2022/04/12

4.17 KNOCK OUT 2022 vol.3|工藤“red”玲央 インタビュー公開!

 

 

 

「いい勝ち方をして代々木大会に出たい。それには理由があります!」

 

4・17『KNOCK OUT 2022 vol.3』の「KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級/3分3R・延長1R」で、加藤和也と対戦する工藤“red”玲央。昨年4月の安達浩平戦以来、1年ぶりの参戦となる工藤だが、前戦の直後にジムの責任者となり、多忙な日々を過ごしていたという。そんな中、彼が6月の代々木大会に出たいという理由とは?

 

 

 

-- 昨年4月の安達浩平戦以来、1年ぶりの試合ですよね。こんなに間が空いたのは……。

 

工藤 ちょうど1年前に新宿で「C’s Studio」っていう自分のジムを始めて、ジムをやりながら試合に出るのが大変だというのは分かってたんですけど、やっぱり時間を作るのがなかなか大変で。新松戸のTEPPEN GYMと新宿の間は1時間半ぐらいかかるので、うまく調整できなかったんですよね。それが、9月過ぎぐらいから業務の流れとかも掴めてきたので、またTEPPEN GYMに行くようになって練習も再開して。

 

-- なるほど。

 

工藤 まあ、全く何もやってなかったわけでもないんですけどね。新宿から近いボクシングジムには通っていたので。ジムを始めてからは応援してくれる人も前以上に増えて、そういう人たちの気持ちに押されたというのもありますし、僕自身がキックボクシングを好きだし、諦めてないので。

 

-- そこで今回は加藤和也選手との試合です。相手の印象は?

 

工藤 自分と同じタイプなのかなあという感じですね。ファイトスタイルもそうだし、戦績も自分と同じで勝ったり負けたりという感じで。強いとか弱いとかは気にしてないんですけど、同じタイプなのかなあとは思います。

 

-- では、警戒する部分は?

 

工藤 自分が試してきたことを出すだけなので、正直、相手はどうでもいいです。相手の映像とかは見てますけど、今回のテーマは「自分がやってきたことを出す」ということなので。

 

-- やってきたことというのは、先ほど出たボクシングジムというのも大きいですか?

 

工藤 そこはそうでもないです。それよりも、TEPPEN GYMでの那須川会長や先輩の前口太尊さんとやってきたことが大事ですね。僕、全然できないし気持ちも弱いので、すごく叱られるんですよ。その中で、前回できなかったことをまた繰り返さないようにというのを一番のテーマにして練習してきました。前回の安達戦で出たダメなところをもう出さないということですね。

 

-- それは具体的には?

 

工藤 僕は気持ちの強さがウリなのに、気持ちが出てなくて下がっちゃったところとか、会長とか先輩たちには途中で諦めちゃったという見られ方をしたので、そういう部分ですね。もちろん、パンチの回転力だったり、相手への反応というようなテクニックの部分も修正してきました。

 

-- 勝ち方については?

 

工藤 そんなにこだわりはないですけど、会場が盛り上がる勝ち方をしたいですね。

 

-- 試合も1年ぶりですが、白星となるとさらに半年さかのぼります。

 

工藤 そうですね。戦績は気にしてるので絶対に勝たなきゃいけないですけど、そこについては心配はないです。僕がやってきたことで、絶対に勝てる自信があるので。

 

-- 今回はスーパーバンタム級での出場ですが、前回の試合はバンタム級王座決定リーグ戦だったじゃないですか。あの後ぐらいから、バンタム級が止まってしまってるんですよ。これは工藤選手のせいじゃないですけど。

 

工藤 止まってますよね。いや、それは僕のせいです。みんな出てないですしね。今回、僕の試合を見て、運営の人たちにはちょっと考えてもらいたいなと思いますね。試合を見て「コイツを使いたい」と思ってもらえれば、もっとバンタム級の試合を増やしてもらえればいいですし。

 

-- そう思われるような試合をということですね。

 

工藤 ちょうど6月の代々木第二体育館大会もあるじゃないですか。同じジムの渡部太基君のインタビューで知ったんですけど。

 

-- それは遅くないですか(笑)。

 

工藤 全然知らなくて(笑)。でも「『KNOCK OUT』も6月にビッグマッチやるのか!」と思ったら、僕はそういう大舞台に出たことがないし、一緒に盛り上げたいので。でもまずは4月の試合に勝てないと、何も言えないので。

 

-- 間違いなく今回がラストチャンスですが、そのアピールになるような試合、勝ち方をということですね。

 

工藤 それに、代々木第二と言えば、僕の最初の師匠であるファイヤー原田さんも出場してたんですよね。梶原龍児さんとの試合で。

 

-- ああ、確かに!

 

工藤 ファイヤーさんは延長判定まで行って勝てなかったんですけど、同じ会場で僕は勝ちたいんですよね。

 

-- そうなると本当に大事な試合ですね。今回の大会では、先ほど名前の出た渡部選手、それから庄司啓馬選手も出場しますし、TEPPEN勢が増えてきましたよね。

 

工藤 みんなで盛り上げたいですよね。僕はその中でも『REBELS』の頃から出ていたので、引っ張っていきたいとも思いますし。

 

 

 

 

-- ところでジムの仕事の方はいかがですか?

 

工藤 僕は人と関わるのが好きなので、教えたりするのは楽しいです。人と関われる仕事ができるというのは、自分にとってもプラスしかないので。指導は大好きです。そういう部分で、選手活動にもいい影響が出るといいなと思ってます。

 

-- 責任感もありますよね。

 

工藤 そうですね。やっぱり先生は勝たなきゃいけないので。まして復帰一発目じゃないですか。だから絶対に勝ちます。

 

-- 工藤選手にとっては、テーマの多い試合ですよね。その中で、お客さんに一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

工藤 「こんなにも会場を沸かせられる選手がいるんだな」というところに注目してほしいですね。会場を盛り上げた上で倒せるファイターがいるんだなと。そういうところを見てほしいです。

 

-- 分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

 

プロフィール

工藤“red”玲央(くどう・れっど・れお)
所属:TEAM TEPPEN
生年月日:1987年5月8日
出身:大阪府豊中市
身長:162cm
戦績:24戦9勝(6KO)10敗5分