2024/04/08

4.27 MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.2|記者会見レポート

 

 

 

 

 

2024年4月8日(月)都内にて記者会見が行われ、4月27日(土)東京・後楽園ホールで開催される『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.2』に出場する選手たちが、試合に向けての意気込みを語った。

 

 

 

 

■スーパーファイト/KNOCK OUT-BLACKフェザー級 3分3R・延長1R
龍聖(MAJESTIC/Team KNOCK OUT)vs川上 叶(龍生塾)

 

 

龍聖は16戦16勝(11KO)無敗のエース。昨年3月にはラジャダムナン現役王者・ペットセーンセーブに延長判定勝ち、23年06月には中国強豪・チュームーシーフーに延長判定勝ち、昨年末にはK-1王者・軍司泰斗とも対戦経験のあるファク・スアレスをヒザ蹴りで圧巻3RKOで下している。直近は強豪外国人選手との対戦が多かった中、国内トップ戦士の川上を迎え撃つ。

対する川上は13勝のうち5つのKO勝ちがある24歳。2022年4月にSB日本フェザー級王座決定戦で魁斗を下して新王者に輝き、バンタム級に続いて二階級制覇を達成した。同年12月にはRISEのリングで当時15連勝中の安本晴翔と対戦し、下馬評を覆して判定勝利。昨年12月にはK-1のリングでフェザー級トップ戦線で活躍する斗麗を下している。

両者は2月大会で対戦が組まれていたが、インフルエンザ発症に伴うドクターストップ。今回は仕切り直しの対決となる。

龍聖は「まず2月川上選手、シュートボクシングさん、KNOCK OUTさんにも申し訳なかったです。2か月空いて、変わらず龍聖を見せるだけだと思っています。倒して勝ちます」、川上は「仕切り直しになったということで、仕方ないと思うのでしっかり仕上げて、本当に面白い試合を見せられるように練習してきたので楽しみにしておいてください」と意気込みを語る。

延期したことでモチベーションに変化があったかと問われれば、両者とも変わりなく調整を続けてきたという。どのような試合を見せたいかとの質問には、龍聖は「龍聖らしい試合を見せたい」、川上は「技術もそうですが、気持ちもメインらしい試合をする」とそれぞれ回答。

自身のパフォーマンスを最大限に出すことがテーマだという龍聖。そのカギは「練習しているのなんて当たり前なので、自分が100%のメンタルを作れるかが一番大きい」と精神面にあると認識。今回の試合ではそのメンタル面含めて、圧倒的な実力を見せることが出来るか。

一方の川上も積極的に他団体に参戦し、王者クラスとしのぎを削ってきた。「シュートボクシングは常に背負って戦っているし、期待してくれているのでその人達の思いに応えられるように死ぬ気でやっている。頑張ります」と闘志を燃やす。

試合後のプランについては、両者とも明言は避けたが、更に強い選手との戦いが用意されるであろう。龍聖は「先のことは分からないですね。この試合にどうやって勝つか。負けるなんて論外だしどうやって勝つか。その先は流れ次第」、川上は「ここで勝てば色々見えてくると思う」などと語り、目の前の勝負に全集中しているようだった。

また同階級において、3月20日(水)東京・国立代々木競技場第一体育館『K-1 WORLD MAX 2024』では、K-1 WORLD GPフェザー級王者・軍司泰斗vs.RISEフェザー級王者・門口佳佑が行われ、軍司が延長判定勝ちを収めていた。同1戦は’’日本最強決定戦’’と銘打たれていたが、それに関して質問が飛ぶと、龍聖は「しょぼいなあくらいにしか思わないです」、川上は「あれを勝って、日本一だと本人たちも思っていないと思う」と話した。

 

 

 

 

■KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R・延長1R
古村光(FURUMURA-GYM)vs壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)

 

 

両者は’’宿命のライバル対決’’を迎える。初戦は22年3月、壱が3R判定勝ち、2戦目は古村が5R判定勝ちを収め、壱の保持していたベルトを奪取。今回が3度目の戦いで完全決着が期待される。

共にサウスポーから繰り出す蹴り技やテクニックが武器で、ハイレベルな攻防が見られそうだ。山口元気代表からは「24年後半にかけて、スーパーバンタム級は大きな動きがあるし、発表出来ると思う。(勝った方が)KNOCK OUTを代表して出場する権利を得ることになる」などと匂わせのコメントもあっただけに、勝敗が気になるところだ。

 

古村光
「まず12月、古木戦、壱世君本当にありがとうございました。そこでしっかり勝ってくれたってことなので、受けないといけないなっていう借りが出来た。そこで今回4月大会でタイトルマッチという形で3度目の勝負をさせてもらうことになりました。もう3回以上は面白くないと思うので、しっかり蹴りを付けて殴り合いましょう。
(3回目はやりやすい、やりにくいか)お互いのことは言葉でいうのは難しいけど、身体ではわかっていると思うので、変わらずいつも通り倒しに行くスタイルで戦いたいです。
(防衛戦については)ベルトかかっている、かかっていない関係なく、自分はプレッシャーとか感じていない。いつも通り倒しに行くって感じです。
(相手はベストバウトを取ってきているが)ベストバウトより、ベストファイターを取りたいです。自然とそうなると感じています。
(前回は負けたと思っていないと言われて)前回倒し切れなかったというのもあるので、今回は倒してあげようかなって感じです」

 

壱・センチャイジム
「古村君とは3回目なので、お互い手の内も読めていると思います。やっぱり古村君より、チャンピオンじゃない俺の方が目立っちゃっているし、この状況を変えるためには、俺がまとめないといけない。前回はBLACKの古木(誠也)君にも勝利したので、今回勝って55kgを代表する選手になって、山口さんにお願いして、他団体とKNOCK OUTを代表して戦っていければと思っています。
(3回目はやりやすい、やりにくいか)初めてやる相手となるとリズムが全然違う。古村君とは2度経験している。古村君は所属が変わって、僕は初めていろんな選手と練習試合を重ねて、お互いちょっと違った環境で試合に挑む形になる。僕は初めてやるつもりで構えて、油断せずにやっていこうかな。タイだとチャンピオンと年に3回戦ったりすることもあるので、古村君もムエタイのジム出身だし、日本だけどムエタイっぽくていいなと思ったりしています。
(ベストバウターとして)僕、どの選手が見ても分かる通り、ものすごくアゴが弱くて、一発貰ったら、倒れてしまう。でも総合力だったら、僕日本トップクラスだと自負している。僕のアゴの弱さも見せるロマンティックな試合を見せてあげたいなと思っています。僕が貰うか、貰わないかのロマンティックな試合を見せたいです。
(練習試合とはどのようなものか)センチャイジムが過去20年出稽古っていう機会を設けていなかったけど、僕が言ったら会長が『行ってきていいよ』と言ってくれて、なんか会長は優しいなと。去年あたりからそういう機会が増えだして、同じジムの選手と他のジムの選手とやるのは違うので、それに慣れる練習をしてきました。古村君もリズムを変えてくると思うので、それに慣れる練習をしてきました。
(ベルトに関しては)もちろんベルトは取り返したいですし、僕は前回負けていると思っていないので。それを口にし続けて、古木選手に勝ってチャンスを手に入れたので、このチャンスを逃したら俺持っていない男なんだなと思うし、俺が持っていないと55kgつまんないなと思います。KNOCK OUTを代表して、他団体に喧嘩を売っていく上でぼくがチャンピオンじゃないと面白くないのかなと思っています」

 

 

 

 

■KNOCK OUT-BLACK女子 -57.0kg 3分3R・延長1R
鈴木万李弥(クロスポイント吉祥寺)vs浅井春香(フリー)

 

 

鈴木は’’流血のマドンナ’’と呼ばれ、近年はK-1グループで後にK-1世界王者となるSAHOらと戦ってきた。

対する浅井はJ-GIRLSフェザー級王座、ミネルヴァスーパーバンタム級王座の戴冠歴がある。

 

鈴木万李弥
「鈴木万李弥です。浅井選手とは名古屋ぶりの4年振りの再戦になります。今回初参加のKNOCK OUTでリベンジマッチを組んでいただいて、しっかりとKNOCK OUTのファンの人にも心に届くような試合をしたいなと思います。
(相手の印象は)浅井選手と4年前戦った時はトータル的にバランスを取れた選手で今もチャンピオンで実力もある。凄い選手だなと思っています。
(57kgの契約体重がどう影響するか)今年は52kgでやってみたりしたんですけど、減量幅が大きかった。57kgは減量もなく、行けると思うのでパワーも落ちることなく、迫力のある試合ができると思っています。
(リベンジマッチについては)負けた相手ともう一回やるというのは、勝った相手にはメリットあるんかなってところで、浅井選手に受けてもらって、凄い感謝しています。4年前より、環境もめちゃくちゃ変わったので、成長した姿を見せて、試合をしていきたい。
(前回試合からどのような部分が進化したか)女子の戦い方をちょっとずつ勉強して、スタミナとか、今は課題を持って練習しています。
(KNOCK OUTには単発での参戦になるのか)チャンスを貰えるのであれば、何回でも挑戦していきたいと思っています。
(オファーが出るのなら、KNOCK OUT-REDルール、いわゆるヒジありルールに興味があるか)私は総合格闘技、ワンキャッチワンアタックもK-1ルールもやってきて、ヒジありだけはやったことがないので、オファーがあれば参戦したいなと思っています」

 

浅井春香
「今回からフリーで参戦させていただく浅井春香と申します。初めて、KNOCK OUT出させていただくので、少しでも強い戦いをしてアピール出来たらと思います。
(相手の印象は)今回4年振りということで、前回もパンチが強くて勢いがある選手でした。2人とも出身が愛知で同じところから鈴木選手も強くなるために東京に出てきている。自分も環境が変わって、フリーでの参戦ということで、お互いしっかり戦いたい、強くなりたい気持ちがある。そこをぶつけていい試合ができればと思っています。
(57kgの契約体重がどう影響するか)57kgはやりやすいと思っているので、あまり体重に関しての心配はしていないです。一生懸命、力を出して戦えればと思います。
(フリーとなった理由、練習環境は)以前はKick Boxで練習していましたが、7月をもってジムが閉鎖となりました。練習環境が無くなりました。所属していた選手はバラバラになって、次にどうやっていくか考える中で、たまたま近くにあったY’ZD GYMで今はお世話になっています。トレーナーさんが沢山いらっしゃって、皆さんに面倒を見ていただいています。ジムが無くなってから半年ちょっとはKick Boxの名前で試合をさせていただいていましたが、Y’ZD GYMでしっかり面倒見ていただいているのと、ジムが無くなってしまったことから今回からフリーで出させていただきました。この試合ができるように携わっていただいた関係者の皆様、ありがとうございます。そういった面も含めて、今回はしっかり力を出したいと思いますので、応援よろしくお願いします。
(リベンジマッチを挑まれる立場については)鈴木選手の試合も拝見して、本当にパワフルで力のある選手だと思っています。再戦で向こうはリベンジマッチで来るけど、正直怖いなと思っています。私は今回フリーになってデビュー戦になるので、あまり4年前のことは考えずに4年前とはお互い変わっていると思います。再戦とあまり意識しないでやっています。
(KNOCK OUTで適正階級のベルトを作ってもらえるような試合をしたいか)もちろんそういう機会を与えていただけるのであれば、そのように頑張っていきたいです。そのために今回の試合はすごく大事になってくると思うので、しっかりアピールして力を出せればと思います。
(オファーが出るのなら、KNOCK OUT-REDルール、いわゆるヒジありルールに興味があるか)興味あります。どんなルールでも戦えるように練習しているので、どういう試合でもやっていけると思います」

 

 

 

 

■KNOCK OUT-BLACKウェルター級 3分3R・延長1R
渡部太基(TEAM TEPPEN)vsYUYA(クロスポイント吉祥寺)

 

 

渡部は50戦以上のキャリアを誇るベテラン。第4代Krushウェルター級王座、WPMF日本ウェルター級王座の戴冠歴がある。今年でキャリアを終えると表明する中、今年は’’毎興行出たい’’という意志もあり、参戦を果たす。

YUYAはクロスポイント吉祥寺のファイターで、これまでKNOCK OUTの舞台を中心に戦ってきた。

 

渡部太基
「試合勘、2か月で結構久しぶりなんですけど、コンディションも良いので思いっきりぶっ飛ばそうと思います。
(対戦相手の印象は)テクニックがある選手だなっていう印象です。
(毎大会出場すると宣言したが、渡部のスタイル的に厳しいのでは?)ヤバいですね(笑)。たまにはサクっとやらないと身体が持たないので、今回はサクっと行きます。
(最後のチャレンジについて)今まで怪我があったりして、間が空いたりしたけど、ラスト1年なので思いっきりキックボクシングを楽しんで、やり切りたいです」

 

YUYA
「今会長からお話があったように前回の試合負けてしまっているので、再起はKOで倒して、これからのウェルター級を盛り上げていくために頑張っていきたいと思います。
(対戦相手の印象は)やっぱり気持ちも身体も強くて、盛り上がる試合をする選手だなと。
(渡部選手といえば激しい試合だが、付き合う気持ちがあるか)ありますね。色んな付き合い方があると思いますけど、自分が出来る一番盛り上がる形で付き合っていきたいです。
(渡部選手から受け取りたいものは)気持ちですね。1試合、1試合にかける熱い気持ちですね。引退間近にして、試合に出る。ファイターとしての気概、そういったところを勉強させてもらいたいと思っています」