2021/09/26

9.25 KNOCK OUT 2021 vol.4|一夜明け会見レポート

 

 

2021年9月25日(土)東京・後楽園ホールで開催された『KNOCK OUT 2021 vol.4』の一夜明け会見が26日(月)14:00~都内にて行われた。

 

 

■花岡竜(橋本道場)※初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメント優勝

 

 

 トーナメント準決勝で空龍、決勝戦で濱田巧に勝利し、『KNOCK OUT』新王者に輝いた花岡は「僕が獲らなきゃいけない試合だったので、凄く緊張、プレッシャーがありました。試合内容的にはダメダメで50点に満たないものでしたが、無事にベルトを獲ることができました」とホッとした様子。

 

 準決勝では優勝候補のひとり、8戦無敗の新鋭・空龍に競り勝ち、「自分が思っていた以上に緊張して足が浮いてしまい1Rはダメな動きで焦ったのですが、2Rにミドルキックで組み立てました。接戦だったので本戦はドローで延長戦になると思ったのですが、自分の思い通りに動かず、何とか勝てました」と試合を振り返る。

 

 決勝戦前は自分のやりたいことができなかったことでかなり落ち込んでいたというが、「橋本師範から『次勝ったらチャンピオンだぞ。一回戦は勝ったんだから次も獲ってこい!』と声を掛けて下さって“次獲るしかない”と気持ちを切り替えられることができました」という。

 

 続く決勝戦で対戦する濱田は、初戦で1RKO勝ちとノーダメ―ジで勝ち上がってきており、「試合は見てないのですが、僕は身体のダメージがあったり、疲労感も凄くあり不利だと思いました」というが、「1R序盤からカーフを効かされて、あと何発かもらったら負けてしまうぐらい、足にダメージはありましたが、倒れたくない気持ちがありました。自分がやってきた練習を信じてやった結果が出て良かったと思います」とコメント。

 

 決勝戦前には、同門で同階級の白幡裕星がサンチャイ(タイ)に敗れたことを受け、「体重が合えば(サンチャイと)やりたいですし、僕はチャンピオンなので誰の挑戦も受けるつもりでいるので、どんどん強い選手を当ててもらいたい」とサンチャイとの試合も臨むところだという。

 

 

 

 

 同門の安本晴翔、白幡と同じ『KNOCK OUT』のベルトを獲得したことで「やっと同じ立ち位置に立てました。安本先輩のように連勝・連続KO勝ちして、『KNOCK OUT』のエースと言われるような選手になりたい」と目標も語った。

 

 今やりたいことを聞かれると「特にやりたいことはありませんが、大学受験が10月末にあるのでそこに集中しつつ、賞金で車の免許を取りに行きたい」とした。会見に同席した宮田充プロデューサーは「花岡選手はREDルールも得意の選手なので、白幡選手と同じく『KNOCK OUT』の最軽量級の中心選手として今後の活躍に期待してます」とコメントを寄せる。

 

 最後に花岡は「昨日はありがとうございました。2試合とも激闘で僅差で勝つことができましたが、今まで以上に練習してこれからも技を増やして、もっと自分の試合を見たいと言われるような試合を見せていきたいと思います」と更なる躍進を誓った。

 

 

 

■大谷翔司(スクランブル渋谷)※麻火佑太郎に2RKO勝ち

 

 

「昨日は再起戦で麻火選手という素晴らしい選手と試合をして、プレッシャーもありましたが、ここを乗り越えてホッとしています。第3試合の般若選手とApollo選手の試合がとてもいい試合で会場が温まって、そこで僕がKO勝ちできてこのライト級で1つの流れを作れたのでとても良かったと思います。

(麻火の試合前のイメージと違ったところは?)想定したことと特に違ったことはなかったのですが、最初に乗せると厄介な選手なので、そこはやらせないで自分から攻めることを意識していました。

(1Rにパンチをもらっての焦りは?)効いたパンチは1つもなかったのですが、映像を見返すと細かいパンチをもらっていたのでそこが今後の課題になると思いました。

(どういう作戦を?)1R目は相手にペースを掴ませないようにして、2、3Rにどんどんプレッシャーをかけて倒し切ることが作戦だったので、それはできたと思います。

 

 

 

(バズーカへのリベンジに関して)すぐにやれるとは思っていませんが、『KNOCK OUT』のベルトは欲しい。彼に勝って早くベルトが欲しいです。

(タイトルマッチまでつなぐために考えていること、必要なことは?)何人か思い浮かぶ選手はいますが、用意された選手をぶっ倒して自分の評価、能力を上げてチャンピオンに挑みたいと思います。

(ファンへのアピール)今回いい勝ち方ができて本当に嬉しいのですが、ここで慢心することなく、どんどん実力を受けていって栄光を掴めるように頑張りたいと思います」

 

 

 

■般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺)※Apollo中山に延長判定勝ち

 

 

「久しぶりの試合で対戦相手の変更もあり、相手は3戦目の選手でした。セコンドからは『普通にやれば普通に勝てる』と。自分も普通に集中してやればKOで倒せると思っていましたが、凄くやりづらくてダウンも取られて予想外のことが起きて苦戦しました。でもそこで競り勝てたことが、一番良かったと思います。

(やりづらかった部分は?)前後左右のステップで来るタイプだったので、出入りでカウンターを狙っていましたが、それがうまくはまらず、蹴りを出してもパンチを合わせられている感じがして怖いと思いました。ダウンを取られたので蹴りも使いづらくなりましたね。めちゃくちゃタフで不気味でしたし、やはりパワーがある選手は一発があるので怖かったです。

(キャリアが浅い選手だけに勝たないといけないプレッシャーは?)相手は地下格闘技の選手でKNOCK OUTのアマチュア大会を通してプロになった選手でしたが、自分はずっとプロでやってきてポッと出てきた選手にやられたら、自分のやってきたことが壊されるのでそういう怖さもありました。

(意外な怖さもあったと聞きました)試合後にApollo選手にあいさつに行ってお話をしたら、Apollo選手は1R目に左のクロスを合わせたら試合の記憶を全部失ったみたいです。それなのに最後まで戦ったのは凄いと思いましたし、2R目にApollo選手はステップしながら、フンフンフンと鼻歌を歌っているんです(苦笑)。ただただ不気味でした……。普通に怖かったです。Apollo選手は試合をしたことすらも覚えていないので、その鼻歌のことも覚えてないと思います。

 

 

 

(『KNOCK OUT』での目標は?)ちょっとこの試合内容では、バズーカ選手のこととかあまり言えないですし、自分はどちらかというと負け癖がついていたので勝ち癖を付けたいです。ついでにKO勝ちの癖も付けて倒せて勝てる選手になりたいと思います。

(大谷翔司もバスーカにアピールしていたが)自分は自分のペースでやりたいです。

(ファンにメッセージ)自分は毎試合、熱い試合をしようと心掛けています。これからも熱い試合をして観客の皆さんが興奮する試合をしますので応援よろしくお願いします」

 

 

 

■サンチャイ・TEPPEN GYM(タイ)白幡裕星に判定勝ち。会見欠席のためにコメントは以下。

 

 

「狙っていたパンチでダウンを取れたのが嬉しかったです。試合は楽しく出来ました。日本の皆さんありがとうございました!

(今後の目標)TEPPEN GYMはみんな強いので、一緒に練習すれば私も強くなります。ベルトを賭けた試合がしたいです」

 

 

 

■響波(Y’s glow)※安達浩平に3RTKO勝ちで初代KNOCK OUT-REDバンタム級王者に

 

 

会見は祖母(齊藤会長の実母)の葬儀があるため欠席。コメントは以下。

 

「1Rは凄く調子が良く、蹴り技がハマっていたと思ったんですが、全く見えないところからの攻撃で2ダウンしてしまい、正直もうダメかなと思いました。しかし、会長から試合前に言われた『絶対最後まで諦めるな』という言葉が頭に浮かんで、気持ちを取り戻せて最後はしっかり落ち着いてKOまで持っていくことができました。今はとにかく嬉しい気持ちでいっぱいです。

(今後の目標)これからはもうちょっとマイクアピールが上手くなるように頑張ります。もっと試合を盛り上げれる選手になりたいです。押忍」

 

 

 

■ユット・ZERO(タイ)石川直樹に判定勝ち。会見欠席のためにコメントは以下。

 

 

「無事に試合を終えることができてホッとしています。また皆さんに楽しんでもらえる試合が出来るように頑張ります」