2023/11/01
11.5 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.5 “RED ZONE”|古村匡平 インタビュー公開!
「現役王者・重森選手に勝ったバットマンを倒して、来年タイトルマッチを!」
11・5『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.5 “RED ZONE”』の「KNOCK OUT OFG-REDライト級/3分3R・延長1R」でバットマン・オー.アッチャリヤーと対戦する古村匡平。1年10ヵ月ぶりの『KNOCK OUT』参戦となる古村は、この間にONEでも活躍する強豪をKOしたりタイでもタイトルに挑戦するなど、着実に実力と経験値を上げている。そんな彼がこの試合に見据えているものとは?
── 『KNOCK OUT』には昨年1月の髙橋亨汰戦以来になりますが、今年はどれぐらい試合をしていますか?
古村 今年は福岡で1試合、タイで3試合、全部で4試合して3勝1敗です。一番最近、9月のプロムエタイ協会タイトルマッチは判定負けだったんですが、あとの3試合はKO勝ちしました。
── では直近の試合は残念でしたが、全体としては好調そうですね。
古村 9月の試合では思った動きができなくて、ちょっと固かったなという感じでした。ただ、ミドルでポイントを取られたと思うんですけど、効かせられたところもいっぱいあって、ルールで完敗しただけで、勝負としては負けた気はしないですね。今年は勝ってる試合は全部KOですし、倒す感覚はだいぶついてきたかなと思います。
── そういう中で久々の『KNOCK OUT』出場、かつOFGルールということですね。試合が決まった時にはどう思いましたか?
古村 グローブが小っちゃいし、最初は少し怖さもありました。でも逆に言うと、相手も同じリスクを背負うわけだし、パンチの土俵になれば、今のKNOCK OUT-REDライト級では自分が一番パンチが強い自信があるので、すごく有利になったかなという感じです。だから楽しみ半分と、リスクも半分という感じです。
── なるほど。
古村 4月に福岡で、ONEに出場しているSURIYANLEK “ZORO” BRAVELY選手と試合したんですけど、正面から打ち合ってKOできたし、OFGでも倒せたと思うんですよね。今回、同じくONEにも出ているバットマン選手にもOFGで勝てたら、そのままONEへの挑戦アピールをしてもいいのかなと思ってます。
── そのバットマン選手の印象は?
古村 自分が今まで戦ってきたタイ人の中でもテクニックはずば抜けてるなと思います。落ち着いているし、重森陽太戦も生で見ていたんですけど、試合を支配するのがうまいなあと思いました。ただ、怖さはそんなにないなと。うまいですけど、穴もあると思うので、呑まれなければいけるんじゃないかと思います。重森選手も久々の試合だったりとかいろいろあって、あれが彼の最大値だとも思わないし、バットマンも全力じゃなかったのかなとも思うし。でも今度の試合は、僕は本気で潰しにいくので、楽しみですね。
── 逆に言うと、バットマン選手に本気を出させたいと思っている?
古村 そうですね。彼は『KNOCK OUT』のチャンピオンに勝って、しかもけっこう余裕を残して勝ったと思うんですよね。だからもしかしたらナメてかかってるんじゃないかなと思うので、逆にそこを突いてやろうかなと思います。こっちはメチャクチャ練習しているので、ナメてきたところを打ち負かしてやりたいです。
── OFGでの練習はどんな感じですか?
古村 スパーリング以外はOFGでやっています。最初は指が擦れたり、圧迫されて窮屈に思えたりして違和感があったんですけど、オファーをいただいて発表される前からずっと練習していたので、今は慣れてきて、違和感は全くなくなりました。
── 自分に合っている感じがする?
古村 それはありますね。普通のボクシンググローブより小さくて、自分も打ち合うのが好きなので、接近戦に持っていきたいなと思ってます。バットマンはONEでもパンチを食らってダウンしてる試合が多いんですよ。アッパーとかは上手ですけど、それ以外はけっこう雑だなと思っていて。アッパー系とハイキックだけ気をつければ、あとは自分の土俵かなと思います。
── ONEで戦っていて、現役王者の重森選手に勝ったバットマン選手に勝てば、『KNOCK OUT』でもかなりな前進になります。
古村 そもそも負けるつもりもないし、実際、ONEに参戦中のスリヤンレックを倒しているので、今回バットマンを倒してONEでも通用する実力を示して、来年は重森選手の王座に挑戦したいと思います。ただ、バットマンに勝ったからって重森選手に勝てるわけじゃないんで。重森選手に勝ったのはバットマンであって、自分が勝ったわけではないので、そこはまた改めて考えます。
── タイトルと言えば、弟の古村光選手が先日、スーパーバンタム級のチャンピオンになりました。セコンドとして間近で見ていたと思いますが、いろんな気持ちがあるのでは?
古村 やっぱり、本当にうれしさ半分、悔しさ半分ですね。戦績も自分の方が倍ぐらいやってますし、言ってしまえばまだ経験は浅いですよね。こっちはベテランに入ってきているので、先を越されちゃったなという悔しさはあります。だからこそ、今回キッチリ勝って来年、タイトルマッチができるようにしたいと思います。
── また今回は、全試合にKOボーナスが懸かっています。そこは気持ちの面で違いますか?
古村 うーん……うれしいのはもちろんなんですけど、それがあるから倒そうという感じとはちょっと違うんですよね。そのために倒すというよりは、ファイターとして純粋に、相手を倒してナンボなんで。その上でついてくるのはうれしいという感じですかね。やっぱり試合をするだけで、それだけのお金が入ってくるような選手を目指しているので。
── なるほど、あってもなくても倒すのは同じということですね。30万円入ってきたら何に使うとかは考えますか?
古村 旅行とか好きなので、行きたいですけどね。大阪とか北海道とか。大阪だったらユニバに行きたいです(笑)。
── 今回の試合、久々の『KNOCK OUT』だったりOFGだったり、タイトル戦線のことといろんな側面がありますが、ご自身の中で一番大きい部分はどこですか?
古村 相手のバットマンが現役王者の重森選手に勝っているというところですね。そこを倒せば、タイトルマッチがグッと近づいてくるだろうということで。
── では最後に、今回の試合で一番注目してもらいたいポイントはどこですか?
古村 バットマンもすごく強いし、バチバチに攻めるつもりなので、どこに注目という以前に盛り上がってもらえる試合になると思うんですよね。とりあえず見てくれという感じです。
── 分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
古村匡平
所属:FURUMURA-GYM
生年月日:1999年8月24日
出身:佐賀県三養基郡みやき町
身長:174cm
戦績:28戦21勝(9KO)5敗1分1NC
獲得タイトル:大和muaythaiスーパーライト級王者