2023/12/07
12.9 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.6|ぱんちゃん璃奈 インタビュー公開!
「来年世界に打って出るためにも、絶対に倒して勝ちます!」
12・9『MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 vol.6』の「KNOCK OUT-BLACK女子-48.0kg契約/3分3R・延長1R」でケイスリィ・ヴァンスと対戦するぱんちゃん璃奈。9月大会では台湾のチャッキーをKOで下したぱんちゃんだが、その後の練習でさらに進化し強くなっていると自信を深める。オーストラリア王者への勝利の先に、彼女が見据えているものとは?
── SNSでは、今回の試合に向けてもタイで練習した様子が上げられていましたね。どれぐらい行っていたんですか?
ぱんちゃん 25日ぐらいですかね。いつもだいたい3週間~1ヵ月の間ぐらいなので、今回もそれぐらい行っていました。ただ、普段はバンコクのジムなんですけど、今回は石井和義館長と谷川貞治さんに紹介していただいたチェンマイの方でしごかれていました。スパーリングよりも、基礎を修正しに行った感じでした。
── そうなんですね。技術練習中心という感じで?
ぱんちゃん そうですね、とにかく練習しました。毎日、朝・昼・夜と1日3回練習してました。ボクシングが全然ダメということで、フィリピンから世界チャンピオンを育てたトレーナーさんが来てくれていて、ボクシング・テクニックは徹底的に直してもらいました。それと、蹴りもすごく変わったと思います。タイの蹴りって腰を入れて蹴るやり方で、今練習しているウィラサクレックジムでもずっと教えてもらってたんですけど、なかなかできなかったんですね。でもタイで気が遠くなるぐらい、何千回、何万回と蹴っているうちに、やっと少し分かってきた気がしました。
── 前回の試合の時は、大阪でいろいろ修正してもらったという話でしたが、さらに進化したということですか。
ぱんちゃん 大阪は今も行っていて、前回の試合に比べると、本当に強くなったなと思います。前回はまだまだだったので。
── そういう練習を経て、今回はオーストラリアから初来日のケイスリィ・ヴァンス選手との対戦です。相手の印象は?
ぱんちゃん とにかく前に出る印象ですね。キレイな攻撃を出させないために前に出てるのかなという感じで、だからといって相手の攻撃がキレイなわけじゃなくて、脇も開いてるので、それに呑み込まれたらグチャグチャな試合になっちゃうと思うんですよね。呑み込まれずに、お客さんから「キレイに戦ってるな」と思ってもらえるように、戦いたいなと思ってます。
── では、「キレイな戦い」が今回のテーマですか?
ぱんちゃん そうですね。力んじゃうと呑み込まれるので、力まないで先に当てられるように。そうすれば突進タイプも止められるかなと思います。
── その上で、どういう勝ち方をしたいですか?
ぱんちゃん KOしか考えてないです。前回の試合ではトレーナーさん3人ともから「ヒザで倒そう」と言われたので、ヒザを狙ったんですけど、今回は違う技を提案されているので、その技で倒したいですね。その他は狙ってないです。
── 前回は、やろうと思ったことができたわけですね。
ぱんちゃん そうですね。トレーナーさんに言われたことができたというのは、一つ成長した部分でした。ただ、あの時は他の選択肢が少なかったんですけど、今は前に比べても明らかにバリエーションが増えたので、散らしながら削っていって、最後は違う技でKOしたいなと思っています。判定は狙ってないです。倒せるかどうかが課題ですね。
── 試合順が上から3試合目、龍聖選手、バズーカ選手の前ということになりました。全員が対外国人で、倒すことを期待されている試合だと思いますが、そこに関しては?
ぱんちゃん バズーカ選手と龍聖選手の試合はどっちも絶対KOで決まりますよね。もしかしたら相手が勝つかもしれないですけど、それでもKOで。KOと判定では大きな違いだと思っているんですけど、自分も絶対に倒せる自信があるので、1・2R様子見でも、3Rに仕留めに行きたいと思います。グチャグチャになったら絶対に倒せないので。
── 2023年は復活の年だったと思います。現時点では、どういう年でしたか?
ぱんちゃん 年明けの時点では復帰できると思ってもいなかったので、メチャクチャ、いろんな人に助けていただいた年だったなと思いますね。逆に、どん底にドン!と落ちた時が分かるんですよ。それは自分で落ちたんですけど。その時に手のひらを返した人もいるし、その時になって助けてくれた人もいて。そういうのがすごく分かれて見えましたね。助けてくれた人のために、もう一度頑張ろうと思えました。
── なるほど。
ぱんちゃん 他にもいろんな変化がありましたね。これほど海外に練習に行くようになるとも思っていなかったし、練習環境もよくなりました。東京・大阪・タイと3拠点で活動するようになるとも思ってなかったですし。選手としては、今年海外での試合に挑戦したかったんですけど、まだ実力が足りなくてできなかったので、来年こそすぐに挑戦したいと思ってます。だから日本で出る試合も少なくなってきてるのかなと思います。
── そうできるように今回も勝つと。
ぱんちゃん ですね。今回KOできないようだったら、海外にも行けないと思うので。勝ってるからじゃなくて、面白い試合をするから海外に呼ばれると思うんですよ。だからKOできるよというところをアピールして、海外に行きたいと思ってます。
── もうすでに来年のビジョンはできていますね。
ぱんちゃん はい、海外の舞台で戦いたいです。もちろん『KNOCK OUT』にも出させていただきたいんですけど、海外の舞台にも乗り込みたいです。
── では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?
ぱんちゃん 前回の試合から3ヵ月弱でメチャクチャ変わったので、この期間でこんなに変われたんだというところと、世界に通用するんじゃないかという期待を持ってもらえる試合をして、必ず倒したいと思うので、そこに注目してほしいです。
── 分かりました。ありがとうございました!
プロフィール
ぱんちゃん璃奈
所属:フリー
生年月日:1994年3月17日
出身:大阪府豊中市
身長:165cm
戦績:15戦15勝(3KO)
獲得タイトル:元KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王者、元KNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者、元REBELS-BLACK女子46kg級王者