2023/07/19
9.16 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.4|対戦カード発表および同大会放送メディアに関する発表記者会見レポート
2023年9月16日(土)東京・後楽園ホールで開催されるMAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 vol.4』の記者会見が7月19日(水)都内にて行われ、第一弾対戦カードが発表された。
会見冒頭、今大会の模様をTOKYO MXにて大会当日19:00~21:30の枠で生中継することが発表された。これまでTOKYO MXでは昨年10月からKNOCK OUTのレギュラー番組『KNOCK OUT STYLE』(毎週土曜日21:00~21:30)を放送しており、会見に出席した宮田充プロデューサーは「3月の代々木大会、4月,6月大会と集客が増えたことで、TOKYO MXさんのレギュラー番組の効果が出ていると実感しています。8月大会も現状で7割以上が売れていて満員になるかと思います。昨年10月にスタートして番組が1周年になるので、レギュラー番組1周年として『KNOCK OUT』を初の生中継して、多くの方に楽しんでいただける、非常にいい機会だと思っています」とあいさつ。
また、TOKYO MXの南晋一郎・専務取締役も同席し「もっと多くの方にライブで楽しんでいただこうと思っています」とした。
なお、今大会は17時30分開場、18時試合開始となり、全10試合を予定、18時から19時までの1時間で3試合を行った後、19時からの7試合が生中継枠となる。
■龍聖がスーパーファイトに参戦
龍聖は6月大会で中国のチュームーシーフーと激戦を繰り広げた末に勝利し、無敗記録を15に伸ばしている。今回はスーパーファイトに参戦となり、宮田充プロデューサーによると、海外の選手か国内のファイターで選考中だという。
会見に出席した龍聖は「(TOKYO MXの)生中継の試合で僕らしい試合を見せられればいいと思っています。相手は決まってないんですけれど、僕は軍司とやりたいですね。宮田さんがK-1にコネがあると思うので、(軍司が)Twitterでいちいちいつも言うんだったら連れてきてほしいと思っています」とK-1 WORLD GPフェザー級王者・軍司泰斗との対戦を要求した。
いきなりの龍聖の発言を受け、7月17日のK-1を龍聖と共に観戦していたという宮田プロデューサーは「ここでやっちゃいたい感じですか? 全ては交渉なので責任をもって打診したいと思います。地上波の生中継でたくさんの方々の注目が集まる大会になります。海外の選手も候補に上がってきたところなんですけれど、いったん止めて今日にでもK-1さんにぶつけてみたいと思います」とK-1と早速、交渉していきたいという。
龍聖は「実現したら意識を飛ばして勝ちたい。K-1の会場に行きましたが、サンドバッグ連打は上手いと思うのですが、なんか普通の選手ですよね、別に。これっていうのが見えなかった。頭を蹴飛ばしてあげたい」とハイキックを狙うという。
軍司以外のK-1ファイターについては「特にいなかった」と軍司以外は特に興味はない様子。他団体の王者狩りに興味を示しており、「フェザー級を統一したいと彼(=軍司)は言ってますが、その器に僕はふさわしくないと思っています。階級を統一するということは、格闘技界を背負うということ。彼にはそれが出来ないと思うので、自分しかいないと思います」と日本の格闘技界を背負えるのは自分しかいないと言い切った。
前回の試合ではダウンを奪われてからの逆転勝ちという形になり、「ダウンしたりとか今までにないことがありましたけれど、それも含めて僕。これから今まで以上に絶対に負けられない戦いが続いていきますけれど、それがある上で凄くいい経験になったなとプラスにしか捉えてないです」とダウンしたことは逆にいい経験になったとも話した。
最後に龍聖は「みんなが望むカードを実現させたい。(K-1に乗り込んでもやりたいか)タイミングが合えば」とした。
■KNOCK OUT-BLACKライト級王座決定トーナメント開催
バズーカ巧樹が返上したKNOCK OUT-BLACKライト級王座を懸けて、今大会で4選手参加のワンデートーナメント「KNOCK OUT-BLACKライト級王座決定トーナメント」を行うことが決定。準決勝、決勝戦が行われ、リザーブファイトも行う。出場決定選手として大谷翔司(スクランブル渋谷)と久井大夢(TEAM TAIMU)の二名が発表された。
大谷は6月16日の『Krush.150』に乗り込み、児玉兼慎に判定勝ち。そして久井は7月17日のK-1に乗り込み、龍斗に判定勝ち。保持しているKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座を返上してトーナメントに臨む。他2選手の1枠はK-1グループの選手を打診しているという。
会見には大谷のみ出席し、「試合までに2カ月弱ありますので、最高の準備をしてまた成長した姿を見せて、より多くの人に“大谷翔司”という名前を当日知っていただければいいなと思っています」と意気込む。
1日2試合の過酷なトーナメントとなるが「未知の領域で楽しみでもあり、不安な部分もあります。最初から全力を出し切って、あとのことを考えずに2試合で戦い切ります。僕の良さとしては、身体の強さがあるので、そこに期待していただければ」と特に問題はない様子。出場決定の久井については「先日K-1で59kg契約で試合をしていて、いきなり3.5kg上げてくるということで、とても良い選手なので、僕とか他の選手とやった時にどういう展開になるのかな、と客観的に楽しみな面もあります」と対戦に興味を示す。
ベルトへの想いを聞かれると「一度、KNOCK OUT-BLACKのタイトルに挑戦させていただいて、3回ダウン奪われて僕のキャリアの中でも一番悔しい負け方をしてしまいました。そこから、あの負けがあって良かったのかもしれないと思うぐらい強くなっているので、今回のためにその負けがあったと思って試合で見せていきたいと思います。今回、このトーナメントを制してチャンピオンになって、改めてまたK-1に行ったり、Krushのトップどころとやってまあ自分とこの『KNOCK OUT』の強さを証明していきたい」と熱い想いを語った。
■栗秋祥梧が参戦
前回6月大会のREDルールで鮫島大翔に3RKO勝ちした栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)は試合後に自身のSNSで「今後はヒジなしのBLACKルールの戦いでフェザー級で戦っていきたい」とアピール。これを受けて宮田充プロデューサーはK-1グループの選手を打診しているという。
2018年11月のKrushに1度出場経験のある栗秋は「9月の大会に向けてしっかり仕上げて、K-1 グループの選手の誰が来ても『KNOCK OUT』の方が強いと思っているのでボコボコにして返り討ちにします」と意気込みを語る。
これまでに『KNOCK OUT』とK-1グループの対抗戦が続いていることについては「名前のある選手じゃないので名前のある選手を連れてきてほしいですし、こっちが出向いてやってもいいなと思っています」と名前のある選手との対戦を希望し、「(対抗戦が決まれば)しっかりKOで勝ちます」とKO予告。
練習嫌いと知られている栗秋だけに、現在の練習状況について聞かれると「全然やってないです(笑)。前回の試合が終わってから2回くらいしか練習行ってなく、その2回もミット2Rぐらいして帰りました。(対抗戦が決まっても?)それくらいの練習もいらないかもしれないです」と余裕のコメント。
するとここで、宮田プロデューサーは「栗秋選手、今みたいな話し方じゃ何の記事にもならないし、さっき会見前に『あの選手とやりたい』と言ったよね? せっかくK-1のファイターと組むって言ってるんだからさっき言った名前ちゃんと言えよ!」と激怒すると、栗秋は「7月17日のK-1でやってた篠塚選手。僕とやったら面白いと思う。ぶっ倒すのでぜひ『KNOCK OUT』に来てください」と7月のK-1でKO勝ちしたばかりの篠塚辰樹の名前を上げ、「倒せるファイターですし、打ち合いだと凄く面白いんじゃないかなってメリットもあるし、1Rくらいでぶっ倒せる相手ですね」と打ち合いのできるファイターだけに興味があるとした。
■KNOCK OUT-REDスーパーライト級王座決定戦 3分5R・延長1R
良太郎(池袋BLUE DOG GYM/team AKATSUKI)vsバズーカ巧樹(菅原道場)
良太郎はこれまでにREBELS-REDライト級王座を保持し、昨年9月には渡部太基との初代KNOCK OUT-BLACKウェルター級王座決定戦を制しベルトを獲得した。対するバズーカはKNOCK OUT-BLACKライト級王座を保持し、2021年5月には大谷翔司の挑戦を退け初防衛に成功している。
バズーカはライト級での体重を維持しての試合が困難となったために王座を返上して一階級上の王座を狙うことに。対する良太郎もスーパーライト級に減量することは可能だったために、ウェルター級の王座を返上したため、この勝者は『KNOCK OUT』の二階級制覇を懸けて戦うことになる。
会見に登場した両者はマスコミ向けにフェイス・トゥ・フェイスで向き合い、睨むバズーカに対して良太郎も応じたがたまらず目を反らして笑顔を見せる場面もあった。
意気込みを聞かれらたバズーカは「必ず獲ります」と殺伐したムードを漂わせて意気込みを語れば、良太郎は「リングで選手として戦うの久しぶりになりますが、毎週ほとんど(セコンドで)試合会場にいるのであんまりその感じはありません。これを獲れば3階級制覇になるのでBLACKとREDの両方のベルトを巻かせてもらいたい」と三階級制覇に向けて気合いを入れる。
お互いの印象を聞かれると、バズーカは「当日はくっついてこないで打ち合ってもらいたい」と打ち合いを要求すれば、良太郎は「(ルール上)くっついても文句は言われないんでそれはその日の気分でやろうかな、という感じですね。バズーカ選手のことは、もともと違う団体の時からずっと見てるのですが、いい選手ですよね。しっかり盛り上げるしキャラぶれないし。攻撃的で凄く頭がいい選手」と評価する。
REDルールのスーパーライト級王座への想いについては、バズーカは「特に想いはないです」といえば、良太郎は「僕はライト級でベルトを獲って『KNOCK OUT』の体制に変わって65kgのベルト自体がなく、本来この階級が一番やりやすい階級。REDのベルトを欲しかった」と欲しかった階級のベルトだという。
当日東京MXで生中継で放送されることでアピールしたいことについては、バズーカは「放送にふさわしい試合内容をしてくれれば助かります。普通に一方的にやるんですけど、あんまりくっ付かれても困るのでしっかり打ち合ってほしい」といえば、良太郎は「ヒジありルールなので血が出ようが何だろうがカットされないと思うので、ぐちゃぐちゃな展開でもいいんじゃないかと思います」と勝ちに徹した戦いをするという。
良太郎は1年ぶりの試合になることに関しては「15年間、週6の練習を休んだことはありません。SNSは人の練習を載せているだけで自分の練習を載せる必要はないかなと。たまに自分の練習風景を載せると『試合が決まったんですか?』と聞かれます(笑)。もう週6の練習はライフワークですし、やらないと僕の担当している選手の面倒を見れないです」と練習を続けていることで問題はないとのこと。
フェイス・トゥ・フェイスでの笑いについても突っ込まれた良太郎は「フェイス・トゥ・フェイスでバチバチやってほしかったかもしれないですけど、僕らは一応これで飯食ってます。YouTubeでバンバン騒がれてるガキどもの喧嘩みたいにうちらが盛り上がっても面白くないでしょ? 僕らは別にそれ以外で見せればいいと思ってるので」と殴り合いの会見はうちらには必要ないとした。
最後に意気込みを聞かれたバズーカは「これで5本目のベルト。これから火薬は補給します」と静かに闘志を燃やしていた。