2021/08/12
9.25 KNOCK OUT 2021 vol.4|対戦カード発表記者会見レポート
2021年9月25日(土)東京・後楽園ホールで開催される『KNOCK OUT 2021 vol.4』の記者会見が8月11日(水)都内にて行われ、第一弾対戦カードが発表された。
■スーパーファイト KNOCK OUT-RED -53.0kg契約 3分3R・延長1R
白幡裕星(橋本道場)vsサンチャイ・TEPPEN GYM(タイ/TEPPEN GYM)
前戦となった6月大会では、プロボクシング元日本ライトフライ級王者・悠斗に判定勝利したKNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者・白幡の今回の相手は、元ラジャダムナンスタジアム・ミニフライ級王者サンチャイに決定。サンチャイはこれまでに老沼隆斗、石井一成、大﨑孔稀といった日本軽量級トップ選手と対戦経験がある。
諸事情で会見を欠席したサンチャイに対し、メッセージを用意したという白幡は「こんにちは、私は白幡裕星です。サンチャイ選手はとても強いですが、面白い試合になると思います。そして最後は自分が絶対勝ちます」と全てタイ語で読み上げた。
サンチャイの印象について聞かれると「危険な相手」と警戒心を強める。「老沼選手、大﨑選手、石井選手と過去にやっていますが、サンチャイ選手を完封した選手はいません。僕の今回のテーマは完封。その3選手よりも圧倒的な勝ち方をしたい。KNOCK OUTチャンピオンとしてまだKOを見せられていないので完封して隙があったら倒したい」と自信を見せる。
タイ人との対戦は2019年7月28日のペットウボンに勝って以来、2度目の対戦となり、「1回しか対戦していないのでタイ人との対戦は得意かどうかは分かりませんが、対策はしっかりします」という。
現在、キック界では53kg級戦線が盛り上がっていることについては、「ヒジありの53kgでは存在が薄れているのかなと感じていて、僕は主役になりたいと思います。ヒジありだと、もう一人強い選手がいると思うので、その選手にもいずれかは辿り着きたい」と目標を掲げる。
なお、この日が19歳の誕生日だという白幡は「誕生日で本当は予定が入っていたんですが、記者会見になってしまいました。練習も休む予定だったんですが、帰って4時間練習します……」と苦笑い。
最後に「同じ日に(花岡)竜が王座決定トーナメントに出場して圧倒的に勝利すると思うので、僕もそれに負けないようにいい試合をして、2人で勝って写真を撮りたいと思います」と意気込みを語った。
なお、サンチャイからのコメントが届いており、「現在、タイは大変な状況で、試合ができない仲間がたくさんいます。今回、私が勝つことで、タイの仲間とTEPPENGYMを元気にします。頑張ります!」と読み上げられた。
■初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメント
花岡竜(橋本道場)
濱田巧(team AKATSUKI)
心直(REON Fighting Sports Gym)
空龍(空修会館)
4選手によるワンデートーナメントとなり、今大会で準決勝、決勝戦を行う。この日の会見を欠席した『KNOCK OUT』初参戦の空龍は8戦7勝(3KO)の戦績を持つ16歳(試合時は17歳)。
トーナメント本命の花岡は「今回このようなトーナメントを開催していただきありがとうございます。他の選手を見ると、自分は優勝できると思いますし、優勝しないといけないと思っています。必ず2戦2勝2KOしてベルトを持って帰りたい」と自信満々のコメント。
5月の前戦では酒井柚樹を相手に勝利した濱田は「前回と同じく有言実行して一番会場を盛り上げた上で2試合勝って、ベルトを巻きたい」とこちらもベルト奪取を宣言する。
対して心直は「前回二月の試合(伏見和之戦)で手を骨折して今回はこっそり復帰戦になります。トーナメントのメンバーに選ばれて嬉しいのですが、花岡選手は凄く強いですし、みんな強敵です。空龍選手の試合映像を見たら、めちゃ強くて焦りました。team AKATSUKIに出稽古に行っていたので、濱田選手は強いのを知っています。自分が一番弱くね? と思うのですが、『KNOCK OUT』という大会名通り、全試合KOで優勝したいと思います」と弱音を見せつつも優勝を予告した。
組み合わせは後日発表となり、一回戦、決勝戦で対戦したい相手を聞かれると、心直は「決勝に駒を進めるためにはどんな手を使ってでも勝たないといけません。一回戦では濱田選手とやって、反則しない程度のギリギリの技を使って勝ちます。そして、花岡選手と決勝戦でやりたいです」といえば、濱田は「一回戦で心直選手と」といい、決勝戦の相手にこだわりはない様子。
花岡は「空龍選手は無敗なので、他の選手には黒星を付けられたくない。自分が初黒星を付けます。決勝戦は誰でもいいです」とした。なお、花岡と空龍はジュニア時代に対戦している情報があるものの、花岡は「150戦ぐらいしていて空龍選手とやったかは覚えていませんが、空修会館の選手とやった記憶はあります」とのこと。
1日2試合の過酷なワンデートーナメントとなるが、濱田は「分けてやるよりも1日でやった方が自分としては楽。気持ちは自分が一番強いと思うので有利だと思います」と気持ちの面で負けないのでワンデーは問題ない様子。
心直は「自分の課題はスタミナなのでワンデーは厳しいと思いましたが、健太会長はKrush -70kg初代王座決定トーナメントで優勝(2011年7月16日)して宮田さんに手を挙げられていたので、あれを再現したい」と師匠の健太に続いて初代王座を巻きたいと目論む。
花岡は「アマチュア時代のトーナメントでは1日に3~4試合は多く、ケガしない戦い方、倒せる技術があり、他の選手よりも自分は試合経験は豊富。他の選手は眼中にないので自分が優勝してやろうという気持ちです。橋本道場にはすでにスーパーフライ級のREDのベルトがあるので、僕がBLACKのベルトを持って帰って橋本道場がスーパーフライ級を制覇したい」と余裕のコメントを残した。
“眼中にない”発言を受けた心直は「その通りだと思います(笑)。自分も花岡選手の立場だったらそう言います。でもひっくり返す準備はこれからしていこうと思います」といい、濱田も「そう言う気持ちは分かりますが、ワンデートーナメントなので何が起こるか分かりません。その何かを手繰り寄せたい。先に安達君にベルトを獲ってもらって、僕もその勢いでベルトを獲りたい」と同大会で王座決定戦に臨む安達浩平と共に勝ってteam AKATSUKIに2本のベルトを持って帰りたいとした。
なお、トーナメントのリザーブファイトを設けるかの問いに宮田充プロデューサーは「心直選手が何をしでかすのが分からない発言をしたので(笑)、対応をしっかり考えた上でトーナメントを実施したい」とした。
この会見を欠席した空龍からはコメントが届いており、「頂いたチャンスに感謝し、このチャンスを活かせるように頑張ります。練習した事をしっかりと出して優勝します」と読み上げられている。
■初代KNOCK OUT-REDバンタム級王座決定戦 3分5R・延長1R
安達浩平(team AKATSUKI)vs 響波(Y’s glow)
6人の選手が総当たりリーグ戦で争い、最も獲得ポイントの多い安達と響波の対戦し、勝者が初代級王者に認定される。当初は5月の後楽園大会で行われる予定だったが、4月大会のカードが5月大会にスライドしたために、改めて今大会で行われることとなった。両者は昨年12月、『REBELS』で行われたリーグ戦で対戦し、安達が判定勝利している。
・安達
「今回のリーグ戦は2020年から開催していますが、コロナの状況もあって延期していましたが、最後まで開催してくださる運営の方に感謝しています。やっとタイトルマッチまで来たので、目の前の赤いベルトを絶対に獲りたいと思います。
(前回対戦したことを踏まえての相手の印象)響波選手はバンタム級だと身長が高くて、リーチもあって凄くやりづらい相手でした。今回は前回と同じく、ガンガン前に出てぶっ倒したいと思います。
(リーグ戦が長く続いてどういう想いだったか)目の前のベルトを獲ることをモチベーションにして今まで練習してきたので、変わらずやってきました。
(今回タイトルマッチということで師匠の良太郎の指導について)そんなに変わらず指導してくれています。いつも怖いです。
(どのような決着を付けたいか)前回響波選手とやってからパワー、スタミナを付けてきたので、今回はKOで仕留めたいと思います。
(ベルトを獲った後の目標は)目の前のことだけを考えていますが、他団体では53kgが盛り上がっているのでそういう選手と拳を交えたいと思います。
(ファンへのメッセージ)9月25日は目の前の赤いベルトを巻きます」
・響波
「前回は安達選手に判定負けして悔しかったのですが、試合をして手応えがあったので次は絶対に勝てると思います。
(前回対戦したことを踏まえての相手の印象)パンチが得意なので、パンチでは負けているのかなと思いますが、自分の長所は足を使って攻撃すること。パンチも蹴りも使えるようにして試合をしたいと思います。
(リーグ戦が長く続いてどういう想いだったか)特に考えていませんでした。
(試合間隔が空いているが)普段と変わらず練習してきました。自分の兄の耀織が対戦相手のことを真似してくれるので、と一緒に練習してきました。
(どのような決着を付けたいか)安達選手にKOされる前にKOしたいと思います。
(ベルトを獲った後の目標は)チャンピオンになってから考えます。
(ファンへのメッセージ)当日は気合いを入れて頑張ります」
■KNOCK OUT-BLACKライト級 3分3R・延長1R
大谷翔司(スクランブル渋谷)vs麻火佑太郎(PHOENIX)
5月大会のKNOCK OUT-BLACKライト級タイトルマッチでバズーカ巧樹に判定負けした大谷と、同大会で古村匡平に判定負けした麻火の再起を懸けた一戦が決定。当初このカードは今年2月の『REBELS~The FINAL』で決定していたが、大谷の欠場により消滅していた。
宮田プロデューサーは「『KNOCK OUT』に関わらせてもらってからどこかで組みたいと思っていたカード。一度決まったこともありましたが、改めてこのタイミングでやることが決まりました。バズーカ選手の今後のチャレンジャーは、このカードと今大会で決まっている丹羽圭介選手とvs般若HASHIMOTO選手の一戦の4人の中から試合内容などを踏まえて浮かび上がってくるのかなと期待しています」とコメントした。
・大谷翔司
「前回バズーカ選手に敗れたのですが、その試合で見えた細かい部分をしっかり修正して、危機感を持って挑んで必ずKOしたいと思います。
(対戦相手の印象)特に印象はないです。強いていうなら良く言えば多才、悪く言うと器用貧乏なイメージがあります。
(今回のテーマ)前回負けてしまって、今回特に連敗は許されないと思うので負けられない試合になります。
(麻火の『バズーカに勝てるのは自分しかいない』という発言を受けて)前回負けていますが、そこで手応えがあった部分はありますし、もう一度できるチャンスを掴めれば絶対に負けない自信はあるので、(麻火と)同じく自分も負けない気持ちです。
(バズーカとの実力差は)結果は完敗でしたが、実力差は感じていません。試合でザルな部分が出てしまったので、そこを修正すれば普通に勝てる相手だと思います。
(どういう勝ち方をしたい?)絶対に倒して強くなった姿を見せたいと思います。
(ファンにメッセージ)自信のある部分は9月まで伸ばしつつ、必ず進化した姿を必ず見せられると思うのでよろしくお願いします」
・麻火佑太郎
「このカードが改めて組まれたことを凄く嬉しく思います。バズーカ選手は不動のチャンピオンですが、そこに挑戦して勝てるのは自分しかいないと思うので、挑戦するにふさわしい試合内容で大谷選手に勝ちたいと思います。
(対戦相手の印象)フィジカルが強いと思っていて、打たれ強さ、気持ちの強さがあるのかなと。以前決まった時よりも自分はかなり成長しますし、その時よりもかなり自信は付いています。2月に仮にやっていたとしても、その時よりもかなり自信が付いているので、今回いい勝ち方ができると思います。
(今回のテーマ)タイトルの前哨戦だと思うので、ここでしっかりいい勝ち方をして、来年一発目にビッグイベントがあるのであれば、そこでバズーカ選手に挑戦してベルトを巻きたいと思います。
(バズーカとの試合が組まれたら?)自分はダウンを取られないし、逆に自分が取ると思います。スタイル的にも違うので同じ結果にはなりません。打ち合いにもならず別な試合内容で魅せる試合になります。しっかりそこに辿り着くためにも、今回はいい内容で勝ちたいと思います。
(バズーカとの実力差は)この前の試合(古村戦)は自分が勝っていたと思っていて、次にバズーカ選手に挑戦するのは自分だと思っていました。そこで負けてしまって軸がブレてしまったので、少し遠くはなりましたが、今回しっかり挽回できればすぐに辿り着けると思うのでそんなに遠くには感じていません。
(どういう勝ち方をしたい?)一番分かりやすい勝ち方はKOだと思うので、しっかりKOしてマイクパフォーマンスをしたいと思います。
(ファンにメッセージ)いつも応援してくださっている皆さんには、この前負けた試合で悔しい想いをさせましたし、自分も悔しい想いをしました。次の再起戦でレベルの差を見せて勝ってベルトに近づきたいと思います」
■KNOCK OUT-BLACKライト級 3分3R・延長1R
丹羽圭介(TEAM ニワールド)vs般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺)
・丹羽圭介 ※会見は欠席
「昨年末に試合をしてから約9カ月ぶりのリングになります(前戦は2020年12月6日、耀織に3RKO負け)。38歳になり、現役としての真価が問われる試合だと思っています。今回の試合テーマは“破壊と再生”。皆さんの胸に突き刺すエナジーを届けます」
・般若HASHIMOTO
「自分も9カ月ぶりの試合になります。前回からパワー、スピード、テクニックも色々とパワーアップしていて、今回は『KNOCK OUT』の試合なのでKOにこだわっていきたいです。丹羽選手のレベルが相手なので2Rまで“には”倒したいと思います。
(丹羽の印象について)動画を見ました。『REBELS』の63kgのベルトを獲っていて強いとは思うのですが、凄くパンチ力があったり凄くテクニックがあるわけでもないので、自分的には何が強いかよくわからないです。サイズは自分よりデカくても、特に気にしていません。自分がどこまで高められるかが大事だと思います。
(今回の試合テーマ)丹羽選手に勝つ“には”パワーが大事だと思っていて、サイズは小さくても63kgでも戦える身体作りをしてきたのでパワーをもっと上げていってしっかりKO勝ちして上にいきたいと思います。
(『KNOCK OUT』での目標)バズーカ選手がベルトを持っていて、自分は以前に戦っていて(2019年9月22日、般若が判定負け)、リベンジしてベルトを獲ります」