2023/10/20
MAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 vol.5 “RED ZONE”』|公開練習レポート
2023年11月5日(日)東京・後楽園ホールで開催される、MAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 vol.5 “RED ZONE”』に出場する小笠原瑛作、不可思のクロスポイント吉祥寺勢、重森陽太(Eight Weapons)、そして11月4日(土・現地時間)アゼルバイジャンで開催される『RIZIN LANDMARK 7 in Azerbaijan』でヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン/オリオン・ファイトクラブ)が保持するRIZINフェザー級タイトルに挑戦する鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)の4選手が公開練習を行った。
今大会は本戦全試合がオープンフィンガーグローブ(以下OFG)使用によるヒジ打ちありのREDルールで実施されることから、公開練習では全選手がOFGを着用、2分1R形式で交代しながらスパーリング。小笠原vs不可思、鈴木vs重森、不可思vs鈴木、鈴木vs小笠原、重森vs不可思の豪華な組み合わせとなり、本番さながらに熱くなって打撃を激しく交錯させる組み合わせもあった。
8月のタイ・ルンピニースタジアムで開催された『ONE Friday Fights 30』でヨッドウィッタヤを僅か31秒でKOし、今回OFG2戦目となる小笠原は「僕が1回ONEでOFGを経験しているとはいえ31秒だったので、今回は改めてOFGがどういうものか自分自身で分かる試合になるんじゃないかなと思います。ただ、やっぱりグローブが小さいので倒せる確率はすごく高くなるし、僕のために用意された大会ぐらいにいっても過言ではないと思うので、しっかりラストを締めて終わりたい」と気合い十分。
小笠原の相手は当初、パンサック・ウォーワンナッタウイ(タイ)に決定していたが、直近の『ONE Friday Fights』で初回KO負けを喫したため来日が不可能に。その代役として26歳のウィン・シットチェニイム(タイ)が出場。166cmのオーソドックスで85戦65勝(25KO)20敗の戦績以外の情報はないが、ウィラサクレック会長が小笠原の相手として探してきたということから難敵であることは間違いない。
小笠原は「試合映像を見たところ、巧さのある首相撲の選手でした。前回用意されていた相手よりも倒しにくい選手になったかなと思うんですけど、穴はあると思うので、そこを突いて、残り2週間後で倒すイメージをしながら練習をしたいなと思います。当たれば本当に倒せると思うので、1Rで倒したい。31秒よりももっと早い秒数で倒せたら一番スッキリするので、31秒以内で倒したいですね」と前回よりも早いKO決着を予告した。
また、今回がOFGマッチ初挑戦となる不可思は「OFGはグローブと比べても小さいので、痛いのかなと思っていたら、MMAの先輩の千裕や渡慶次(幸平)さんからOFGのポイントを教えてもらって、OFGの奥の深さを知って面白いなと。サッカーとフットサルぐらい違う競技なので戦い方を変えないといけないなとも思ったので、今までのグローブの試合とは違ってきます」とOFGなりの戦い方を模索中だという。
対戦相手のデンサヤーム・ウィラサクレック(タイ)については「サウスポーで左ミドルが強い。ムエタイルールなので首相撲、ヒジとかそういうところをしっかり気をつけていきたい」と警戒するが、「瑛作との秒殺対決かなと思ってます」と短期決着を狙うとした。
そして、こちらもOFG初挑戦となる重森は「OFGマッチを何試合かやっているところはあるんですけど、全試合をOFGの試合で埋めることができるのは『KNOCK OUT』の凄いところ。ここで一気にOFGマッチが流行ってくれればいいなと思って、出場しようと思いました。2回目、3回目と開催して、『KNOCK OUT』そのもののレベルもどんどん上がっていければいいなと思っています。なぜOFGをはめるのか。みんなKOを見たいと思うので、そこはしっかりと意識してそこには答えていきたい」とKOにこだわる試合を見せたいとする。
通常のグローブとは違ってOFG着用の試合だけにアグレッシブさが求められる大会となるため、小笠原は「グローブが小さくなった分、みんなKOを期待してると思うので、倒すところは見せたい」、不可思は「OFGということで、お客さんも楽しみにしていると思うので、今回は盛り上げて、またOFGの試合を見てもらえるように盛り上げたい」、重森は「私の考えだとなぜOFGを使用するのかというと、ムエタイを面白くするためだと思います。首相撲の攻防もしっかり組める展開ができて、殴り合いだけではなくていろんなテクニックを楽しめて面白い大会になると思います」と、それぞれが大会に向けた思いを語った。
最後に、3選手にはどういう試合を期待しているかと聞かれた鈴木は「瑛作先輩は前回秒殺したので、今回はフルラウンド見てみたい気持ちもあります。OFGだと、グローブよりも軽くなることでパンチのスピードが速くなり、瑛作先輩は人間が反応できるスピードを超えて打つことになります。前回の試合も相手が反応できていなかったので、そのスピードをフルラウンド落ちないまま先輩は出し切れると思うので、最後にKOを期待したいと思います。不可思先輩はいつも打ち合いが面白いので、相手に何もさせず、一発ももらわないで勝つところも見たい。OFGだと殺傷能力が高くみんなガードしてくれるので、そうなると蹴りが凄く活きる。なので重森さんにはばんばん蹴って蹴りを警戒してきたらパンチを当てて、相手が勝手に倒れているのを想像しているので、フルラウンドを蹴りまくってほしい」と期待のコメントを寄せた。
なお、会見途中には、前日のRIZIN公開練習と同じく、ケラモフの顔写真を貼り付けたサンドバッグが4本用意されており、小笠原、不可思、重森の3選手は鈴木へのエールを込めて打撃をお見舞い。最後に、テンションMAXの鈴木はサンドバッグにフルスイングの左フックを叩きつけ、落ちたケラモフの顔写真を引き裂き、雄叫びを上げて勝利をアピールした。
なお、MAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 vol.5』では、本戦全試合対象の「KOボーナス」が贈られます。(メイン100万円・それ以外の試合は30万円)