2023/10/18

12.9 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.6|第2弾対戦カード発表記者会見レポート

 

 

 

 

2023年12月9日(土)東京・後楽園ホールで開催されるMAROOMS presents『KNOCK OUT 2023 vol.6』の記者会見が行われ、第二弾対戦カードが発表された。

 

 

 

■スーパーファイト KNOCK OUT-BLACK -59.0kg契約 3分3R・延長1R
龍聖(Team KNOCK OUT)vsファク・スアレス(アルゼンチン)

 

 

 龍聖は前戦6月の『KNOCK OUT』では中国のチュームーシーフーと対戦し、プロ初のダウンを喫しながらも延長Rで逆転判定勝ち、今回は約半年ぶりの試合となる。これまでWIVERNに所属していたが、会見に同席した山口元気代表によると「龍聖はフリーという立場になり、昨晩急に電話があり『Team KNOCK OUTを名乗らせてくれ』と、本人たっての希望で」今回からTeam KNOCK OUT所属となった。

 

 会見に出席した龍聖は「所属が変わり、今はKNOCK OUTジムで練習をしています。12月は元々、出る予定はなかったんですが、9月大会では怪我もあったりして試合が出来ない状況でした。(KNOCK OUTの)8月大会や9月大会の試合を見ていて、自分が出ていたらもっといい大会になっていたと思うし、『KNOCK OUT』に申し訳ないという思いもあって参戦を決めました。今年は飛躍した1年ですが、自分は『KNOCK OUT』の代表の一人だと思っているので、団体のトップとして最後を締めたいという思いもあって試合をさせてもらうことにしました。“暴君”完全復活したいと思います」と力強く意気込みを語る。

 

 改めて『Team KNOCK OUTを名乗らせてくれ』との言葉の真意を聞かれると「『KNOCK OUT』には(鈴木)千裕君がいたり、ぱんちゃん(璃奈)がいたり、(小笠原)瑛作君がいますが、千裕君はRIZINで、『KNOCK OUT』は僕が代表だと思っているので、そういう意味も込めてこの団体を背負って行こうという気持ちの現れです」とする。

 

 今回の相手スアレスは、同大会でバズーカ巧樹と対戦するマルコス・リオスと同じアルゼンチンの選手で、WGP Kickboxing-60kg世界タイトルを保持している。2022年8月のK-1で初来日し、「フェザー級世界最強決定トーナメント」の1回戦で軍司泰斗と対戦したが、判定で敗れた。戦績は28戦20勝(7KO)8敗。

 

 スアレスの試合映像を見たという龍聖は「南米の選手は初めてですが、小さくて詰まっていてマラドーナみたいだなと。一発の大振りのフックなどはしっかり警戒して、スピード、タイミング、気持ち、スタミナと、自分が負けているところはないので倒せると思います。相手のフィジカルに関しては、やってみないと分からない点はありますが、新しい環境で新しいトレーニングを取り入れていて、もっと強くなったところを見せられると思います。フィジカルに関しては自分もちゃんと作って行くので心配はしていないです」と、南米人特有のフィジカルは問題ないとする。

 

 どういう試合をしたいかと聞かれると「今年は凄く飛躍した1年だと思います。その中で僕がここ2試合で納得のいく試合が出来ていません。負けてはいませんが、龍聖らしさが出せていないので、成長が止まっている、落ちていると感じた1年でした。そういうものを全部飛ばすような、『KNOCK OUT』というのはこうなんだぞという、Mr.KNOCK OUTと言われるような試合をして、もちろんKNOCK OUTしたいですね」とKO決着を予告した。

 

 以前対戦をアピールしていた軍司がスアレスに勝利していることで、今回比較される試合となったが、「対戦相手候補は何人かいて、知らない外国人とやるよりも、K-1ファンや色んな立ち技の格闘技ファンにとって、比べやすい、見ている人が分かりやすいと思う試合をしたい。試合結果をそんなに自分はこだわってはいませんが、倒せると思うし、しっかり決めたいと思います。絶対に倒しに行く姿勢を見て欲しい。今は倒すための練習をしているので、絶対に次の試合は倒すという殺気を見て欲しい。殺気を出せるし、そういう試合になると思います」と倒すことにこだわる試合をしたいと意気込んだ。

 

 

 

 

■スーパーファイト KNOCK OUT-RED -61.0kg契約 3分3R・延長1R
久井大夢(TEAM TAIMU)vs髙橋亨汰(髙橋道場)

 

 

 9月の『KNOCK OUT』で大谷翔司を下して、2階級制覇を達成した18歳の久井が、新日本ライト級王者でWKBA世界62kg王者の髙橋と対戦する。7戦6勝(3KO)1敗の久井に対し、髙橋は35戦29勝(14KO)3敗2分1NCの戦績を持つ。

 

 会見に出席した久井は「今回の相手は世界チャンピオンですが、今回も何気なく勝って次のステップへ行きます。最近倒せていないので、倒して勝ちます。こんなところで負けてられんし、強い選手を倒していきたい」と余裕のコメントを残せば、髙橋は「久井選手は『KNOCK OUT』の若手で一番勢いがあって、ライト級で一番強い選手だと思っているので、そんな選手と試合が出来ることを嬉しく思っています」と申し分のない相手だという。

 

 お互いの印象を聞かれると、久井は「映像があまり出てこなかったので何とも言えないのですが、戦績を見ると35戦29勝ということでめちゃくちゃ強い」と評する。対する髙橋は「久井選手の試合は今回の試合が決まる前から試合は見ていました。前回のタイトルマッチも見させていただいて、本当に何でも出来て器用な選手」と試合が待ち遠しい様子。

 

 KNOCK OUT参戦に向けての意気込みを聞かれた髙橋は、「僕は移籍する前から『KNOCK OUT』に惹かれていて、先輩だった重森陽太選手を追いかけて来ました」といい、目標を聞かれると「重森選手と対戦するかは分からないですけれど、ベルトは欲しいなと思っています」と『KNOCK OUT』王座奪取を目標に掲げた。

 

 

 

 

■KNOCK OUT-BLACK 女子-48.0kg契約 3分3R・延長 1R
ぱんちゃん璃奈(フリー)vsケイスリィ・ヴァンス(オーストラリア)

 

 

 前戦となった9月の『KNOCK OUT』では台湾のチャッキーを2R TKOで破り、戦績を15勝(3KO)無敗としたぱんちゃん。「世界を見据えてやっていきたい」という要望を受け、今回はISKAサウスパシフィック王座、ISKAオーストラリア王座、WMCオーストラリア王座、AMFナショナル王座、ISKAオーストラリア州王座、WMCオーストラリア州王座、AMFナショナル王座、MTLナショナル王座の5冠を持つ23歳(試合時は24歳)のケイスリィ・ヴァンスに決定した。戦績は33戦22勝。

 

 会見に出席したぱんちゃんは「初めてのオーストラリア人と対戦するので、また倒せるように頑張りたいます」と意気込む。

 

 相手については「ムエタイの選手なのでヒジと組みが結構多いなと。あとパンチでガツガツ来るイメージ」だといい、「今見てもらっているトレーナーさんからフィジカルが一番褒められるので、フィジカル負けしないようにしたいと思います」とフィジカルでは負けないと自信を見せる。

 

 前回の試合の反省を踏まえ「前の試合も全然ダメとトレーナーさんたちに厳しく言ってもらっているので、前回の試合から1カ月経っていますが、また全然変わったかなと思っています」と進化にも自信。「KOしたいです。新しい技を昨日も大阪で練習していたので、また違う技で倒したい。今は三日月蹴りを練習していますが、難しいですね」と三日月蹴りを習得中だと話す。

 

 今後の予定を聞かれると「来週、とりあえずタイへ行こうと思います。スパーリングをしたいですし、いつもバンコクですが、今回はチェンマイでもトレーニングしようと思っています」とタイ修行を考えているという。

 

「今年だけでタイには5回行き、同じジムでトップ選手とやっているので自信があります。首相撲をやってる間に組みが得意なんだなと思いました。タイで仲良くなった選手はたくさんいます。軽量級では伊藤紗弥選手に勝ったドゥアンドウノイ選手が一番強い。スパーリングをさせていただいて一番吸収できるものがありました。前蹴りもスライドして蹴る蹴り方だったり、今まで首相撲は腕力だけでやっていたのですが、テクニックをたくさん教わっています」

 

 今回の試合のテーマについては「1Rは様子を見て戦います。前回もパンチで行こうと思ったんですけれど、パンチだとあまり手応えはないと思って蹴りに変えました。相手と打ち合ってみて、蹴りにするかパンチにするかを試合で選ぶと思うので、どっちでも戦えるようにたくさん練習しています」とその時の感覚で戦っていきたいとした。

 

 SNSで「12月に2試合やりたい」との想いをアップしていた件を聞かれると、年末も出来るかなと思っています。もし怪我がなければ出させてもらいたい」と参戦をアピールした。

 

 

 

 

■KNOCK OUT-BLACK -59.0kg契約 3分3R・延長 1R
栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺)vs下地奏人(RIOT GYM)

 

 

 栗秋は9月の『KNOCK OUT』で「KNOCK OUT vs. K-1」の対抗戦に出陣、元Krushフェザー級王者・玖村修平を1RKOで葬った。今回は19歳で8戦8勝の下地との対戦となった。下地はMA日本キックの二階級制覇を達成したRIOTの愛弟子で、元WBCムエタイ日本統一フライ級王者・仲山大雅がメイントレーナーを務める沖縄期待の選手。「ぜひ地方のいい選手をどんどん上げていきたいという思いで、現在珍しく破竹の勢いの栗秋と当てみました。立場的には栗秋が福岡から来たときと一緒だと思います。東京で名前を上げてやろうと下地選手は絶対に気合いを入れてくるので、栗秋にとっては無名だからといって油断はできない試合になる。初心に還ってもらいたいと思って、このカードを組みました」(山口代表)。

 

 

栗秋祥梧
「いろいろ言いたいことがあります。K-1側から強い選手を呼んでくることを期待して燃えていたのですが、(山口)会長が『このカードで』と。会長が黒と言えば黒だし、白といえば白だと思うので、決められた相手をしっかり倒してまた12月の『KNOCK OUT』をしっかり燃え上げます。
(対戦相手の印象)全然試合の映像とかは見てないですけど、何かお坊ちゃんという感じです。

(連戦となるがやる気の現れか?)特にどうもないのですが、試合があればどんどん試合を受けようと思います。僕もOFGをしたいと思います。相手も僕がパンチが得意だと知っていると思うので、OFGでバチバチ殴り合いってくれないかなと思います。
(初心を思い出してたくさん練習するか)もちろん練習はしないですけど、地方から出てくる選手は凄く気持ちが強いし、食ってやろうという気持ちもあるのでいいと思います。どれだけ練習してもどれだけ強い気持ちを作ってきても、一発で沈めます」

 

 

下地奏人
「沖縄から出てきて、このような大きい大会で試合させていただけることを嬉しく思っています。チャンスは少ないので、栗秋選手はキャリアが何倍も上の相手ですけど、しっかり勝ってチャンスをモノにして、東京という場で大きく上に行けたらなと思っています。
(対戦相手の印象)凄く色々持っている印象もありますし、顔もイケメンだと思います。
(自分の売りは)粘り強さ、倒れにくさ。栗秋選手はパンチが得意だと思いますが、そこをねじ伏せるような技術とか勝負できるので見てほしいです。
(『KNOCK OUT』での目標)自分はスーパーフェザー級ですが、『KNOCK OUT』にはまだチャンピオンもいないのでここでインパクトを残してベルトを目指していきたいと思います」

 

 

 

 

■KNOCK OUT-BLACKフェザー級 3分3R・延長1R
雅治(レンジャージム)vs小林勇人(フリー)

 

 

 雅治は今年8月の『KNOCK OUT』でK-1グループとの対抗戦に出場し、水津空良(優弥道場)に判定負けを喫している。戦績は6戦4勝(4KO)2敗。対する小林は伊原道場に所属していたが、現在はフリー。戦績は2戦2勝(1KO)。「今、『KNOCK OUT』には結構フェザー級の選手が集まってきたので、来年以降のフェザー級戦線がどうなるかという意味でも、この試合は非常に楽しみな一戦です」(山口代表)。

 

雅治
「8月に負けちゃって、それでもオファーいただいたことに感謝します。試合の意気込みはめちゃめちゃ気合い入っているんですけど、1つ提案があって、山口さん、このカードはOFGになりませんか? 11月、OFGでめちゃめちゃ盛り上がってくるので、自分の試合はBLACKルールですけど、OFGでやったら絶対盛り上がると思うのでお願いします。

(対戦相手の印象)情報を調べたんですけど全く何も出て来なくて、今日、見た感じでは何とも思わなかったです。

(前回の試合から強化してきたこと)今までKO決着で勝ったり負けたりしていた中で前回は判定決着で3分3Rを通して色々と課題が見えたので、その課題を克服する期間が必要だと思ったので準備してきました。

 

 

小林勇人
「『KNOCK OUT』ファンの方からしても僕は無名の存在なので、今回インパクトのある勝ち方をして無名を卒業したいと思います。
(対戦相手の印象)当て勘があるのかなと思います。当たらなきゃ意味はないと思います。
(OFGを要求されて)自分も全然やってもいいのかなと。OFGでキックボクシングをやったことはないのですが、元々空手をやってきてOFGでも自信があるので、全然大丈夫です。