2023/06/02

6.11 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.2|武蔵 インタビュー公開!

 

 

 

「ベルトを獲るのは通過点。それよりも今、厄介な悩みがあるんですけど!」

 

 

6・11『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.2』の「KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級・次期挑戦者決定戦/3分3R・延長1R」で小倉尚也と対戦する武蔵。3月の代々木第二体育館大会では『KNOCK OUT』初参戦で現王者・古木誠也を1RKOに仕留めた“龍聖の弟分”。この挑戦者決定戦も通過し、キャリア初のベルトを巻く自信は満々だ。そして、前回から変更したリングネームに絡んである“悩み”があるという。それは……?

 

 

 

 

 

── 今回対戦する小倉尚也選手とは、カード発表会見で顔を合わせました。その時の印象は?

 

武蔵 別に噛みついてくるとかは全く思ってなかったですけど、思ったより自分のことを評価してくれて、すごく敬意のある選手なのかなとも思ったんですけど、ビビってんのかなとも思いました。評価してくれてるのはうれしかったですけど。

 

── 逆に武蔵選手からは、挑発とまではいかなくとも自信のこもった言葉が並びました。

 

武蔵 あれはもう、思った通りですね。3月の古木戦で勝ったというのももちろんあるんですけど、もともと自分は何に関しても自信に満ち溢れてるタイプなので(笑)。自分なら何でもできるなって思ってます。

 

── 以前からそうなんですね。

 

武蔵 そうですね。空手をやっていた時から、「絶対自分が優勝する」と思ってやってきてるので。

 

── その空手なんですが、何歳から始めたんですか? またその後の実績は?

 

武蔵 4歳からやってます。何回優勝したかとかは覚えてないんですけど、だいたい440戦ぐらいしていて、計算できているところで418勝22敗です。

 

── すごい! それは自信がつくというものですね。

 

武蔵 空手って、トーナメントで1日に何試合もやることが多いので、試合数も多くなるんですよね。大きい大会になると、最大6試合とかあって。その頃に得た自信が今もかなりベースになってます。

 

── その自信を持ってキックボクシングに転向したと。プロデビューからは順調ですか?

 

武蔵 まあいろいろあったんですけど……予定ではもっと早くベルトを獲るつもりでいました。ただ、今はすごく順調に進んでるかなと思ってます。前回は『KNOCK OUT』にも出られてチャンピオンと対戦して勝つこともできたし、今回勝てば、その次もうベルトが獲れると思ってるので。

 

── 3月の古木誠也戦は見事な速攻KOでした。それまでは7戦でKOは一つだったわけですが、そこから何が変わったんでしょう?

 

武蔵 まず練習量ですね。前回の試合に向けては、今までにないぐらい練習してきました。それと、練習用グローブの重さを8オンスから10オンスに変えたんですよ。龍聖君からもらった10オンスのグローブでまるまる1か月ちょい、ずっと練習してて。そしたら体も大きくなってきたし、試合の時の6オンスのグローブが本当に軽くて。体も軽く感じて、より速く動けました。

 

── そんな変化があったんですね。

 

武蔵 自分、空手をやっていたので拳がすごく硬いんですよ。たぶん古木選手もそうだと思うんですけど、それプラス、グローブが軽く感じたので、余計に効果が出たんだと思います。

 

── なるほど。では、改めて小倉選手の印象は?

 

武蔵 どんどん前に出てくる感じで、ちょっと古木選手に似てるというか、戦い方は同じかなと思うので、特に対策とかはなくて、いつも通りの戦い方でいこうかなと思ってます。警戒するところとかも、特にないので。

 

── 小倉選手は逆転勝ちも多いですが、そこは?

 

武蔵 そうですけど、逆転される前にやっちゃえばいいかなと。それに、逆転負けもけっこうしてますし。今は連勝してますけど、そこも全く気にはならないです。

 

── 前回のように速攻KOを狙ってますか?

 

武蔵 特にすぐ終わらせようという気持ちもないですけど、小倉選手はアグレッシブに向かってくる選手というイメージがあるので、そこでどう戦っていくかという練習をしてて。自分の技術やスピードをもっと披露したいという気持ちもあるんですよ。すぐ終わっちゃったら、それもできないじゃないですか。「こういうところもあるんだよ」というところを見せていきたいというのもあるんですけど……でも実際は、すぐに終わらせたいですね(笑)。

 

── 結局はそうなんですね(笑)。

 

武蔵 この前みたいにすぐ終わると気持ちいいし、コスパもいいので(笑)。今回勝てば次の試合も決まってますし、倒せるものなら早く倒したいです。

 

 

 

 

── 武蔵選手自身は前回が『KNOCK OUT』初参戦でしたが、それこそ龍聖選手の活躍をずっと見ていたと思います。『KNOCK OUT』という舞台についてはどう思っていますか?

 

武蔵 昔から知っていて、一番印象にあるのは那須川天心選手がワンチャローン選手をバックスピンキック一発で倒した試合です。僕はそこから他の団体に出ていたんですが、龍聖君が『KNOCK OUT』に出るようになってベルトも獲って、「あ、『KNOCK OUT』のベルトってカッコいいな」と思うようになりました。自分が出られるとはあんまり想像してなかったんですけど。

 

── それが今や、龍聖選手と一緒にWIVERNジムを盛り上げていかないといけない立場ですよ。

 

武蔵 はい、それがあって今はモチベーションがすごく高いです。前回の試合も気持ちよく勝てましたけど、そこで浮かれちゃいけないと思っているので、今回もしっかり勝って、いい勝ち方でベルトを巻けたらと思ってます。

 

── 龍聖選手は武蔵選手にとってどういう存在ですか?

 

武蔵 最初はメッチャクチャ怖い先輩だったんですよ。

 

── そうなんですか!

 

武蔵 ホントに怖くて。まあぶっちゃけ、今も怖いですけど(笑)。入った当初、自分は中学生だったんですけど、ホントにボコボコにされてて、「この人がいる日はジムに行きたくねえ」と思ってたぐらいでした。でもすごく熱心に、一緒になって教えてくれるんですよ。だから憧れの先輩でもありますし、目標にしてる選手でもありますね。戦い方が本当にキレイなので、そこは見習いたいなと思ってます。

 

── その憧れの先輩に、今は近づけているという実感はありますか?

 

武蔵 少しずつ近づいているとは思うんですけど、龍聖君は違う団体にも出たり、外国人と対戦したりもしているので、自分も頑張らなきゃなと思います。

 

── 近づくことの一つとして、ベルト獲得がある感じですね。

 

武蔵 そうですね。ベルトを獲るのは当たり前で通過点なので、そこからどんなチャンピオンとして歩んでいくかというのが大切だなと思っています。

 

── では最後に、今回の試合で特に注目してほしいポイントは?

 

武蔵 全部ですね。試合内容、展開、全てにおいて皆さんのご期待に応えられる試合をしようと思っているので。

 

── 分かりました! ありが……。

 

武蔵 ……それよりもいま、すごく悩んでることがあるんですよ!

 

── な、何でしょう?

 

武蔵 古木戦からリングネームを「武蔵」にしたんですけど、何というか、大きい方の武蔵がいるせいで、検索でも全然ヒットしなくて。

 

── あー、それはそうでしょうね(笑)。

 

武蔵 それは分かってはいたんですけど、リングネームだったら下の名前の「武蔵」だけの方がカッコいいよなと思って。でも、昔の武蔵の印象が強すぎるんですよね。YouTubeでアップされてる試合動画にも、「武蔵なのにクチビルがない!」とかコメントされてて、ふざけんなよと思って(笑)。

 

── それだけあの武蔵さんは実績がありますからね。

 

武蔵 あと、漢字を見て「若い頃の武尊かと思った」とも書かれたりして。

 

── では検索結果でも追い越すぐらいの活躍をしないとですね。

 

武蔵 そうなんです。強い選手にインパクトのある勝ち方をしていかないとなと思ってます。そこもある意味、目標ですね。

 

── それは「頑張ってください」でいいのか分からないですけど、頑張ってください(笑)。ありがとうございました!

 

 

 

 

プロフィール

武蔵
所属:WIVERN
生年月日:2005年4月19日
出身:神奈川県横浜市港南区出身
身長:170cm
戦績:8戦6勝(2KO)1敗1分