「急きょですがありがたいチャンスなので。そしてやりたいことがあります」

 

 

 

 

4・27『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.2』の「KNOCK OUT-BLAC女子-57.0kg/3分3R・延長1R」で鈴木万李弥と対戦するNA☆NA。浅井春香の欠場により、前の試合から2週間という状況で緊急オファーを受けた彼女だが、試合を前にした心境とは？

 

 

 

 

 

──今回、急きょ参戦となりました。まずは試合のオファーを受けた心境というのは？

 

NA☆NA　今回、浅井さんがケガしたことで代打になったんですけど、たぶん浅井さんじゃなかったらやっていなかったと思います。

 

──そうなんですか。

 

NA☆NA　浅井さんも大好きだし、自分や浅井さんが主戦場にしているNJKFも大好きなので、恩返しの意味も込めて、急きょでもやろうと思って引き受けました。

 

──前の試合から2週間ということと、その試合で計量オーバーがあったことで、『X』でも「いろんな声があるのは理解しています」と書かれてましたね。

 

NA☆NA　タイトルマッチで計量ミスして、試合としては勝てたんですけど、もう少し生活から全てにおいて1回見直しをしないといけないなと思っていたところだったので、試合出場をちょっとお休みしようと思ってたんです。でも、せっかくこえをかけていただいたので、試合をさせていただけるならと思って。あと、『KNOCK OUT』は正直ちょっと出てみたかったので、ありがたいなと思って。

 

──ただでさえ、2週間で試合という点は大丈夫なんでしょうか？

 

NA☆NA　前の試合に向けて、練習はずっとしていたので。前の試合の前にケガをしていて、むしろそのケガが今の方がよくなってるので、今の方が調子よく動けるんじゃないかなとは思ってます。

 

──『KNOCK OUT』にはどういうイメージを持っていますか？

 

NA☆NA　華がある選手が多いイメージですね。あとREDルールがあるじゃないですか。タイ人の先生に教わっているので、ヒジありとかオープンフィンガーグローブ（OFG）の試合とかがあって、いいなと思って見てました。

 

──女子については、最近はぱんちゃん璃奈選手の試合がほとんどでしたが。

 

NA☆NA　はい。ぱんちゃん選手はBLACKルールだし階級も下なので、私が出られることはないのかなと思ってたんですよ。でも鈴木万李弥選手がクロスポイントに移籍して、もともとK-1 GROUPでも52kgで出ていた選手だと思うので、この階級も始まるのかなと思って、ちょっと期待はしていました。

 

──なるほど。対戦相手の鈴木選手の印象は？

 

NA☆NA　体がすごく強いし、打撃も強いし、たぶん組んでも強いと感じるんだろうなと思ってます。思い切りの良いワンツーと、モーションがなくて高い打点で打ってくる前蹴りには気をつけようと思ってます。

 

──それに対して、どういう試合をしてどう勝ちたいと思っていますか？

 

NA☆NA　あんまり上手に試合できるタイプじゃないので、打ち合いになるんじゃないかなと思ってます。体格差はないとは思うので、打ち合いになっても問題ないかなと。

 

──ここで勝ったらその先は？

 

NA☆NA　勝ってもちょっと休憩しますけど、鈴木選手と浅井さんが会見をした時に、OFGの話もされてたじゃないですか。自分としてもそれはやりたいなって思ってるので、そこでまた、改めて組んでもらえたらうれしいなと思います。

 

──そんなにOFGの試合がやりたいんですね。

 

NA☆NA　まずヒジありがやりたいんですよね。まだ2～3戦しかしたことないんですけど、最近は首相撲が楽しくなってきてるので。日本の女子では首相撲とヒジがある試合はなかなかないので。OFGはMMAがほとんどじゃないですか。なので、首相撲あり、ヒジありの試合をやりたいなと思います。

 

──OFGにはどういう魅力を感じているんですか？

 

NA☆NA　パンチがガードの隙から入るのも面白そうだし、組み際とかも掴んでの攻撃がやりやすそうだし、OFGの方がスリルがありそうだなと思ってます。

 

──『KNOCK OUT』でも、女子のOFGはまだやっていません。第1号になりたいぐらい？

 

NA☆NA　はい。他団体のヒジありのチャンピオンには2階級とも勝ってるので、選ばれてもいいのかなとは思ってます。レベル的には、やらせてもらってもいいのかなとは思います。

 

──NA☆NA選手もミネルヴァでキャリアを積んでいますが、女子キックの現状についてはどう見ていますか？

 

NA☆NA　4月の、ミネルヴァの女子だけの大会は、客観的に見てもけっこう盛り上がってたと思うんですけど、もっと大きな会場でも同じぐらい盛り上がって、会場も満杯にできるぐらいにしないといけないなとは思ってるので、もっと団体の名前を売っていけたらなとは思っています。いい選手がたくさんいるので。

 

──今回は男子の試合が並ぶ中で、女子の試合が2試合組まれています。男子の中で試合をするということについてはどう考えていますか？

 

NA☆NA　特にプレッシャーとかもないですし、負けてる感じも自分ではないです。自分の試合は、会場が盛り上がってくれてるとは思ってるので。次の試合も、緊急参戦ですけど、それは間違いないと思います。

 

──というところで、今回はどういう試合をしてどう勝ちたいと思っていますか？

 

NA☆NA　鈴木選手とはそのうちやるだろうなと思っていて、タイプがちょっと似てるなとは思ってたんですよ。彼女は打ち合いも、離れて技術を見せる試合でも、どっちでもできると思ってるので、そこは拳を合わせてみて決めようと思います。

 

──では最後に、今回の試合で自分のここに一番注目してほしいというポイントはどこでしょう？

 

NA☆NA　気合と根性。

 

──即答でしたね。

 

NA☆NA　はい。そこは負けない自信があります。

 

──分かりました。ありがとうございました！

 

 

プロフィール　　

NA☆NA
所属：エスジム
生年月日：1990年6月10日生
出身：北海道三笠市出身
身長：158cm 
戦績：18戦11勝5敗2分
前ミネルヴァスーパーフライ級王者・現1位