2023/05/26

6.11 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.2|小笠原瑛作 インタビュー公開!

 

 

 

「ロンナチャイ戦で得た自信を胸に、『強いな』と思わせる試合をします!」

 

 

6・11『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.2』の「KNOCK OUT-REDフェザー級/3分3R・延長1R」でトンミーチャイ・FELLOW GYMと対戦する小笠原瑛作。3・5代々木第二大会ではムエタイMVPのロンナチャイを相手に勝利を飾り、さらに「対世界」への意欲が増している小笠原が、3戦連続でタイ人と対戦する。代々木でのビッグマッチを経ての後楽園には、どんなモチベーションを燃やしているのか?

 

 

 

 

 

──今回対戦するトンミーチャイ選手にはどのような印象がありますか?

 

小笠原 日本での試合を3試合分ぐらい動画をもらって見たんですけど、体がちょっと大きいかなという感じですかね。打たれても首を振って前に出てくるタイプで、気持ちとかは強い選手かなという印象ですね。

 

──技術面の話が出てこないですね。

 

小笠原 やっぱり前回対戦したロンナチャイとかに比べると、テクニックやうまさという部分では劣るのかなというのはあります。ただ、振ってくるフックとか蹴りが弱いわけではないし、相手も本気で来るわけだから、気をつけなくちゃいけない部分というのは、戦いの中であるだろうなとは思います。

 

──そこは実際に対峙して判断すると。

 

小笠原 ただ、僕が見た試合は日本でのもので、ライト級とか上の階級でやっていた試合もあったんですよ。対戦する日本人の方が大きくて有利な試合もあって、今回は適正階級ということであれば、また違ってくるかなとも思いますけどね。

 

──トンミーチャイ選手はジムの意向もあって、ムエタイと日本流のキックボクシングをミックスしたスタイルを作っているところということです。

 

小笠原 ああ、なるほど。確かにパンチを振ってきたりとか、ギャンブルの中でやるムエタイらしくポイントを取って勝つというようなスタイルではない感じですね。そこがそういう部分なんでしょう。

 

──そんな相手に、今回はどう戦おうと思っていますか?

 

小笠原 やっぱり前回のロンナチャイと比べたら、タイで名前が売れている選手というわけではないし、ランクで言ったら下がるのは事実なので、そこに絶対勝つというのは当たり前で、前から言っているように自分の強さを証明できるような、「あ、小笠原瑛作ってやっぱり強いんだな」と思われるような試合にしなきゃいけないのかなとは思ってます。

 

──強敵であるロンナチャイに勝ち切ったからこそ、そういう気持ちが改めて強くなっている感じですか。

 

小笠原 そうですね。あの勝利は自分の中で自信になっているし、だからこそ今回のような相手には勝つのは当たり前で、そこにプラスアルファで強さを証明しないといけないなというところですね。

 

 

 

 

──その「強さ」というのは、倒し方とかそういう部分ですか?

 

小笠原 倒すのが全てではないというところもあるんですけど、やっぱり一番分かりやすいのはKOですからね。ただ、もしもそこまで行けなかったとしても、試合内容だったりでお客さんの感情を動かすような試合にしたいなとは思います。

 

──3月の代々木大会は、いろんな意味でいったんピークを迎えた大会だったと思います。そこを勝って通過した上で、今大会に臨むモチベーションとは?

 

小笠原 代々木大会が成功して、『KNOCK OUT』が盛り上がってるっていうのは示せたと思うんですよね。ただ、いつも大会場でやれるわけではないので、こういう後楽園での大会こそ、「ああ、小笠原瑛作はいつ見ても面白いな」と改めて認めてもらえるような試合をしないといけないと思うんですよね。それはビッグマッチであろうと後楽園大会であろうと同じだと思うので、ここでそれを証明したいですよね。

 

──あのビッグマッチを、自分だけでなくみんなの手で成功させたからこそ、新たに湧き上がった思いというのもありますよね。

 

小笠原 ありますね。あの大会があって、特にいい試合、いい勝ち方をした後というのはモチベーションが上がりますから。逆に負けた後、次の試合に向かうまでの練習って本当に苦しいし、もがいてもがいてという感じで、本当にキツいんですよ。そこでこそ成長できる部分はもちろん大きいんですけど、今回はいいイメージのまま次に向かってるからモチベーションもすごく高いです。だからといって危機感がないわけではないし、もっともっと『KNOCK OUT』を大きくしないといけないし、自分自身ももっと大きい舞台でやりたいですからね。だから練習には危機感も持って臨んでます。

 

──今回の大会は、龍聖選手と小笠原選手が揃って外国人選手を迎え撃つという構図です。最近は龍聖選手がクロスポイント吉祥寺に出稽古に来たりしていることもあって、同じ大会で試合をするにあたっての意識もだいぶ変わってるようですね。

 

小笠原 そうですね。僕がREDで彼がBLACKということもあるし、ライバルという目で見ているわけでもないですね。僕がフェザー級に上げた当初は、当時のREDのチャンピオンもいたしBLACKには龍聖もいるという状況だったので、そこに僕が入って、外国人とか他団体の選手とかも入れてトーナメントをやれば盛り上がるだろうなという気持ちもありました。ただそこから状況も変わったし、『KNOCK OUT』をこれからもっと大きくするという意味でも、お互いがそれぞれに頑張って盛り上げていった方がいいのかなと。それこそ、世界にはもっと強い選手はまだゴロゴロいるわけですからね。僕自身、一番強い関心を持っているのは「対世界」ですから、僕と龍聖もそれぞれに世界と戦っていくというのが、大会を大きくしていくのに一番いい手段なのかなと。もちろん龍聖選手とは戦うべき時が来たら戦いますけど、それはお互いにもっと知名度とか注目度が上がった時でいいのかなとも思います。

 

 

 

 

──なるほど。

 

小笠原 悔しいけど、現状では他団体の選手の方が知名度とかあるじゃないですか。だったら僕たちがそういうところの選手たちと戦って『KNOCK OUT』としての強さを証明して、その上で……というのも面白いですよね。

 

──それは最高のシチュエーションですね。

 

小笠原 まあファンからしたら、会見でお互いに「殺してやる!」とか言い合ってぶつかるようなのが盛り上がるのかもしれないですけど、僕はタイプ的に、そんなに人を嫌いにもなれないですから(笑)。僕らが目指してるのはキックボクシング、ムエタイという競技の中でどちらが強いか、というところなので。

 

──今回なんか特に、両選手が試合内容で競い合うのが一番だし、それこそが大会を盛り上げる最高の手段でしょうからね。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

小笠原 ロンナチャイというムエタイMVPに勝って、改めて小笠原瑛作の強さを証明する試合に、必ずします。「小笠原瑛作はやっぱり強い」「ロンナチャイ戦後も成長してるなあ」と思ってもらえる試合をするので、そこに注目してほしいと思います。

 

──分かりました。ありがとうございます!

 

 

 

 

プロフィール

小笠原瑛作
所属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1995年9月11日
出身:東京都武蔵野市出身
身長:171cm
戦績:50戦42勝(21KO)7敗1分
獲得タイトル:
KNOCK OUT-REDフェザー級王者、元KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者