2021/07/01

7.18 KNOCK OUT 2021 vol.3|宮越慶二郎インタビュー公開!

 

 

 

「鈴木戦はずっとシミュレーションしてきました。答え合わせをお楽しみに」

 

 

7・18『KNOCK OUT 2021 vol.3』の「初代KNOCK OUT-BLACK スーパーライト級王座決定トーナメント 決勝/3分3R・延長1R」で、鈴木千裕と対戦する宮越慶二郎。トーナメント参加4選手の中では一番のキャリアを誇り、過去には何本ものベルトを獲得している宮越は、トーナメント開幕前から「決勝の相手は鈴木選手」と思っていたという。今回は綿密に相手を分析してきたという宮越が、試合が近づいた今、考えていることとは?

 

 

 

-- 試合まで約半月と近づいてきました。対策は進んでいますか?

 

宮越 分析も順調に進んでいて、試合までいい状態で準備できるんじゃないかと思っています。

 

-- 相手の分析・対策はいつも綿密にする方ですか?

 

宮越 いやあ、そんなに……。前回の準決勝なんかは本当にアバウトな感じだったんですけど(笑)。まあ相手によって、本当に分析しないといけないなっていう選手と、もっと大まかな作戦でもいけるかなっていう時がありますね。

 

-- 今回の鈴木千裕選手は、分析が必要だと。

 

宮越 そうですね。あと、今回はより頭を使って戦いたいなというのがあったので。

 

-- 傍目には、相手の出方が想像しやすい対戦に見えるんですが……。

 

宮越 開始と同時に出てくるということですよね。そのパターンと、出てこないパターンもあるなあと思って、両方の対策をしています。何があってもいいように、当日、試合の中で驚かないように、逆のパターンもしっかり想定して対策しています。

 

-- では、どう来られても対応できる自信がある?

 

宮越 まあそうですね、自分が出した答えが合っているのかどうかというのが、楽しみでもあります。

 

-- ただ基本的には、出てくることをベースに考えている感じですか?

 

宮越 はい。もちろん、3Rの最後まで出てこないということはないですし、キレイに戦ったら僕の方が強いというのは相手も分かっているはずなので、ポイントを見てガーッと来ると思うんですよね。そこが彼のいいところでもあるし、持ち味でもあるので。

 

-- 改めて思うんですが、鈴木選手とは対照的というか、お互いがお互いの持っていない部分を持ち合っているという感じがします。

 

宮越 確かに対照的ですよね。それでやりやすいかどうかは、実際にやってみないと分からない感じもありますけど。でも分析すればするほど、一見大雑把に見える選手ですけど、それをポテンシャルで補っている感じはあるので、穴がないと言えば穴がないのかもしれないですね。

 

-- 自分の動きや試合運びについて、気をつけようと思っていることは?

 

宮越 僕はけっこうスロースターターなので、1Rにバーッと来られた時にヘマしてしまうと、そこで持っていかれちゃうんで。3Rしかないですからね。だから1Rからしっかりとエンジンをかけようと。前回の試合で実戦練習というか、やることはできたので、今回もしっかり1Rの最初から対応できるように、意識してやってます。

 

-- スロースターターというのは、普段5Rの試合が多いということも関係ありますか?

 

宮越 いや、3Rの試合も同じぐらいたくさんやってきてますからね。体質なんだと思います(笑)。

 

 

 

 

-- 勝てばKNOCK OUT-BLACKスーパーライト級王者ということになります。宮越選手はこれまでにも多くのベルトを獲得していますが、今回はまた違うものですか?

 

宮越 僕ももう31歳になったんですけど、最後にベルトを獲ったのが26歳とかの頃なんですよね。30代でもベルトを巻くというのが目標でもありますし、この先も長いわけではないので、しっかりとベルトを獲って、ここ数年ずっと言っている目標も実現したいと思っています。

 

-- しかし、ここで『KNOCK OUT』のタイトルを獲るチャンスが巡ってくるというのも、キャリアを振り返って考えると、少し意外な感じではないですか?

 

宮越 最初に『KNOCK OUT』に出たのが初代ライト級王座決定トーナメントだったんですよ。そこでベルトを獲るはずが、1回戦の森井洋介戦でまさかの派手な負けで。そこから体制が変わって、また『KNOCK OUT』のベルトを獲るチャンスが巡ってきたというのは、ある意味、運命だったのかなと感じますね。

 

-- その分、『KNOCK OUT』への思い入れは他の選手よりも強い?

 

宮越 僕の中では苦しい思い出が多いんですけどね(笑)。でも、成長させてくれた団体でもあるし、ここでしっかり自分と向き合って、自分に勝つという意味でも、このベルトを獲りたいという思いは強いですね。苦しい思いをしてきたのも、ここでチャンピオンになれば報われると思うので。

 

-- チャンピオンということになれば、『KNOCK OUT』を背負う選手の一人ということにもなります。

 

宮越 必然的にそういうことになるので、もしチャンピオンになれば『KNOCK OUT』代表として、もっと大きい戦いにも打って出られたらとは思います。

 

-- 20代から何本ものベルトを巻いてきた中で、宮越選手にとってのベルトとは?

 

宮越 僕にとっては名刺みたいなもので、他の団体のチャンピオンとか、もっと強い相手と戦える証明みたいなものですよね。だから、「チャンピオンだからこうしなくてはいけない」みたいなことは、そんなに考えたことはないです。次のステージに行ける切符みたいなイメージで。

 

-- 今までのベルトでもそういう経験がありましたか。

 

宮越 それしかないかもしれないですね。ベルトを獲って、「やっと次のステップに上がれるな」という。

 

-- 獲れば久しぶりという話がありましたが、その意味でも「再びあの思いを」という気持ちが強い?

 

宮越 強いですね……。負けが続いた時もあったし、苦しい思いもしてきたので、ここでまたベルトを獲ったら、「やっぱり宮越はすごいな」と言ってもらえるでしょうし、僕自身もここで終わるような男だとは思ってないので。ここは一発、若いファイターに勝って、30代もまだまだ熱いぜというところを見せたいですね。

 

-- しかし、傍目からも衰えを感じないですし、なおかつ経験も積んで新たな持ち味も見せてますよね。

 

宮越 いろいろ経験してきて、徐々に大人の戦い方にもなってこれたし、なおかつ原点回帰というか、若い頃の試合映像も見たりしてるんですよ。「あ、これぐらいがむしゃらにやった方がいいな」と思う部分もあるので、そういうのも咀嚼して今の完全体、自分の理想形に近いものを作り上げているところです。終わりはないと思うんですけど、今は自分の理想形に一番近づいている感じはしています。

 

-- そういうタイミングでこの『KNOCK OUT』の王座を獲る意味は大きいと。今の時点で、相手の鈴木選手に言葉を送るとしたら?

 

宮越 鈴木選手もトレーナーと話して、僕がこう来る、ああ来るというのをいろいろ対策していると思うので、“表”と“裏”、どっちで来るかと迷ってると思うんですよ。だから「“表”と“裏”、どっちでいっても俺が勝つよ」というのは言いたいですね。

 

-- では最後に、今回の試合で注目してほしい部分は?

 

宮越 僕はトーナメントが決まった時点から、決勝は鈴木選手とやると思っていたので、ずっとシミュレーションはしてきているんですよ。この半年以上の期間をかけて出した僕の答え合わせを、楽しみにしていてほしいですね。まあ、何よりも僕が一番楽しみなんですけど(笑)。

 

 

 

プロフィール
宮越慶二郎(みやこし・けいじろう)
所属:拳粋会宮越道場
生年月日:1990年1月28日
出身:埼玉県所沢市
身長:170cm
戦績:42戦27勝(8KO)13敗2分