2024/12/23

12.30 K.O CLIMAX 2024|下地奏人 インタビュー公開!

 

 

「今回はできるだけ早く決めたい! その理由は……」

 

 

12・30「K.O CLIMAX 2024」の[KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級王座決定トーナメント準決勝/3分3R・延長1R]でロムイーサン・TIGER REONと対戦する下地奏人。11月のカンボジア遠征では1RTKO勝利を収めて王座決定トーナメントのチャンスを掴んだ。沖縄の新鋭は、この大勝負に何を思うのか?

 

 

 

 

 

──まずは今回のトーナメント決定につながった、11月のカンボジアでの一戦を今振り返ると? 1RTKOでいい勝ち方でしたが。

 

下地 自分としても珍しく調子もよくて、マインド的にもよかったので、なるべくしてなった結果だったのかなと思います。

 

──開始から間もなく最初のダウンを奪って、そこから勝利までも早かったですよね。

 

下地 ファーストコンタクトのローが入った時に、「あ、これはいけるな」というのがありました。でもまだ「いつ倒そうか」とか考えてなかったんですけど、勝手に体が動いて倒せた感じですね。

 

──カンボジアでの試合は2回目でしたが、前回の初遠征の経験が生きた部分はあったんですか?

 

下地 2回目だからというか、カンボジアって気候とか感覚が沖縄と似てるところがあるんですよね。だからけっこう自然体で戦えた気がします。

 

──その勝利が決め手となって、今回のトーナメント参戦を掴みました。最初の発表では準決勝で久井大夢戦でしたが、その後抽選となり、ロムイーサン・TIGER REON戦に変わりました。久井選手とはやりたかった?

 

下地 正直、やりたかったですね。準決勝で勝てば、決勝もなるようになると思っていたのもあって、久井選手がよかったです。

 

──まあ、決勝で当たる可能性はまだありますからね。実際に戦うことになったロムイーサン選手の印象は?

 

下地 タイの強豪という感じですよね。他の2人(久井、ピッチ・ソムパッツ)と比べたら前に出てこない方だと思うので、逆に自分から攻めていかないといけないと思うと、一番やりにくいのかなと思います。

 

──11月の久井選手との試合は見ましたか?

 

下地 見ました。やりづらそうだなと感じましたし、今回の試合は首相撲がキーになってくるんだろうなと思いました。

 

──あの試合では、特に2Rからロムイーサンがガッチリ組んできました。ああなるとキツい?

 

下地 そうなんですけど、今回はオープンフィンガーグローブ(OFG)なので、相手があの動きをしてきたところで、同じ結果になるとは思えないんですよ。

 

──ただOFGだと、指が出ていて組みやすいので、よりガッチリ組まれてしまう可能性もあると思うんですが。

 

下地 そうですね。でも、その分こっちに有利な部分もあって、OFGだから幅が広がって、いろいろとやりようはあるかなと思ってます。

 

 

 

 

──準決勝は、どう勝ちたいですか?

 

下地 倒して勝ちたいですね。できれば早い段階で倒して、すぐパッと次に行きたいので。今は倒せるというマインドと体も作れてきているので、だから準決勝から楽しみにしています。

 

──OFGも初めてですが、ワンデー・トーナメントも初めてですよね? その対策もあって、なるべく早く勝ちたいと。

 

下地 そうですね。ロムイーサン選手と戦うのが一番長引くかもしれないという感覚もあるので、だからこそ早く倒したいです。

 

──2試合で最大だと8R戦う可能性があります。スタミナ面など、準備はしていますか?

 

下地 体力面の強化もしているんですけど、自分の性格的にも、長くなった方が強いタイプではあるので、8Rやったとしても、「どうせ慣れてくるかな」とも思うので、不安とかは別にないです。ただ、大会の約2週間後に成人式があって、切れたり青タン作ったりしたくないので、その意味でも早く終わらせたいです(笑)。

 

──そういう事情もあるんですね(笑)。沖縄の成人式はいろいろ盛り上がるらしいですが、派手な衣装とか用意してたりするんですか?

 

下地 いや、普通にスーツなんですけど、ヘタしたら顔面に包帯とかなっちゃうじゃないですか。そんなのはイヤなので、絶対に早く倒そうと考えてます。ベルトのためだったら8Rでもケガしても別にいいんですけど、成人式はちょっと話が別なので。

 

──今回、2試合勝てばチャンピオンです。『KNOCK OUT』でのタイトルは初ですが、九州ではタイトルマッチを経験していますよね。

 

下地 8戦目でタイトルマッチをやって、ベルトを獲りました。あの時も緊張はしてませんでしたね。いつも通りの試合という感じだったので。だから今回、決勝まで進んでも特に緊張とかはしないと思います。

 

──決勝にはどちらに上がってきてほしいというのはありますか?

 

下地 日本人対決の方が盛り上がるとは思うんですけど、個人的にはピッチ選手とやりたいです。今回僕がREDのタイトルを獲って、久井選手のBLACKの王座に挑戦したいというのもあるので、久井選手との対戦はその時でいいです。

 

──あ、そうなんですか。

 

下地 はい。BLACKのタイトルも獲れたら獲りたいなというのがあるので。

 

──では最後に、今回の試合で一番注目してほしいポイントはどこでしょう?

 

下地 髙橋亨汰戦みたいなテクニックも見せたいですけど、今回はいつも以上に「勝ちたい」というところにフォーカスして仕上げていて、倒す気満々なので、ぜひ倒すところを見てほしいですね。このワンデー・トーナメントに優勝して、誰も無視できないような存在になりたいと思っています。

 

──分かりました。ありがとうございました!

 

プロフィール  

下地 奏人

所属:RIOT GYM

生年月日:2004年10月8日生

出身:沖縄県宜野湾市出身

身長:170cm

戦績:12戦11勝(3KO)1敗