2023/09/05

9.16 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.4|久井大夢 インタビュー公開!

 

 

 

 

「負ける要素は何もないです。いつも通りやって久々のKO勝ちを」

 

 

 

9・16『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.4』の「KNOCK OUT-BLACKライト級王座決定戦/3分3R・延長1R」で大谷翔司と対戦する久井大夢。昨年末にプロ3戦目でBLACKスーパーフェザー級王座を獲得した後、中国での試合でプロ初黒星、K-1両国大会での対抗戦に勝利と、短いキャリアの中でも重要な試合が続いた久井が、このタイミングで2階級制覇に挑む。“超新星”の17歳は、今何を思うのか?

 

 

 

 

 

── 今回、スーパーフェザー級のタイトルを返上してライト級の王座を狙うことになりました。階級アップの理由は?

 

 

久井 減量とかは全然大丈夫なんですけど、『KNOCK OUT』側から「ライト級に階級を上げて王座決定トーナメントに出てみないか」というお話をもらって、決めました。『KNOCK OUT』ではスーパーフェザー級に相手があんまりおらへんかなと思ってましたし。スーパーフェザー級でやるんやったら、他団体とか外国人とかかなとも思ってます。

 

 

── では、完全にライト級転向というわけでもない?

 

久井 そうですね。スーパーフェザー級でいいオファーがあったらそっちでも出ますし、どっちでもいけるなという感じです。

 

── 今回対戦する大谷翔司選手は、以前からライト級で戦っている選手です。フィジカルやパワーの面での不安はないですか?

 

久井 別に自分としてはスピードとかパワーで負けてると思ってないし、何も心配はないですね。

 

── その大谷選手ですが、改めて印象は?

 

久井 一発のパワーというか、倒す力はあるかなと思います。スピードとかも速いと思わんし、パンチ一発の力があるなという感じですね。

 

── 大谷選手はこれまで、フィジカルの強さを武器に勝ってきたところがあります。それも問題ない?

 

久井 特には。フィジカルが強くても、当たらんかったら意味ないと思ってるし。

 

── では、どういう試合をしてどう勝ちたいと思ってますか?

 

久井 最近、倒せてないんで、倒すことを意識して戦いたいですね。7月にはK-1の両国大会に出たんですけど、あれも倒せてないし、ここ3試合、ずっと倒せた試合がないので、やっぱ倒すことをしっかり意識せんといかんなと思ってます。

 

── その理由はどう分析しているんですか?

 

久井 倒すということより、相手に当てるということを優先してしまっていたんだと思います。そこが、倒せてない原因なのかなと。今はそこを意識して練習しています。パンチの握る感覚とかをミットで確認したりしてます。

 

── そもそも大谷選手って、KO負けはほとんどない選手ですが。

 

久井 そうですね。でもバズーカ選手との試合とか見てもダウンはしてて、もらうところはあるのかなと思うので、倒せるとは思ってます。

 

 

 

 

── 倒せていない3試合の中には、中国でのプロ初黒星もありました。そこはどうとらえていますか?

 

久井 勝ちたかったですね。試合を通して、自分が下がっていく展開が多かったので、そこが負けにつながったと思います。相手の圧力がありました。

 

── そこは、日本人選手との違いを感じましたか?

 

久井 うーん……中国の選手だからというよりは、あの選手が圧力が強かったということだと思います。

 

── 初黒星については?

 

久井 メッチャ悔しかったですけど、負けたのは事実なので、切り替えたというか……。今は、この負けを意味のある負けにしていかなイカンなと思ってます。

 

── その初黒星の後の試合が、K-1両国大会での龍斗戦でした。敵地のビッグマッチで対抗戦という形でしたが。

 

久井 正直、他の試合と変わらなかったですね。『KNOCK OUT』でやる試合と変わらなかったし、めっちゃアウェイとも感じなかったので。気合いは入りますけど、毎回、集中してやってるんで、仕上げ方は同じなんですよね。ただ、倒せなかったのは悔しかったです。

 

── 今回、勝てば2階級制覇ということになりますが。

 

久井 ライト級一発目で王座決定戦を組んでもらって、ホンマよくしてもらってるなと思いますし、ここは絶対に獲りたいですね。

 

── ベルトは獲れるだけ獲りたい?

 

久井 いや、そこまでこだわりみたいなものはないですね。タイトルマッチが組んでもらえるなら、獲れるに越したことはないと思いますけど、ベルトを集めることにこだわるつもりはないです。それよりは、意味ある試合、強いヤツと戦うという方が大事です。

 

── では試合にあたっても、「王座決定戦だから特別」ということもない?

 

久井 そうですね、気合いは入れてますけど、「いつも通り」という感じでやっていってます。

 

── これまでアマチュア時代も含めて、「いつも通り」じゃなかったことってあるんですか?

 

久井 いや……試合前のアップで「動きが悪いな」と思ったことはありますけど、それぐらいですね。毎回、「いつも通り」の感じでやっていってます。

 

── 勝って2階級制覇となれば、注目度もさらに上がりそうですが。

 

久井 ここで獲ると獲らんのとでは全然違うし、絶対に獲りたいなと思いますね。注目度は……試合が終わって声をかけてもらうこととかも増えてきたんで、そういうところで感じたりはしますけど……最近、試合で自分の力を見せられてないので、そういう意味では「まだこんなもんじゃないぞ」というのはありますね。今回、いい勝ち方をしてもっと上がっていけばと思います。

 

── 今回はTOKYO MXで生中継もありますし、他の階級の王座決定戦をはじめ、注目カードが並んでいます。そういう部分での意識は?

 

久井 興行全体が盛り上がって、『KNOCK OUT』がもっと注目されればいいなとは思います。その中でインパクトのある倒し方をして、「アイツ、強いな」と思われるような試合にしたいです。

 

── では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

久井 このところずっと判定が続いてたから今回は倒すつもりなので、倒し方に注目してほしいですね。作戦はいろいろ用意しているので。

 

── 分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

 

プロフィール

久井大夢
所属:TEAM TAIMU
生年月日:2005年9月23日
出身:大阪府羽曳野市
身長:172cm
戦績:6戦5勝(3KO)1敗
獲得タイトル:
元KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王者