2021/11/24

11.28 KNOCK OUT 2021 vol.6|炎出丸 インタビュー公開!

 

 

 

「王座に向けてインパクトを残す勝ち方を。試合後にはマイクを熱望!」

 

11・28『KNOCK OUT 2021 vol.6』の「KNOCK OUT-BLACK スーパーバンタム級/3分3R・延長1R」で、鈴木貫太と対戦する炎出丸。今年からBLACKルールの王座獲りを「最後の挑戦」に据えて活動している炎出丸は、今回の試合でよりBLACKルールに特化した戦い方を見せると意気込む。この試合の先に、彼が見据えるものとは?

 

 

 

-- 今回、鈴木貫太選手との対戦ですが、まず印象は?

 

炎出丸 試合映像は見ました。しっかり練習していて、しぶとい選手だなというイメージですね。鈴木選手が所属するONE’S GOALの相沢会長とは多少面識があって、いい選手を出してくるジムという印象が強いので、彼も強いのかなと思ってます。

 

-- 鈴木選手も、ここまではBLACKルール、REDルールの両方に出場しています。炎出丸選手も今年から正式にBLACKルールに転向されていますが、両方を経験していることでの強みというのはあるものですか?

 

炎出丸 それぞれのスタイルにもよると思うんですけど、やっぱりヒジ有りをやってる選手は首相撲ができるので、近い距離でもある程度いろんな対応ができるというか、体の軸も崩れにくいと思います。昔、魔裟斗さんはK-1 MAXの試合に出るにあたっても、首相撲の練習はやっていたそうなんですね。やっぱりそれぐらい首相撲は、使う使わないは別として、戦いにおいて大事なことだと思いますね。それがBLACKルールであっても。やっぱり首相撲がしっかりできていると、フィジカルとか立ち方、バランスという部分でアドバンテージがあるのかなと。

 

-- 実際、炎出丸選手も前回の加藤和也戦では首相撲を生かした接近戦の場面が多かったですよね。

 

炎出丸 そうですね。前回はそれがハマると思ったので。練習ではもう完全にパンチ主体だったんですけど、それも自分の得意なものを生かしつつという感じで。それを全く消してしまうと、自分自体が生きないと思うんですよ。ルールに違反しない程度、使える範囲内でという意識はしています。

 

-- ただ、前回の試合内容や戦い方には納得いってないというお話でした。

 

炎出丸 ちょっと自分の得意なところだけに頼ってしまったので。BLACKルールなので、もう少しパンチやキックを生かせるように戦いたかった部分もあるんですけど、やっぱりどうしても「負けたらもう次がない」と思っているので、そういう形になっちゃいましたね。まあ、相手が対応できなかったというのもあるんですけどね。あのまま倒せるかなと感じて、どんな形であれ倒せばいいと思ってやってた部分もあります。ヒザを使って倒せていればよかったんですけど、倒せないんだったらヒザは見せておいてもっとパンチで行ってもよかったのかなとか、考えられるところがいっぱいありました。

 

-- そういったところを今回は修正してきた?

 

炎出丸 はい。今、比率的にはパンチと蹴りの練習が多くなっているので、そこに徐々にですけど、特化していっている感じですね。前回よりは間違いなく、BLACKルールに向けた形で技術も進化していると思います。

 

-- 今回の試合のテーマというと?

 

炎出丸 やっぱり年内最後の試合ですし、BLACKルールに挑戦しているのはベルトを獲るためなので、倒すということを頭に置いてやっています。パンチの技術もいろいろ練習していて、ボクシング・トレーナーに教わっているものもあるので、倒してインパクトを残したいというのが一番のテーマだし、その自信もあります。

 

 

 

 

-- 直接は関係ない話なんですが、今大会のメインでは同じジムで同じ階級の小笠原瑛作選手が、REDルールの防衛戦を行います。思うところはありますか?

 

炎出丸 ルールは違いますけど同階級だし、やっぱりそこに負けないインパクトを残したいというのはありますよね。後輩だし仲間だし、ジムメイトで一緒にスパーリングもしますけど、ただやっぱり試合では自分が目立ってナンボだと思っているので。大会の中でも切磋琢磨というか、あいつがいい試合を見せるんだったら、俺もそれに負けないように、勝てるように意識するというのはありますね。

 

-- メインのタイトルマッチを超えるようなインパクトを残せれば、自動的に大会で一番、ということになる可能性は高いですからね。

 

炎出丸 ジムの中で試合順は僕が一番早いと思うので、そこでしっかり魅せたいですね。

 

-- ここで勝って、さらに王座に近づきたいというところだと思いますが。

 

炎出丸 内容次第なんですけど、すぐにでもアピールしたいぐらいですね。試合後はマイク使わせろぐらいに思ってるんですが、ショボい試合だとなかなかしゃべらせてくれないので(笑)。魅せてやろうというのは、一戦一戦、常に思ってます。

 

-- ただ最近の流れを見ていると、有力候補が2人いたら王座決定戦、上位陣何人かで拮抗していたらトーナメントという感じになってるじゃないですか。その点では、まだすぐにそこに行く流れにはなってないのではとも思いますが……。

 

炎出丸 それはその通りですね。だからもう、自分でどんどん作っていくしかないと思ってます。若手でもいいですし、どんどん活性化させたいなと思っていて、やっぱりそれにはまず自分が目立ってナンボだと思ってますね。やっぱり試合で見せていかないと、どうしても説得力がないというか。

 

-- 例えば外の選手に「トーナメントがあるなら俺も出たい」と思わせるというのも一つの手でしょうし。王座決定戦になっても、トーナメントになったとしても、まず第1に名前が挙がるようにという感じですよね。

 

炎出丸 ですね。そのためにも若い選手含めて、どんどんBLACKを盛り上げていきたいので、僕がち引っ張ってでもやっていきたいなという気持ちを持ってやっています。そこで、試合内容以外で話題を取るというキャラでもないので、まずは内容ですね。その上でマイクも使わせてもらえるんだったら、使いたいですし。

 

-- マイクを使わせてもらえるような勝ち方をということですね。

 

炎出丸 それが一番かもしれないですね(笑)。

 

-- では改めて、今回の試合で一番注目してほしいポイントは?

 

炎出丸 僕はキャリアも長いですし、「ベテラン」と言われがちですよね。やっぱり世の中の人も、年齢を重ねていくことをネガティブに捉えちゃう人も多いと思うんですよ。その中で、僕がいい試合を見せることで、「いい年齢の重ね方をしていけば、輝ける、充実させられるんだ」というところを示せるはずだと思っています。そこに注目してもらいたいですね。

 

 

 

 

プロフィール
炎出丸(ひでまる)
所属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1982年10月4日
出身:沖縄県中頭郡
身長:167cm
戦績:69戦33勝(5KO)28敗8分