2023/11/30

12.9 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.6|馬上一樹 インタビュー公開!

 

 

 

 

「人生の大きなギャンブル。必ず勝ち獲ります!」

 

 

 

12・9『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.6』の「KNOCK OUT-BLACKバンタム級/3分3R」で川野龍輝と対戦する馬上一樹。デビュー戦同士の対戦だが、17歳の川野に対して馬上は37歳。しかもアマチュア時代から名を馳せていた新星との対戦を前に、“遅咲きの新人”が胸に期す思いとは?

 

 

 

 

 

── 現在37歳で、これがデビュー戦。キックを始めたのはいつだったんですか?

 

馬上 始めたのは21歳の時です。1年ぐらいやってアマチュアの試合にも出て、中途半端にダラダラやってたし遊び人だったので何となくやめちゃって、気付いたら30歳ぐらいになってたんですよ。新生K-1とかが始まったりもしていたので「またやりたいな」と思うようになって、以前いたジムにまた行き始めて、アマチュアで10戦ぐらいやらせてもらって、今に至るという感じですね。そのジムが閉鎖になったので、去年の2月ぐらいから今のG1 TEAM TAKAGIで練習しています。

 

── なるほど。30歳から再開したんですね。そこからもけっこう時間が経っていますが。

 

馬上 プロになる気はもともとなかったんですよ。今のジムに移って、自分がけっこう頑張っていることをトレーナーが認めてくれていたみたいで、「デビューしてみたら」と言ってもらったんですね。それで決めました。デビュー戦は早くても年明けぐらいかなと思っていたので、この大会にオファーをいただいた時は、けっこうビックリしました(笑)。

 

── プロデビューを決めたら、すぐに試合が決まったと。その相手が、やはりデビュー戦で17歳の川野龍輝選手です。

 

馬上 川野選手のことはアマチュアで試合に出ていた時から知っていて、実際に試合を見て「強いな!」と思っていました。だからオファーをもらった時に「ああ~!」と(笑)。正直、そんな相手と当たるとは思ってませんでした。でも彼は正直、今の時点でチャンピオン・レベルだし、ここから昇っていく選手だと思うので、そのデビュー戦を僕相手で受けてもらって、すごくうれしく思っています。

 

── とは言え、やるからにはもちろん勝つつもりですよね? 「すごく強い」と認識している相手に、どう戦っていくつもりですか?

 

馬上 相手はけっこうスピードがあるので、まずそのスピードに惑わされないようにしたいですね。自分はリーチはあるので、それを生かして行くところは行って、という感じで戦いたいと思います。

 

── アマチュア時代は、どういう勝ち方が多かったんですか?

 

馬上 復帰してからは10戦5勝5敗なんですけど、左ミドルが得意なのでバンバン蹴って、距離が近くなったらパンチで行ってました。5勝は全部判定勝ちなんですけど、勝った試合は全部気持ちで行ってましたね。負けた試合は全部気持ちが折れての負けだったんですけど。だから今回は気持ちで絶対に負けないように、日々特訓しています。

 

── G1 TEAM TAKAGIというと、BLACKスーパーバンタム級王者の古木誠也選手がいますよね。

 

馬上 はい。毎日ほぼほぼ一緒にいて、マンツーマンで練習していて走り込みとかも一緒にやっています。彼と一緒に、いい練習ができていると思います。

 

── 古木選手は以前、「練習量には自信がある」と言っていましたが。

 

馬上 追い込みとかすごいですよ。でもその彼と一緒にやっているので、僕も練習量には自信ありますし、スタミナもかなりあると思います。スパーでも彼と思いっきりパンチで打ち合ったりしているので、それも自信につながっています。

 

── その上で、相手が期待の新鋭だけに……。

 

馬上 「そうはいくか」という気持ちは強いです。下馬評をひっくり返したいですね。

 

── しかも相手は年齢で半分以下ですしね。

 

馬上 そうなんですよ、息子でいてもおかしくない年ですからね(笑)。まあアマチュアではそれぐらいの年齢差の試合も普通にありましたし、5戦目ぐらいまでに戦った相手が、今はK-1デビューしたりして活躍してるんですよ。まあリングに上がったら年齢差は関係ないですから。

 

── プロデビューにあたっての目標は?

 

馬上 今はそんな先のことは考えてないです。この試合でどうなるかだし、最初からかなりの大勝負なので。ギャンブルですね(笑)。

 

── ちなみに、遊び人だった頃にはギャンブルは?

 

馬上 全然やってましたね。でも負け続けて、「もうやんないわ!」ってやめました(笑)。だからもう十数年やってないですね。

 

── そこにまた違う、大きなギャンブルが来たと。ただ、実際にはギャンブルでは困るわけで。

 

馬上 そうですね(笑)、確実に勝ちに行けるように最後まで準備します。どっちが倒れてもおかしくないような試合をしたいと思っていて、その中で倒して勝ちたいです。9冠王とは言え、スキは絶対にあるので、そこは逃さないようにします。

 

── では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

馬上 今までは左ミドルなどの蹴りに頼ってた部分があるんですが、今回はパンチに注目してほしいと思ってます。今はパンチメインで練習しているし、最後はパンチで倒すので。

 

── 分かりました。ありがとうございました!

 

 

 

プロフィール

馬上一樹
所属:G1 TEAM TAKAGI
生年月日:1986年5月4日
出身:神奈川県相模原市
身長:174cm
戦績:デビュー戦