2024/02/21

4.27 MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.2|カード発表会見レポート

 

 

 

 

 

2024年4月27日(土)東京・後楽園ホールにて開催される、MAROOMS presents『KNOCK OUT 2024 vol.2』の記者会見が行われ、第一弾対戦カードが発表された。

 

 

■スーパーファイト/KNOCK OUT-RED -62.0kg契約 3分3R・延長1R
重森陽太(クロスポイント吉祥寺)vsセーンダオレック・Y’ZDジム(タイ/Y’ZDジム)

 

 今年2月のRWS JAPANからクロスポイント吉祥寺所属で参戦し、サミンデットに判定負けを喫し早くも再起戦を迎える重森が、タイのセーンダオレックと対戦する。セーンダオレックは160勝35敗5分と200戦の経験を持ち、2月12日の『スックワンキントーン』で勝利しており、KNOCK OUT・山口元気代表は「非常に好戦的で日本向きの選手」と期待を込める。

 会見に出席した重森は「最近勝ったり負けたりであまり結果を残せてないですが、確実に自分の経験値をしっかり積めていますし、成長していると感じる機会が多くなってきました。試合を通じて成長していくことが出来ているので、4月には一皮も二皮も剥けた姿をお見せできると思います」と意気込みを語る。

 対戦相手については「まだ映像をしっかり見れてないのですが、X(旧Twitter)で名前を調べてみると、以前はウェルター級でやっていたので『海人選手との試合を見たい』とか書かれていて、魅力的な選手なんじゃないかなと思います」と警戒。

「セーンダオレック選手はライト級が適性階級だと思うので、前回よりも本当の強さが引き出せるんじゃないかなと思います。強いタイ人とはずっとやってきているので、しっかりクリアしていかないといけない。次こそいい結果を残します。相手は好戦的ということですが、得意なタイプです。ラジャダムナンのタイトルマッチの時は負けましたが、あと一歩でした。『KNOCK OUT』のベルトを獲った時のスアレック選手は超攻撃型なスタイルでいい経験を積ませていただきました。今まで積んできた経験が十分活かせると思います」と重森は自信を見せる。

 

 

 前回の試合からクロスポイント吉祥寺所属となり、移籍理由については、「移籍して一番大きい理由は山口代表に本気を出してもらいたいなと。フリーの選手より所属選手に力を入れるのは当たり前なので、そこは自分自身喰らいついていければという覚悟の現れです。どんどん『KNOCK OUT』を大きくしますし、それにプラスしてクロスポイントの名前も売れると思います」と練習環境と優先的なマッチメイクを踏まえてのものだったと明かす。

 新しい練習環境については「今までは対人練習をやってなかったんですが、実際にやってみると試合の調子も良かったです。4月に試合する新田宗一朗選手も階級が近く、彼は貴重なテクニシャンタイプでいい練習をさせてもらっています。鈴木千裕選手は凄くアグレッシブで僕が持っていないものをたくさん持っていて、そこを勉強させてもらっています。いい選手に囲まれて、選手各々に決意やプライドが見られ、毎日一緒に練習することで刺激を受けながら『俺も頑張らなきゃ』と思いながら毎日練習しています」と充実した日々を送れているという。

 クロスポイント吉祥寺で意識している選手はいるか? との問いには「みんな凄く個性があっていいのですが、やっぱり鈴木千裕選手ですね。急に出てきて、あっという間にRIZINの王者になりました。彼が人生を変えてきているところを目の当たりにしているので、自分もそうなりたい、ああなりたいと思わせる選手。近くで一緒に練習が出来るので刺激を受けています」と、『KNOCK OUT』だけでなく、RIZINフェザー級王者に輝くなどMMAのリングでも結果を残している“二刀流”鈴木千裕の名前を挙げた。

 山口代表は重森について「日本人の中ではテクニックが光る選手ですが、チケットを買いたいと思わせる選手にならないといけない。時代を代表するような選手は武器がないとダメなので、これがあれば倒せるという武器を身に付けて欲しい」と期待を込めた。

 それを受けて重森は「前回のRWSの試合で自分も対等にやり合えるんじゃないかという肌感覚があったので自信になりました。RWSの試合に関して、アドバイスをいただいて圧力のかけ方や蹴りをもらって勉強になったことがあったので、しっかり武器を作って練習に反映させようと思っています。ムエタイにないような武器を1個用意して、倒せる技の完成度を上げたい」と前戦を踏まえて得られるものがあったとした。

 なお、会見では山口代表は2024年最終戦として12月30日(月)横浜武道館にて、KNOCK OUT-REDルールをメインとしたビッグマッチを開催することを発表。また、4月5日より、リアリティー番組の『THE KNOCK OUT FIGHTER』がTOKYO MX(毎週金曜日23:00~放送)、TVer(毎週金曜日23:30~配信)にて始まることも発表した。

 この番組は「KNOCK OUTの常連選手がコーチとなってオーディションで選ばれたファイターを育てながら一緒に練習し、試合までの過程を追いかけていく、対抗戦やコーチ同士が戦っていく」というもの。

 同番組に出演するファイター候補たちのオーディションを開催することも決定。年齢は15歳から30歳以下。階級は60kgと65kgの2階級で募集し、その選手に合ったルールが選択される。プロ・アマは問わず誰でも参加可能となり、「とにかくメディア、テレビに載って活躍したい。『KNOCK OUT』で試合をしたいという方でしたら参加可能となっています」と山口代表。詳細はKNOCK OUT公式ホームページにて。(現在作成中)

 なお、ドキュメンタリー番組『KNOCK OUT STYLE』(毎週土曜日の21:00~)と併せてTOKYO MX、TVerでも配信されることになる。

 

 

 

 

 

■KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R・延長1R
古村光(FURUMURA-GYM)vs壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム)

 

 両者はこれまでに2度対戦し、初対決となった2021年3月の『KNOCK OUT ~The REBORN~』では壱が判定勝ち。2度目の対戦となった2023年8月のKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級タイトルマッチでは挑戦者の古村が判定2-1で勝利し新王者に輝いた。今回、古村が王座初防衛戦で壱を挑戦者に迎えての3度目の対戦を行う。

 壱は「古村選手とは3回目で、同じ相手と3回もやるのは初めてです。1勝1敗で迎える決着戦なのでここで勝っても負けてもこれで最後にしたいと思います」と話す。

 2度目の対戦時は「負けたとは思っていない」と主張している壱は「5Rを見て、ダウンした以外は取られていないので、自己採点ですが僕は負けてないと思っています。僕に付けてくれたジャッジの方もいます、前回のことは忘れてここで決着をつけて何も言わせないようにしたいと思います」といい、完全決着するために「KOかヒジで斬って分かりやすい試合にしたい」と白黒はっきりした戦いにしたいとする。

 壱は2023年はREDルール、BLACKルール、OFG-REDルールの3ルールを経験しており、「普段はREDルールでしか戦っていないので、REDだからこそできることを分かっているつもりでしたが、BLACKルールを経験して『このタイミングでヒジが打てるな』とヒジのタイミングをもっと掴めたんじゃないかと思いました。OFGの経験も活きてくると思うので、3つのルールを経験できて強くなったと思います」と手応えを感じており、「今年はこのルールで頭角を現し、『KNOCK OUT』の大きい舞台に出させてもらって自分を広げる1年にしたいと思います。REDに限らず、いろいろなルールでどんな舞台でも自分の名前を売っていきたい」と目標を語った。

 

 

 

 

 

■スーパーファイト/KNOCK OUT-BLACK(契約ウェイト調整中) 3分3R・延長1R
古木誠也(G1 TEAM TAKAGI)vs TBA

 

 古木は昨年12月の『KNOCK OUT』でKNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者・古村光と王者対決を行う予定だったが、古村が怪我で欠場となり、代替出場した壱・センチャイジムと対戦。判定0‐2で敗れ、今回は再起戦となる。

 古木は「前回の試合からさらに成長した姿を見せられると思うので、楽しみにしていてください」と意気込む。

 前戦の敗因について聞かれると「パワーに頼ってしまい、パンチが大振りだったり、ミット打ちでやっていたコンビネーションがあまり出せませんでした。あの試合の後にトレーナーからも怒られて、そういうパンチが大振りにならないようにスマートに打てるように練習しています」と大振りな攻撃だったことで基礎からやり直しているという。

 2024年の目標を聞かれると「自分が王者でいる限りは、負けるわけにはいかないので、圧倒的な強さで王者でいられる年にしたいです。どんな試合も倒して勝っていきたい」と圧倒する試合をしたいとする。

 なお、山口代表は古木の対戦相手について「今K-1プロデューサーの宮田充さんにお願いしています」というと、「しっかりと決められた相手としっかり集して戦います」と誰が相手でも問題ないとした。

 

 

 

 

 

■KNOCK OUT-BLACKバンタム級 3分3R・延長1R
工藤“red”玲央(TEAM TEPPEN)vs星野航大(TORNADO)

 

 工藤は昨年12月のKNOCK OUTで前田翔太に敗れ今回再起戦。対する星野はREBELSアマチュアで戦績を重ね、REBELSでプロデビュー。KROSS×OVERなどのリングで戦績を重ね12戦5勝(5KO)6敗1分。「星野選手はガンガン前に出るファイターでいい選手なので、工藤選手と手が合うと思います」(山口代表)。

工藤“red”玲央
「去年は良いところを見せられていなかったので、今年はしっかり4月の1発目でKOで勝って、また今年輝けるように頑張ります。
(対戦相手の印象)結構ガンガン自分から前に出てくる選手だなと。あと映像も見たんですけど、非常にバランスいい選手だなという印象です。
(連敗中を抜け出すためにどう考えて練習しているか)今のままじゃダメだというのは、試合を見て自分でも理解して、トレーナーの方にも言われて分かっています。しっかり練習量を増やすのももちろんですが、相手の対策に力を入れて、今年は運がいいのであとは運に任せます。去年は厄年だったのでダメでした」

星野航大 ※会見欠席のためコメントなし

 

 

 

 

 

■KNOCK OUT-BLACKフェザー級 3分3R・延長1R
利根川仁(Realiser STUDIO)vs祐輝(OU-BU GYM)

 

 利根川は昨年12月のKNOCK OUTでは雅治に判定勝ち、今年2月17日のNKBでNKBフェザー級5位・半澤信也に2RTKO勝ちを収め、現在4戦4勝(1KO)。対する祐輝は昨年11月のKNOCK OUTで福田拓海に1RKO勝利し戦績は10戦5勝(1KO)4敗1分けの戦績。「お互いに倒す武器を持っているので非常にいい試合になると思うので期待したい」(山口代表)

利根川仁
「段々とKOの数が試合を重ねるごとに段々とできてきたので、今回『KNOCK OUT』でしっかりとKOして勝っていきたいと思います。
(対戦相手の印象)カード決まってちょっと調べてYouTubeを見たんですけど、腕が太くてパンチがある方だなと思ったので、自分も右ストレートに自信があるので打ち合いできるなと。相手は凄く腕が太かったので、自分もトレーナーとフィジカルトレーニングをして腕を3倍くらい太くしていこうかなと思います。
(目標)負けるのは嫌いなので、勝つのは当たり前なんですが、チャンピオンにもなりたいというのもあるし、自分はスーパースターになりたいという夢があるので、勝ったらどんどん自分のことも知ってもらえると思うので、とりあえず勝ち続けることを考えています。
(スーパースターとはどういうイメージか)平本蓮選手です。僕は正統派のイケメンなので、僕はヒールじゃないんですけど、やっぱり影響力だったりと、カッコいいなと思ってもらえる選手になりたいなと思っています。
(一番アピールしたのは)顔です」

祐輝 ※会見欠席のためコメントなし

 

 

 

 

 

■KNOCK OUT-BLACK(契約ウェイト調整中) 3分3R
Kiho(KNOCK OUT GYM調布)vs TBA

 

 Kihoは2020年8月30日のREBELS参戦経験があり、その後K-1グループを主戦場にしてきたが、KNOCK OUT GYM調布に移籍し今回KNOCK OUT初参戦となる。対戦相手は調整中。

Kiho
「今回移籍して一発目なので、しっかり強くなった姿と勝つ姿を見せられたら、と思います。
(移籍後、新しい環境でどんなところに手応えを感じているか)確実にパワーアップして強くなっていると思うので、次の試合は期待してほしいと思います。
(『KNOCK OUT』での目標)KNOCK OUTジム所属になって、チームKNOCK OUTメンバーとしてやっていきます。今の『KNOCK OUT』の女子選手といえば、ぱんちゃん璃奈選手なので、そこを超えていけるような選手になりたいと思います」