2022/03/09
4.17KNOCK OUT 2022 vol.3|対戦カード発表記者会見レポート
2022年4月17日(日)東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT 2022 vol.3』のカード発表記者会見が3月8日(火)都内にて行われた。
会見冒頭では、2022年6月26日(日)に東京・国立代々木競技場第二体育館大会を開催することが決定したことが発表された。
宮田充プロデューサーは「元々、『KNOCK OUT』は2016年12月からスタートして、途中で体制も変わったりもしましたが、昨年2月28日には『REBELS』ブランドと統合して現在に至ります。私は2020年10月からメンバーに加わらせていただきました。この2年間、コロナの影響でイベントとしては大変苦しい状況にありましたが、その中で新生『KNOCK OUT』として大きな舞台でできないか、という想いがありました。格闘技ファンの皆さんはもちろん、私にとっても思い入れのある国立代々木競技場第二体育館という会場さんと話をさせていただき、とてもいい日を抑えることができました。ぜひトライしてみたいと、山口代表、櫻田オーナーと協議を重ねた結果、本日の発表となりました」と説明。大会概要は3月中に会見の形で発表予定。
「イベントとしてやりたいのはあくまでも純然とした“キックボクシング”のイベント。私としてはキックボクサーが光り輝く舞台にしたいと考えています。同じ立ち技として色んなイベントがありますが、久しく“キックボクシング”のビッグイベントは開催されていないので、そういうファイターたちのぶつかり合いを当たり前のように見せていきたい。海外選手も6月頃だと招聘できると思いますし、今年中か来年に第二弾になるのか、そういう形で継続して続けていける、その第一歩にしたいと思います」とビッグマッチ開催への想いを語る。
出場選手に関しては現『KNOCK OUT』チャンピオン勢、常連選手だけでなく、「今はこういうファイターに出てもらいたいというのはありませんが、昨年2月のREBELSファイナル大会で山口元気代表とスペシャルエキシビションマッチを行った皇治君には出てもらいたい」と皇治にラブコールを送った。
最後に「6月26日というのは、アントニオ猪木とモハメド・アリが戦って“世界格闘技の日”という記念日となっています。会場と話をしていく中で、これはもうやるべきだなと思い、いい日が取れました」と1976年に行われた猪木vsアリの歴史的な一戦と同日であることが開催日の決定につながったことを明かした。
■KNOCK OUT-BLACKフェザー級 3分3R・延長1R
龍聖(TRY HARD GYM)vsTBA
昨年10月、銀次に勝利しKNOCK OUT-BLACKフェザー級王者に輝いた龍聖の王者としての初戦が決定した。対戦相手は海外からの強豪選手を招聘することを予定。
会見に出席した龍聖は「初めて外国人選手が相手になるということで、凄く毎日ワクワクしています。楽しみです」といい、「宮田さんが誕生日だったのでおめでとうございます!」と3月6日に誕生日を迎えた宮田プロデューサーにプレゼントを渡した。
王者初戦だけに試合内容が注目されるところだが、龍聖は「初戦だからと言ってあまり気にしていません。いつも通り、自分がやることをやるだけ。相手がどんなタイプかにもよると思います。焦らずに自分の攻撃を当てることをテーマに今練習していることがあります。外国人だとガンガン前に来るタイプの相手が多く、そのテーマに合うと思うので楽しみですね」と試合が待ち遠しい様子。
外国人特有のパワー、フィジカル面については「特に気にしていません。身体も特に負けないと思いますし、そこで勝てなくても他の面で補えると思いますし、総合的に戦うので別に気にしていません」と全く問題ないという。「外国人選手とどんどんやっていきたいというのはないですけど、今は経験としてやっておくのはいいことだと思います。タイ人が相手として決まっても、ノップ(タイ人トレーナー)もいるので、特に気にしていません。自分がやるべきことをやるだけです」と相手がムエタイ選手であってもやることは変わらないとする。
6月の代々木大会については「いいじゃん!という感じ」と多くは語らず、「僕の体重で考えると、僕の体重近辺の試合が一番盛り上がると思うので、(自分が)メインカードになるのでは?」とメインイベンターとしても意識している様子を見せた。
また、小笠原瑛作が階級を上げていく中で、龍聖や安本晴翔の対戦をアピールしていることについては「あまり興味はないですね。元々、僕がアマチュア時代に、子供にやさしく接していたのを見ていて凄く好きな選手でした。今は敵ですし、結構負けている選手なので(対戦は)特にいいかなと思います」と眼中にないとする。
今年の目標については「明確な目標はありませんが、とにかく勝ち続けることで道が開けると思いますし、負けないでずっと勝ち続けることが目標。それをやった上で最後にどうするかをまだ決めていませんが、行けるところまでいきたいですね。(結果を残している)証としてフェラーリを絶対に買おうと思いますし、次の試合で勝ってロレックスを買おうと思います」という。
最後に「格闘技が盛り上がっている中で、色んな大会があると思いますが、4月17日に最高の試合をしていい興行にしたいと思います。楽しみにして下さい」とファンにメッセージを送った。
■KNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター級 3分3R・延長1R
中島弘貴(LARA TOKYO)vsスーパーアンジ(Kunisnipe旭ジム)
中島は昨年5月から『KNOCK OUT』に参戦し、前戦となった1月の曽根修平戦では1RKO勝ちを収めた。対する22歳のアンジは『KNOCK OUT』初参戦。22戦9勝(4KO)12敗1分の戦績を持つ。
会見に出席した中島は「今回の試合は、自分に中で最低条件はKO勝ちすること。できれば3分以内に終わらせようと思います。相手のことはリスペクトしてますが、それぐらいで終わらせないといけない相手だと思います」と短期決着を予告。
アンジの印象については「試合を見たら攻撃の勢いがあるなと。体重に関しては、スーパーフェザー級でやったり、72.5kg契約で勝ったりしていて、よくわからない選手という感じです。動きは変則的な選手ですが、僕は40戦以上やっているので問題ないかなと思います」と特に警戒心はない様子を見せる。
現在3連勝中と好調を収めており、「コンディションも調子よく順調です。全体的に自分のレベルアップをはかっています」といい、「今は目の前に用意された一戦一戦でしっかり勝ち方にこだわった試合をして、6月の代々木大会につなげたい。今年のどこかのタイミングで海人選手とやれたら」とKNOCK OUT-BLACKスーパーウェルター王座を懸けて海人との再戦を改めてアピール。
最後に「前回の1月に続いて調子もコンディションもいいですし、今回も最初から判定で勝とうと思っていないので、そういう試合を見せようと思っています」とファンにメッセージを送った。
■KNOCK OUT-BLACKウェルター級 3分3R・延長1R
渡部太基(TEAM TEPPEN)vsTBA
渡部は昨年11月の『KNOCK OUT』で復帰し、松山翔に判定勝ち。今回は2度目の『KNOCK OUT』参戦となる。対戦相手は現在調整中。
・渡部太基
「会見があるということで、サプライズで現れるのかなと乱闘の練習をしていたのですが、これから相手は決まるということなので楽しみにしています。
(復帰戦で勝利しての手応えは?)まだやれるなと思いました。ブランクは問題なく、ずっと組みなしでやっていて組まれて疲れたというぐらいでした。
(ルールに関しての対応は?)対策というか、このルールでやっておくべきことはやっています。
(どういう試合を見せたいか)毎度そうですが、KNOCKOUTすることが理想で大会名通りの試合をしたいと思います。
(テーマは)何かは言えませんが、今まで倒したことのない技で倒そうと、練習しています。お客さんはビックリするかはわかりませんが、何でもできるところを見せたいですね。思いつきで始めたのでこれから1カ月ちょっとで、きっちり自分のものにしたいと思います。
(組は強化している?)組まれた時の対処はやっていますし、組ませずに倒します。
(今回も激闘をやりそうか?)クレバーにと言いたいですが、やっちゃうと思うのでその時はその時ですね。
(今年の目標)できるだけ試合をしたいなと。昔は年5~6試合は当たり前でしたが、最近は年1~2回になったので若い者に負けないようにできるだけ試合をしたいと思います。
(やりたい相手は)ベルトは最低限ほしいので、その上でどんどん強いやつとやりたいと思います。
(代々木大会について)昔に出場したことがありますが、代々木で自分の中でいい思い出がないので、それを塗り替えるためにも自分も出場していい形を残したいです。
(ファンにメッセージ)相手はまだ決まっていませんが、『4月は渡部の日だったな』という大会にするので期待して下さい」
なお、3月12日(日)東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT 2022 vol.2』で渡部はゲスト解説として登場することが決定している。
■KNOCK OUT-REDライト級 3分3R・延長1R
スアレック・ルークカムイ(タイ)vsREITO BRAVELY(BRAVELY GYM)
昨年12月、大分で開催された『KODO』でスアレックはNOBU BRAVELYにM-1世界スーパーライト級初代王座決定戦で勝利し、王座獲得。7月のKNOCK OUT-REDライト級タイトルマッチで重森陽太に敗れて以来の『KNOCK OUT』参戦となる。対するREITOは同大会でM-1 JAPAN ライト級初代王座を獲得している。
・スアレック・ルークカムイ
「(※全て日本語で)今年はガンガン試合をするので応援よろしくお願いします。
(相手について)相手の試合をちゃんと見ていないのですが、大分は焼肉と温泉が良かったです。東京までお肉を持ってこい! という感じ。試合前にたくさんお肉を食べて試合でも勝ちました。
(失ったKNOCK OUTのベルトについて)言い訳になりますが、試合前に怪我をしていて100%の力が出なかったので、もし怪我をしていない時にやって、もう一度ベルトを持って帰りたいです。
(どんな試合をしたいか)KOで終わらせます。
(相手はM-1日本王者、スアレックは世界王者ということで差を見せ付けたい?)世界の方がカッコいいし、強いと思います。
(2022年の目標は)いっぱいいい試合をして、日本で大きな団体でも試合をしたいです。タイトルマッチももう一回やりたいので頑張ります。
(ファンにメッセージ)今年はいっぱいいい試合をしますので応援よろしくお願いします」
■KNOCK OUT-REDライト級 3分3R・延長1R
潘隆成(クロスポイント吉祥寺) vs庄司啓馬(TEAM TEPPEN)
・潘隆成
「今2連敗中なので、(庄司の)インタビューを聞いて『食ってやろう』という気持ちが凄く伝わってくるのですが、僕もここで食われる気にはいかないので差を見せて勝たないといけない試合だと思っています。しっかりと差を見せて勝ちたいと思います。
(相手の印象)前回の試合を見て負けてしまいましたが、気持ちも強くてガンガン前に出てくる選手だんと思いました。面白い試合になると思うので二人でしっかり盛り上げたいと思います。
(どういう試合をしたいか)何もさせないぐらいの試合をしないといけないと思っているので、全局面でしっかり自分が上回っているのを試合で見せたいと思います。
(ファンにメッセージ)僕も二連敗していて失う物はないという気持ちなので、ここで食われてたまるかという気持ちも無茶苦茶あるので、それを試合でしっかり見せられたらと思います。楽しみにして下さい」
・庄司啓馬
「この1年を懸ける気で考えていたので、僕は今まで正社員として働いていたのですが今年に入って辞めて1日中ジムに入り浸っているような格闘技三昧の日を送っています。その中で潘選手とのオファーが来まして、これは自分にとっての大チャンスだと思って喜んでお受けさせていただきました。僕は全然キャリアもないですし、大方の予想は潘選手だと思いますが、今は那須川(弘幸)会長と1から全てを見直して、朝から晩まで1から作り込んでいますので今までとは全く違う動きになっています。残りの6週間も引き続き調整して仕上げていきますので、当日は応援よろしくお願いします。
(相手の印象)僕は福岡出身で、初めて後楽園で見た試合が潘選手の試合で『同じ階級にこんな凄い選手がいるんだ』と遠い存在のような感じで見ていました。凄く上手で強く、ベテランな選手という印象があります。
(成長の手応えは?)1から作り込んでやっていて、手応えは秘密というか、試合を見てくれたらと思います。仲間、会長からも『全く違うな』と言ってもらえたり、スパーでもずっといい調子が続いていてかなり気持ち的にも凄くいい状態です。
(ファンにメッセージ)前回『KNOCK OUT』に参戦して結果が出せなかったのに、こんなチャンスをいただきました。自分は進化していて、格上の潘選手に挑みます。僕は全く失う物はなく、あとはやるだけなので失う物のない人間の怖さを見せられたらと思います。当日まで6週間ありますが、会場に来られる方は来ていただいて、ネット配信などもありますのでそれで庄司啓馬を応援していただけたらと思います。最後に、本日3月8日は那須川会長の誕生日ですので、『KNOCK OUT』ファンの皆さんはご周知お願いできたらと思います」
<その他の決定対戦カード>
■KNOCK OUT-REDライト級 3分3R・延長1R
工藤red玲央(TEPPEN GYM)vs加藤和也(ドージョー☆シャカリキ)
■KNOCK OUT-BLACKウェルター級 3分3R・延長1R
松山翔(菅原道場)vs悠 YAMATO(大和ジム)
■KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級 3分3R
井樋大介(クロスポイント吉祥寺)vs池田航太(拳粋会宮越道場)
■KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級 3分3R・延長1R
向井貫太(WSRフェアテックス)vs智己(LARA TOKYO/スピリッツジム仙台)
■KNOCK OUT-BLACKバンタム級~スーパーバンタム級 3分3R
井熊和也(クロスポイント吉祥寺)vsTBA(後日発表)
■KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級 3分3R
久井大夢(TEAM TAIMU)vsTBA(後日発表)