2022/07/12

7.23 KNOCK OUT 2022 vol.4|栗秋祥梧 インタビュー公開!

 

 

 

「今回、勝たないといけない理由も、その先のプランもあります」

 

7・23『KNOCK OUT 2022 vol.4』の「KNOCK OUT-REDフェザー級/3分3R・延長1R」でTAKERUと対戦する栗秋祥梧。3月の角田泰盛戦では鮮やかなKO勝利を見せ、復活をアピールした栗秋としては、連勝で勢いに乗りたいところ。本人は「平常心で」ということだが、この試合とその後についてはいろいろと考えているところがあるようで……。

 

 

 

-- まずは改めて、3月の角田泰盛戦について振り返っていただけますか?

 

栗秋 いい結果で終われたというか、また新しいスタートが切れた試合になったと思います。

 

-- 練習したものが出せたという手応えがあった?

 

栗秋 それはメチャクチャありましたね。ずーっと、ダウンを取った跳びヒザ蹴りを合わせるタイミングだったり、相手との距離だったりを確認しながら練習していたので、それが自然と身についていました。けっこう完璧にハマったなという感じでしたね。

 

-- では、あの試合以降の練習はいい感じで行えていそうですね。

 

栗秋 いえ、あれでモチベーションを上げて臨むという感じではないです。

 

-- そうなんですか?

 

栗秋 1日1日、また違う自分を探しているというか、違う自分を作っていきたいので、前回の試合からはスパッと気持ちを切り替えて練習しています。

 

-- そうなんですね。では、今のモチベーションとかテーマはどんなところにありますか?

 

栗秋 モチベーションの面では、常に平常心でいられるようにと心がけているので、上がったり下がったりというのはないですね。まあ、上がったり下がったりしてると、けっこう練習をサボったりしてしまうので(笑)。だから平常心でいることを心がけて、毎日インストラクターとして働いたり、練習に臨んだりしています。

 

-- というところで、今回はTAKERU戦です。改めて相手の印象は?

 

栗秋 印象は……どうなんですかね? (小笠原)裕典さんとの試合(2021年1月)を見たら、すごく気持ちもあって前に出てくる、いい選手だと思ったんです。だけど龍聖選手との試合(2021年3月)は足を使って、逃げ回ってたように見える戦いだったんですよね。その時の作戦というのもあるだろうし、ケガしたというのも聞きましたけど……。

 

-- 龍聖戦では1ラウンドに肩を脱臼してしまったそうですからね。今年3月に復帰していて、次はまたガンガン出るスタイルになりそうです。今は対策が中心ですか?

 

栗秋 正直、対策は今回、何もやってないです。相手がどんなスタイルで来ようが、今は自分の武器だけを磨いています。

 

-- 角田戦では跳びヒザやパンチが冴えていましたが、他の武器も考えている?

 

栗秋 そうですね。具体的にはあまり言いたくないですけど、「これで倒したい」と思っている技があります。ただパンチや跳びヒザは僕のベースというか、そこは絶対警戒されていると思うので、それを警戒させておいて違うものを叩き込んでやろうと思ってます。

 

-- 昨年夏に一度は引退を考えた後、「ここから1年間しっかりやる」と決めて戻ってきた、というお話をされていました。その時点からここまでは順調ですか?

 

栗秋 はい。別に変わりなくやれてるし、自分の今の環境とかに感謝しながらやれてるなと思ってます。ただ、九州の大分に実家があるんですけど、つい最近ばあちゃんが体調を悪くして入院したので、それでモチベーションが下がった部分はありますね。

 

-- では、今度の試合でいい知らせを届けないとですね。

 

栗秋 何だかんだずっと応援してくれていたので、試合でいい勝ち方をして「大丈夫だよ」というメッセージをを届けたいと思います。

 

 

 

 

-- 今回の試合への気持ちとしては、そこが一番大きいですか?

 

栗秋 そうですね。やっぱりばあちゃんを安心させたいし、それからお兄ちゃん(KNOCK OUTジム調布のトレーナー、栗秋和輝)やトレーナーのチャーンさん、山口元気会長にも「どこのリングに上がっても、こいつだったら大丈夫だろう」と思ってもらえるようにしたいと思います。

 

-- ただ、栗秋選手にはもっと『KNOCK OUT』のリングを盛り上げてもらわないと困るんですが(笑)。

 

栗秋 大丈夫です(笑)。ただ正直、思っていることがあって。

 

-- 何でしょう?

 

栗秋 KNOCK OUT-REDフェザー級チャンピオンの安本晴翔選手がしばらく『KNOCK OUT』に上がっていなくて、他団体に出場することが発表されましたよね。僕のプランとしては、ここで僕がしっかり盛り上げて「やっぱり栗秋だな」ってところを見せて、来年3月の代々木第二体育館大会に「ちょっと顔出しに来いよ」って言えたらと思ってるんです。代々木でベルトを懸けて戦いたいと思っているので。

 

-- そうですか。

 

栗秋 安本選手には安本選手の考えがあるだろうし、どういうことになるかは分からないですけど、そこで借りを返したいです。

 

-- 『KNOCK OUT』のリング、そして栗秋選手が気になるようにさせるということですね。では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

栗秋 他の選手にはないものが僕にはあると思っていて、それをしっかり届けるので、そこに注目していてほしいです。

 

-- 分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

プロフィール

栗秋祥梧(くりあき・しょうご)
所属:クロスポイント吉祥寺
生年月日:1995年4月23日
出身:大分県日田市
身長:170cm
戦績:64戦41勝(22KO)20敗3分
タイトル:元大和フェザー級王者