2023/04/19

6.11 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.2|対戦カード発表記者会見レポート

 

 

 

 2023年6月11日(日)東京・後楽園ホールにて開催される、MAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 vol.2』の対戦カード発表記者会見が4月18日(火)都内にて行われた。

 

■スーパーファイト KNOCK OUT-REDフェザー級 3分3R・延長1R
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺)vsTBA

 

 

 3月の代々木大会では、2022年ムエタイMVPのロンナチャイ・トー.ラミントラーを相手に完勝した小笠原。タイでも評価が上がったことで次はタイに乗り込むプランもあったが、今大会参戦となった。対戦相手は「タイのフェザー級は層が厚く、現役王者、もしくはチャンピオンではなくてもスーパースターが多くいるのでタイ人と勝負しようということで選手選定に入っている段階です」と宮田充KNOCK OUTプロデューサー。龍聖と同じく、対戦相手は来週には発表予定。

 会見に出席した小笠原は「3月のビッグマッチではタイのMVPを呼んでもらって、そこで勝つことで自分の価値も上がったと思うし、この『KNOCK OUT』のベルトの価値も上げられたと思います。今後やる選手は、どうしても強い選手になると思うので世界のトップどころをバンバン倒して、それに勝つことで自分と『KNOCK OUT』の価値を上げていきたいと思います。厳しい戦いになりますが、厳しい道を行くのが成功への近道なので、気合いを入れて強いやつ、本物を倒していきたいと思っています」と強豪との対戦を希望する。

 前回ロンナチャイを倒したことについては「MVPにああいう勝ち方が出来たのはめちゃくちゃ自信になりましたし、世界のトップに勝ったことで他のヤツらとも競えるんじゃないかなと思い、そこら辺を倒していきたいという想いが強くなりました。代々木であれだけ強い選手を呼んでくれたことで、本気度が『KNOCK OUT』から伝わって来ます。そういう選手を呼んでくる団体なんだなと。今後も自信を持って強い選手を呼んできてもらって、それに僕が勝つことが証明になるし、『KNOCK OUT』の価値が上がることになると思っています」と強い相手を倒すことで『KNOCK OUT』の団体価値を上げていきたいという。

 今回の試合に向けては「自分は当たれば倒れるものを持っていると思うので、そこへ行くまでに相手の技をもらわないことが大事。自分がもらわないように、ラウンドを重ねていけば倒す瞬間は出てくると思います。自分の攻撃力やスピードには自信があります。しっかり勝ちに行くことが一番。タイ人は際が上手いので倒せる瞬間があったら狙っていきたい」とKOを狙うとする。

 前回と同じく同階級のBLACKフェザー級王者・龍聖の参戦も決定し、「僕が見ているところがトップに勝つ、世界を目指すところ。KNOCK OUTはみんなで盛り上げたいし、お客さんに魅せる部分で競いたいというのは特にないかもしれません」と特に意識はしていないという。

 2023年の目標を聞かれると「『KNOCK OUT』の価値を上げていくこと。その中でどういうところを目指して行くかは、強い選手を呼んできてもらって、そこに勝つのが証明になると思います。それ以外だと、日本人選手がたくさん出ている『ONE』とかそういうところに僕が出ることで『KNOCK OUT』の価値を広められると思います。そこで結果を出すことで、自分の名前を世界に広げられるひとつの手段だと思います」と、『KNOCK OUT』の価値を上げるためにONE参戦も視野に入れていることを明かした。

 最後に「相手はまだ決定していませんが、必ず熱い試合で会場をパンパンにして盛り上がる、心に響く試合をします」と熱く意気込みを語った。 

 

 

 

■スーパーファイト
KNOCK OUT-BLACK(契約ウェイト調整中)3分3R・延長1R
龍聖(WIVERN)vsTBA

 

 

 今年3月代々木大会でラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王者ペットセーンセーブ・ソーヂョー.トーンプラーヂンと-58.5kg契約で対戦し、延長戦でダウンを奪って判定勝ちした龍聖。この日の会見では対戦相手は発表されなかったが、宮田充プロデューサーによると「今回の相手は欧米のファイターを考えていて、1~2人候補が上がってきたんですが、龍聖選手と相談したところ『がもっと骨のあるファイターと戦っていきたい』ということでリセットして、範囲を広げて中国、韓国のアジア圏でもいい選手がいないか、改めて数選手に候補を絞っているところです。その中で非常にアグレッシブでいい面構えしている面白そうなファイターがいるので、来週には発表できると思います」という。今回は58.5~59kgの契約体重となる。

 会見に出席した龍聖は「3月はいい試合が出来たので、6月もいい試合をして盛り上げたいと思います」と意気込む。

 対戦したい相手を聞かれると「自分的には国内の選手とやってたり、比較できるような意味のある選手としたいですが、色々と難しいところもあって、そういないです。面白い試合が出来る選手を宮田Pと一緒に選んでいる感じです。宮田さんは日本一のプロデューサーなので、宮田さんが選んで相手を決めてくれれば僕のキャリアは問題ないと思っています。楽しみにして欲しいです」と話す。

 今回のテーマについては「前回は倒せなかったので、前回のようにバチバチの試合をした中でアグレッシブで熱い試合をして次はKOをお見せしたい」とKOがテーマだとする。

 前回の試合については「自分の攻撃力には自信がありますし、当たれば絶対に倒せると思っていたんですが、それが通じない相手もいるとよく分かりました。もし通じなくても、そこで焦らないで試合が出来るといった、選手をやっていく上でのいい経験になりましたね。反省点は焦ったのもある。行けると思ってエンジンをかけすぎました。試合中にもっと引き出しを増やすべきだと思いました」と相手を倒し切れなかったことでも得るものがあったようだ。

 これまでよりも重い契約体重での試合については「身体がデカくなってきていて、後々60kgに上げたいと思っているので、そのための準備をするってところです」と話す。

 2023年の展望を聞かれると「勝ち続けて、今回も勝ったらあと5戦で負けなしで20勝目になると変わってくると思うので、とにかく負けないこと、その上でみんなが驚くような大きい試合をしたい」と連勝にこだわっていきたいという。。

 同大会でKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級・次期挑戦者決定戦に出場する武蔵については「期待していますし、頑張って欲しいなと。あと2回で王者なので、武蔵もチャンピオンになってもらって『KNOCK OUT』を引っ張っていく存在になってほしい」と期待を込めた。

 小さい頃から指導を受けていたノッパデッソーンが離れたことについては「今はノップのようなトレーナーはいないのですが、自分たちで考えながら今まで教わってきたことをベースにやっています。昨年12月の試合(ダウサコン・BANG BANG GYM戦)からノップとは一緒にやっていません。当初はノップ以外から教わったことがなく不安でした。格闘技自体をやっていていいのかなと考えることもありましたが、クロスポイント吉祥寺やBattle-Boxといったところで練習をさせてもらって、外を初めて見ましたが、みんな温かく助けてくれました。試合でどうなるのかなと思いましたが、本物の選手にギリギリでしたが、しっかり勝てたことで、ノップがいなくてもやっていけると気持ちが吹っ切れました」とノップ不在の新しい環境でも自信を見せている。

 最後に「いい相手とアグレッシブにバチバチな試合をして、次はもっと強い自分を見せられると思います。会場で応援よろしくお願いします」とメッセージを送った。

 

 

 

■KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級・次期挑戦者決定戦 3分3R・延長1R
響波(Y’s glow)vs古村光(FURUMURA-GYM)

 

 

 壱・センチャイジムが保持するKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王座への挑戦権を懸けた一戦。この試合の勝者は8月6日(日)後楽園大会で壱・センチャイジムに挑戦することとなる。響波は元KNOCK OUT-REDバンタム級王者で戦績は17戦10勝(7KO)7敗。3月の代々木大会では壱と対戦し、ダウン応酬の末に3RでKO勝ち。対する古村は佐賀県出身の22歳。昨年12月の後楽園大会でベテランの大野貴志から初回KO勝ちを収めている。今年3月15日はラジャダムナンスタジアムのリングに上がり、3RでKO勝ちで二連続KO勝ち。戦績は11戦7勝(6KO)3敗1分。

 

響波
「古村選手とは53kgのリーグ戦でやる予定だった選手なので、いつかはやるかなと思っていたので凄く楽しみです。
(対戦相手の印象)凄く綺麗なムエタイの上手い選手だと思います。
(対策は)練習しながら考えます。
(以前の会見では僕もBLACKのベルトを希望していたが?)僕もBLACKのベルトが欲しかったんですけれど……まあ、二階級制覇もいいかなと思います。
(前回王者にKO勝ちしているが次期挑戦者決定戦をやることについて)古村選手はめちゃめちゃ強い選手なのでやってみたいです。
(どう勝ちたいか)最近パンチが結構いいなと思っていてパンチもありかなと思います。
(古村のどこに強さを感じるか)ムエタイの選手だなって感じです。
(テクニック的にご自身と比べて)それは試合をしてみてですね。
(空手技は使うか)空手の技は取り入れたりとかじゃなく、勝手に出るので。身体に染みついているのが試合で勝手に出ます。
(まだ見せていない空手技はあるか)自分では分からないです。勝手に出る感じです。
(ファンにメッセージ)古村選手はめちゃ強くてめっちゃイケメンですが、イケメン狩りを頑張ります」

 

古村光 ※会見欠席のためコメント
「去年のスーパーバンタム級トーナメントを逃してこんなに早くチャンスを頂けてすごく嬉しく思います。チャンピオンは俺だ。チャンピオンになってノックアウトをひっくり返す」

 

 

 

■KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級・次期挑戦者決定戦 3分3R・延長1R
武蔵(WIVERN)vs小倉尚也(スクランブル渋谷)

 

 

 古木誠也が保持するKNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級王座への挑戦権を懸けて武蔵と小倉尚也が対戦。勝者は8月6日(日)後楽園大会で王者に挑戦することとなる。武蔵は現在17歳(4月19日で18歳)でプロ戦績は6勝(2KO)1敗1分。対する28歳(試合時は29歳)の小倉は現在Krushを主戦場にし、31戦18勝(9KO)11敗2分の戦績。両者は3月の代々木大会に出場し、武蔵はKNOCK OUT初参戦で古木と対戦し、ダウン応酬の末に1RKO勝ち。小倉は工藤“red”玲央に初回TKO勝ちした。

 

武蔵
「この大会は次のタイトルマッチに向けてのただの通過点としてしか思っていないので、しっかり次につなげられるように頑張ります。
(対戦相手の印象)前に出てくるくらいしか印象はないですけど、自分のスピードについてこれるかなって感じです。
(前回王者にKO勝ちしているが次期挑戦者決定戦をやることについて)正直、早くやらせてくれるのかなと思っていたのですが、これはこれで次のストーリーにつなげられるかなって感じです。
(どう勝ちたいか)しっかりスピードやテクニックで完封したいと思います。
(小倉の強打について)当たらないんじゃないですか。
(Krushを主戦場にしている小倉を倒して何をアピールしたいか)何十戦やっているとかは気にしてないので、しっかりいつも通り勝っていきたいと思います。(宮田Pのアドバイスを受けて)KrushよりKNOCK OUTの方が強いことを教えてやります。
(ファンにメッセージ)次の試合に向けてもっと完成度を上げていって、前回の試合よりも皆さんに面白い試合を見せられるようにします」

 

小倉尚也
「武蔵選手は前回、チャンピオンに勝っているので僕としてはここが山場だと思います。自分も30戦やってるので、そろそろベルトが欲しいと思っています。『KNOCK OUT』は超盛り上がっていますし、自分がベルトを獲っても面白いと思います。
(対戦相手の印象)前回、代々木大会の試合を見ていい選手だなと思っていました。RISEに出ている時も見たことがあり、いい選手だと前から思っていました。今後、格闘技界を引っ張るぐらいになるんじゃないですかね。
(Krushを主戦場にしながら今回KNOCK OUT4大会連続参戦することについて)ここで僕が獲って1回外に持って行っちゃっても面白いと思います。ベルトを獲れば継続してKNOCK OUTにも出ることになるので、両方の団体に出るのは僕としては面白いと思います。
(どう勝ちたいか)いつも通りKOしかないです。
(武蔵を高評価していたが譲る気はない?)もちろん譲る気はないです。そこは全くないです。僕は年齢も試合の時は29歳なので、KOして人生の先輩として、(武蔵は)プレイヤーとしてはそんなに若く無いのでそこも教えてあげたいですね。
(ファンにメッセージ)当日は自分が必ず盛り上げますし、今週土曜日に先輩の大谷(翔司)さんの試合があって凄く調子いいので、スクランブル渋谷の2連勝に期待してください」