2021/09/17

9.25 KNOCK OUT 2021 vol.4|安達浩平 インタビュー公開!

 

 

 

「濱田と2人でベルトを獲って、9・25は『AKATSUKI祭り』にします!」

 

 

9・25『KNOCK OUT 2021 vol.4』の「KNOCK OUT-RED バンタム級王座決定戦/3分5R・延長1R」で、響波と対戦する安達浩平。昨年2月にREBELS王座を懸けて始まったリーグ戦が、いよいよ決着する。今年4月の最終戦に臨む時点でこの王座決定戦への進出は決まっていた安達は、改めてこの試合に、そして王座にどんな思いを持っているのか?

 

 

 

-- いよいよ王座決定戦がやってきました。

 

安達 そうですね。去年、2020年2月から『REBELS』でリーグ戦を開催していただいて、コロナ禍というのもあって予定も変わって、本当にいよいよという感じで。楽しみですね、すごく。

 

-- ここにたどり着くまでに、結局1年半に及んだわけじゃないですか。気持ちは保てましたか?

 

安達 僕は全然、保てましたね。リーグ戦がなくなるとかそういうのはなくて、延期はありましたけど、ずっと開催していただけたので、もうベルトを獲るという気持ちをずっと持って練習してきたという感じです。

 

-- 最終的に、4月の新宿FACE大会で勝って、もともと王座決定戦進出は決まっていましたが、その勝利によって相手が響波選手に決定したという流れですね。

 

安達 はい、4月に工藤“red”玲央選手に勝って王座決定戦に挑めるということは、非常にいい流れで来てると思ってるんで、あとは本当に9月25日、いつもの動きを出して勝つだけという感じですね。

 

-- 響波選手とは公式戦でも当たっていますが、改めてその印象は?

 

安達 178cmと大きくて、バンタム級だとやっぱりなかなかあの身長はいないですよね。手足も長いので、正直、工藤選手と響波選手のどっちがやりやすいかとなると、やっぱり、響波選手の方がやりづらいというのはありますけど、まあ、別に攻撃自体もそんなにパワーはないので、今回も全然問題ないかなとは思ってます。

 

-- では、試合でやることは基本的に同じ?

 

安達 基本的にはそうですね。12月に戦った時と同じ感じで戦おうかなと思ってますね。

 

-- ただ、前回負けた立場の響波選手は、また意気込みが違うと思いますが。

 

安達 はい。やっぱり響波選手にとってはすごいチャンスだと思うし、僕にも1回負けているから「絶対勝つぞ」という気持ちで来ると思うので、前回戦ったときよりは、もっと前に出てくるのかなとは思ってます。最終的には気持ちの勝負だと思うので。

 

-- 気持ちという部分は、安達選手の戦い方からすると、一番負けない、負けたくないところなのでは?

 

安達 そうですね。プレッシャーになっちゃうのであんま考えないようにしてますけど、負けられないですね。気持ちでは絶対負けたくないというのはあります。下がったりするような試合はしたくないし、常に会場を盛り上げ勝つという気持ちでいます。

 

-- 今回勝てば、いよいよチャンピオンです。ここまでの期間も長かっただけに、ベルトの思いもより強く、濃くなっているのではないかと思うんですが。

 

安達 本当に1年半、ずっと待っていたというか、狙っていたベルトなので、ここで獲って本当に『KNOCK OUT』を盛り上げたいという気持ちも強いです。『KNOCK OUT』は強いチャンピオンがたくさんいるので、そこに肩を並べて一緒に盛り上げていきたいと思ってます。

 

-- 実際、4月の「REBORN」以降も、『KNOCK OUT』では新王者が次々に誕生しています。それをどう見てきましたか?

 

安達 みんな、すごくチャンピオンの自覚というか、『KNOCK OUT』を俺が引っ張っていくぞみたいな気持ちを感じるんですよね。試合終わった後のマイクとか聞いてても、そういう気持ちが前に出ていて、「すげえな!」って客観的に見てました。僕も負けないように、『KNOCK OUT』の軽量級を盛り上げていきたいなと思っています。

 

-- 試合後のマイクも含めて?

 

安達 そうっすね、僕はマイクがあんまり得意じゃないんで(笑)。良太郎代表からも、よく「インタビューつまんねえよ」って言われるので、今回もマイクはそんなに期待しないでもらいたいです(笑)。ま、試合で魅せますという感じで。

 

-- 分かりました(笑)。ここのところ、キック界全体で53kg前後の階級が盛り上がってきている状況でもあります。

 

安達 軽量級は『KNOCK OUT』にも強い選手がいっぱいいますし、他団体も盛り上がっていますよね。やっぱり強い選手とやりたいなという気持ちはすごくあるので、まずはベルトを獲ることを一番に考えてますが、獲ったら強い選手と拳を交えたいという気持ちもすごくあります。

 

-- 安達選手はJ-NETWORKバンタム級王者でもあります。その経験の差もあるという気持ちは?

 

安達 そうですね。今回はタイトルマッチなので5ラウンドですけど、僕はそれも経験していますし、そういう経験の差でも僕の方がちょっと有利なのかなとは思ってますけどね。ヒジありなので何があるか分からないので、5Rずっと集中してやっていこうかなとは思ってます。

 

 

 

 

-- 同じ大会では、濱田巧選手も王座決定トーナメントに挑みますね。

 

安達 1日で2本のベルトを獲るというのが一番最高のシナリオで、濱田も僕も一緒にベルトを獲って、2本一緒に掲げたいな思ってます。濱田にはいつもいつもセコンドについてもらってるんですけど、彼も試合なので、そこにいないという部分はちょっと不安ですけど、同じリングで戦ってるので、やっぱお互い強い気持ちを持って一緒に盛り上げたいなと思ってます。「AKATSUKI祭り」ですね。

 

-- 練習も、お互いに気合が入ったのでは?

 

安達 はい。濱田もすごく集中して毎日追い込んでますし、僕も刺激をもらって、「濱田が頑張ってるから俺も頑張らないとという気持ちにすごくなりますね。AKATSUKIの練習はつらいんですけど、それがあるから気持ちを折らずに、一緒にやってこれたのかなと思います。

 

-- 良太郎代表は大変そうですね(笑)。

 

安達 そうなんですよ!(笑) 代表は今、ミット持ちに専念してくれていて、いろいろ痛い個所も出てきてしまってるみたいなんですよね。でも僕らは関係なく、もう思いっきり代表を倒すつもりでミットとかもやってて。あとスパーリングとかも週1でやってくれてたりしたので、本当に感謝しかないです。代表のためにも絶対獲りたいなと思ってます。2人でタイトルを獲れば、それが一番の薬になるかなとも思うので。

 

-- すでに王座を持っているわけではありますが、改めて安達選手の理想の王者像というのは?

 

安達 やっぱり……熱い試合を絶対するという感じですかね。つまんない試合はしないというか。僕はそんなに「やるかやられるか」という感じではないですけど、でも気持ちは見せられると思うので、お客さんに感動していただけるような試合を常に見せていくという感じですかね。

 

-- そういう意味では、リーグ戦が始まった当初、6選手がエントリーしていた段階でも、「やっぱり俺しかいないだろ?」という気持ちも強かったのでは?

 

安達 タイトル持ってる選手は僕しかいなかったですし、「やっぱり俺しかいねえだろ」というのは思ってますし、だからこそ、「やっとここまで来た」という思いは強いですね。

 

-- ではそういったところも踏まえて、当日、一番注目してほしいというポイントは?

 

安達 本当に、気持ちですね。今回5ラウンドありますけど、絶対負けないという気持ちを前面に出して戦おうと思っているので、そこを一番見てほしいと思います。

 

-- それこそ、気持ちは1ラウンドから全開で?

 

安達 はい、気持ちは全開です。まあ戦うプランはいろいろあるんですけど、気持ちは全開で行きます。

 

 

 

 

 

プロフィール
安達浩平(あだち・こうへい)
所属:team AKATSUKI
生年月日:1988年2月4日
出身:千葉県鎌ケ谷市出身
身長:168cm
戦績:16戦10勝(2KO)4敗2分