2023/10/31

MAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 vol.5 “RED ZONE”』|公開練習レポート②

 

 

 

 

2023年11月5日(日)東京・後楽園ホールにて開催される、MAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 vol.5  “RED ZONE”』に出場する壱・センチャイジムとルンペット・センチャイジム(タイ)が所属するセンチャイムエタイジムにて公開練習を行った。

 

 

 

 

 今大会は本戦全試合がオープンフィンガーグローブ(以下OFG)使用によるヒジ打ちありのREDルールで実施されることから、OFGをはめた壱がトレーナーを相手に2分1Rのミット打ちを行い、左ミドル連打とパンチをテンポよく打ち込み、ジム内に快音を響かせた。

 

 

 

 

 ミット打ちを終えた壱は「試合では力の配分があるので一発一発に全力を出し切らないんですけど、今日はみんながInstagram LIVEで見てくれているということで130%の全力を出し切りました」と満足した様子。

 OFG着用の練習については「グローブだったら当たってもいい箇所であっても、OFGだと凄く痛い箇所があるのでしっかり打つようになりました。OFGで練習することによって正しい打ち方になれるんじゃないかなと思うので、僕は今度の大会が終わっても取り入れていこうかなと思います」と今後もOFGを着用した練習を続けていきたいという。

 また、OFGについては「僕がプロデビューして5、6戦目くらいの時にタイで一度、OFG着用のMAX MUAYTHAIの試合のオファーがあってその試合は流れたのですが、その時からOFGに興味がありました。センチャイ会長は視野が広く、『OFGだとこのパンチが当たる。このパンチは良くない』とかグローブとOFGの違いを凄く理解し、OFGでの戦い方を勉強しています。会長が言われたことを今、当てはめて練習しているので、そういうことも含めて楽しみですね」と試合が待ち遠しい様子も見せた。

 対戦する片島聡志(Kick Life)の「ミドルで蹴り合ってみたい」とのコメントを受け、「ミドルでの蹴り合いだと、正直話にならないと思うんですよ。僕はそこで勝ったところでみんなに面白い試合だったと思われてもそれはまた違うと思うので、僕はちゃんと倒しにいこうかな」と相手の要望無視で倒しにいく試合をしたいと話す。

 

 

 

 

 今回はKOボーナス30万円が懸かっていることから「KOボーナスが出るということは、そういう期待があってのことだと思ってるんで、それにとりあえず応えようかなと。もちろんムエタイの技で倒します。OFGなんでみんなパンチに目が行きがちなんですけど、やっぱりOFGだと組みやすい。組んだらロックされてグローブみたいに滑って逃すことがないので、掴んだらもう離さないので色々できるかなと思っています。僕もOFGは未知の世界ですけど、色々試合の中で作戦を立てていこうかなと思ってます。初めてだから、もう凄く楽しみですね」とムエタイの技でKOを狙いにいくとした。

「ちゃんとお客さんを楽しませた上で3Rで仕留めたい。チケット代は高いので、1Rで終わっちゃったら、もったいないじゃないですか。『高いチケット代を払ってもらってもらったのに、早く仕留めたら失礼じゃないか』というのがセンチャイ会長の教えなので、1RKOだと会長に怒られます(苦笑)」

 今回初のOFG着用の試合となることで、『KNOCK OUT』看板選手のひとりである壱にかかる期待は大きく、「ムエタイは本来、手にロープを付けてやっていて、OFGだと組みやすくなってムエタイの原点に戻った試合ができます。OFG着用は今大会限りになる可能性もあるという話も聞いたんですけど、僕とトムさん(=ルンペット)で派手な試合をして、これから『KNOCK OUT』のREDルールはOFGという位置づけでやっていけたら盛り上がるんじゃないかなと思うので、僕としては凄く大賛成です」とやる気に満ちたコメントを残した。

 

 

 

 

 また、重森陽太(Eight Weapons)と対戦するルンペットも豪快なミット打ちを行い、好調をアピール。元ルンピニースタジアム認定ミニフライ&フライ級王者の肩書きを持つルンペットは2013年11月のルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級タイトルマッチで初来日し一戸総太に勝利した戦績もある中、約3年前に一度引退しているという。試合ブランクが気になるところだが、「当時は身体がきつかったので休みたいと思って、その流れで引退しましたが、日本に来てから練習をしていたらもう一回トライしたくなり、何カ月間も身体を作ってきたので、ブランクは問題ないです」と笑顔。

 

 

 

 

 対戦する重森については「一度試合を見たのですが、身長差を含めて全然問題ないです。重森は日本でムエタイのテクニックがすごく評価されている選手なんですか? 怖くない相手ですし、一番いい試合になるように頑張ります」と余裕のコメント。

 REBELS-REDライト級暫定王座を獲得するなど『KNOCK OUT』で活躍したスアレックの影響を受けており、「僕の憧れはスアレック。日本で凄く成功した姿を見ていたので、今後も定期的に日本で試合をしてスアレックのように『KNOCK OUT』のベルトを獲るなど活躍していきたい」と『KNOCK OUT』ドリームを掴むことを目標に掲げた。

 

 

 

 

 なお、ルンペットのムエタイテクニックについて、壱は「僕はMMAの選手と練習したり、ルンピニースタジアムのチャンピオンとか結構レベルの高いタイ人選手と試合していますが、トムさんと首相撲でロックされた感覚は初めての感じ。力ではなく、知恵の輪みたいな感覚に陥り、ガチャンって首相撲にはまったら、『あれ? これどうやって外すんだろう?』みたいに頭で考える時間が必要になるんです。そう考えているうちに、ヒザ蹴りがどんどん入ってくるから、厄介」と評価。「こういう感覚は重森選手も体験したことないんじゃないかなと思うので、それに対して重森選手がどう対処するのかも凄く楽しみ。重森選手は好きな選手でもあるので、本当にファン目線で凄く楽しみな試合。自分の試合をあっさり終わらせて、その試合を勉強の目でじっくり見たい」とした。

 

 

 

 

また、MAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 vol.5』では、本戦全試合対象の「KOボーナス」が贈られます。(メイン100万円・それ以外の試合は30万円)