「『KNOCK OUT』タイトルと九州大会。この2つを貪欲に狙っていきます！」

 

 

 

11・5『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.5 “RED ZONE”』の「KNOCK OUT OFG-REDスーパーバンタム級/3分3R・延長1R」で壱・センチャイジムと対戦する片島聡志。かつて『REBELS』には出場していたが、『KNOCK OUT』には初参戦となる。今年は3戦全勝（2KO）と絶好調の中で迎える前王者・壱との対戦で、彼が見据えるものとは……？

 

 

 

 

 

──　今年は他団体で3連勝中、そのうち2試合がKO勝利と好調ですね。

 

片島　そうですね、おかげさまで。なぜ調子がいいのかとかは何も意識してないんですけど（笑）、昨年9月からジムをやらせていただいていて、2月にはジムの後輩もデビューしたりして、背中で伝えないといけない部分が自然と出てきてるのかなというのはありますね。

 

──　ジムを運営しながら試合に出場するという点で、大変ではないですか？

 

片島　いや、立ち上げるまでの準備期間の方が今よりも練習できていなくて、ちょっと大変だったぐらいで。その頃よりは時間も取れて、慣れてきていると思います。

 

──　その3連勝を受けて今回は『KNOCK OUT』には初参戦。それがオープンフィンガーグローブ（OFG）ルールということになりましたが、聞いた時にはどう思いましたか？

 

片島　正直言うとボクシンググローブの方が……というのはあったんですけど、最近いろんな団体で行われていて心の片隅には興味もありました。ただ、10月14日にも試合があったので、OFGでの練習は本当につい最近からという感じなんですが（笑）。

 

──　これまでのキャリアが長い中で初めてのOFGに挑んで、練習ではどういう感触ですか？

 

片島　OFGでの練習では思いっきり殴れないのもあって、正直、やってみないと分からないというところですね。ただ、パンチがガードの間をすり抜けてくるという感じはかなりあるなと。ディフェンスの感覚は全然違いますね。やっぱり長年やってきてるので、通常のグローブの方がやりやすいのは確かなんですが。

 

──　ここから慣れていかないと、と。

 

片島　時間がないですけどね（笑）。ただ、ONEの選手の練習動画をよく見るんですけど、彼らはOFGで試合をしてるのに、練習はずーっとボクシンググローブでやってたりするんですよね。だからこれを経験することによって、ボクシンググローブでの試合に生きる部分もあったりするのかなと思ったりしてます。

 

──　今回の相手は壱・センチャイジム選手ですが、印象は？

 

片島　スタイルがまとまっていて、ハンドスピードがあるなという感じですね。距離感がうまいですけど、ミドルで蹴り合ってみたいなとは思ってます。グローブが小さくなるのでパンチには注意しないといけないですけど、し過ぎたら逆に蹴りをもらうのかなとも思いますし。

 

──　ご自身はどう戦ってどう勝ちたいですか？

 

片島　蹴り合いもしたいですけど、近距離で組んでやり合いたいというのもありますし。決着がつくとすれば、近距離の展開の仲になりそうな気がします。

 

──　また今回はKOボーナス30万円が懸かっていますが……。

 

片島　そこは大きいですよね（笑）。お話をいただいた時から、KOを狙っています。練習の中では倒すイメージを意識していますが、試合の中では一切考えずに、流れの中でという感じですね。倒しにいこうと変に意識するせいで、やられてしまうことも多々ありますからね。そこには呑み込まれないようにしたいと思います。

 

──　ただ、KOボーナスはほしいと。

 

片島　妻からの圧があるので、獲って帰らないと（笑）。今回の試合が終わったら12月の頭に結婚式が待っていて、その資金は何とかなるんですけど、ハネムーン費用の足しになるんじゃないかと思います。行き先も決まってないので、このお金があるかどうかで左右されそうですね（笑）。

 

──　旅のスケールが変わるわけですね（笑）。また、前王者でこの階級の第一人者である壱選手に勝てば、その先にもつながっていくと思いますが。

 

片島　本当に、この試合は僕の査定試合みたいなものだと思うので、ここはしっかり勝って。僕のベスト階級はスーパーフライ級かバンタム級あたりなんですけど、REDのスーパーフライ級は空位のようなので、そこも狙っていければと思います。そして、地元の九州で『KNOCK OUT』の大会を開催してほしいので、そこにもつなげられたらと。

 

──　片島選手の出身地である大分は栗秋祥梧選手もいますし、九州の選手は増えてきてますからね。

 

片島　力斗選手も地元の後輩ですし、そのあたりと一緒に出られればいいですよね。タイトルと九州開催、両方を貪欲に狙っていきます（笑）。

 

──　では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう？

 

片島　勝つのは前提として、生後半年のかわいい娘をリングに上げるので、いっぱい見てほしいですね（笑）。

 

──　そのためにも勝たないとですね（笑）。ありがとうございました！

 

 

 

プロフィール

片島聡志
所属：Kick Life
生年月日：1990年10月19日
出身：大分県日田市
身長：163cm
戦績：53戦28勝(6KO)20敗5分
獲得タイトル：元WPMF世界スーパーフライ級王者、元第3代、第6代WPMF日本スーパーフライ級王者