2022/07/20

7.23 KNOCK OUT 2022 vol.4|vic.YOSHI インタビュー公開!

 

 

 

「相手のスタイルとは水と油。でも自分が詰めて勝ちます!」

 

7・23『KNOCK OUT 2022 vol.4』の「KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級/3分3R・延長1R」で津崎善郎と対戦するvic.YOSHI。『KNOCK OUT』初参戦を果たすNJKF同級王者・YOSHI。どんな気構えで乗り込むつもりなのかと思ったら、どうも自信なさげな発言ばかり。だが聞いていくと、だんだんとその奥にある自信が見えてきた。

 

 

 

-- 最初に確認させてもらいたいんですが、リングネームの「vic.YOSHI」は何とお読みすればいいんでしょう? 頭の「vic.」のところは読まないという噂を耳にした(というかOGUNI-GYMサイトの記述を見た)んですが……。

 

YOSHI あー(笑)。僕は普段、NJKFに出てるんですけど、NJKFではそこも読まれてるんですよね。正直、僕としてはどちらでも大丈夫なんですけどね。「vic.」の部分は「victory」の頭3文字を取ってつけただけなので。

 

-- そういう意味だったんですね! ただ、「どっちでもいい」だと混乱してしまうと思うので(笑)、どちらかに決めるとしたら?

 

YOSHI じゃあ、そこも読む方向で。「ヴィック・ヨシ」でお願いします。

 

-- 了解しました! いきなり試合と関係ないところから始まって失礼しました(笑)。今回、『KNOCK OUT』初出場ですが、最初にオファーが来た時はどう思いましたか?

 

YOSHI 正直、僕が声をかけてもらえるとは思ってなかったんですよ。僕は世間的には無名の選手なので。でもオファーをいただいたことは光栄でうれしかったし、試合も楽しみです。

 

-- 無名とおっしゃいますが、現役チャンピオンじゃないですか。

 

YOSHI まあ、肩書きはそうなんですけどね(笑)。でもそんな、「チャンピオンです」と胸を張って言えるほど強くもないし技術もないので……。

 

-- いやいや、タイトルマッチに勝ってベルトを持っているわけですから(笑)。では初参戦なので、YOSHI選手を初めて見るお客さんに自分のスタイルを説明するとしたら?

 

YOSHI 基本的に後ろには下がりたくないし下がらないので、攻撃をもらっても前に出続けるようなスタイルですね。もともとサッカーをやっていたというのもあって、パンチよりはローやミドルなどの蹴りが特徴ですかね。

 

-- サッカーはどれぐらいやられていたんですか?

 

YOSHI 小1から高3までやってました。高校の時は、学校は無名だったんですけど、個人としては東京の第1地区トレセン(強化育成メンバーの種類の一つ)というのに入ったことはありました。

 

-- そのサッカー少年がキックを始めたのはどういういきさつだったんですか?

 

YOSHI 子供の頃に魔裟斗さんや山本KID徳郁さんの試合をTVで見ていて、いつかは格闘技を習ってみたいなというのが漠然とあったんですね。それで、高3でサッカーをやめて大学に進学した時に、昔の気持ちを思い出して、近くのジムに通い始めたのがきっかけでした。最初は健康目的程度で始めてました。

 

-- そのジムがOGUNI-GYMだったんですか?

 

YOSHI いえ、最初は大学が埼玉の方だったので、そこに近いジムでした。就職したら職場の近くにOGUNI-GYMがあったので、改めて入会しました。

 

-- では、キックでプロになることなんて……

 

YOSHI 一切考えてなかったですね。でも1回試合に出てみたいなという思いはだんだん出てきて、アマチュアの試合に出たんですけど、そこで負けちゃって、悔しくて。せっかくなら1回ぐらい勝ちたいと思って次の試合に出たら、今度はKOで勝てたんです。それがすごく気持ちよくて達成感もあって、その感覚をもう1回味わいたい、もう1回味わいたいというのが積み重なって、次は「プロで1回勝ちたい」という感じで膨らみ続けて今に至る、という感じです。

 

-- ハマったわけですね。プロになってからはここまで7戦5勝(2KO)2敗という戦績ですが、ご自身としては順調ですか?

 

YOSHI いやー……タイミングに恵まれたなというのが正直なところですね。本当だったら、この戦績ではあり得ないはずなのにタイトルマッチに声をかけてもらったり、そういうタイミングとか出会う人に恵まれてるなっていうのは、格闘技を始めてから思ってることですね。

 

-- チャンスに恵まれている流れの一つが、今回の『KNOCK OUT』初参戦だと思いますが、対戦相手の津崎善郎選手についてはどういう印象ですか?

 

YOSHI 技術があってうまい選手だなと思います。僕にはないものを持ってるなというのが第一印象です。

 

-- そんな相手に、どう戦っていきますか?

 

YOSHI うまい選手なので向こうのペースになったらダメだと思うんですね。だからそうならないように、詰めてプレッシャーをかけて、相手のやりたいことをさせないような試合展開に持っていきたいと思います。

 

-- 一番警戒する攻撃は?

 

YOSHI 左ミドルですかね。すごく速くてタイミングもよく出ている印象なので、詰める時とかにそこは警戒しないといけないなとは思っています。

 

-- とすると、試合は蹴り合いになりそう?

 

YOSHI そうかもしれないですね。ただ僕は首相撲もけっこう得意なので、蹴り合いから組んでヒジや崩しという展開になるだろうなと予想しています。

 

-- 最終的にはどう勝ちたいですか?

 

YOSHI やっぱり出るからにはKOで勝ちたいと思っているので、前足とか奥足をどんどん蹴っていって、心を折るような、白旗を上げさせるような勝ち方をしたいですね。一発でパン!と倒すよりは、削って削って最後に倒すような勝ち方をしたいと思ってます。

 

-- 津崎選手はけっこうタフなタイプだと思いますが、そこは大丈夫ですか?

 

YOSHI はい。試合が決まった時からそのための練習をしているので、自信はあります。

 

-- このインタビューの最初の方では、自信がないような発言が目立ちましたが、やっぱりあるんですよね?

 

YOSHI まあせっかく試合に出させてもらうので、結果を残したいなとは思っています。

 

-- そこに「NJKFを背負う」という気持ちもありますか? 「NJKFのチャンピオン」というと「老舗団体の王者」という言い方をよくされると思いますが。

 

YOSHI もちろん団体のチャンピオンとして出るので、名前を汚さないようにしたいなとは思ってます。確かに、どこの団体に行っても「老舗団体」とは言われますね。それだけ他の団体に比べると歴史が古いので、自分の名前を売るというよりかは、背負っている看板を汚さないようにというのが一番です。

 

-- ここで勝てば、KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級王座にも近づけると思いますが。

 

YOSHI 今は目の前の津崎選手しか考えてないですけど、もし勝った先にチャンスをいただけるのであれば、狙っていきたいとは思います。

 

-- では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

YOSHI 相手は技術のあるキレイな戦い、僕は詰めて詰めてプレッシャーをかける戦いという展開になると思っているので、水と油みたいなお互いのスタイルがどう交わって結果が出るのかというのを、楽しみにしてほしいですね。

 

-- 水と油の中で、自分が詰めていくところを見せたい?

 

YOSHI そうですね。それができたら一番です。応援に来てくれる人たちのためにも、負けられないです。

 

-- 分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

プロフィール

vic.YOSHI(ヴィック・ヨシ)
所属:OGUNI-GYM
生年月日:1991年9月17日
出身:栃木県宇都宮市
身長:180cm
戦績:7戦5勝(2KO)2敗