2023/07/14
8.6 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.3|追加カード発表記者会見レポート
2023年8月6日(日)東京・後楽園ホールにて開催される、MAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 vol.3』の対戦カード発表記者会見が7月14日(金)都内で行われ、K-1 GROUPとKNOCK OUTの3vs3対抗戦が追加カードとして発表された。新世代ファイターたちが団体を背負っての出陣を果たす。
両団体は6月16日の後楽園ホール大会『Krush.150』を皮切りに本格的に交流がスタート、1勝1敗の結果に。その後、今月8日に新宿FACEで開催された『KNOCK OUT-EX 2023 vol.1』ではKNOCK OUT勢が2戦2勝(1KO)と勝ち越した。
今月17日には、両国国技館で行われる『K-1 WORLD GP 2023~スーパー・ウェルター級&女子フライ級ダブルタイトルマッチ~』にKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王者・久井大夢(TEAM TAIMU)が参戦、続く22日の『Krush.151』には、新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)が出陣する。
そのような中で対抗戦が決まり、『KNOCK OUT』の宮田充プロデューサーは「3vs3に出場する6選手、キャリアの浅い選手が多いんですけど、いい個性を持っていて、今回の勝負で名前を挙げて、K-1グループのリング、『KNOCK OUT』のリングに戻ってもいい活躍、飛躍が期待できる。ぶつかり合うことでお互いが高め合っていける対抗戦になっていければ」とコメントを寄せた。
■KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級3分3R・延長1R
森岡悠樹(北流会君津ジム)vs内田晶(チーム・タイガーホーク)
森岡は、22年11月に「第2代KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座決定トーナメント決勝戦」で壱・センチャイジムと対戦するなど、KNOCK OUTのリングで躍動。23年6月には左ミドルキックによる衝撃KO勝ちで、スックワンキントーン スーパーバンタム級王者となった。戦績は22戦13勝(7KO)8敗1分。
対する内田は12戦4勝(2KO)7敗1分と戦績は負け越し、22年2月には、Krushで戴冠歴のある佐々木洵樹と「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」で対戦して敗戦も、延長接戦を演じた。今年2月にはKrushで倉田永輝に判定勝ちを収めている。
森岡悠樹
「前回『KNOCK OUT』で悔しい思いをしてから、他団体に出させてもらって、しっかり結果を残して戻ってきました。対抗戦ということで、自分は団体を背負って戦うつもりでいます。死ぬ気で勝ちに行きます。応援お願いします。
(対戦相手の印象と相手より優っている点は?)1試合しか見ていないけど、組み無しの試合が始めてなので、経験が負けているくらい。後はいつも通りやれば、自分の方がパワーも優っているんじゃないかと思います。
(他団体で戴冠後の試合となるが?)チャンピオンになって、そこの団体も背負わないといけないし、負けられない。ルールは違えど、チャンピオンになったので、らしい試合ができるようにしたい。
(ヒジありルールとの違いは?)自分の試合を見てもらえれば分かると思うけど、首は元々好きではないと言ってはあれですが、打ち合うのが好き。REDルールでも打ち合う試合が好きだった。ヒジが無くなっただけで、パンチの距離で戦えれば、こっちの方が得意なんじゃないかなと思います。
(ファンへメッセージ)対抗戦が始まって、『KNOCK OUT』が余裕で勝ち越していて、まだちょっとK-1グループの本気さが見えていない。次の試合も3戦3勝でもちろんこの試合が大将戦で、宮田さんにはお願いして、KOで締めます。もっとチャンピオンクラスを呼んでもらえるような試合をします。応援お願いします」
内田晶
「K-1グループから来ました内田晶です。今回対抗戦ということで呼んでいただき、自分を呼んでもらった理由は分かっているので、それを試合で見せるだけ。どの団体、会場でも自分のやることは変わらないので、しっかり見ていて下さい。
(対戦相手の印象と相手より優っている点は?)印象、身長が高いくらい。気持ちも技術も、身長以外の身体の強さも自分は負けないと思っている。
(『KNOCK OUT』についての印象は?)Krush、K-1同様、KO率が高い。アグレッシブな選手が多いなというイメージです。
(K-1を代表して何を見せたいか?)この前の対抗戦はK-1グループが負けて、自分も悔しかったです。自分は小さい頃K-1を見て、憧れて、今K-1グループで戦っているので、その団体の自分の思いをしっかり試合で出せればと思います。
(ファンへメッセージ)K-1グループが舐められているかなって、思っていて、しっかり3勝して対抗戦じゃないけど、同じ階級で小倉選手がタイトルに挑戦するということでそこも勝ってもらって、しっかり繋ぎたいと思います」
■KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級3分3R・延長1R
工藤“red”玲央(TEAM TEPPEN)vs豊田優輝(BELLWOOD FIGHT TEAM)
工藤は名門・TEAM TEPPEN所属のファイターで、戦績は28戦11勝(8KO)12敗5分の36歳。今年3月にはK-1グループの小倉尚也に初回KO負けして以来の再起戦となる。対する豊田は、K-1グループのK-1カレッジ2019 -60kg王者となった経歴を持つ。戦績は11戦 3勝(1KO) 7敗 1分のサウスポー。
工藤“red”玲央
「3月は応援ありがとうございました。8月6日はしっかりKOで勝ちます。応援よろしくお願いします。
(対戦相手の印象と相手より優っている点は?)自分は相手よりも倒す力はあると思っています。印象はアマチュアでもしっかり戦績を残しているので、いい選手。油断していないです。噛み合う試合になると思います。後輩と年一緒なんで。
(KNOCK OUTの強さはどの点にある?)対抗戦だったのをさっき知りました。まさか3vs3の中にいると思わなかった。前回、3月に小倉選手とやって、一応K-1グループだったので、そのノリかなと思っていました。『KNOCK OUT』にもいいところ、K-1グループにもいいところがあるから同じくらいですかね。3選手で決着つけようかなという感じでドローかなって感じです。
(『KNOCK OUT』の強いところは?)TOKYO MXのTVでやっているというところですね(笑)。
(対抗戦で思うところは?)まあ僕は年も年なんで、1戦1戦負けられない。対抗戦だろうが何だろうが、勝つだけなんで。そこまで意識はないです。
(先ほど対抗戦はあまり意識はないと言っていたが、宮田プロデューサーには『切り込み隊長に期待している』との声もあったが?)頑張んないといけないです(笑)。
(ファンへメッセージ)毎回言っていますが、8月6日の何試合かあると思うけど、一番熱くて、一番衝撃的なKOで勝って、一番いい試合するので、応援よろしくお願いします」
豊田優輝
「K-1グループ以外の試合に出るのが初めてなので、ワクワクしています。ライブを見ている人、『この選手誰だろう』と思っていると思う。この試合が終わって、『豊田優輝ってすげえな』と思ってもらえる試合をやってやるんで、見ていてください。
(対戦相手の印象と相手より優っている点は?)工藤選手はTEAM TEPPEN所属でTEPPENらしい戦い方ではないのかなと思います。ガンガン前に来てKO狙っていくスタイル。自分もそういう選手に対抗していけるのを見ていただければ。相手の印象は、面白い人だと思いました。
(K-1グループの強いところは?)『KNOCK OUT』はコンセプト的には一緒なんじゃないかなと思います。
(対抗戦で思うところは?)対抗戦って意識はないといえばないし、あるといえばある。K-1グループの代表に選ばれたからには、しっかり勝って、K-1の株を爆上げしていきたいと思います。
(自分が思う見どころは?)どんな展開でも俺が上回っていきたいと思っています。
(ファンへメッセージ)K-1グループの若手が『KNOCK OUT』のベテラン選手を食うところをしっかり見ていてください。で、見ている人にも言いたいんだけど『戦績だけで見るんじゃねえぞ。絶対舐めんじゃねえぞ』。宮田プロデューサーにも一瞬思ったので、見ていてください」
■KNOCK OUT-BLACKフェザー級3分3R・延長1R
雅治(レンジャージム)vs水津空良(優弥道場)
雅治は5戦4勝(4KO)1敗の新鋭。勝利した試合のKO率は100%を誇る。対する水津は優弥道場所属のサウスポーファイターで、戦績は11戦4勝5敗2分。
雅治
「初めまして。『KNOCK OUT』は3戦目なんですけど、プレリミナリーファイトから上がってきて『誰やねん』って言っている人が多いと思う。この試合で覚えてもらえたら。4月他団体で負けて復帰戦、めちゃめちゃ気合入っているので、楽しみにしていてください。必ずKOで終わらせます。
(対戦相手の印象と相手より優っている点は?)試合が決まってから、何試合か見させてもらって、気持ちが強い選手。KO勝利がないので、KNOCK OUTの舞台ではKOしないとお客さんが盛り上がらないと思うので、僕が試合当日KOして、お客さんに見せようかなと。パワーであったり、倒す力は自分の方が上かなと思っています。
(対抗戦への意気込みは?)対抗戦はやっぱり燃えますね。今回も3vs3で、『KNOCK OUT』勢が全勝出来たらと思っています。
(今回の対抗戦には自分から手を挙げた?)そうですね。ぜひとも参加させてくださいとお願いしました。
(ファンへメッセージ)この試合は結構注目されていて、KNOCK OUTのTwitterでも反響があって、対抗戦3vs3ということで、たぶん初戦なので、火付け役になれたらと思います」
水津空良
「『KNOCK OUT』初参戦でK-1との対抗戦をやるということで、結構燃えている。熱い試合をして、K-1グループ全勝したいと思います。応援よろしくお願いします。
(対戦相手の印象と相手より優っている点は?)勝っている試合は全部KO勝ち、それにKO勝ちで勝ったら美味しいのでKOしようと思います。自分が優っている部分は、テクニックもパワーも変わっていると思うので、全部優っていると思います。
(対抗戦への意気込みは?)自分小さい頃から対抗戦に強いので、対抗戦は全勝したいと思います。5歳から空手やっていて、小学生、中学生で団体戦に選ばれていい成績残していたので。
(セコンドに就く山本優弥会長はKO宮田プロデューサーと縁が深いが?)特にないです。
(1カ月切った状態での参戦となったが?)突然のオファーでしたが、いつ試合来てもいいように練習していたので大丈夫です。
(ファンへメッセージ)いつも応援ありがとうございます。3vs3の対抗戦全力でぶつかって、KOして勝つので応援よろしくお願いします」
■スーパーファイト KNOCK OUT-RED -62.0kg契約 3分3R・延長1R
重森陽太(Eight Weapons/KNOCK OUT-REDライト級王者)vsバットマン・オー.アッチャリヤー(タイ/元タイ国BBTVスタジアム・ライト級王者)
重森は、長年主戦場としていた新日本キックボクシング協会から独立。「Eight Weapons」所属として新たなスタートを切る。その初戦に用意されたバットマンは、元タイ国BBTVスタジアム・ライト級王者の強豪で現在のトップ選手として活躍。YouTubeでは秒殺ハイキックKOなどが話題となっていた。重森は本場タイファイターを相手にKNOCK OUT王者の実力を見せつけられるか。
会見に出席した重森は、今回が2年振りの『KNOCK OUT』参戦に向け「ラジャのライトルマッチも経験しましたし、強いタイ人と沢山試合してきました。2年前と比べて、一皮、二皮剥けたと思っています。練習や試合で成長を実感できています。今フリーで活動していますので、対戦相手を選ぶのは自分。動画を見た上で『問題ないです。やらせてください』と回答しました。自信をもって試合をしていきます。勝てたらラッキーという気持ちは一切ないです。しっかり勝てると思って、試合を受けさせていただきました」と意気込みを語る。
バットマンの試合映像を確認したところ、「テクニシャンだと思う。『KNOCK OUT』のリングなので、テクニシャン同士が倒し合う試合を見せたい」と宣言。『KNOCK OUT』ならではの倒し合う試合を見せたいと話す。今回の独立を“大きな分岐点”とした上で「納得のいくまで、自分の本当にやりたいことを突き詰めたい。他の選手と比べての覚悟が違うと思う。覚悟が見られるような試合を必ずします。具体的に言うと、絶対に負けない姿勢を出したいです」と宣言。気持ちを新たに、ムエタイ強豪との対戦を迎える。
今大会には、KNOCK OUTvsK-1グループ対抗戦などの注目カードが並ぶ。そのような中で戦うことになったが「全く心配していない。レベルが違います。それこそこういったONEの出場経験もあって、BBTV持っていたり、実績のある選手でテクニシャン。特別な肩書きはなくても、どんな試合より盛り上がると思う。国内で行える中で一番レベルの高い試合をします」と断言。他の試合を全面的に上回る魅力的な試合をすると約束する。
新しい所属先となった「Eight Weapons」は自身のチーム名。日本語訳は8つの武器。これはムエタイで使える両腕のパンチ、ヒジ打ち、ヒザ、蹴りを合わせて、8つの武器になるという意味。その武器を「存分に味わってほしいし、ムエタイの魅力を伝えていきたい」との想いが込められている。
「今までは右ミドルだけ、左ミドルだけで完封して腕を折ってということに美学を感じていたけど、世界のトップどころと試合していくと、そんなことだけでは通用しない。色んな技の魅力を見せながら勝てたら」とスタイル面でも、変化を生み出したいとする。
今後の展望について問われると「宮田さんがえげつない選手たちを連れてきてくれるので、全然心配していない。ここで変に名前を出しちゃうと、本当に呼ばれそうな気がするので、慎重に発言したいです。最近『KNOCK OUT』に来る外国人選手強いじゃないですか。世界のトップどころを絡んで、『チャンピオンたちはどんな試合をするのか』と試されていると勝手に思っていました。期待通り、思ったよりやれるなと思っていただければ」とコメント。そして「せっかくフリーになったりしていますので、いろんなことには挑戦していきたいと思っています」と内容は伏せたが、更なる活躍を誓っている。
KNOCK OUT・宮田充プロデューサーは「本格的に2年振りに出てもらうということで、見てみたいのはズバリ梅野源治選手」と名を挙げる。先月、6月24日の『RIZIN.43』で鈴木千裕の実兄・鈴木宙樹に飛びヒザ蹴りでKO負けを喫している。過去にKNOCK OUTに出た際は、大谷翔司にヒジ打ちで衝撃KO勝ちを飾っており、「ちょっと『KNOCK OUT』のREDルールで考えるとタイに乗り込んでいったり、国内でヒジありができるキックボクサーは減っている」という見解から、重森の今後の活躍に期待を寄せた。
最後に重森は「先ほど梅野選手の名前が飛び出して、その通りですね。私の今後やっていきたいことと一致したので、楽しみになってきました。梅野選手と重森陽太が試合したら、どっちが強いのかとお客さんに思わせないと始まらない。梅野選手と重森陽太の試合がヒジありキック界で絶対に一番のピークを迎えます。そのためにこういった選手たちとしっかり試合をして、ムエタイ最強を決めていけるルートに乗っかれるような試合をしていきたい。面白い試合になると思うので、会場に足を運んでください」とファンへメッセージを送った。
■KNOCK OUT-REDバンタム級王座決定戦 3分5R・延長1R
心直(REON Fighting sports GYM/第2代KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者)vs乙津陸(クロスポイント大泉)
両選手は昨年12月後楽園ホール大会の「KNOCK OUT-REDスーパーフライ級級王座決定戦」で対戦。心直が判定勝ちを収めて、王座戴冠。その後、心直が減量苦による王座返上で階級アップ。乙津は今年6月、MASA BRAVELYにKO勝ちを収めて、リベンジ&初戴冠のチャンスを得た。
乙津は「去年の12月、判定で負けてしまったんですけど、それから約7カ月くらい空いて、その間に俺もしっかり練習してきた。やってきたことがあるので、タイトルマッチでしっかり結果を出せたらと思います」と必勝宣言。
それを聞いた心直は「意気込みっていう意気込みはないけど、個人的に嫌いな奴なので、いろんな人の目に映る中で、思いっきり殴ったり、蹴ったり、ヒジぶつけて血だらけにできることは、僕的には気持ちいいこと。今回しっかり勝って、MVPとたぶん森先生プレゼンツの試合になって賞金出してくれると思うので、ビッグボーナスを獲得したい」と不敵なコメント。
前回の再戦を踏まえて、どのような試合をしたいかと問われると、乙津は「前回は倒しに行こうとして、空回りした」というと、心直は口を挟むように「どこが倒しに行こうとしたの? 5Rまであって、一回もパンチも蹴りも当ててないよね?」、「教えて、どこ?」「どうしたん? めっちゃ泣きそうやん」など執拗に挑発。乙津は、首を傾げて「何か言ってますね」とあきれた様子。
それでも心直の口撃は止まらず、「倒しに来ていて、1ポイントも取れてないよね。めっちゃウケるんだけど」「このベルトちゃんと巻きに来いよ」などと言いたい放題。乙津は「ベルトというより、リベンジマッチとしてやろうと思っているので、そこらへんは勘違いすんなよって感じ」と言い返す。心直は「逆に前回と同じだと、こいつがいちゃもん付けてくるじゃないですか。『成長していない』とか言って。前回は、3点取っているんですよね。今回5R全部取るか、KOで悩んでいる最中です。ただ違う内容にします」と異なる内容で勝つと宣言する。
心直が乙津をここまで嫌う理由はどのようなところにあるのだろうか。記者から問われた心直は、知られざるエピソードを明かした。それは昨年12月、初対戦の前日計量後にあったという。心直は1回目の計量を失敗した後、減量に苦しみながらも再計量でパス。その後、乙津に挨拶にいったところ、「おう。覚悟しとけよ」と言われたことが癪に障ったようだ。
その発言に関して、心直は「ありえなくないですか。俺、年上だよ。しかもランキングも入っていて、俺の方がプロデビューも早くて、大先輩に向かってそんな態度ないだろ」と不満をぶちまける。乙津にも言い分はあるようで「計量オーバーしてんのにイキんな」と言い返す。
それでも、心直は「じゃあ、5分認めなかったら良かったじゃん。したら、お前ベルト巻けたじゃん」と一歩も引かず。最後まで、心直は「全部俺に負けてるんだよ。まず俺に勝ってから言え。どうしたどうした。みんな見ているか。こいつ何も言えねえぞ」と煽り続ける。乙津は「頭が悪いのか。良かったら、人を傷つけるようなこと言わない」などとぼやくと、心直は「傷ついちゃったんだ。傷つけちゃってごめんなさーい」とふざけた態度で更に挑発。
さすがの乙津も、怒りのボルテージが限界を迎え「あんまり調子乗んなよ」と言って、心直に掴みかかり、宮田プロデューサーがストップした。最後に、乙津は「俺が12月に負けてしまって、こいつ鼻伸びちゃっているのでそこをしっかりへし折って、リベンジマッチ勝ってベルト巻きます。後はやってきたことが違うので。あと、チャンピオンなのに他団体の人に負けちゃって、『チャンピオンならKNOCK OUT守れや』と思った。そこをしっかり俺が倒し切ったので、そこを見てもらえたら」とコメント。心直は「長い。また泣かせます」と語った。どこまでの相入れない2人の勝負の行方は!?
■KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級タイトルマッチ 3分3R・延長1R
古木誠也(王者/G1 TEAM TAKAGI)vs小倉尚也(挑戦者/スクランブル渋谷)
本来、古木に挑む予定だった武蔵が、所属ジム「WIVERN」を退会して欠場。代わって6月の挑戦者決定戦で武蔵に敗北した小倉が挑戦者として認定された。
古木は7戦5勝(4KO)2敗とキャリアは10戦以下だが、初代KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王者として君臨中。対する小倉は、K-1グループのKrushを主戦場とするファイター。パンチでの打ち合いを信条とする。
古木誠也
「小倉選手はガッツがあって、手ごわい相手になると思いますが、自分が勝ってこのベルトを守ります」
(敗北からどのような練習をしてきたのか)仕事を辞めて、キックだけに専念できるように環境を変えて、攻撃面、防御面、集中力が切れないような練習をしてきました。
(練習量に関して)以前は仕事をしてから、夜練習をしてきましたが、仕事を辞めて、昼も夜も練習しています。
(進化を見せられる?)自信はあるので、期待していてください。
(相手の警戒する点は?)小倉選手も自分と似たようなスタイル。見ている人がワクワクする試合ができると思います。
(『KNOCK OUT』の王者として)『KNOCK OUT』の王者として、負けるわけにはいかない。小倉選手だけのことを考えて、しっかり勝ちます。
(ファンへメッセージ)小倉選手との試合を楽しみにしていてください」
小倉尚也
「いい形ではなく、カッコいい形ではなくたどり着いたタイトルマッチ。本当は勝って座っていれば、それがベストでしたし、ファンの皆さんも納得の形だったと思う。色んな声がある中でのタイトルマッチ、そういうのも踏まえて、この試合にぶつけられたら。(宮田プロデューサーが、1992年に前田憲作さんが挑戦者決定戦で敗北したが、代打で王座戦へ出て、ベルトを巻いたエピソードを話していたが)自分も励みになります。今回もまたそういうことが起こるんだぞ、諦めなければ起こるということを見せたいです。
(代打参戦で気持ちは作れた?)結構、自分性格的にはいつもだったら、迷うんですけど、話が来た瞬間、KO負けでダメージもありましたが、すぐ即答で何も考えず『やります』といったので、腹括れているなと。そういうのが試合に出ると思っています。
(色んな声がある中で、どのような試合をしたい?)そこは自分としては、試合のスタイルとかは変えるつもりはない。タイトルマッチ、対抗戦だからとかはなく、関係なく倒しに行くのが自分の売りで憧れたスタイル。そこはどんな状況でも変えずに貫きたいです。
(相手の警戒する点は?)性格も真面目そうで、練習熱心だろうなというのは伝わってくるので、3月負けてから別人になってくると思う。試合としては、攻撃力がある選手だと思う。そこらへんは自分も自信があるので、競り負けたくないと思います。
(対抗戦に出る内田晶から繋ぎたいとの発言もあったが?)内田選手とは対戦経験もあって、そのエールは嬉しかった。今回対抗戦が3つあるってことなんですけど、これも一応K-1グループと『KNOCK OUT』の4つ目の対抗戦みたいなものなので、内田選手に繋いでもらって、自分も結果で返せればなと思っています。最終的にはK-1グループの4勝で終われればと思います。
(ファンへメッセージ)今回タイトルマッチが3つあって、『KNOCK OUT』の看板選手は出ないんですけど、そういう方がチャンスがあると思います。タイトルマッチ3つも色が違って、因縁あるバチバチな試合とお洒落でスマートな選手の試合と、自分らみたいな真面目な選手試合があって、そこもまた楽しんでもらえると思う。その中でも自分が試合結果で一番目立てれば。試合でKOで見せたいです。ベルトを巻きます」
■KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R・延長1R
壱・センチャイジム(王者/センチャイムエタイジム)vs古村光(FURUMURA-GYM)
両者の対決は実は2度目となる。2021年3月にワンマッチで対戦しており、壱が判定勝ちを収めている。
23年6月、KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座への次期挑戦者決定戦で響波と対戦する予定だった古村。しかし、響波が負傷欠場となり、8月の試合には間に合わず古村が挑戦者に決まった。念願のタイトルマッチを迎える。
王者・壱は端正なルックスから“職業イケメン”の愛称を持つ王者。サウスポーから繰り出されるテクニックを武器とするチャンピオンだ。果たして、勝利するのはどちらか。
壱・センチャイジム
「前回の大野選手と古村選手の試合は『おっ』となるものもやっぱりあって、同じムエタイ出身なんですけど、僕にないものを古村君は持っている。でも古村君にないものを僕も持っている。古村君にないところで、僕は勝負をしようと思っている。覚悟と言っていたけど、最近年を重ねてきて、この業界では年が上の方ですが、古村君と同い年の頃には、なかったような覚悟を僕は今持っている。覚悟という面では負けない。そういう意味では気持ちの勝負では負けないと思っています。
(2年半ぶりの再戦となるが、前回の対戦での印象は?)やっぱりフィジカルは凄いので、パワーがあるなと思った。当時は戦績も少なくて、攻撃は全部読めた。大きい攻撃は貰わずに済んだけど、今回は古村君も戦績を重ねていますし、前通りにはいかないのかなと思って。その分、覚悟という言葉は使いますけど、決まっています。
(自分が相手にないものも持っている部分という発言もあったが)僕の強みは戦績と経験、テクニックを売りにしている。古村君は試合数が僕と比べると少ない。僕も20戦目と30戦目だったら、今の方が強い。そういう意味で、経験。前回は経験で勝ちましたが、前回よりも経験の差が増えているので、古村君より経験積んで、あの時よりやってみないと分からない経験。タイ人とやった時にそれをすごい感じますが、それを感じさせたい。
(追われる立場でのタイトル戦はなかったと思うが?)防衛戦自体が初なので、それは対戦相手が年下になってきたので、最近新しいプレッシャーを感じています。
(古村の九州でKNOCKOUT大会を開きたいという発言を聞いて)地元沖縄なので、僕も九州大会には賛成です。参加したいです。僕がベルトを防衛して、沖縄大会開きますって感じです。
(自分のイケメン度が100とするなら、相手のイケメン度は?)古村君が200だとしたら、僕600ですね。400勝ってます。それは大人の色気というか、年齢があるので、古村君も年を重ねるしかないです。色気はまだ出ないです。
(最後にファンへメッセージ)戦う選手がみんな年も下で若手のホープで、初防衛戦で気持ちも変わってきたので、新しい自分、覚悟を持った新しい自分。もう若手の選手じゃないので、新しい自分を見ていただければと思います」
古村光
「初めてのプロになってのタイトルマッチ。いつも覚悟は決まっているんですけど、2年前に負けた時は覚悟が足りなかったと自覚しています。この2年で作り上げてきて、覚悟もできてチャンピオンになることしか考えていない。スーパーバンタムを引っ張っていきたいので、ここは絶対チャンピオンになって、引っ張っていきます(2年半ぶりの再戦となるが、前回の対戦での印象は?)やっぱり一番試合運びが上手い印象です。
(『KNOCK OUT』での試合は久しぶりとなるが、成長した部分は?)テクニック面は常に上がってきているので、気持ちだったり、絶対に獲るという覚悟がもう全然違うと思っているので、それを試合でしっかり出せたらと思います。
(初のタイトル戦で気を付けたい点は?)こうならないというか、絶対にチャンピオンになるしかない。獲るだけです。経験とか関係ないです。
(地方の選手・特に九州にはベルトが行っていない状況だが)九州で今誰も『KNOCK OUT』のベルトを持っていないので、まず第一で持って帰って、そこからちょっと自分の今後の展望、やりたいことがあって。自分がチャンピオンになって、九州で『KNOCK OUT』を開きたいなと思っていて、そのためにも自分が絶対獲らないといけない。ちょっとした夢、目標のためにベルトを獲らないといけない。
(自分のイケメン度が100とするなら、相手のイケメン度は?)相手が100だとしたら、自分は200です。
(最後にファンへメッセージ)後はチャンピオンになるだけです。以上です」