「ファイトスタイルから見直しました。連敗脱出の準備は万端です！」

 

 

 

12・9『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.6』の「KNOCK OUT-BLACKバンタム級/3分3R・延長1R」で前田翔太と対戦する工藤“red”玲央。8月の前戦までで3連敗を喫している工藤だが、前回の敗戦がいいきっかけになったという。久々のバンタム級戦を前に、彼は何を思う？

 

 

 

 

 

──　ここまで3連敗中です。その3試合を振り返ると？

 

工藤　まあ、調子悪かったなと思いますね（笑）。その中でも前回の負け（8月大会、豊田優輝に2RTKO負け）が本当に大きかったです。自分がどうなったら負けるかというのもよく分かったし、どうやってたら勝てたというのもけっこう明確に見えたので。負けちゃいけないんですけど、そこで学べたのでよかったと思います。

 

──　立て直す準備はできたと。工藤選手はスタイルが明確だと思うんですが、そのスタイル自体を見直しているのか、それとも細かい修正の積み上げなのかでいうと、どちらでしょう？

 

工藤　両方ですね。スタイルを見直してレベルアップしているのと、その中での細かい修正の両方をやっています。考え直すところは考え直して、「こういう風にやってるからいつも負けるんだよ」というのも教えてもらったので。

 

──　その作業は大変だったのでは？

 

工藤　そんなにキツくはなかったですね。「この点を、言われるまで気付かなかったのか」とは思いましたけど。本当に8月の試合で、ダメなところを指摘されたので、それこそあの時に勝ってたらダメなところが分からなかったし、そこは本当に見直しできてよかったですね。今後にもつながる修正ができて、「こういう戦い方をしたら勝てる」というのが見えてきたので。

 

──　勝てない期間が長く続いて、気持ちの面ではどうですか？

 

工藤　本当に、見てるお客さんには申し訳ないなという気持ちはすごくありましたし、「弱い玲央君は見たくない」って言って試合に来てくれなくなった人もいたんですよ。それはしょうがないと思ってるんですけど、それでも自分を信じて見に来てくれる人がいるので、頑張らないとなと思っています。

 

──　相手の前田翔太選手の印象は？

 

工藤　バランスがよくてキレイな戦い方だなという印象がありますね。いい選手だと思います。ムエタイスタイルなので蹴りには警戒しつつ、圧倒したいと思ってます。

 

──　勝ち方のイメージもできている？

 

工藤　はい。前回とか前々回とかはそれが全然なかったんですよ。でも今回は「この技をバンバン出して勝とう」とか考えたりしてるので、その点でもちょっと違うと思います。今回、またバンタム級に戻して試合するんですけど、以前バンタム級でやってた頃とはかなり違うと思います。

 

──　階級を戻したのはどういう理由からなんですか？

 

工藤　以前はバンタム級の選手が少なくて試合が組みづらいということだったのでスーパーバンタム級に上げて試合していたんですけど、時間が経って選手も増えてきて、バンタムでもやれるということになったので。ただ、2年ちょっと経っているので、自分は本当にバンタム級が適正なのかは、今回の試合で試してみないと分からないですけど。

 

 

 

 

──　なるほど。ところでTEPPEN GYMでは那須川弘幸会長が選手の計量オーバーの責任を取って、セコンドについていませんよね。その影響はありますか？

 

工藤　やっぱり会長がいるのといないのでは違うので、影響はありますね。特に僕はインターバル中に気合いを入れ直してもらうことも多かったので。ただ、会長がいないという状況は8月の試合で経験しているし、「会長がいないとダメなのか」というわけにもいかないので、そこの気持ちはもう大丈夫です。ジムでは練習も見てもらっているし、試合に関しても大丈夫です。

 

──　もう復活の準備は万端ですか？

 

工藤　はい、万端で戻ってきます。今は試合に集中して、余計なことは考えてないですから。今まではいろいろ考えてしまってたんですよ。「試合が終わったら何をしよう」とか。今はそういうのも考えてないし、本当に試合に集中できているので。期待してください。

 

──　では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントは？

 

工藤　スピードですね。練習の中で意識を変えて、スピードがちょっと上がったので。

 

──　分かりました。ありがとうございました！

 

 

 

プロフィール

工藤“red”玲央
所属：TEAM TEPPEN
生年月日：1987年5月8日
出身：大阪府豊中市
身長：162cm
戦績：31戦12勝(8KO)14敗5分