吉祥寺)vs優心(NJKF京都野口GYM)
乙津は6戦6勝と無敗だったが、昨年12月の第2代KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王座決定戦で心直を相手に初黒星を喫し、今回は再起戦となる。3月に晴れて高校を卒業したばかり。一方、KNOCK OUT初参戦となる20歳の優心は11戦6勝4敗の戦績を持つNJKFフライ級タイトルを保持する。
・乙津陸
「今年初めての試合が決まり、やっと試合ができるのでめちゃくちゃ嬉しいです。去年12月に王座決定戦をやりましたが、そこで初黒星を付けたので絶対に今回は落とせない試合だなと思いながらずっと練習してきました。相手はチャンピオンですが、ここでサクッとぶっ倒して他の選手とはやらせないと相手に伝えたいですね。自分も楽しみなので、久しぶりの試合で俺が豪快なKOで倒します。
(優心のコメントを聞いて笑みを浮かべていたが)12月の試合を見てそう発言したと思いますが、この3カ月間で相当進化していると思うので、相手も見ているお客さんもビックリするだろうなと思ったら笑みが漏れちゃいました(笑)。
(初黒星から練習で改善したところ)新しいたくさんメニューを入れたり、高校卒業してから午前中は暇なので朝から練習して午後も練習して練習時間を増やしてがんがんキックボクシングに1日をつぎ込んで、特に何をというのはないですが、練習の日々を送っています。
(対戦相手の印象)相手はムエタイの選手ですが、前に出てくる選手なので打ち合う試合になるのかなと。あといい感じの距離感で戦えるので本当に楽しみです。もちろん俺が勝つんですけど、面白い試合ができたらと思います。
(今後の展開についてどう考えているか)とりあえず今年はもっと試合に出て、ベルトのチャンスを掴みに再始動してベルトを獲ります。そこからのことは考えてないです。
(3月の代々木第二大会で心直は敗れ、心直に挑戦したい選手が他にもいることについて)俺は心直選手に絶対にリベンジするので、しっかりそこに辿り着くように頑張ってます。
(高校を卒業して一番感じたこと)高校を卒業して、高校生ファイターでなくなるなと卒業式中に思いました(笑)。あと、生活のリズムが変わりました。
(今はインストラクターとキックの生活に?)キック一本でやってます。将来的にはキックボクシング一本で食っていけるような生活をしたいので、今の何倍ももっと強くなって勝ち星を増やします。
(優心はRIZINで吉成名高に2R3分8秒でTKO負けしているが、その試合時間は意識するか)結果は意識してます。俺もボコボコにしてやろうかなと思っています。12月の試合よりもレベルが上がっているのを実感できているので、4月の試合で発揮できたらと思います。
(前回の心直戦の前には舌戦があり、戦い終わってもノーサイドとはいかなかったようだが、今心直についてはどのような思いがあるか)俺に初黒星を付けたやつなので、絶対に俺が逃がさないぞというのはあります。
(ファンにメッセージ)12月に負けてしまいましたが、俺はこれから連勝記録を伸ばして頑張るので4月もよろしくお願いします。これからの応援もよろしくお願いします」
優心 ※会見欠席
「今回KNOCK OUTに初参戦で、乙津陸選手と戦えることが楽しみです。結構強いらしぃんで。ファンの皆さん、私が乙津陸選手を完封して勝つ姿を魅せるので期待してください。まぁ、今回は私の査定試合になると思うので、良い勝ち方で価値を上げて、他の選手たちとも闘っていきたいです。結構揃ってますよね軽量級の選手。とにかく乙津陸選手と闘えるのが楽しみだ!」
<その他の決定対戦カード>
▼KNOCK OUT-RED(契約ウェイト調整中)/3分3R・延長1R
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)
vs
TBA
▼KNOCK OUT-BLACKウェルター級/3分3R・延長1R
松山翔(菅原道場)
vs
TaCa(キャピタレイズFG池袋)
▼KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級/3分3R
YUYA(クロスポイント吉祥寺)
vs
小林丈晃(練誠塾)
▼KNOCK OUT-BLACK女子-52.0kg契約/2分3R
松藤麻衣(クロスポイント吉祥寺)
vs
坂本瑠華(フリー)
▼KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級/3分3R・延長1R
アックス斧田(KIBAマーシャルアーツクラブ)
vs
羽黒慈夢(クロスポイント大泉)
▼KNOCK OUT-BLACKライト級/3分3R・延長1R
山田青空(GOD SIDE GYM)
vs
坂根卓弥(クロスポイント吉祥寺)