
2025/01/27
2.9 KNOCK OUT 2025 vol.1|秋田芭菜 インタビュー公開!
「JKパワー全開の試合を見てください!」
2・9「MAROOMS presents KNOCK OUT 2025 vol.1」の[KNOCK OUT-BLAC女子バンタム級/3分3R・延長1R]で鈴木万李弥と対戦する秋田芭菜。2戦目で他団体のチャンピオンになり、今回は5戦目で『KNOCK OUT』に初出場する秋田は、格上の鈴木を相手にどう戦おうとしているのか?
──今回、プロ5戦目で『KNOCK OUT』初参戦となりました。最初にオファーを聞いた時はどう思いましたか?
秋田 12月の試合が終わってからすぐだったので、うれしいという気持ちもあったし、「自分でいいのかな」という不安な気持ちもありました。
──それは実力とかキャリア的に?
秋田 そうですね。私は今回5戦目で、相手の鈴木万李弥選手はもう20戦以上やられているし、常にトップの選手と試合をされているので、「自分でいいのかな」という不安がありました。
──確かに現在4戦ですが、チャンピオンでもあるわけですよね。2戦目でチャンピオンになったということで。それだけ早くタイトルマッチが組まれたというのは、アマチュアの試合をたくさんやっていたとかですか?
秋田 アマチュアはトータルで40戦ぐらいやって、勝敗は半々ぐらいですね。タイトルは2つ獲りました。
──なるほど。失礼ですが、ものすごく勝率がよかったというわけでもなかったと。
秋田 そうですね。自分はもともと小学2年生からムエタイをやっていて、アマチュアだけでも9年近くやらせてもらってたんですけど、最初の方は全然強くなかったので、負けるのが当たり前だったので、その頃の負け分は確かにありますね。小学校高学年以降は、そんなに負けた記憶はないです。
──負けないようになってきた理由というのは?
秋田 私は1つ下に弟がいるんですけど、弟が入会したのをきっかけに自分もムエタイを始めて、やっぱり一番近くでライバルみたいな存在だったんですね。体重が同じで、同じトーナメントに出ることがあったんですけど、そこで自分は1回戦で負けて、弟はチャンピオンになったんです。だからそういう負けず嫌いの部分から結果が出ていたというか、自分1人が負けてられないなという感じで、弟の存在があったからこそ、自分も頑張れてたなっていうのはすごくあります。
──アマチュアも長くやっていると、だいぶ試合慣れもすると思うんですが、プロになってからはやっぱり違いますか?
秋田 全然違います。チケットを買ってくださって見に来てくれる方もいるし、プロになると防具も全くつけなくなってケガのリスクも高まりますし、やっぱり軽い気持ちで試合に挑むことができないなっていうのは、すごく思いました。
──そして2戦目でチャンピオンになったというのは、やはりうれしかったでしょう?
秋田 うれしかったですね。2戦目で声がかかるというのも、ほとんどないことだと思うので。そこで、チャンスをいただいて終わりじゃなくて、しっかり結果を残さないとっていう自分の意地もあったので、獲れた時はうれしかったです。チャンピオンになってからはアマチュアのチャンピオンと全然重みが違うというか。今回、ムエタイのチャンピオンではありますけど、チャンピオンという肩書きがあるだけで全然違うので、より一層練習も頑張らないとなっていう気持ちになりました。
──相手の鈴木選手の印象は?
秋田 去年の11月、Krush名古屋大会に出場されてましたけど、私はその時、先輩選手のサポートについていたので、たまたま試合を生で拝見しました。アグレッシブに戦う選手だなという印象で、女子の試合の中でも、しっかり大会を盛り上げるような試合内容を毎回しているので、さすがだなっていう印象はあります。
──一番警戒すべきと思う点はどこですか?
秋田 やっぱり1つ1つの攻撃がすごく重たそうなので、そこは気をつけないとなとは思っています。
──逆に自分としては、そんな鈴木選手を相手にどう戦おうと思っていますか?
秋田 今回初めてワンキャッチワンアタックというルールになるんですけど、自分もムエタイジム出身ということもあって、今までたくさんムエタイの技術を習ってきたので、その中でしっかりムエタイの技術を出して、自分の試合運びができたらいいなと思ってます。
──最終的にはどういう形で勝ちたいですか?
秋田 「やりづらいな」って感じさせたいですね。もちろんアグレッシブに倒せるのがお客さんとかも見て楽しいと思うかもしれないんですけど、まだ4戦目で大人と子供の体格差とかも試合では感じているので、ムエタイの技術を使って、万李弥選手が手も足も出ないような自分の動きができたらいいかなと思ってます。
──後楽園ホールは今回で3回目ということですが、会場についてはどうですか?
秋田 自分は、後楽園ホールと名古屋国際会議場の、2つの会場でしか試合したことがないんですよ。でも同じ後楽園でも今までの興行の雰囲気と、『KNOCK OUT』では全く違うと思うので、そこはちょっと楽しみです。
──2戦目にしてチャンピオンにもなったわけですが、今の目標は?
秋田 ずっと言っているのは、タイで試合をしたいということと、世界のベルトにも挑戦したいということですね。
──今は高校2年生ということですが、学業との両立はうまくいっていますか?
秋田 大変ですけど、環境にも恵まれているおかげで、続けられています。
──学校での得意科目と苦手科目は?
秋田 ウワッ(笑)。得意科目は、体育と音楽です。私の学校は自分で種目を選べるんですけど、ダンスと……卓球は意外と好きです。スキーはあんまり得意じゃなくて(笑)。
──5科目の話が出てこないですね(笑)。
秋田 私は商業科の高校に通わせてもらってるんですけど、基本的に商業科のことはよく分かんないです(笑)。パソコンとかも、カチカチするのはちょっとまだ遅いですね。
──カチカチ?
秋田 あ、タイピングです。
──あー、なるほど! タイピングを「カチカチ」って言ってる時点で、だいぶ遅そうですね(笑)。
秋田 ヤバい!(笑)
──そこは今後の頑張りどころですね(笑)。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいというポイントはどこでしょうか?
秋田 長いことムエタイをやらせてもらっているので、誰よりも美しく攻撃を出せるっていう自信があるのと、あとは気持ちの面でも、たぶんプロになってまたさらに強くなってると思うし、簡単に折れることはないと思うので、殴り合いになるかもしれないですし、JKパワー全開の試合をするところを一番見てもらいたいです。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
秋田芭菜
所属:キング・ムエ
生年月日:2007年9月28日生
出身:愛知県北名古屋市出身
身長:160cm
戦績:4戦2勝1敗1分
IMSA日本女子フライ級チャンピオン