2024/04/26
4.27 MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.2|柴田真吾 インタビュー公開!
「5月からタイに移住。この先、タイから呼んでもらえるような試合をします!」
4・27『MAROOMS presents KNOCK OUT 2024 vol.2』の「KNOCK OUT-RED-66.0kg/3分3R・延長1R」でペッカデイ・クンクメールと対戦する柴田真吾。今回はフリーとして『KNOCK OUT』初参戦となる柴田だが、このすぐ先には大きな挑戦が待っているのだという。そんな中でカンボジア人との初対戦、何を見せようとしているのか?
──今回からフリーになって、リングネームも本名になったんですね。
柴田 そうですね。この1試合だけなんですけど。
──あ、そうなんですか。
柴田 はい。5月の下旬からタイに移住してタイのジムに所属して、日本の試合に呼んでもらえる時は逆輸入選手みたいな形でこれからやっていこうと思ってまして。
──そうでしたか!
柴田 その移住に伴ってビザを取得する期間がちょっとあって、その間はフリーでやってます。
──これまでもタイにはけっこう行かれてますよね。
柴田 行ってます。去年の試合は2月、3月、9月と全部ONEに出て、日本の大会には出ませんでした。
──タイにはいつ頃から行くようになったんですか?
柴田 コロナになる2年ぐらい前だったので、今からだと6年ぐらい前からですね。
──しかし、移住して本格的に向こうを拠点にしてというのは、大きな決断だったのでは?
柴田 いやも、本当にそうですね。だけど年齢も28歳になって、プロキックボクシング人生ももう10年ぐらいになるので、ちょっと遅い決断かもしれないんですけど、やっぱ人生1回しかないっていう考えに至りまして、決断しました。
──なるほど。では、今回はタイ移住前の最後の試合ということですね。それが『KNOCK OUT』初参戦になったというのは?
柴田 まず、ONEに出るようになってから、『KNOCK OUT』でもがオープンフィンガーグローブ(OFG)のみの大会があったじゃないですか。
──昨年11月の大会ですね。
柴田 「日本でもOFGやるんだ!」っていうことで、その大会をちょっと見に行ったんですよ。そしたらすごく盛り上がってて、「ここに出てみたいな」と思ったんです。当時は大和ジムにいたんですけど、クロスポイント所属の不可思選手がもともと名古屋でやってたじゃないですか。それで当時コーチをやっていた人が僕と今深く関わりがあって、その方と『KNOCK OUT』見に行ったら不可思選手も出てて、そこがきっかけで仲良くさせてもらうようになって、今はクロスポイントで練習をさせてもらってるんです。それで『KNOCK OUT』とは太い縁ができて、ぜひ出たいなっていう気持ちになりました。
──では、これからもできれば出たいと。
柴田 そうですね。タイにいても、もし今回いい試合をして呼んでもらえるのであれば、本当にありがたいオファーだと思って、どんどん帰国して戦おうかなと思ってます。
──なるほど。そしてもちろん、タイでもたくさん試合していきたいわけですよね。
柴田 はい。タイは特にONEだったりRWSだったり、かなり有名な大会が多いので、そっちに出ていきたいなと思っています。
──というところで、今回はバズーカ巧樹選手が欠場になり、カンボジア人のペッカデイ選手になりました。
柴田 今回は『KNOCK OUT』に出るというのがまず第1の希望だったんですけど、最初に発表されたのがバズーカ巧樹選手だったので、すごい熱いカードだなと思ってました。バズーカ選手はケガをしてしまったんですけど、僕はどうしても『KNOCK OUT』に出たかったので、試合を中止ににせず、僕を使っていただいてありがとうございますという気持ちです。
──『KNOCK OUT』も去年の暮れぐらいからカンボジアとの繋がりが深くなっていますが、ちなみにカンボジアでは試合をしたことはないですか?
柴田 試合はないですね。たまたま僕の大和ジム時代の先輩がカンボジアで試合に出たので、タイ修行と兼ねてカンボジアに入ったことはあるんですけど、クンクメールっていう、すごくガツガツしあ熱い試合をする選手たちがいるんだなっていうのは、今回初めて知りました。
──基本的にはムエタイとやってることは同じで、でもみんな熱いみたいな。
柴田 そうですね。みんなヒジが得意で、僕もヒジは肘を得意としてるので、ヒジ祭り、ヒジ合戦になるのかなと、ちょっと勝手に予想しています。
──むしろヒジ合戦に持ち込みたい?
柴田 「どっちが得意なんだ?」みたいな挑戦的な意味で、ヒジ合戦にしたいなとは思ってますね。
──他に、相手選手にはどんな印象がありますか?
柴田 どんどん前に来て、倒すばっかりみたいな印象なので、そこは僕も望むところではあるんですけど……まあでも最初はテクニックで見ながら、『KNOCK OUT』って盛り上がる熱い試合が多いので、僕もその流れに乗って盛り上げられたらなと思ってます。
──できればヒジで決めたい?
柴田 うーん……結果的に、KO・TKOとかそういう決め手になるものがあればいいんですけど、それがヒジなのかパンチなのか蹴りなのかっていうのは全く意識はしてなくて。そこはノープランというか、自然に出たもので相手または僕が倒れるか、倒されるかだと思います。
──今回はタイに行く前の最後の試合というところで、今までの集大成みたいな気持ちもありますか?
柴田 「集大成」というのは全くないですね。もうここからがスタートみたいな意識で、挑戦者というか、心機一転新しく頑張っていくという気持ちの方が強いです。
──もう新しい挑戦が始まってるということですね。当日、龍聖選手vs川上叶選手のメインを筆頭にいろんな試合が並んでますが、その中でインパクトを残したいという気持ちも強い?
柴田 はい、メチャメチャ強いです。しばらく名古屋を離れているので、名古屋からの応援の方もちょっと減ってるんですけど、続けて応援してくださる方には、「まだまだ応援していたいな」っていう気持ちにさせたいですし、しかも今回初参戦なので、僕みたいなニューフェイスの強い選手が、まだ日本にはいるんだなって思ってもらえるような試合ができれば、うれしいですね。
──今回は66kg契約ですが、基本的にはスーパーライト級ですよね。この階級で意識する選手というと?
柴田 まずは、やっぱり対戦予定だったバズーカ巧樹選手はチャンピオンですし、すごく熱い選手なので、意識というか、意識せざるを得なくなったみたいな感じです。だから、もし今後も出していただけるのであればバズーカ選手ともやりたいですし、もちろん『KNOCK OUT』のベルトもしっかり狙っています。
──タイから獲りに来ると。
柴田 そうですね。そういう形ってあんまりなかったと思うので、そのパイオニアというのか、こういう形でやってる選手がいるんだよっていうのも、みんなの頭の中に入れられたらなと思います。
──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
柴田 やっぱりみんなの気持ちが熱くなる試合を心がけているので、その日見に来てよかったなと思ってもらえるような熱い試合をするというところを見てほしいです。そういう試合ができる自信は十分にあるので。
──分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
柴田真吾
所属:フリー
生年月日:1996年1月3日生
出身:愛知県出身
身長:183cm
戦績:38戦25勝(13KO)11敗2分
元NJKFスーパーライト級王者