「『うわ、すごい大会だな』と思われるような勝ち方で火付け役になります！」

 

 

 

11・5『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.5 “RED ZONE”』の「KNOCK OUT OFG-REDスーパーフェザー級/3分3R・延長1R」で優翔と対戦する鷹大。近年はK-1ルールの戦いを主としてきたムエタイ3冠王が、オープンフィンガーグローブ（OFG）ルールで『KNOCK OUT』初参戦を果たす。歴戦の強者がこの舞台で見せようとしている戦いとは？

 

 

 

 

 

──　前回の試合出場が2022年9月末なので、1年以上空きました。それ以前も試合間隔が空くことが多いですが、その理由は？

 

鷹大　特に大きな理由はないんですけどね（笑）。まあ、2年前に子供が生まれたということもあって、そんなに頻繁に試合できないというのはあります。

 

──　その久々の試合が、『KNOCK OUT』初参戦でOFGルールになりました。決まった経緯というのは？

 

鷹大　ジムのプロ選手のグループLINEがあるんですよ。そこでこの大会について「希望の方がいれば」というのがあったので、『KNOCK OUT』に出てみたいなと思って手を挙げました。『KNOCK OUT』は、最近盛り上がりがすごいなと思って、興味があったんです。ルールはBLACKでも何でもよかったんですけど、久々にムエタイをやってみたいなというのもあって。

 

──　OFGにも興味があった？

 

鷹大　最初はそこじゃなかったというか……手を挙げてみたら、次の日に「全試合、OFGルールらしいよ」と言われたんですよ。でもあまり気にしなかったですね。それより『KNOCK OUT』に出たいという気持ちが強かったので、OFGでも何でもいいやという感じでした。

 

──　ただ、OFGでの試合は初めてですよね？　「どうなんだろう」という気持ちはなかったですか？

 

鷹大　なかったわけじゃないですけど、「面白そう」という気持ちの方が上でした。特に「怖い」とかそういうのはなくて。

 

──　今、ONEをはじめ他団体でもOFGの試合が増えていますが、その映像などは見ていますか？

 

鷹大　ちょいちょい見てますよ。やっぱりケガが多いですよね。「危ないんだなあ」という印象があるし、通常のボクシンググローブでやる時みたいにガムシャラに打ち合ったら危険かなと思います。だから戦い方も変えていかないといけないなと。自分の拳もケガしそうですし、いつも以上に考えながらやらないとダメだなと思います。

 

──　鷹大選手自身は、もともとはムエタイスタイルですが、ここ数年はK-1ルールで戦ってきていました。今回はOFGとはいえREDルールなので、また戻す形になると思いますが。

 

鷹大　そうですね。リズムとかもまた変えなきゃいけないんですけど、ムエタイに近いルールは久々なので、どうなるのかすごく楽しみではあります。相手もムエタイ系の選手ですし。

 

──　その相手、優翔選手なんですが、タイでの試合を中心としてきた選手です。試合映像などを見ての印象は？

 

鷹大　ガッツリ「ザ・タイ人」って感じですよね（笑）。長い手足を生かして、セオリー通りの戦い方をしてるなと。背も高いし、やりやすいタイプではないから、入れるかどうかがカギですね。首相撲とヒジは警戒ですね、やっぱり。こればっかりはやってみないと分からないですけど。

 

──　どう戦ってどう勝ちたいですか？

 

鷹大　OFGだから、パンチとかは入ると思うんですよ。そこはポイントになるのかなあとは思ってます。ボディでも顔でもどっちでもいいので、パンチを当ててキレイに倒すのが理想ですよね。せっかくのOFGなんで。

 

──　今回は全試合にKOボーナスが懸かっています。それによって意識は変わりますか？

 

鷹大　いやあ、やっぱり違いますよ。「獲ったらこう使おう」とか考えてモチベーションになるし、練習の時も倒そうという意識がより強くなってます。

 

──　考えている使い途とは？

 

鷹大　家族で旅行に行きます。あと子供のおもちゃ代ですね（笑）。たまにジムに連れていくんですけど、キックとかパンチのマネをしたりするので、小っこいグローブでも買ってあげようかと思ってます（笑）。

 

──　それはいいですね（笑）。お子さんには本格的にやらせたい？

 

鷹大　やりたいと言えば。無理にはやらせないですし、やる・やらないはどっちでもいいんですけど、やるんだったらちゃんとやってほしいなという感じですね。

 

──　お子さんの存在は、かなりモチベーションになっているのでは？

 

鷹大　なりますね。当日は会場にも来るし、倒れられないですよ（笑）。まだ小さいんで分かってないと思いますけど、勝ってカッコいいところを見せたいなと思います。

 

──　ところで『KNOCK OUT』への継続参戦は視野に入っていますか？

 

鷹大　そうですね、REDのスーパーフェザー級は今、チャンピオンがいないらしいんで、そこを狙っていくのもいいなと思ってます。あの赤いベルトはほしいですね。そのためにも今回、いい勝ち方をしたいですね。次につながるように。

 

──　相手と一番差があるのは経験の部分かなと思うんですが、そこは？

 

鷹大　相手も数をこなしていて、うまいですけどね。でもまだ若いんで、試合の中でキツくなってきた時には、自分の方が強いのかなと思います。勢いは向こうのほうがあるでしょうけど、我慢比べになった時にはまけたくないなと。あと、僕の方が日本で長くやっているというのはあるから、会場の雰囲気とかを分かっている点でも多少は有利かなと思います。

 

──　では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう？

 

鷹大　『KNOCK OUT』としても、OFGルールで最初の大会じゃないですか。試合順も僕は最初の方だと思うので、「すごいスタートだな」と思ってもらえるような試合をしたいです。パンチでも蹴りでも、「うわ、すごい大会になったな」と言われるような、火付け役になれるようなインパクトのある勝ち方をしたいと思っているので、そこに注目してほしいです。

 

──　分かりました。ありがとうございました！

 

 

 

プロフィール

鷹大
所属：WSRフェアテックス西川口
生年月日：1992年4月22日
出身：埼玉県さいたま市
身長：167cm
戦績：37戦23勝(8KO)13敗1分
獲得タイトル：WMC世界スーパー・バンタム級王者、WPMF日本スーパー・バンタム級王者、WPMF日本フェザー級王者