2024/04/18
4.27 MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.2|KAI インタビュー公開!
「打ち合いに勝ってこそ格闘技。Kiho選手、打ち合いをしましょう!」
4・27『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.2』の「KNOCK OUT-BLAC女子-45.0kg/3分3R」でKihoと対戦するKAI。約10ヵ月ぶりの試合で、奇しくもKiho同様に今回から所属が変わっての初試合で、『KNOCK OUT』初参戦となる。これまで勝てていなかったところから、劇的に変わったと語る彼女の自信のほどは?
── 今回、所属が「フリー」になっていますね。そして、SNSを見ると練習はARROWS GYM中心なんですね。
KAI はい。ARROWS GYMで練習をお願いするようになって1年半近くになります。最初は、以前の所属ジムと両方に通っていたんですが、去年の9月ぐらいからはARROWS GYMメインで練習するようになりました。
── なるほど。今回が『KNOCK OUT』初参戦になりますが、そこについては?
KAI K-1 GROUPを通じて今回のお話をいただいたんですが、有名な団体ですし、有名な選手もたくさん出ているので、チャレンジしてみたいなと思いました。声をかけていただいて、光栄に思っています。女子部門について、知っているのはぱんちゃん璃奈選手ぐらいですけど。
── 今回の相手、Kiho選手についての印象は?
KAI Kiho選手もK-1 GROUPで戦っていて、その時から意識していた選手でした。蹴りもパンチもキレイだなと思っていたし、いつかは試合することになるのかなと思っていました。
── それが実現したのが『KNOCK OUT』のリングだったと。Kiho選手もちょうど練習環境が変わったところなんですよね。
KAI そうですね。Kiho選手も所属が変わったというのは、対戦が決まってからSNSで知りました。偶然、お互い移籍して初戦なので、どっちも負けられない試合なんだなと思います。
── KAI選手は昨年6月以来、10ヵ月ぶりの試合になりますよね。これだけブランクが空いたのはどうしてだったんですか?
KAI 練習には1年半前ぐらいから参加させてもらってたんですけど、週2~3回ぐらいだったんですね。そこから本格的にARROWS GYMメインになって、自分の中でもいろいろ見直してイチからやり直したい気持ちがあったので、試合期間を空けて練習してました。
── なるほど。ではこの期間で、自分が変わった、伸びたと実感するところはどこですか?
KAI 自分の中では、だいぶ変わったと思っています。今のジムでは会長の矢口哲雄先生が「つまらない試合をするぐらいだったらアマチュアでやれ」という方なので、逃げながらペシペシ蹴ってポイントゲームするような試合はするな、といつも言われます。練習中も「そのパンチ、蹴りで倒せるのか?」って煽られながら練習していたので、倒せるパンチを練習してこれたと思います。構えから打ち方、練習についての考え方も、全部変わりました。
── 矢口会長はシャドーのやり方から厳しいですよね。
KAI はい、シャドーからずっと見られてて、ヒーヒーハーハー言いながらやってます(笑)。何なら準備運動の段階から指導が入りますし。
── その練習が実って、試合をしたいとなったわけですね。
KAI そうですね、「やってみたいな」という気持ちになりました。変われた自分、そのスタイルなどをぜひ見せたいなと思ってます。今度こそ面白い試合をして、倒したいなと。
── ここからはどうしていきたいですか?
KAI 自分は年も年なんで、勝てなくて「やめたい」と思った時期もあったんですね。でも今回、環境が変わって自分でも成長できている実感があるので、今回もしいい試合ができたら、もう少し……そう言うのはちょっと弱気なんですけど(笑)、もう少し上を目指したいなと。今までは正直“底辺”というか、全然勝てない選手だったから、「ベルトを目指す」とか言ったら「何言ってんだコイツ」って言われそうなので(笑)、とりあえず「女子でも面白い試合ができる」というところを見せて、そこから上を目指していきたいと思います。
── その手応えが掴めるような試合をすると。
KAI はい。ビビらず、倒すか倒されるかという試合をしたいと思ってます。
── ちなみに、以前はMMAの試合に出ていましたよね。そこからキックに転向したのはどういう理由だったんですか?
KAI MMAでヒザをケガして手術をして、復帰したんですけど3連敗したんですよ。「もう無理かな」と感じて、一度は格闘技をやめようかと思ってたんですけど、ダイエットのためにキックボクシングをやっていたら、打撃が面白くて、またハマってしまいました(笑)。
── なるほど(笑)。
KAI MMAの時は、最初はけっこう勝てたんですけど、ケガから復帰しての3連敗で「下り坂」というイメージがあったのでやめてしまったんですね。でも今は“底”からのスタートなので、もう何も怖くないです。這い上がるだけなので、もうちょっとやってみたいなと思っています。
── では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
KAI ルールの中で勝つか負けるかというのもありますけど、自分は「打ち合いの中で勝ててこそ格闘技」と思っているので、打ち合いになったら最後まで下がらずにやり切るところを見てほしいです。
── ということは、打ち合いに持ち込みたい?
KAI そうなんですけど、それは1人ではできないんで(笑)。いい試合をしたいと思っているので、Kiho選手もぜひ、女子特有のつまらないペシペシじゃなくて、打ち合いに付き合ってくれると思ってます。
── 分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
KAI
所属:フリー
生年月日:1983年4月19日生
出身:兵庫県神崎郡出身
身長:158cm
戦績:6戦1勝(0KO)5敗0分