2022/04/13

4.17 KNOCK OUT 2022 vol.3|向井貫太 インタビュー公開!

 

 

 

「テーマは『天衣無縫』。当日何が起こるかは、自分でも楽しみ!」

 

4・17『KNOCK OUT 2022 vol.3』の「KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級/3分3R・延長1R」で、智己と対戦する向井貫太。『KNOCK OUT』初参戦となった昨年10月の試合ではTKO勝利を収め、連勝を期して臨む。負傷で約2年のブランクがあったが、現在はそれ以前よりも好調だという彼が、次戦で見せようとしているものとは?

 

 

 

-- 昨年10月の『KNOCK OUT』初参戦では、井樋大介選手に3ラウンドTKO勝利でした。

 

向井 そうですね。自分のやりたいことができて、動きもよかったかなと思います。去年の5月の試合が、2年ぶりの試合だったんですよ。その前の試合で眼窩底骨折してしまって、長期欠場になってしまって。すぐ手術して、スパーリングも4ヵ月ぐらいできなくて。その後に決まった試合も、直前に肺気胸になってしまったり、コロナの影響だったりで流れたのもあって、2年ぐらい空いてしまって。

 

-- 2年は長いですよね。

 

向井 でも、今は欠場前よりもいい動きができているなと思うんですよね。それこそ10月の試合も、頭を使って試合できるようになったなという実感があって。去年の5月の試合も負けてしまったんですけど、その時から動きがいいなと実感できていた感じで、やっと手応えが出てきたところです。

 

-- なるほど。今回は智己選手との試合ですが、デビューから2戦2勝という相手です。印象は?

 

向井 ガンガンくるタイプなのかなと思います。パンチがうまいなと思ったんですけど、この前の試合では跳びヒザでKOしているので、そこも警戒しないといけないなと思ってます。しかも2戦2勝で前回KO勝ちとなるとノッてると思うので、油断できないですね。

 

-- そんな相手に対して、どう戦おうと思っていますか?

 

向井 まだあまりまとまってないんですよね。ただ、打ち合ったら負けちゃうなという感じがするので、打ち合いは避けたいと思います。でもどこかで倒したいという感情はあるので、打ち合わないでどこで倒そうかと。相手の攻撃をもらわないで当てるという感じです。

 

-- このインタビューを行っているのは試合10日前ですが、この時点で作戦がまとまっていないんですか?

 

向井 そろそろ追い込みも終わるところなんですけど、どう戦えばいいかというのが、まだ自分の中で見つかっていなくて。でも、いつもこんな感じではあるんですけど。実際に相手と対峙しないと分からないというのもあるので、当日、相手の動きとかも見て決めるという感じになっちゃいますね。そうやって、ずっとやってきました。

 

-- それで平気ということなんですね。

 

向井 はい。映像があれば動きのベースとかは読めてくるので。例えば今回の智己選手はステップを使ってくるタイプだなというのがあって、後は身長が何cm、腕の長さがだいたいこれぐらいか、とかを考えます。

 

-- 前回の井樋戦も決めたのは3ラウンドでしたが、最初に見て判断していった感じなんですか。

 

向井 あの試合では、警戒していたのは二段の跳びヒザだけで。倒していたのは全部あの技だと聞いていたので、まずそこだけもらわないようにしようと。相手のフィニッシュは意識するようにしています。智己選手でいうと、跳びヒザとパンチですね。ストレートとかも伸びてきそうだなと思っています。

 

-- 今回は最終的にどう勝ちたいですか?

 

向井 短期でのKO決着は狙ってなくて、3ラウンドまで使ってどこかで倒したいとは思っています。

 

-- 勝てば『KNOCK OUT』で連勝ということになります。

 

向井 2連続KOで勝てればもっといいんですけど、確実に勝ちにいきたいという気持ちもあって。とにかく変に気負わず、流れで倒せればいいなと思っています。それと、次も勝てば戦績が五分になるんですよね。今は負け越しているので、勝ち越しに持っていきたいなと思いますし、どんどん勝って上に行きたいというのもあるので。

 

-- “上”とは?

 

向井 やっぱりベルトもほしいですね。そのためには勝ち続けないといけないし、内容も問われると思うので。今、スーパーフェザー級って層が薄いと言われてるじゃないですか。そこで自分が中心に行けるように頑張りたいですね。

 

 

 

 

-- 今回はBLACKルールです。前回もそうでしたよね?

 

向井 僕としてはヒジも全然使えるので、REDもいけます。むしろヒジありの方がやっていて面白いので、そちらでも大歓迎です。以前はK-1グループのリングで戦っていたので、『KNOCK OUT』はBLACKルールでも首相撲があるから戦いやすいんですよね。その展開になっても止められないので。

 

-- BLACKにしてもREDにしても、自分のいるスーパーフェザー級を盛り上げたいと。

 

向井 そうですね。自分が出ていない大会でも、対戦カード表を見るとスーパーフェーザー級は少ないので。他団体だと一番層が厚い階級だったりもするので、負けないように盛り上げたいです。

 

-- 改めて今回の試合、一番のテーマは何でしょう?

 

向井 「天衣無縫」ですね。自然に戦って勝つという感じで。最近知った言葉なんですけど、いい言葉だなと思って。

 

-- それも含めて当日、お客さんに一番注目してほしいポイントは?

 

向井 試合の全部を見てほしいですね。僕は何で倒すとか決めてないんですよ。その時の直感で動いたりもするので、何が起きるか分からないと思うんですね。だからこそ、目を離さないで見ていてほしいと思います。それこそ、前回の試合もKOで勝つなんて僕自身が思ってなかったぐらいなので(笑)。今言っていいのか分からないですけど、2ラウンドまでで勝っていると思ったので、3ラウンドはポイントアウトしようかなと思っていたんです(笑)。そしたらTKOで勝てて、それぐらい何が起こるか自分でも分かってないんですよ。だから目を離さないで見ていてほしいです。

 

-- 分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

 

プロフィール

向井貫太(むかい・かんた)
所属:WSRフェアテックス三ノ輪
生年月日:1996年8月25日
出身:東京都足立区
身長:174cm
戦績:8戦3勝(2KO)4敗1分