「30日にバチーン！と勝って、翌日も出たろかな（笑）」

 

 

12・30「K.O CLIMAX 2024」の［KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級/3分3R・延長1R］でMASATO BRAVELYと対戦する蛇鬼将矢。12・1後楽園で初参戦して、中島弘貴と大盛り上がりの殴り合いを展開した蛇鬼は、その試合っぷりを買われて同月の連続参戦というチャンスを掴んだ。本人によると、さらなる野望があるようで……。

 

 

 

 

 

──今月1日の後楽園大会に初参戦して、中島弘貴選手に判定負けという結果でしたが、今振り返るといかがでしたか？

 

蛇鬼　強かったですね。でも、その中でも「あれ、いけるな。勝てるな」と思ったところもあったので、自信にはつながりましたね。

 

──実際、会場もすごく沸いてましたしね。

 

蛇鬼　あ、ホンマすか？　何か途中、記憶がなくなってもうたんで、分かんないですけど（笑）。

 

──そうなんですか！　でも試合内容が評価されたこともあって、同じ月の横浜武道館大会に連続参戦が決まりました。2大会連続というのはありますけど、1ヵ月に2回はかなりなものですね。

 

蛇鬼　いや、ホンマありがたいっすよね。自分も1ヵ月に2試合は初めてです。30日のことはずっと頭に入れてて、ホンマは「1日に勝って、30日に出たい」って言ってたんですけど（笑）。

 

──初めて出てみた『KNOCK OUT』というイベント全体に関してはいかがでしたか？

 

蛇鬼　すごくよかったっすね。ホンマに、これから絶対上がっていくやろなっていう確信があります。メチャクチャいい興行でしたね。

 

──どういうところにそれを感じましたか？

 

蛇鬼　お客さんも入ってて盛り上がってましたし、演出もよかったし、ホンマに選手のことを大事に考えてくれてるなっていうのをメチャクチャ感じました。そういう興行には、やっぱり選手は出たいって思うと思うんで、これからもどんどん上がっていくなと思いますね。僕が言うのもアレですけど（笑）。

 

──いえいえ、すごくいろんなイベントを経験している蛇鬼選手の言葉だけに説得力があります。蛇鬼選手自身も、これからどんどん上がっていこうという気持ちになったわけですよね？

 

蛇鬼　そうっすね。ホンマにここで上を目指したいっていう気持ちにもなりました。

 

──今回は横浜武道館でのビッグマッチで、REDルールの試合になりました。

 

蛇鬼　そうみたいですね（笑）。

 

──「みたい」（笑）。あんまり気にしてない？

 

蛇鬼　そうっすね。あんまり気にしてないです。対策はもちろんしてるんですけど、もともとNKBではヒジありルールでやってたし、今、トレーナーでついてもらってる人もムエタイ出身で、いろいろやってるので、そこは全然大丈夫です。

 

──ただ、NKB時代からヒジとか首相撲はあまり見なかったような気が……。

 

蛇鬼　気のせいですよ、ハハハ！　いや、出してないです（笑）。

 

──そうですよね（笑）。

 

蛇鬼　それよりも、やっぱり殴り合いが好きやから、どうしてもそっちに行っちゃいますね（笑）。だから今回も自分がやることは変わらず、対策だけしつつって感じで。

 

 

──今回の対戦相手はMASATO BRAVELY選手ですが、印象は？

 

蛇鬼　「ザ・ムエタイ」ですよね。組み際のヒジとかはうまいですけど……見てておもんないですよね。だから、あんな感じで来られたらおもんないですよ。でも倒すんで、全然問題ないですけど。ムエタイはさせないんで。

 

──組ませず、自分から先に仕掛けていくという感じですか？　

 

蛇鬼　試合の流れにもよりますけど、いろいろなパターンの作戦を用意してるので、どれでいくかって感じで。

 

──NKB時代も、これほど首相撲とヒジで攻めてくる選手もいなかったですか？

 

蛇鬼　そうっすね。そこまでガチガチなタイプはいなかったですね。タイに行ってタイ人と練習したことはありますけど、試合ではやったことないし。練習でも、やっぱり得意な方ではないですね（笑）。組みとかあんまり好きちゃうし。

 

──まあ、そうですよね（笑）。

 

蛇鬼　でも、どう対策して、自分のいいとこ出せるかという練習しかしないですね。

 

──改めて、横浜武道館という大きい会場でのビッグマッチという点については？

 

蛇鬼　いやもう、光栄ですよね。テンションがメチャメチャ上がってます。もうこれ勝って、次の日も出たろかなって。大晦日。ハハハハ！

 

──まあ、RIZINにも参戦経験がありますしね。

 

蛇鬼　12月、3試合できるかなって（笑）。

 

──そうなったら那須川天心を超えますね（笑）。

 

蛇鬼　でも何が起こるか分からないですからね。大晦日は試合数も多いし、絶対誰かケガするでしょ？　僕は持ってるんで（笑）。

 

──そうなったら、もう思うツボですね（笑）。「勝ったら2025年はどうしたいですか？」と聞こうと思ったんですが、その前に大晦日の話になっちゃいました（笑）。『KNOCK OUT』での今後というと？

 

蛇鬼　今回勝って……どうしましょうか（笑）。別にベルトには、そこまでこだわりはなくて。オモロい試合を組んでもらえるんやったら全然盛り上げるし、って感じっすね。ただ、海外とかで試合に出るんやったら70kgだと厳しいじゃないですか。世界の70kgは層も厚いし、あれに勝とうと思ったらフィジカル的にも厳しいというのもあるから、階級を下げるというのもちょっと考えてはいるんですよね。

 

──そうなんですね。かなりやる気じゃないですか。

 

蛇鬼　まだまだやりますよ！（笑）　でもホンマに、ここで使ってもらえるのもありがたいし、ちょっと恩返ししたいっていうのもあるし、『KNOCK OUT』には感謝しかないですよね。

 

──ではまずは、今回の試合内容でまず恩返しすると。

 

蛇鬼　ここは重要ですよね。今回バチーン！と勝って、次の日も出ないとなんで（笑）。

 

──言ってるうちに本気になってますよね？（笑）

 

蛇鬼　ホンマにね（笑）。まずは『KNOCK OUT』、やっぱり名前の通り、ノックアウトしないとおもんないから。

 

──では最後にそんな中で、今回はここに注目してくれというポイントはどこですか？

 

蛇鬼　今回はちょっと、打ち合いだけやるんじゃなくてちょっと力を抜いて……実は僕、いろいろテクニック使ったりとかもできるんで。トリッキーな部分もちょっと見せようかなとも思ってるんで、そこを見てもらえたらと思います。最後はもちろん、バチーン！と勝つんで。

 

──分かりました。ありがとうございました！

 

 

 

 

プロフィール
蛇鬼 将矢
所属：team阿修羅道/TOPGUNGYM
生年月日：1989年5月31日生
出身：奈良県橿原市出身
身長：172cm
戦績：24戦11勝(5KO)11敗2分
元NKBウェルター級王者