2022/04/13

4.17 KNOCK OUT 2022 vol.3|智己 インタビュー公開!

 

 

 

「まだ実力の半分も出せていない。次は全部出して勝つ!」

 

4・17『KNOCK OUT 2022 vol.3』の「KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級/3分3R・延長1R」で、向井貫太と対戦する智己(ともみ)。1月大会では1ラウンドKOを収め、ここまで2戦2勝(1KO)という戦績で初の本戦に乗り出す彼は、実力的にはまだまだこんなもんじゃないと言う。では今回、実力を出し切るためにどうしようと思っているのか?

 

 

 

-- ここまで2戦2勝(1KO)と、デビューからいい滑り出しですね。ご自分でこの2試合を振り返ると?

 

智己 いや、2試合とも緊張してて固かったんですよね。プロの試合に慣れてないのかなという感じで。まだ実力の半分も出せてないと思うので、今回は気張らずに実力を出したいです。

 

-- そうなんですか。『KNOCK OUT』アマチュア大会でトーナメント優勝の実績がありますが、アマチュアでは何試合ぐらいしているんですか?

 

智己 12戦ぐらいだと思います。2回ぐらいしか負けてないと思うので、10勝2敗ぐらいですね。

 

-- それもけっこう優秀な成績ですよね。それでもプロでは実力の半分も出ていないと。では、勝てているのはどういう理由からでしょう?

 

智己 半分しか出てなくても勝てる実力なんですよ。だから全部出れば、メッチャ強いと思います。

 

-- なるほど。その中で一番自信のある部分は?

 

智己 何でもできますね。パンチでも蹴りでも。何でも倒せると思っているので。

 

-- 自信ありますね。そもそもキックを始めたのはいつ頃なんですか?

 

智己 高校に入ってすぐぐらいから始めました。だから今、4年半ぐらいですね。それまでは中学の3年間、剣道をやってたぐらいで、格闘技はやってませんでした。

 

-- 始めたきっかけは?

 

智己 僕は宮城県出身なんですけど、父親の同級生がジムを始めることになって、「行ってみようかな」ぐらいのノリで行ってみたら「何だこりゃ、面白いな」と思って毎日行くようになって。だから高校時代は、学校とジムにしかいなかったですね。

 

-- ハマったんですね。遊んだりもせずにキックに打ち込んだと。

 

智己 そうですね。他の人からは「もったいない」とか言われたんですけど、格闘技が楽しかったので。

 

-- 楽しくやれたのは、うまくやれたから?

 

智己 いや、アマチュアのデビュー戦は勝ったんですけど、2試合目でダウンを取られて負けて、全然うまくいってたわけではなかったんですけど、何か楽しかったんですよね。それで、始めて1年ぐらいで「東京に行こう」と思ったんです。自分がどこまでできるか試したくなって。

 

-- 急展開ですね。

 

智己 それで、最初に行ってたジムの代表がLARA TOKYOの半沢英俊会長とつながりがあったので、つなげてもらいました。でも最初は、レオナ・ペタスさんとかが強くて(笑)。行った初日にレオナさんに「マススパーしようよ」って言われて、軽い気持ちで応じたらすっげえボコボコにされて。初日は泣きそうになりながら家に帰りました(笑)。全身痛いんですけど、デカいこと言って地元から出てきたので帰ることもできないじゃないですか。「いやあ、これはツラいなあ」と思って。

 

-- でも、そこから食い下がったわけですね。

 

智己 そうですね、毎日通って。でもいまだにスパーリングではボコボコにされますけど(笑)。でもレオナさんとかトップクラスの人と練習しているからこそ、他の人には負けないだろうなという自信がつきました。

 

 

 

 

-- 今回、初めて本戦でその実力を見せるわけですが、持っている実力を十分出すためには?

 

智己 考え方から変えようと思って。気楽に、「勝つ時は勝つし、負ける時は負けるんだから」ぐらいのマインドでいこうと思ってますね。前までは「勝たなきゃ、勝たなきゃ!」と思ってガチガチだったんですけど、今のところはリラックスできていると思います。

 

-- 対戦相手は向井貫太選手です。印象は?

 

智己 ホントに、動きからしてムエタイの選手だなって感じですね。今まで対戦した相手にはいなかったタイプですね。あの感じに付き合ったら疲れちゃうと思うので、合わせないで自分のペースでどんどん削っていきたいです。

 

-- 最終的にはどう勝ちたいですか?

 

智己 動画を見ていると、向井選手はローで足を効かされる場面が多いなと思ったので、足を削っていって最後はパンチで倒したいです。

 

-- 今回勝てば3連勝になりますが、ファイターとしての目標は?

 

智己 今のところ、『KNOCK OUT』のスーパーフェザー級って目立っている選手がいないと思うんですよ。だから『KNOCK OUT』のスーパーフェザー級を代表する選手になりたいなと思っています。そのために一つひとつ勝っていきたいです。

 

-- その先には王座……ですか?

 

智己 今のところは王座とかは考えてないんですけど、まずは「スーパーフェザー級は智己」みたいにならないといけないなと思ってて。

 

-- 上京してくる時には、こうなりたいというような目標はあったんですか?

 

智己 そういうのはなくて、いけるところまでいこうという感じでした。ここまではまあまあ言い感じで来てると思うんですけど、まだまだ実力を出せているわけではないので、まずはそこですね。

 

-- 仮に100%の実力が出たら、みんなビックリする?

 

智己 そうですね。「お、何だコイツ?」っていう感じになると思います。この前の試合でも、半澤会長から「智己のいいところが一つも出てなかった」と言われたので。今度はしっかり出して勝ちたいです。

 

-- 1ラウンドでKOしたのに、ですか。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

智己 父親がツテがあって、けっこう有名な人に入場曲を作ってもらってるんですよ。だから入場から注目してほしいです。宮城でのデビュー戦では流れたんですけど、東京ではこれがお披露目になるので。

 

-- 分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

 

プロフィール

智己(ともみ)
所属:LARA TOKYO/スピリットジム仙台
生年月日:2001年9月19日
出身:宮城県塩竈市
身長:175cm
戦績:2戦2勝(1KO)