2022/11/02

11.19 KNOCK OUT 2022 vol.7|阿部晴翔インタビュー公開!

 

 

 

「向こうが蹴りまくるならこっちは殴りまくる! 東北魂を見てほしい!」

 

 

 11・19『MAROOMS presents KNOCK OUT 2022 vol.7』の「KNOCK OUT-REDー50.8kg契約/3分3R・延長1R」で、老沼隆斗と対戦する阿部晴翔。『KNOCK OUT』には今年3月の松﨑公則戦で初参戦し、4月には乙津陸と対戦。8月に他団体でのTKO勝利を挟んで半年ぶりの出場となるが、今回はベストの階級で、元王者との対戦ということで燃えているという。その意気込みやいかに?

 

 

 

 

 

──前戦は8月に新潟で3RTKO勝ちだったということですが、振り返ると?

 

阿部 相手の地元だったこともあってプレッシャーがすごくて、けっこう緊張したんですけど、練習したことがパッと出てきたので80点ぐらいの出来だと思います。

 

──では、今回の試合もいい流れで臨めそうですね。『KNOCK OUT』には3月、4月の連戦以来、半年ぶりの参戦になりますが、今回は元王者の老沼隆斗選手との対戦です。

 

阿部 老沼選手のことはけっこう前から見ていて、蹴り技がすごくキレイだなあとずっと思ってたんですよ。3月に松﨑公則選手との対戦後に挨拶に行った時に老沼選手もいて、挨拶を返してくれた時の笑顔がすっごく印象的で。楽しんで試合ができそうです。

 

──警戒するところは、やはり足技ですか?

 

阿部 一番はそこですね。ただ、プレッシャーのかけ方だったり、自分の形に持っていくのがすごく上手な選手だと思うので、相手のペースにならないように試合を運べたらなあと思っています。

 

──自分としてはどういう試合をしたいですか?

 

阿部 自分にキレイな試合はできないので、ガツガツと倒しにいく姿勢でいきたいですね。いつも基本は自分の中で変わってなくて、相手も格上なので、挑戦者のつもりで挑むというのは常にあります。

 

──今回は50.8kg契約ですよね。老沼選手は会見でも、今後フライ級でやっていきたいという希望を述べていましたが、阿部選手にとっても適正階級という感じですか?

 

阿部 そうですね。僕もベストな体重はフライ級、50.8kg近辺なんですよ。でも相手がなかなか見つからないのでスーパーフライ級で試合することも多かったんですが、今回はベストなコンディションで挑めるかなと思います。

 

──試合に向けて、練習での手応えはどうですか?

 

阿部 気持ちが途切れずに練習できているので、すごくいい調子です。

 

──『KNOCK OUT』では過去4冠の松﨑選手、無敗の新鋭・乙津陸選手と来て、今回が元王者の老沼選手と、強豪との対戦が続いています。そういうところで名前が挙がるというのは評価されている証拠とも言えますが。

 

阿部 自分自身はちょっとネガティブなところもあって、強豪相手の試合で「評価してもらってるのかな」とも思いつつ、「噛ませ犬で呼ばれてるんじゃないのかな?」と思ってしまうところもあって。だけどそこで「食ってやるぜ」という気持ちになって、今は燃えています。

 

──前回の新潟大会も地元の選手との対戦でアウェイだったわけですし、燃える状況が続くと。

 

阿部 そうなんですよ。そういうのもあって、今年に入って少しメンタルが強くなったかなとも思います。

 

 

 

 

──今年は3月、4月、8月、そして今度の11月と、けっこうコンスタントに試合もできていますね。

 

阿部 はい。ケガも特になく練習もできているので、試合勘も途切れずに練習に取り組めています。

 

──そして今回勝てば、元王者への勝利ということで、かなりいいアピールになると思います。

 

阿部 会見では老沼選手が「蹴りまくってやろうかな」と言ってたみたいですけど、僕は逆に殴りまくってやろうかなと思って燃えてます。

 

──前回参戦されてから今回までの間に、地上波レギュラー番組の『KNOCK OUT STYLE』もスタートしました。

 

阿部 僕が住んでいる仙台市では地上波放送は見られないんですが、YouTubeにアップされたものは見ました。その話を振られて、「ああそうか、自分の試合が流れる可能性もあるのか」と考えて、さらに燃えてきました(笑)。すっごく盛り上がる試合をして、みんなに見てもらえる機会が増えれば、地元の宮城県であったり鷹虎ジム、チームタイガーホークの名前も広まっていくと思うので、頑張りたいです。

 

──そのためには、セミやメインを越える試合内容が要求されますが。

 

阿部 今回の『KNOCK OUT』もいいカードがたくさんあって、熱い大会になると思うんですけど、自分も熱さだったら負けてないので、老沼選手と、お客さんを興奮させられる試合をしたいですね。

 

──4月の乙津陸戦でお話を伺った時には、3月にファンの方から乙津選手と間違えられたというエピソードもありましたよね。

 

阿部 はい(笑)。だから絶対勝って知名度を上げてやろうと思っていたんですが、勝てなくて。今回こそは熱い試合をして、皆さんに覚えてもらえるように頑張りたいです。僕もデビューから7~8年になるので、このへんでひと花咲かせたいなと思っています。

 

──デビューはかなり早かったんですね。

 

阿部 高校生の時でした。以前に所属していたジムの自主興行でデビューして、働き出してから一度は間が少し空いてしまったんですけど、今のジムにお世話になってまたやり始めて。最近になって東京に呼ばれるようになった感じです。

 

──ではなおさら、何かを掴みたいという思いが強いのでは?

 

阿部 そうですね。高校生の頃は遊びたいという気持ちも強かったんですけど、働き出してから「やっぱり夢を追いかけたい」と思うようになって、またキックボクシングをやりたくなったんです。そこで、もう4~5年は気合いを入れて頑張ろうと思って。

 

──掴みたい夢には、どれぐらい近づけていますか?

 

阿部 いやあ……今はベルトがほしいですね。それと、お世話になった方がたくさんいるんですけど、自分が名前を上げることによって「俺、阿部晴翔の知り合いなんだよね」って言ってもらえるじゃないですか。そういう形でいいから恩返しがしたくて。勝って恩返し、勝って恩返しを繰り返すことによって、その先にベルトがあると思ってます。ベルトを獲れば、ジムの会長やコーチたちにも恩返しができますし。

 

──今は『KNOCK OUT』にはフライ級がない状態ですが、階級が作られてベルトが狙えれば、それが一番?

 

阿部 ですね。ベストな階級なので、そうなるように狙っていきたいです。そのためにも、メチャクチャ気合いが入ってます。

 

──では最後に、今回特に注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

阿部 技術うんぬんよりも、自分はすごく気合いが入っているので、その日一番熱い試合をしようと思っています。なので、この気合い、東北魂を見てほしいです。

 

──分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

プロフィール

阿部晴翔
所属:チーム・タイガーホーク
生年月日:1999年3月31日
出身:宮城県仙台市出身
身長:158cm
戦績:21戦8勝(6KO)13敗